金属ローターを導入し高耐久を謳うショアジギングリール、シマノ ツインパワー 4000MHG。インターネット上では「剛性とパワーがある」と評判です。しかし「ギアの回転に抵抗感がある」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、シマノ ツインパワー 4000MHGを含むショアジギングリール全15商品を実際に使って、剛性の高さ・巻きのなめらかさ・ドラグ性能を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
シマノ ツインパワー 4000MHGは、大型魚とも戦える巻き心地のよい大きめリールがほしい人におすすめです。実際に手元の振動を加速度センサーで測定すると、比較した商品の平均数値が約340(10⁻³m/s²r)(※執筆時点)だったのに対し、289(10⁻³m/s²r)とかなり小さめでした。
振動が少なく巻き心地が非常になめらかなうえ、スプールのピストン運動のブレもほとんどなし。「ギアの回転に抵抗感がある」という口コミはありましたが、快適に使えるといえます。ザラザラとした余計な振動が手元に伝わりづらいため、魚のアタリにも気づきやすくなりますよ。
ドラグ性能もかなり優秀。逆さに固定したリールからおもりをたらし、持ち上げてから落下させると、衝撃を抑えつつもしっかりドラグが効いていました。比較した商品には一気に落ちるものがあったなか、一定負荷の状態でもラインの落下はとてもスムーズ。大物がかかっても引き寄せやすいでしょう。
剛性も高評価です。リールの力のみでおもりを5m巻き取る検証では、約5.0秒でスピーディに巻き取れました。「剛性とパワーがある」という口コミのとおり、たわみや歪みもほとんどありません。激しくしゃくる動作を繰り返してもパワフルに巻き取れるといえます。
ただ上位商品のなかには、約3.2秒という驚きの速さで巻き終えたものも。高耐久で魅力的なリールではありますが、とにかく剛性を重視するのであれば、ほかの商品も検討してください。
そもそもショアジギングとは、ショア(岸)からメタルジグという金属ルアーを遠投し、ブリ・サワラ・真鯛などをターゲットとするルアーフィッシングのこと。引きの強い魚を狙うため、頑丈でサイズが大きくパワーのあるリールが必要になります。
今回ご紹介するツインパワー 4000MHGは、創業から100年以上の歴史ある釣り具メーカー「シマノ」の商品。剛性特化シリーズであるツインパワーの2020年モデルで、多くの釣り人が愛用している定番リールです。
大きな特徴は、金属ローターの導入。適度な慣性により、しっとりなめらかな回転を実現すると謳っています。不意の衝撃にも耐えるとアピールする「HAGANEボディ」も注目したいポイントです。
ハンドルを1回転した際の巻取り量は95cmで、ギア比分類はハイギア。「X-SHIP」というクロスギア方式を採用しており、スプールの等速上下運動に特化したつくりです。内部ギアには、なめらかな巻き心地に貢献するHAGANEギア・マイクロモジュールギアⅡなど、あらゆる独自技術を駆使していますよ。
防水機構にはラビリンス(迷宮)構造を採用。水切れをよくする撥水性に加えて、迷路のような構造にすることで内部に水が入りにくいつくりです。
ラインローラー部とローラークラッチ部に採用されており、淡水はもちろん海水でも使えますよ。
番手は4000番台。シーバス・ライトショアジギング・ヒラメ・ヒラスズキ・ショアジギングに使えるリールです。
サイズ展開は全13種類と充実しています。スーパーライトショアジギングに使える2000番台から、大物を狙うショアジギング向けの5000番台まで幅広いラインナップを用意。ターゲットにする魚の大きさに合わせて、選んでみてくださいね。
<サイズ展開>
今回は、シマノ ツインパワー 4000MHGを含む、ショアジギングリール全15商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、剛性の高さの検証です。リールの直線状に置いた3.75kgのおもりをリールの力のみで5m巻き取り、かかった時間を測定しました。
結果は高評価を獲得。比較した全商品の平均が約5.5秒(※執筆時点)だったなか、約5.0秒という短い時間でおもりを巻き取れました。比較したなかにはかなりたわみを感じる商品もありましたが、たわみがなくパワフルに巻き取れたのも印象的です。
ボディにはアルミニウム・CI4+、ローターにはアルミニウムを使用。「剛性とパワーがある」という口コミのとおりたわみや歪みがほとんどないため、激しくしゃくる動作を繰り返してもパワフルに巻けますよ。
続いて、巻きのなめらかさの検証です。
手元に感じる振動を加速度センサーで測定し、振動が少ないものを高評価としました。
ドライブギアには超々ジュラルミンを使用し、回転をスムーズにするベアリング数は9個。比較した結果、ギアが超々ジュラルミン製のものやベアリング数の多いものがなめらかに巻ける傾向があり、本品も同様でした。
なめらかさに加えて、スプールのピストン運動のブレもほとんどありません。「ギアの回転に抵抗感がある」という口コミはありましたが、快適に使えるでしょう。余計な振動が手元に伝わりにくいため、魚のアタリにも気づきやすいですよ。
最後に、ドラグ性能を検証しました。
まず、逆さに固定したリールからおもりをたらします。ラインローラーを起点に15cmラインを出し、起点までおもりを持ち上げてから手を離す動作を3回実施。おもりの落下の衝撃を抑えられるか・衝撃を抑えたあとのドラグの出方がなめらかかをチェックしました。
ドラグ性能も高評価です。おもりが落下するまでの時間は平均4.8秒。アワセの再現では、衝撃を抑えつつしっかりブレーキングできました。
比較したなかには一気に落下してしまった商品もありましたが、一定負荷の状態であってもラインの落下は非常にスムーズ。ドラグがほどよく追従するため、ラインが切れるのを防ぎながらも魚をうまく引き寄せられるでしょう。
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シマノ ツインパワー 4000MHGは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入可能。価格は税込51,200円(※執筆時点・公式サイト参照)です。
最後に、より剛性に優れているほかのショアジギングリールをご紹介します。
ダイワ カルディアSW 4000-CXHは、オフショアジギングにも使える商品。リールの力だけでおもりを巻き取る検証では、約3.9秒という速さで巻き終えました。回転時の振動も小さく、手元に影響するような大きなノイズはなし。ボディ付近に重心があり、安定した巻き心地ですよ。
ダイワ 23エアリティ LT4000-XHは、200gという軽さと剛性を両立した1台。おもりを巻き取るのにかかった時間は、平均3.19秒と比較したなかでもトップレベルの速さでした。回転時の振動も小さく、ハンドルやギアにもがたつきがほとんどありません。重心はボディ側にあり、取り回しも良好です。
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