スムーズな着脱を謳う前乗せ用自転車用チャイルドシート、OGK技研 FBC-011DX3。ブラックを基調としたデザインが特徴です。「足が当たらずスイスイ漕ぎやすい」と評判ですが、「ベルト調整がしにくい」「バックルの装着がしづらい」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のYepp Miniなどの前乗せ用自転車用チャイルドシートとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、前乗せ用自転車用チャイルドシート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
OGK技研 FBC-011DX3は、前乗せ用自転車用チャイルドシートの購入を検討しているすべての人におすすめです。ヘッドレストはスライド式で自由に高さ調節可能なうえ、足を乗せるステップは3段階まで調節可能。狭い駐輪場でも使いやすい収納機能は、比較した商品のなかでも本商品を入れて約4割にしか搭載されていませんでした。
安全機能も充実しており、子どもの体をしっかり固定する5点式ベルトを採用。一般財団法人製品安全協会の安全基準に合格した証であるSGマークもついています。高さ12cmのヘッドレストもついているので、横からの衝撃や揺れにも備えられるでしょう。
モニターに本商品を装着した自転車に乗って走行してもらうと、低身長のモニターからも「足をぶつけることなくスムーズに走行できた。漕ぎだしも問題なく安定していた」と好評。「足が当たらずスイスイ漕ぎやすい」という評判どおりといえます。
若干の慣れが必要なものの、「ベルト調整がしにくい」「バックルの装着がしづらい」という口コミに反して、ワンタッチ装着が可能なバックルはまずまずの評価でした。「スムーズな着脱」を謳うだけあります。
重量は3.4kgと、比較した平均2.83kg(※執筆時点)に比べてやや重くはありますが、前に倒して折りたためる点は駐輪スペースを圧迫せず好印象。機能性や走行性に富んだ設計になっているので、ぜひ検討してみてくださいね。
OGK技研 FBC-011DX3も、そんな前乗せ用自転車用チャイルドシートのひとつ。OGK技研が設計・製造した子どものためのチャイルドシートです。自転車乗車時の事故から子どもを守る技術がふんだんに詰まっています。
1~4歳、身長100cm以下の子どもに適用。サイズは幅490×高さ510〜680(背もたれ高さ330〜500mm)×奥行500mmで、重量は約3.4kgとなっており、スムーズな取り付けや着脱を謳っています。
最大の特徴は、ワイドヘッドレスト。子どもの頭・首を覆い、側頭部までガードします。ヘッドレストはスライド式で、子どもの成長に合わせて高さを調整可能。常に安全に考慮した位置をキープできます。また、ヘッドレストにはロック機能がついているところもうれしいポイントです。
ステップも特徴のひとつで、3段階に調節できます。子どもの成長に合わせた高さに設定できるので、長時間の使用でも疲れにくい点がメリット。さらに、使用しないときは前に折りたたんでおけば、収納スペースを節約できます。
ブラックを基調としたデザインも特徴的。カラーバリエーションも豊富なので、好み合わせて選べます。検証に使用したオーシャンブルーのほか、ブラック・こげ茶・レッド・アーミーグリーンが展開中です。
適用体重は15kg未満。適合車種は24〜27型のシティ車(婦人車・軽快車)および自転車メーカーが指定する20型以上の自転車です。ただし、両立スタンド装着車に限り、ハンドルストッパーを備えた自転車に取り付けることが条件。購入前にしっかりと確認しておきましょう。
まずは、走行性の検証です。身長150~154cm・155~159cm・160~165cmのモニター各2人に各商品を装着したママチャリを走行してもらいました。チャイルドシートには1歳半を想定した約9kgのマネキンを乗せて、漕ぎやすさ・視界性・バランスを崩さないかを評価しています。
評判どおり、「足をぶつけることなくスムーズに走行できた。漕ぎだしも問題なく安定していた」という150~154cmのモニターも。足がしっかりと地面につける安定感が、漕ぎやすさを底上げしていました。
比較でも、本商品のようなコンパクトサイズの商品ほど漕ぎやすいものが多い傾向。加えて、モニターの身長に関係なく「安定感があり、ハンドル操作しやすい」という声が多かったので買い物や送迎も快適に行えるでしょう。
ただし、155~159cm・160~165cmのモニターのなかには、「漕ぐときに膝がぶつかる」「漕ぐときの姿勢に気を使う」という声も。身長や体格によっては漕ぎにくさを感じるかもしれません。
<漕ぎやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
150~154cm・155~159cmのモニタ―からも、「前方下まで見やすい」と、視界の良好さを高く評価していました。比較した商品のなかには、下の方が見えにくいものもあったことを考えると、十分な視界を確保できるといえるでしょう。
コメントは一部抜粋
続いて、乗せおろしのしやすさの検証です。モニター6人に1歳児を想定した重さのマネキンを使って、実際に各商品で乗せおろしをしてもらいました。子どもの乗せおろしのしやすさ・ベルトの長さ調整のしやすさ・バックルへの着脱のしやすさを評価しています。
「おろすときも同様に足が引っかかりることなくスムーズだった」「ベルトもよけておきやすかった」と150~154cm・155~159cmからは前向きなコメントが多数あがっています。
一方で、一部の155~159cm・160cm以上のモニターからは「取り出すときに足が引っかかる」といった声も。万人に使いやすいとはいえませんでした。
<子どもの座らせやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ベルト調整に対しては、「一度調整してしまえば再度調整の必要がない」という声や触り心地のよさを評価する声も。「ベルト調整がしにくい」という口コミもありましたが、それほど大きなストレスなく扱えるでしょう。
