航空機のジェットエンジンの技術を採用し、部屋中の空気を循環させると謳うBALMUDA(バルミューダ) The Pure A01A-WH。「音が静か」と評判です。しかし、「消臭機能が弱い」「弱運転と中運転の風量が弱い」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、BALMUDA The Pure A01A-WHを含む空気清浄機全34商品を実際に使って、集じん力・脱臭力・使い勝手のよさ・静音性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
BALMUDA The Pure A01A-WHは、稼働音の静かさとデザイン性の高さが魅力。実際に運転音を計測したところ、弱・中・強モードの平均は約49.7dBでした。全モードで比較した商品の平均を下回っています。なかには弱モードで本品の中モードの記録47.4dBと同程度だったものもあり、静音性の高さが伺えました。
ひと目見て空気清浄機だと気づかないような、タワー型のおしゃれなデザインも特徴。サイズも幅26×奥行26×高さ70cmとコンパクトです。比較した商品には幅が2倍近いものもあったなか、圧迫感なく生活空間に自然と溶け込みますよ。
しかし、強力吸引との謳い文句とは異なり、集じん力はいまひとつ。空間内の煙を1分でどれだけ吸えるか試したところ、本体下部からの集じんということもあってか、約6割の吸引に留まりました。比較した商品の平均約8割(※執筆時点には届いておらず、集じん性能が高いとはいえません。
「消臭機能が弱い」という口コミどおり、空間の消臭にも時間がかかります。くさやのニオイの脱臭を試みましたが、消臭まで7分かかりました。上位商品は1分30秒で脱臭できたため、物足りなさを感じます。空気の汚れを感知するセンサーの反応もゆっくりでした。
掃除が必要なパーツが10か所と多いのもネック。フィルターも1年おきと短期間での交換が必要なため、お手入れに手間がかかります。比較した商品には1~3万円台で買えるものもあるなか、執筆時点で税込59,400円(公式サイト参照)とやや高いのも惜しい点です。
バルミューダのデザインが好きな人には魅力的ですが、予算半分程度で買える集じん力・脱臭力に優れた商品もありました。しっかり空気の汚れを除去したい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にBALMUDA The Pure A01A-WHと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
BALMUDA The Pure A01A-WHよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
そもそも空気清浄機とは、周囲の空気を取り込んで内部のフィルターに通すことで空気中の花粉やほこりなどの粒子を除去する家電製品です。ただし、部屋全体の空気を完全にきれいにすることはできません。メーカーの売り文句も実空間で行った試験結果ではないため、鵜呑みにせず生活に必要な機能を見極めることが大切です。
バルミューダは、2003年に東京で設立された生活家電のメーカー。トースターや扇風機・コーヒーメーカーなど、デザイン性に優れた家電を多く開発しています。今回ご紹介するThe Pure A01A-WHは、空気を取り込むファンに航空機のジェットエンジン技術を応用した空気清浄単機能の商品です。
部屋全体の空気を循環させ、最大で毎分7,000Lの空気を清浄。本体下部から空気を吸引する構造で、部屋の浮遊物の中でも比較的重たいとされる花粉・ウィルスなども確実に捕集すると謳っています。適用床面積は最大36畳です。
空気中の浮遊物をキャッチするフィルターには、微細な粒子からウィルスまで捕らえると謳う高性能フィルターを搭載。大きなほこりを捕まえる「プレネット」・微細な粒子もキャッチする「TrueHEPAフィルター」・ニオイ成分を取り除く「活性炭脱臭フィルター」の3層構造を採用しています。
運転モードは、マニュアル・オート・ジェットクリーニングの3種類です。マニュアルモードは風量を3段階で設定して運転しますが、オートモードではセンサーが汚れやニオイを検知し、風量は自動的にコントロールされます。
ジェットクリーニングモードは、最大風量で15分間運転し、一時的に汚れ・ニオイが増加した室内の空気を集中的にきれいにする機能。帰宅後に玄関先で花粉を払うタイミングや、調理後や食事後など空間のニオイが気になるシーンで使用するのが推奨されています。
バルミューダらしい、シンプルで生活に自然と溶け込むようなデザインも魅力です。タワーのようなデザインで、サイズは幅26×奥行26×高さ70cm。2019年にグッドデザイン賞・2020年には高い安全性と衛生空間への貢献が評価され、キッズデザイン賞の優秀賞 経済産業大臣賞を受賞しています。
カラーは、ホワイトとダークグレーの2色展開です。吸気口と流路のLEDが点灯し、視覚的に空気が清浄されているのがわかるのが魅力的。明るさは空気清浄機の強さに合わせて変化し、消灯も可能です。照度センサーがついているので、部屋が暗くなると本体の明るさを自動で抑えます。
今回はBALMUDA The Pure A01A-WHを含む、空気清浄機全34商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、集じん力の検証です。煙を充満させた幅1.1×奥行1.1×高さ1.3mのアクリルボックス内で、各商品の最も強いモードで稼働させます。1分後に残った煙の量を確認し、どれだけ集じんできたかチェックしました。
