ダイワ 23 エアリティ PCLT3000-XHをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、軽さの検証です。本体重量を測定し軽いものほど高評価としました。

検証の結果、軽さの評価はトップレベル。ボディにはマグネシウム、ローターにはカーボン樹脂ZAION、ハンドルにはアルミニウムを採用しています。比較した商品の多くが200gを超えるなか、わずか185gと非常に軽量でした。「軽さを追求した」との謳い文句どおりの結果です。

持った際に、重心がリールフットの真下にあるのも高ポイント。軽くて操作性のよいものを探している人におすすめです。

続いて、剛性の高さの検証です。リールの直線上にある3.75kgのおもりを、リールの力だけで5m巻き取る際にかかる時間を測定。1号のPEラインを使って、1商品につき3回ずつ測定した平均を算出し、時間が短いものほど高評価としました。

結果、剛性も非常に優秀です。本品は、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が93cmのハイギアタイプ。おもりの巻き取りはわずか平均3.62秒で完了しました。比較したほかの商品には、途中でたわんで動かなくなるものも。対して本品は、ボディのたわみやハンドルの重さを感じないほどパワフルに回転しました。

「大物にも問題なく対応できる」との口コミどおり、80cmを超えるランカーシーバス狙いや、重いルアーを使うサーフやライトショアジギングでも活躍するでしょう。ラインの回収が早いので、キャストを繰り返すシーバス釣りにうってつけですよ。

続いて、なめらかさの検証です。加速度センサーを用いて、手元に感じる振動を測定。振動が小さいものほど高評価としました。条件は以下のとおりです。

• 30秒間の1キロヘルツまでの各周波数を測り、x,y,z軸の変位量のoverall値を合成ベクトルで評価。数値が低いものほど高評価とする
  
• 内部のグリスをなじませるため、新品状態から1000回転以上回した状態で測定する
• ハンドルの回転をできる限り等速にするため、メトロームを用いて50BPMに合わせる
• 加速度センサーの取り付け位置はリールフットのフロント側にする

最後は、ドラグ性能の検証です。逆さに固定したリールからおもりをたらし、ラインローラーを起点として15cmラインを出して起点の位置までおもりを持ち上げて手を離すことで、アワセの動作や魚が走ったときの衝撃を再現します。

落下の衝撃を抑えられており、衝撃を抑えたあとのドラグの出方がなめらかなものを高評価としました。参考値として落下にかかった時間も計測しています。条件は以下のとおりです。

• ドラグ設定値は1.5kgに統一
• 伸び率の少ないPEラインを使用し、号数はシーバス釣りで使う1号
• 使用するおもりは1.5kgで、起点となるラインローラー位置も統一