




生地を傷めずに汚れをしっかり落とせると評判の、アクア(AQUA) まっ直ぐドラム AQW-DX12M。設置しやすいコンパクトサイズも魅力ですが、一方で「音がうるさい」「乾燥機能がいまいち」という気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、アクア まっ直ぐドラム AQW-DX12Mを含むドラム式洗濯機全13商品を実際に使ってみて、汚れの落ちやすさ・乾きやすさ・使いやすさ・静かさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
アクア まっ直ぐドラム AQW-DX12Mは、コンパクトさ・機能性を重視したい人におすすめです。全体的にサイズを抑えたモデルで、設置スペースを選びにくいのが特徴。水回りが狭い間取りでも置きやすいですよ。
洗濯槽や乾燥フィルターの自動おそうじ、洗剤・柔軟剤を自動で計量して投入する機能など、便利な機能も豊富です。ボタンやモード表示がわかりにくいのは惜しいものの、慣れれば操作も問題ないでしょう。稼働音は脱水・乾燥時は少し大きい程度で、ほかの商品と比較して特別大きな音ではありません。
洗濯機能は、お湯洗いコースが優秀。水温を40℃に設定して洗ったところ、標準コースでは落ちなかった口紅・泥汚れまできれいに落ちました。厚手の衣類はシワがつきやすい傾向ですが、乾燥機能もまずまずの性能です。細かく時間設定ができ、追加での乾燥もしやすいですよ。
水洗いできないものの除菌・消臭を行う、エアウォッシュも搭載されています。多機能な洗濯機をお探しなら、ぜひ検討してみてください。
今回紹介するアクアのAQW-DX12Mは、一般的にななめに配置されるドラムを水平にすることで省スペース化を実現した「まっすぐドラム」シリーズの商品です。洗濯物が絡むのも抑えられて、ムラなく汚れを落とせると謳っています。
一般的な防水パンに設置できるコンパクトサイズでありながら、洗濯・脱水容量が12kgと大容量なのも魅力。ロータイプでランドリーラックを置きやすいので、上のスペースを有効活用できます。
標準コースでは、オールラウンド浸透洗浄で衣類を洗濯。高濃度洗剤液を素早く浸透させ、叩き洗いともみ洗いで、皮脂や食べこぼしなどの頑固な汚れもきれいに落とします。ほかにも豊富に洗浄コースが搭載されているので、使い分けて洗いましょう。
繊維の奥の汚れや黄ばみまで落とせる、お湯洗いモードが選べるのもポイント。素材に合わせて20~60℃まで4段階で温度を設定でき、60℃で設定するとUVライト+高温での除菌も同時にできます。各コース脱水回数も3段階で設定できて、シワをつけたくない衣類の洗濯にも使いやすいですよ。
絡み防止乾燥では、65℃の温風で衣類をふんわりと乾燥。UVによる除菌も行います。除湿しながら低温で乾かすヒートポンプも搭載されていて、傷み・縮みが気になる素材にも使いやすいですよ。
水洗いできない衣類は、エアウォッシュで除菌・消臭をしましょう。超音波で発生させた高温ミストによる温風とUVライトでしっかりシワを伸ばし、傷みを防いでふんわり清潔に仕上げます。ダウンジャケットやぬいぐるみなど、自分では難しいものの手入れにもおすすめです。
洗剤と柔軟剤は自動投入です。洗剤は約570mL・柔軟剤は約480mLとたっぷり入れておけるので、小まめな補充・洗濯のたびの計量が必要もありません。タンクの残量が減ってきたら、補充知らせるランプが点灯します。
使用後の手入れを楽にする、便利な自動おそうじ機能も豊富です。乾燥フィルター・洗剤の通り道・洗濯槽の自動洗浄機能があるため、毎回手入れが必要なのは排水フィルターだけ。洗濯槽の洗浄・乾燥を行うコースもあり、見えない洗濯槽裏の手入れも自動でおまかせできます。
マイベストでは「どの汚れもしっかり薄めて、もとの白に限りなく近づけられる」のものをユーザーが満足できる商品とし、以、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「薄手の衣類のみならず、乾きにくい地厚な衣類もカラリと乾かせる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「洗濯〜乾燥まで行った時の1回あたりの電気代が安い」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を43円以下と定めて以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「操作の手間が少なく、出し入れがしやすい」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「自分でお手入れする箇所が少ないうえに、お手入れが簡単にできる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
