カルテック ターンド・ケイ KL-W01をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に運転すると、口コミどおり空気中に漂うニオイをパワフルに脱臭できました。猫砂の浮遊臭はわずか5分でほぼニオイが取れ、比較したなかでもトップクラスの脱臭力を発揮。ペットがいる家庭でもしっかりニオイ対策ができるでしょう。

比較したなかでは、吸気口が大きいものほど脱臭力に優れる傾向がありました。本商品は薄型ですが、幅は44.1cmと大きめです。空気をパワフルに吸い込むため、運転開始1分ですでに「ニオイが少し消えた」と専門家も効果を実感していました。

布に付着したタバコ臭もしっかり脱臭し、10分で除去できました。比較したなかには30分かかった商品もあるなか、付着臭に関しても十分な脱臭力を発揮しています。

「部屋全体のニオイ成分を分解する」効果を謳っているということもあり、浮遊臭のほうがスピーディに脱臭できました。とはいえ、実際には公式サイトでは謳っていないタバコの付着臭にも効果があったので、脱臭力はかなり優秀といえるでしょう。

本商品は光触媒技術のみで脱臭するタイプ。オゾンなどの物質を部屋に放出して脱臭するタイプの商品と違って、20分運転しても特有のニオイが発生しません。つけっぱなしにするのにも向いていますよ。

使い勝手も良好です。お手入れが必要なパーツは3か所と少なく、口コミどおり掃除の手間がかかりにくい設計といえます。お手入れの頻度は使用シーンによって異なりますが、ペットなどがいない一般的な家庭なら3〜4か月に1回程度のフィルター掃除が推奨されていますよ。

＜お手入れ方法＞

• 吹き出し口：乾いた柔らかい布で拭く
• プレフィルター（吸込口）：取り出して、掃除機などでホコリを吸う
  
• 光触媒フィルター：水かぬるま湯に約10時間つけ置き、天日で自然乾燥する

設置方法は壁掛けです。「場所を取らない」という口コミのとおり省スペースで設置できます。ただし、壁にネジやピンで穴をあける必要があるので要注意。壁を傷つけられない賃貸物件では使いにくいでしょう。別売りでスタンドを購入すれば置き型としても使えます。

フィルターは汚れても洗って使えるので、パーツを買い替えるコストは基本的に発生しません。比較したなかでも次亜塩素酸を使用して脱臭する商品は、定期的な塩素タブレットの購入が必要なケースもありました。ランニングコストを抑えられるのも魅力といえるでしょう。

静音〜強モードの騒音値の平均は約45.2dBを記録し、一般的なエアコンの稼働音とそこまで変わりませんでした。さらに静かな商品もありましたが、比較したなかでも静音性は高いほうだといえます。検証結果の詳細は以下のとおりです。

＜検証結果＞

• 静音モード｜39.1dB（平均値：約37.2dB）
• 弱モード｜46.1dB（平均値：約45dB）
• 強モード｜50.5dB（平均値：約54.7dB）

執筆時点

騒音の目安としては、40dBで図書館の館内レベル、50dBで役所の窓口レベルとされています（参照：環境省）。静音モードなら39.1dBと図書館程度の静かさなので、寝室に設置しても気になりにくいでしょう。