ダイワ カルディア FC LT2000Sをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
ZAION V製モノコックボディ搭載で剛性と軽さにこだわった、ダイワ（DAIWA） カルディア FC LT2000S。インターネット上の口コミでは高評価が多い一方で、「巻き心地がざらざらと感じる」「擦るような感覚があり、音も大きめ」など気になる評判もあり、購入に踏み切れない人も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、ダイワのカルディア FC LT2000Sを含むアジングリール10商品を実際に使ってみて軽さ・なめらかさ・ドラグ性能を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね！
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
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【総評】ドラグ性能はハイレベル。なめらかな巻き心地と軽さも魅力
ダイワのカルディア FC LT2000Sは、ドラグ性能を重視する人におすすめです。アワセを再現してみたところ、おもりが落下するまでにかかったのは平均10.7秒。しっかりドラグが効くことがわかりました。一定負荷をかけた場合も、ドラグはなめらかに出ています。
急な負荷にも対応できるので、伸びにくい細糸も問題なく使用できるでしょう。基本性能が高くコストパフォーマンスもよいので、初心者や中級者でも選びやすい商品といえます。上級者のサブ機にも向いていますよ。
また、回転時の振動は226（10⁻³m/s²r）でした。数値は小さくないものの、実際に巻いてみると非常に軽やかです。繊細さが求められるアジングにも十分対応できるでしょう。
重量は175gと比較的軽めです。カーボン樹脂素材のZAION Vがボディやローターに使われていて、軽量化への工夫を感じます。軽さにこだわる人もチェックしてみてくださいね。
ダイワ カルディア FC LT2000Sとは
そのカルディア FC LT2000Sは、頑丈さと軽さをとことん追求したスピニングリールです。2021年3月にパワーアップし、リニューアル発売されました。
ボディやローターには、軽くて耐久性の高いカーボン含有樹脂・ZAION Vを使用。カーボン量を調整して作られた素材で、軽量でありながら金属のような強さが特徴的です。
モノコックボディはねじれやたわみに強く空間を有効活用できるのが特徴です。軽量化を重視するロケットやF1マシンなどにも使われています。
ローターもZAION V製で、軽さと頑丈さを兼ね備えています。巻き出しをなめらかにするための工夫です。
防水には、ダイワ独自のマグシールドという手法が用いられています。
これは回転のための空間を確保しつつ、液体で液体をブロックする方法です。磁性を帯びた液体「マグオイル」が壁をつくり、水がリール内部へ侵入するのを防ぐように作用します。
ギア比は5.1のノーマルギアです。
スプールには、スムーズに釣り糸を放出させるためのダイワ独自のテクノロジー、ABS（アンチ・バックラッシュ・システム）を搭載。
スプールの径を大きくする・スプールの形に工夫をする・糸の巻き方に配慮することで、トラブルなく飛距離が伸びるようにしています。
ストッパーは、細糸にも太糸にも対応可能なラインストッパーを採用しました。
ボディになじむ形状のため、軽量化や防水性能アップにも貢献。トラブルやリスクの回避も考慮されています。
ダイワのカルディアは、ラインナップも豊富です。アジング・エリアトラウト・エギングなど、さまざまなフィッシングに対応した商品が発売されています。
検証に使用したFC LT2000Sは、ライトゲーム向きのルアーです。淡水でも海水でも、多用途に使用できますよ。
実際に使ってみてわかったダイワ カルディア FC LT2000Sの本当の実力！
今回はダイワのカルディア FC LT2000Sを含むアジングリール全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①：軽さ
検証②：なめらかさ
検証③：ドラグ性能
検証① 軽さ
まずは、軽さの検証です。
メーカー公表の重量を確認し、5段階で評価します。カーボン樹脂やマグネシウムなど使われている素材もチェックしました。
重量は175g。このクラスでは非常に軽め
メーカー公表の重量は175gでした。この中位クラスのなかでは非常に軽く、高水準です。
新素材のカーボン樹脂・ZAION Vをボディとローターに用い、軽量化しています。取り回しや反響感度のよさに期待ができるでしょう。
検証② なめらかさ
続いて、巻きのなめらかさを検証しました。
以下の条件で、回転時の振動を加速度センサーで測定します。手元に感じる振動を数値化して評価しました。
- 30秒間の1キロヘルツまでの各周波数を測り、x.y.z軸の変位量の、overall値を合成ベクトルで評価
- 内部のグリスをなじませるために、新品状態から1,000回転以上回した状態で測定
- ハンドルの回転をできるだけ等速にするため、メトロームを用いて50BPMに合わせる
- 加速度センサーの取り付け位置はリールフットのフロント側
軽やかな巻き心地で十分な性能を発揮
ハンドルを回しながら測定したところ、振動は226（10⁻³m/s²r）でした。
数値的には小さいほうではありませんが、実際に巻いてみるとエアローターの効果か、とても軽やかに感じます。アジングなどルアーを用いた釣りに十分な性能といえるでしょう。
検証③ ドラグ性能
最後は、ドラグ性能の検証です。
以下のテストを行い、秒数を計測。衝撃に対してドラグが効いているか・失速後の一定負荷のドラグの出方はどうかをチェックします。
- ①逆さに固定したリールからおもりをたらす
- ②アワセの動作や魚が走ったときの衝撃を再現するために、ラインローラーを起点として10cmラインを出す
- ③起点の位置までおもりを持ち上げ、手を離す
条件は以下のとおりです。
- ドラグ設定値は300gに統一
- 伸び率の少ないPEラインを使用し、号数はアジングで使う0.3号
- 使用するおもりは300gで、起点となるラインローラー位置も統一
おもり落下まで平均10.7秒。しっかりドラグが効き高評価
おもり落下までにかかったのは平均10.7秒でした。アワセを再現した動作では、しっかりドラグが効き高評価を獲得。急な負荷にも対応できそうです。
失速後に一定の負荷をかけてみると、ドラグの出はなめらかでした。細く伸びない糸を使うアジングも問題なく楽しめるでしょう。
ダイワ カルディア FC LT2000Sの価格比較
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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さらに軽量なスピニングリールなら、こちらの商品もおすすめ
最後に、より軽いアイテムが欲しいという人におすすめの商品をご紹介したいと思います。
コスパ重視なら、ヴァンフォード C2000Sがおすすめです。回転時の振動は149（10⁻³m/s²r）と非常に小さく、なめらかさはトップクラスの高評価。アワセの再現では、おもりの落下まで平均7.3秒かかり、ドラグの効きも良好です。重量はわずか150gと軽いうえ、求めやすい価格もうれしいですね。
ハイスペックモデルなら、ヴァンキッシュ C2000SSSを要チェックです。価格はややあがるものの、ドラグ性能ではトップクラスの高評価を獲得。おもりが落下するまで平均14.8秒かかり、しっかりドラグが効きました。回転時の振動も212（10⁻³m/s²r）と良好。重量は145gと驚きの軽さです。
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