背中部分の通気性がよくムレを軽減できると謳う後ろ乗せ用自転車チャイルドシート、オージーケー技研 軽量うしろ子供のせ RBC-009S3。高評価の口コミが多い一方で、「子どもが眠ると怖い」「子どもでもロックを解除できた」と気になる評判も存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のブリヂストンサイクルなどの後ろ乗せ用自転車チャイルドシートとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、後ろ乗せ用自転車チャイルドシート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
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目次
オージーケー技研 軽量うしろ子供のせ RBC-009S3は、とにかく軽さにこだわりたい人におすすめ。比較した商品のほとんどが重量3~4kg以上だったなか、約2.7kgとトップクラスの軽さでした。サイズも幅480×奥行500×高さ310mmとコンパクト。装着時に取り回しやすいのはもちろん、ラックタイプやマンションなどの狭い駐輪場にも停めやすいでしょう。
走行時にふらつきにくい点も、軽量タイプのよいところです。比較したなかにはバランスが取りづらかったものがあるのに対し、本品はモニターから「通常の自転車とほとんど変わらない」との声が聞かれました。漕ぎだしは若干ふらついたものの、それ以降はバランスを崩さず走行できますよ。
座面が広く構造がシンプルで、子どもの乗せおろしもスムーズ。実際に使用したモニター6名全員が「乗せやすかった」と回答しました。比較したほかの商品にはベルトをとめる工程が多く複雑だったものがあったなか、1か所固定するだけなので装着も簡単です。
一方、ヘッドレストがなくベルトも腰まわりのみと、安全機能は物足りず。ホールド感に欠けるため、「子どもが眠ると怖い」との口コミどおり、安全面に懸念が残ります。「子どもでもロックを解除できた」との口コミどおりロックを外される可能性もあり、注意して走行する必要があるでしょう。
ステップの段差を子どもの成長に合わて調整できない点もネックです。子どもが大きくなれば、窮屈に感じるかもしれません。子どもを乗せないときは荷物置きとして使用でき、背中部分は通気性を高めた構造になっているなどの魅力もありますが、安全性が気になる人はほかの商品を検討してください。
実際にオージーケー技研 軽量うしろ子供のせ RBC-009S3と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ後ろ乗せ用自転車チャイルドシートと、走行性・安全機能の充実度・機能性・乗せおろしのしやすさ・軽さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
オージーケー技研 軽量うしろ子供のせ RBC-009S3のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
ブリヂストンサイクル
漕ぎだしが軽く安定した走行性!毎日自転車を使う人に
そもそも後ろ乗せ用自転車チャイルドシートとは、自転車に子どもを乗せるための必須アイテム。取りつけの義務化こそされていませんが、道路交通法によって自転車に子どもを乗せる際のルールが決められています。子どもの安全に配慮し、ルールをしっかり守って使用してくださいね。
今回ご紹介するオージーケー技研 軽量うしろ子供のせ RBC-009S3は、子どもを乗せないときは後ろかごとして使えるのが特徴。背中部分は通気性のよいオープンエアタイプを採用し、背中のムレを軽減します。
販売元は、チャイルドシートメーカーのパイオニアでもあるオーケージー技研。(一財)製品安全協会が定める安全性を保証する精度・SG規格よりもさらに厳しい独自の安全基準を設置し、それをクリアした製品のみを販売しています。
大型ステップを搭載し、子どもの足が車輪に巻き込まれるのをガード。安全基準であるSGマークを取得しています。
対象年齢は1歳以上~6歳未満で、身長は115cm以下に対応。適応体重は、自転車後方の荷台がクラス25(最大積載質量が25kgまで)の場合は21kg、クラス27(最大積載質量が27kgまで)の場合は22kg以下です。購入前にしっかり確認してくださいね。
本体サイズは幅480×奥行500×高さ310mm。カラーは、ベージュ・グレー・こげ茶の3種類があり、自転車の色や好みに合わせて選べます。
オージーケー技研 軽量うしろ子供のせ RBC-009S3は、後ろキャリア(荷物を搭載する装置)つきの22〜27型までの自転車(婦人車・軽快車)に取りつけ可能です。
ただし、特殊形状のハンドルやフレームには取りつけられないため、購入前にしっかり確認しておきましょう。
今回は、オージーケー技研 軽量うしろ子供のせ RBC-009S3を含む後ろ乗せ用自転車チャイルドシート全15商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、走行性の検証です。
身長150〜154cm・155〜159cm・160〜165cmのモニター各2名(計6名)が、実際に4〜5歳相当の約15kgのマネキンを乗せて試乗。漕ぎやすさ・バランス・ハンドルが体にあたらないかをチェックしました。条件は以下のとおりです。
<検証条件>
実際に試乗したところ、通常の自転車とほとんど変わらない感覚で走行でき、モニター6名中5名が「漕ぎやすい」と回答。比較したほかの商品には、子どもの足があたり漕ぎずらかったものがあるなか、ストレスなく快適に走れました。
身長155〜159cmのモニターからは「ハンドル部分が背中にあたる」との声が挙がりましたが、それ以外のモニターからは「まったくあたらない」と高評価。違和感はほとんどなく、漕ぎやすいでしょう。
<漕ぎやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
漕ぎだしは若干ふらついたものの、走行中・停止時はバランスが崩れることなく走行できました。比較したなかでも、重いものはふらつきやすい傾向がありましたが、こちらは軽量で重心がぶれにくいのが利点です。
ただしシートが広くヘッドレストがないぶん、子どもが寝たときは不安定。「子どもが眠ると怖い」との口コミどおり、不安を感じながら走行することになりそうです。
子どもが寝ないくらいの短時間で使用するか、おしゃべりをしながら寝ないようにするなど、工夫して使うことをおすすめします。
<バランスのとりやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、乗せおろしのしやすさの検証です。
走行性の検証同様、6名のモニターが2歳児程度の重さのマネキンを実際に座らせ、乗せおろしやすいかをチェックしました。
モニター6名全員が「子どもの乗せおろしがしやすい」と回答し、評価はトップクラス。間口・座面が広いため、足やお腹が引っかかることなくスムーズに乗せおろしできました。