さらに、同じボックス内で制汗剤スプレーを5秒間噴射し、各商品のセンサーが反応するまでの時間を計測。反応が速いほど、センサー感度が優秀な商品としました。
煙のなかで1分間稼働させましたが、空気中物質の除去はスピーディとはいえません。比較した商品の平均は約8割(※執筆時点)でしたが、本商品は約6割の集じんに留まりました。画像のとおり30秒・1分経っても煙が目に見える状態です。
比較した商品では、集じん力は価格差というより、フィルターサイズが大きくてパワーが強いものほど優秀な傾向がありました。本商品は比較的コンパクトなためか、口コミどおり上位商品ほどのパワーを発揮できていません。
センサー感知の速さを測定したところ、制汗剤スプレーを噴射してから19秒かかり、センサーの反応が速いとはいえない結果でした。
比較した商品の平均は11〜13秒(※執筆時点)で、上位商品は6〜7秒という速さで検知したことを踏まえると、汚れの感知には時間がかかるでしょう。異物を素早く除去したい人よりも、気長に空気を循環させながらきれいに保ちたい人向けといえます。
次に、消臭力の検証です。臭気鑑定士の石川英一さんにご協力いただき、空気中のニオイをどれだけ脱臭できるかチェックしました。
具体的には、幅1.1×奥行1.1×高さ1.3mのアクリルボックス内にくさやのニオイを充満させ、各商品を最も強いモードで稼働。稼働後30秒おきに、アクリルボックス内のニオイを石川さんに嗅いでもらい、ニオイが完全に消えるまでの時間を計測しました。
検証では、「消臭機能が弱い」という口コミ通りの結果に。専門家がニオイが消えたと回答したのは、7分経過した段階でした。比較した商品の平均は約4分30秒(※執筆時点)、最も速いもので1分30秒だったことを踏まえると、脱臭力が高いとはいえません。
集じん力と同様に、比較した商品のなかではフィルターサイズが大きい空気清浄機ほど、脱臭力も高い傾向にありました。集じん力・消臭力といった基本機能の性能の高さを求めるなら、大きさとパワフルさを重視して選ぶとよいでしょう。
続いて、使い勝手のよさの検証です。
各商品のお手入れが必要なパーツの個数やフィルターの交換頻度、本体のサイズなどを比較しました。
清掃が必要なパーツは10個と多め。比較した加湿機能のない空気清浄単機能の商品は、1~4個とパーツ数が少ない傾向があったなか、お手入れに手間がかかるといえます。ファンを分解したあと、水洗いまで必要なのはネックです。
フィルターの交換目安も1年と短め。比較したなかには交換頻度が10年に1回という商品もあったので、交換の手間やランニングコストも踏まえて検討しましょう。
本体のサイズは幅26×奥行26×高さ70cm。比較したなかでは高さ50〜60cm台がボリュームゾーンだったので、やや高さのあるタワー型のデザインです。とはいえ、幅と奥行がスリムなので、スペースは圧迫しにくいですよ。検証結果の詳細は以下のとおりです。
騒音計を近づけて稼働音を測定した結果、口コミどおり稼働中の音は静かでした。弱・中・強モードの平均が50dB以下の商品を高評価としましたが、本商品は基準より静かな49.7dBを記録しています。
弱・中・強それぞれの数値を見ても、比較した商品の平均を下回っています。弱モードなら約34.7dBと非常に音が静かなので、就寝中の使用にもおすすめですよ。
<検証結果>
平均値はすべて2023年5月執筆時点での結果
タイプ | 空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 36畳 |
良い
気になる
加湿最大適用畳数 | |
---|---|
適用床面積 | 36畳 |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭脱臭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルス、PM2.5、ハウスダスト |
運転モード | 自動モード、マニュアルモード、ジェットクリーニングモード |
フィルター交換頻度 | 1年に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
加湿機能 | |
加湿方式 | |
除湿機能 | |
タンク容量 | |
稼動音(弱モード) | 26.1dB |
稼動音(強モード) | 54.9dB |
スマートスピーカー対応 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き |
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ここでは、BALMUDA The Pure A01A-WHのお手入れ方法をご紹介します。
<お手入れ方法>
フィルターの交換目安は1年です。集じん・脱臭フィルターセットは、公式サイトで税込10,450円(※執筆時点)で購入できます。
壁・家具などから一定の距離をあけて設置しましょう。目安は、壁から10cm以上・天井から120cm以上です。
発生源となる場所の近くに置くことも大切。花粉の侵入を防ぎたい場合は、玄関に設置するのがおすすめです。帰宅時にジェットクリーニングモードを使用すれば、最大風量で花粉を除去し、室内への侵入を防げるとメーカーは謳っています。
最後に、基本性能が優秀だった商品をご紹介します。