ますは、汚れの落ちやすさを検証します。
白いTシャツに、卵・泥・ごま油・カレー・口紅の5種類の汚れを付着させて24時間放置。通常の洗濯モードと、40℃の温水洗浄モード(非搭載の場合は念入りコース)で洗ったときに、どれくらい汚れが落ちるかを検証しました。
なお、汚れの確認には色彩色差計を使用し、明度の差を表す値を見て評価しています。
色味は残りましたが、5種類の汚れすべてが薄くなりました。
ただし、今回の検証では、どの洗濯機でも標準コースのみでは汚れを落としきれませんでした。とくに落ちにくい口紅・泥汚れは、もっと濃く色味が残った商品もありました。相対的に見ると、汚れ落ちは良好ですよ。
40℃でお湯洗いコースでは、泥と口紅の汚れがきれいに落ちました。予洗い必須の子どもの体操着や靴下なども、手間なく洗える洗濯機です。
黄ばみや皮脂汚れ以外を落とすなら、少し温度を下げて30℃で洗うのもよいでしょう。
次は、乾きやすさを検証します。
乾燥容量80%分のワイシャツ・パーカー・チノパンなどを通常の洗濯・乾燥モードで洗浄し、乾き具合とシワの少なさを目視で確認して評価しました。
実際に衣類を乾燥した結果、厚手の素材はシワがつきやすいとわかりました。
検証で使用した衣類3着のなかで最も薄手のワイシャツは、袖の縮みやシワを抑えたきれいな仕上がりです。乾ききっていない部分も見られませんでした。
一方で、パーカーは両ポケットと首のつけ根が湿ったまま。脇は乾きましたが、少しシワもついていしまいました。
チノパンは、とくに縦ジワ・横ジワが目立ちました。乾いてはいるものの、カラッとした仕上がりでもありません。
乾燥時間を30~4時間まで細かく設定できるので、乾きムラがあるときは、追加で乾燥をするのがおすすめです。
続いて、使いやすさを検証します。
今回は以下の6項目から評価しました。
機能は豊富ですが、操作性の評価は伸び悩みました。ボタンを長押ししないと電源が入らないうえ、パネルが鉄のような素材で押した感じがしません。スタートボタンも軽いタッチでは作動せず、強めに押さなければなりませんでした。
洗乾切り替えボタンはすぐ見つかりますが、今どのモードなのかがわかりにくいのも惜しい点です。スタートボタンが音楽の再生ボタンのようなマークなのも、直感的に理解しにくい印象でした。
とはいえボタン類が致命的に使いにくいというわけではないので、慣れれば問題ないでしょう。
扉と洗剤投入口が硬く、開閉しにくいのも気になります。個体差によるものとも考えられますが、検証で使用した商品は力を入れないと開閉できませんでした。
脱水時に衣類をほぐす機能も非搭載ですが、ドラムを水平にして衣類が絡みにくい仕様になっています。構造自体を変えることで、洗濯・乾燥の両方で絡まりにくいのは好印象でした。
付加機能は非常に充実していました。今回評価対象とした機能の調査結果は以下のとおりです。
乾燥補助フィルターのほこりが取れにくく、洗うのに手間はかかりますが、自動おそうじ機能は複数搭載されていました。予約もほとんどのコースで設定可能。操作手順に慣れれば、使い勝手のよいモデルです。
コンパクトな設計なのも高ポイント。高さが860mmなので、水栓の位置が低くても設置に困りません。洗濯機上のスペースも広く確保でき、ランドリーラックを買えば、収納力もアップします。
幅も595mmとスリムです。今回検証した商品と比較しても全体的に省スペースな設計なので、設置場所は広くないけれどドラム式が欲しい…という人にうってつけですよ。
最後に、静かさを検証します。
標準モードで運転し、洗濯時・脱水時・乾燥時の運転音を1m離れた位置から騒音計で計測しました。
実際に稼働音を測定した結果、脱水・乾燥時の音がやや大きいとわかりました。詳しい測定結果は以下のとおりです。
ただし、今回検証したほかの洗濯機と比較して、特別うるさい音ではありません。洗濯時は35dB前後・脱水/乾燥時は40dB程度の商品がほとんど。脱水以降の稼働音が若干気になる程度のレベル感です。
| 洗濯容量 | 12kg | 
|---|---|
| 乾燥容量 | 6kg | 
| 乾燥方式 | ヒートポンプ方式(絡み防止乾燥) | 
| 洗剤・柔軟剤自動投入機能 | 
| ドア全開時の奥行 | 1088mm | 
|---|---|
| 乾燥時の運転音(公称値) | |
| 脱水時の運転音(公称値) | |
| 洗濯時の運転音(公称値) | |
| 予約タイマー機能 | |
| チャイルドロック機能 | |
| ほぐし脱水機能 | 不明 | 
| 槽洗浄コースあり | |
| 槽乾燥コースあり | |
| 部屋干しコースあり | |
| 除菌・消臭コースあり | |
| インバーター搭載 | |
| AIセンサー機能 | 不明 | 
| スマホ連携機能 | 不明 | 
| 幅(手掛け・排水ホースを含む) | 595mm | 
| 奥行 | 685mm | 