ただ、160cm以上のモニターからは「腰部分の調整が難しい」という意見が多く、調整部分の多さや肩のベルトに引っかかる点が評価を下げる結果に。比較した商品全体を見ると、ベルトの着脱や調節にやや手間どるものが多く感じました。
コメントは一部抜粋
次に、安全機能の充実度と機能性の検証です。各商品をチェックしました。
振動や段差の衝撃を低減し、安全性に配慮された機能が充実しています。また、一般財団法人製品安全協会の安全基準に合格した証である、SGマークつきなところも好印象です。
ただし、ベルトの着脱がワンタッチなので、子どもでも解除しやすい構造になっている点がネック。より高い安全性を求めるなら、比較した同じOGK技研のEFBC-001 Iki フロントシートにダブルロックがついていたので、チェックしてみてくださいね。
ステップの高さ調節も3段階までできるので、身長に合わせて適切な位置に設定できます。収納機能も搭載されており、使わないときはまとめておけるところも魅力です。
比較では、収納機能を備えた商品は半数程度と少なかったなかで、本商品は使わないときの置き場所に困りにくいといえます。
最後に、軽さの検証です。メーカーの公表値をもとに、駐輪を想定して評価しました。
本商品は、3.4kgという軽さが高評価。比較した重量の平均2.83kg(※執筆時点)に比べると重いですが、前方にパタッとコンパクトに折りたためる点が評価を伸ばしました。持ちあげて移動させる必要がある駐輪場でも体への負担がすくなく、限られたスペースでも収納しやすいでしょう。
一人暮らしやアパート・マンションで暮らす人にとって、使いやすい1台といえます。
ベルト方式 | 5点式 |
---|---|
ヘッドレスト付き |
対象体重 | 15kg未満 |
---|---|
適応車種 | 24~27型のシティ車(婦人車、軽快車、両立スタンド装着車に限る、特殊形状のフレームやハンドルには取り付け不可能) |
サイズ | 幅490×奥行500×高さ510~680mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
折りたたみ収納 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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OGK技研 FBC-011DX3は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの購入が可能です。
自転車のうしろに設置したい人には、リヤキッズシートRBC-011DX3もおすすめ。キッズデザインアワード 2012を受賞した商品です。
OGK技研のFBC-011DX3を使用するときには、下記のように注意点がいくつかあります。
まず、子どもを乗せた状態では絶対に自転車から離れないこと。子どもの乗せおろしは、自転車が固定された平坦な場所で行い、荷物がある場合は乗せたまま行ってください。また、子どもを乗せるときに、足が自転車の車輪に巻き込まれない位置にあることを確認しましょう。
子どもにシートベルトを必ず着用させることも忘れずに。シートは雨ざらしにせず、使ってから2年経つと寿命を迎えるため、異常がなくても新しく交換することをおすすめします。6歳以上の子どもを乗せると道路交通法違反になるので注意してください。
自転車の形状によっては取り付けが難しいので、オールラウンダータイプやスポーツ車用、特殊形状のハンドルは使用できません。シートの座面と前輪との間隔が300mm未満だと、乗せた子どもの足が車輪に巻き込まれる危険性が高まるので、よくチェックしておきましょう。
最後に、使いやすさが高評価を獲得した商品をご紹介します。
OGK技研 GRANDIA(グランディア)FBC-017DX2は、自動巻き取り式ベルトを搭載。ワンタッチでベルト調整が可能なので乗せおろしもスムーズにできるでしょう。17cmのサイドガードがついており、安全性にもこだわりたい人におすすめです。
Thule Yepp Yepp Miniは、重さ約1.7kgという軽量さが魅力。比較した商品のなかでもトップクラスに軽く、サイズもコンパクトなので、駐輪時の手間や負担を軽減できます。賃貸などの駐輪場のスペースに余裕がない人にうってつけの商品です。
ベルト方式 | 5点式 |
---|---|
ヘッドレスト付き |
対象体重 | 15kg以下 |
---|---|
適応車種 | 24〜27型のシティ車(婦人車・軽快車)および自転車メーカーが指定する20型以上の自転車(両立スタンド装着車に限る。ハンドルストッパーを備えた自転車に取り付けることが望ましい。)※ただし、ダイヤモンド型フレームやハンドルの形状によっては取り付けができない場合もあります。 |
サイズ | 高さ580~650(410~480※座面からヘッドレスト頂点までの高さ)×幅500×奥行530mm |
ベルト自動巻取り機能 | |
ハンドル付き | |
フットガード付き | |
製造国 | 日本 |
折りたたみ収納 |
OGK技研 グランディア FBC-017DX2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
ベルト方式 | 5点式 |
---|---|
ヘッドレスト付き | 不明 |
対象体重 | 15kg |
---|---|
適応車種 | 不明 |
サイズ | シート幅320×シート奥行180×シート高さ330mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | オランダ |
折りたたみ収納 | 不明 |
Thule Yepp Miniをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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