Acer AP551-50Wは、360度全方向から空気を取り込めます。アクリルボックス内に充満した煙をわずか15秒程度で8割ほど除去し、くさやのニオイも約1分30秒で消臭しました。センサー感度も高く、空気の汚れにすぐ反応できます。細身ででデザイン性も高く、置き場所にも困らない商品です。
シャープ KI-PD50-Wは、除湿・加湿・空気清浄の3つの機能が1つになった商品。集じん力が高く、ボックス内の煙を1分以内にほぼ吸い取りました。風量が強いので空間のニオイも2分で消臭。多機能なのでお手入れする部分は増えるものの、季節ごとに家電製品を入れ替える手間を省けますよ。
タイプ | 空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 約30畳 |
加湿最大適用畳数 | |
設置方法 | 床置き |
適用床面積 | 30畳 |
適用床面積. | 30畳 |
水式 | 不明 |
ペット向けフィルターあり | 不明 |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | ほこり、バクテリア、ウイルス、PM2.5 |
幅 | 25.3cm |
奥行 | 25.3cm |
高さ | 57.6cm |
コードの長さ | 約1.8m |
重量 | 4.22kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 不明 |
連続稼働時間 | 24時間 |
運転モード | 静音モード、ターボ運転、スマートモード |
フィルター交換頻度. | 約1年に1回 |
フィルター交換頻度 | 約1年に1回 |
別売りフィルター | 不明 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ガスセンサー、粒子センサー |
加湿機能 | 不明 |
加湿方式 | 不明 |
除湿機能 | |
除湿方式 | |
適用床面積(加湿時) | |
最大加湿量 | |
タンク容量 | |
稼動音 | 不明 |
稼動音(弱モード) | 不明 |
稼動音(強モード) | 不明 |
最強モード運転音 | 56dB |
最弱モード運転音 | 25dB |
最大消費電力 | 38W(定格) |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | |
LEDライト搭載 | 不明 |
オゾン発生機能 | |
オゾン出力量 | |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | ペット向け |
用途 | 不明 |
Acer 空気清浄機 acerpure pro AP551-50Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | 除加湿空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 21畳 |
加湿最大適用畳数 | 21畳 |
設置方法 | 床置き |
適用床面積 | 空気清浄:21畳、除湿空気清浄:19畳、加湿空気清浄:21畳 |
適用床面積. | 空気清浄:21畳、除湿空気清浄:19畳、加湿空気清浄:21畳 |
水式 | |
ペット向けフィルターあり | |
集塵フィルター | 集じん・脱臭一体型フィルター |
脱臭フィルター | 集じん・脱臭一体型フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルス、PM2.5、ハウスダスト、ペットの毛、タバコの煙など |
幅 | 35.0cm |
奥行 | 28.5cm |
高さ | 65.6cm |
コードの長さ | 約1.8m |
重量 | 13kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 8畳/13分 |
連続稼働時間 | 24時間 |
運転モード | おやすみモード、花粉モード、自動モード |
フィルター交換頻度. | 2年に1回 |
フィルター交換頻度 | 2年に1回 |
別売りフィルター | 集じん・脱臭一体型フィルター |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ニオイ、温度、湿度 |
加湿機能 | |
加湿方式 | 気化方式 |
除湿機能 | |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
適用床面積(加湿時) | プレハブ洋室:11畳、木造和室:7畳 |
最大加湿量 | 400mL/h |
定格除湿能力 | 不明 |
タンク容量 | 約2.0L |
稼動音 | 不明 |
稼動音(弱モード) | 不明 |
稼動音(強モード) | 不明 |
最強モード運転音 | 54dB |
最弱モード運転音 | 23dB |
最大風量 | 不明 |
最大消費電力 | 210W |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | |
LEDライト搭載 | 不明 |
ヒーター機能 | 不明 |
2WAY給水 | 不明 |
イオン発生機能 | 不明 |
オゾン発生機能 | |
オゾン出力量 | |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | ペット向け |
用途 | 不明 |
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