シマノ サハラ リール 2500SHGをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

はじめに、軽さを検証しました。比較したなかには200g以下の商品もあったなか、本体重量は240g。「適度な重み」という口コミどおり、少し重量感があります。エギングには支障のない重さですが、上位商品のような軽やかな取り回しはしにくいでしょう。

シングルハンドルになっていたりドライブギアに超々ジュラルミンを採用したりと、軽さにこだわっているパーツも見られました。その一方で、高強度樹脂を使ったローターやボディで重くなったと推測されます。

続いては、剛性の高さの検証です。0.6号のPEラインを使用し、5m先に置いた950gのおもりをリールの力だけで巻き取りました。

比較したなかには6秒ほどかかった商品がありましたが、本商品はおもりを平均4.95秒とスピーディに回収。巻き取っている最中にリールフットのねじれやたわみを若干感じたものの、剛性は申し分ありません。ただし、I型のハンドルノブがグッと力を入れて握るにはやや小ぶりな点が気になりました。

ギア比は6.2。ハンドル1回転で91cmのラインを巻くハイギアです。基本的にエギングでは、巻き取り量があまり多くないノーマルギア・ローギアが向いていますが、風が強い場所や船上で使うならハイギアがおすすめですよ。

次は、なめらかさを検証しました。

加速度センサーを用いて、回転時に手元へ伝わる振動の大きさを測定しています。

＜検証条件＞

• 30秒間の1キロヘルツまでの各周波数を測り、x,y,z軸の変位量のoverall値を合成ベクトルで評価
  
• 内部のグリスをなじませるため、新品状態から1000回転以上回した状態で測定
• ハンドルの回転をできる限り等速にするため、メトロームを用いて50BPMに合わせる
• 加速度センサーの取り付け位置はリールフットのフロント側

最後は、ドラグ性能の検証です。

アワセやイカが走ったときの衝撃をおもりで再現し、衝撃に対してのドラグの効き・失速後の一定負荷での出方をチェック。

検証方法は、逆さに吊るしたリールから750gのおもりをたらし、ラインローラーを起点にラインを15cm出します。起点からおもりを落とし、落下するのにかかった秒数と計測しました。

＜検証条件＞

• ドラグ設定値は750g
• 伸び率の少ないPEラインを使用し、号数はエギングで使う0.6号