比較したほかの商品には、座面が浅く座らせづらかったものもあるなか、余裕があるため楽に乗せられますよ。
<子どもの乗せおろしのしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
バックルは腰1か所のみのため、迷わず装着できました。比較したなかにはベルトが子どもの体の下に入り込んでしまうものがありましたが、本商品は股の間を通るベルトが十分に長いため、体の下に入る心配は少ないでしょう。
ベルトの調整も、腰部分のみで手間はかかりません。モニターからは「よくあるタイプでわかりやすかった」との声が寄せられました。
ただしここでも、「腰ベルトだけでは不安」と安全面を懸念する声が目立ちます。固定力よりも、簡単に乗せおろしできることを重視する人に向いているでしょう。
<バックルへの着脱のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、安全機能の充実度・機能性の検証です。
ヘッドレストの有無・ベルトの本数・ハンドルの有無・子どもが解除しにくい構造かをチェックし、安全機能が十分に備わっているかを確認します。また、ヘッドレスト・ステップの調整ができるか・バスケット機能が備わっているかも調べました。
ヘッドレストがないうえベルトは腰のみの3点式で、安全性はいまひとつ。上位商品にはヘッドレスト+5点式ベルトが備わっていたものがあったのに対し、万が一の転倒や事故に対する配慮は十分とはいえません。
子どもが握れるハンドルはあるものの、「子どもでもロックを解除できた」との口コミどおりロックを簡単に外せるのも懸念点です。常に子どもの様子を確認しながら走行する必要がありそうです。
機能面も伸び悩む結果に。ヘッドレストがないうえ、ステップの高さ調整にも非対応でした。子どもの成長や体格に合わせて変えられないため、窮屈な姿勢になったり足が届かず不安定になったりする可能性があります。
一方で比較したなかでも約3割の商品にしか備わっていなかった、バスケット機能がついているのはメリット。子どもを乗せないときは荷物を積めるので便利ですよ。
最後は、軽さの検証です。メーカー公表値から、駐輪や収納がしやすい重量かを確認しました。
結果、重量はわずか約2.7kgとトップクラスの軽量さ。比較したほとんどの商品が3kg以上、なかには4kg以上のものもありました。2段ラックタイプの駐輪場など、持ち上げる必要がある場合も楽に駐輪できますよ。
ベルト方式 | 3点式 |
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ヘッドレスト付き | 不明 |
対象体重 | 22kg以下(クラス25後ろキャリア使用時),22kg以下(クラス27後ろキャリア使用時) |
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適応車種 | 22~27型の後ろキャリアを装着したシティ車(婦人車・軽快車)※ただし、特殊形状のフレームやキャリアには取り付けできません。 |
サイズ | 高さ310×幅480×奥行500mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
バスケット機能 | |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 日本 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
オージーケー技研 軽量うしろ子供のせ RBC-009S3は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。ECサイトでは送料がかかる場合が多いので、購入前にチェックしてください。
たとえ短時間でも、子どもをチャイルドシートに乗せているときは、自転車から離れないようにしましょう。子どもが動いたときに転倒の恐れがあります。
子どもを事故から守るために、ヘルメットの着用も重要です。子どもが正しい姿勢であるかや、シートベルトをしっかり締めることも忘れないでください。
また、荷物がある場合は子どもを乗せる前に、おろす際は先に子どもをおろしてから荷物をおろすとバランスが崩れにくくなりますよ。
チャイルドシートカバーは、雨・風・寒さから子どもを守るアイテムとして便利です。保育園や幼稚園の送り迎えなど、悪天候でも自転車に子どもを乗せて走行しないといけない人には重宝するでしょう。
汚れ防止になるメリットもあるため、チャイルドシートと一緒に購入を検討してみてはいかがでしょうか?
最後に、安全機能が充実していて快適に走行できた商品をご紹介します。
毎日自転車を使う人には、ブリヂストンサイクルのルラビーデラックス2(リヤ用)がおすすめです。側頭部まで覆われるヘッドレストに加えて5点式ベルトにも対応しており、子どもがしっかりホールドされました。軽い漕ぎだしかつ安定した走り心地も魅力です。
軽量さを重視するなら、同じくブリヂストンサイクルのRCS-S2(リヤ用)をチェック。約3.1kgと比較したなかでも軽量ながら、ヘッドレストつきで安全機能も充実しています。座面が広く、乗せおろしがスムーズにできた点も魅力。ベルトの調整にも手間を感じませんでした。
ベルト方式 | 5点式 |
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ヘッドレスト付き |
対象体重 | 8kg以上22kg以下(クラス27) |
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適応車種 | 不明 |
サイズ | 約高さ790×幅460×奥行600mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
バスケット機能 | |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
ブリヂストンサイクル ルラビーデラックス2 リヤ用をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
ベルト方式 | 5点式 |
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ヘッドレスト付き |
対象体重 | 8kg以上22kg以下(クラス27) |
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適応車種 | 不明 |
サイズ | 約高さ758×幅435×奥行500mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
バスケット機能 | 不明 |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
ブリヂストンサイクル チャイルドシート RCS-S2(リヤ用)をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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