| 高さ(給水ホース取付部を含む) | 943mm | 
| 重量 | 94kg | 
| 本体下部幅 | 551mm | 
| 本体下部奥行 | 492mm | 
| 本体下部高さ | 121mm | 
| 標準使用水量 | 洗濯~乾燥時:約59L/洗濯時:約84L | 
| 乾燥時消費電力 | 550W | 
| 洗濯時消費電力 | 240W | 
| 洗濯乾燥時消費電力量 | 1130Wh | 
最後に、直感的に操作できる商品をご紹介します。
日立のBD-STX110GLは、操作がわかりやすい多機能モデルです。洗濯・乾燥容量の上限も記載があり、ドラム式に慣れなくても使いやすいですよ。洗剤の自動投入機能・温水洗浄・自動槽洗浄といった付加機能も充実。乾燥性能も優秀で、今回の検証では厚手のパーカーもしっかり乾きました。
東芝のTW-127XP1Lは、説明書いらずで使えるハイスペックモデルです。各コースの特徴が表示されるため、素材に合わせて適切なコースを選べます。洗剤の自動投入や自動おそうじ・アプリ連携機能など、機能もかなり充実していました。自動化で毎日の生活を楽にしたい人は要チェックです。
| 洗濯容量 | 11kg | 
|---|---|
| 乾燥容量 | 6kg | 
| 乾燥方式 | ヒーター乾燥(風アイロン) | 
| 洗剤・柔軟剤自動投入機能 | 
| ドア全開時の奥行 | 1140mm | 
|---|---|
| 乾燥時の運転音(公称値) | |
| 脱水時の運転音(公称値) | |
| 洗濯時の運転音(公称値) | |
| 予約タイマー機能 | |
| チャイルドロック機能 | |
| ほぐし脱水機能 | |
| 槽洗浄コースあり | |
| 槽乾燥コースあり | |
| 部屋干しコースあり | 不明 | 
| 除菌・消臭コースあり | |
| インバーター搭載 | |
| AIセンサー機能 | |
| スマホ連携機能 | |
| 幅(手掛け・排水ホースを含む) | 630mm | 
| 奥行 | 716mm | 
| 高さ(給水ホース取付部を含む) | 1065mm | 
| 重量 | 81kg | 
| 本体下部幅 | 570mm | 
| 本体下部奥行 | 538mm | 
| 本体下部高さ | 90mm | 
| 標準使用水量 | 78L | 
| 乾燥時消費電力 | 1050W | 
| 洗濯時消費電力 | 140W | 
| 洗濯乾燥時消費電力量 | 1590Wh(快速洗乾コースだと1300Wh) | 
| 洗濯容量 | 12kg | 
|---|---|
| 乾燥容量 | 7kg | 
| 乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥(ふんわリッチ乾燥) | 
| 洗剤・柔軟剤自動投入機能 | 
| ドア全開時の奥行 | 1175mm | 
|---|---|
| 乾燥時の運転音(公称値) | |
| 脱水時の運転音(公称値) | |
| 洗濯時の運転音(公称値) | |
| 予約タイマー機能 | |
| チャイルドロック機能 | |
| ほぐし脱水機能 | |
| 槽洗浄コースあり | |
| 槽乾燥コースあり | |
| 部屋干しコースあり | 不明 | 
| 除菌・消臭コースあり | |
| インバーター搭載 | |
| AIセンサー機能 | 不明 | 
| スマホ連携機能 | |
| 幅(手掛け・排水ホースを含む) | 645mm | 
| 奥行 | 720mm | 
| 高さ(給水ホース取付部を含む) | 1060mm | 
| 重量 | 89kg | 
| 本体下部幅 | 578mm | 
| 本体下部奥行 | 512mm | 
| 本体下部高さ | 87mm | 
| 標準使用水量 | 80L | 
| 乾燥時消費電力 | 1190W | 
| 洗濯時消費電力 | 135W | 
| 洗濯乾燥時消費電力量 | 1270Wh | 
東芝 ZABOON TW-127XP1Lをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
従来は縦型洗濯機が主流でしたが、徐々に普及率が高くなってきているドラム式洗濯機。しかし、「デメリットしかない」との意見も多く、購入しようか迷いますよね。そこで今回は、ドラム式洗濯機のメリット・デメリットや縦型洗濯機との違いを解説します。それぞれの特徴を理解し、生活スタイルに合う洗濯機を選びましょう。
ドラム式洗濯機
衣類へのダメージを抑えてやさしく洗いながらも、皮脂汚れをしっかり落とすドラム式洗濯機。毎日使うものだからこそ、「乾燥機能を使うと電気代が高くなる?」「縦型洗濯機と比べて電気代はどうなの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ドラム式洗濯機の電気代を解説します。縦型との比較や節...
ドラム式洗濯機