加湿機能も備えた一人暮らし向け空気清浄機、シャープ 加湿空気清浄機 KC-30T7。「気になっていたニオイがなくなった」「音が静か」と評判です。一方で「置き場所を選ぶ」という気になる口コミもあるため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
シャープ 加湿空気清浄機 KC-30T7は、部屋の気になるニオイを軽減したい人におすすめです。くさやのニオイが充満したアクリルボックス内で稼働したところ、わずか2分半で脱臭が完了。比較した商品の平均約7分(※執筆時点)を大きく下回る、スピーディな脱臭力を発揮しました。ニオイを確認した臭気判定士も「プラズマクラスターの力で脱臭できている」とコメントしています。
センサーの感度も良好。比較したなかには噴射した制汗スプレーの感知に10秒以上かかったものもあったのに対し、8秒で感知しました。花粉が舞いやすい季節にもすばやい反応が期待できます。加湿機能が搭載されているのもうれしいポイントです。季節家電を複数置きたくない人にもぴったりですよ。
アクリルボックスに充満させた煙は、3分でほぼ集じん完了。比較したなかには3分経っても集じんしきれなかった商品もあったのに対し、ほとんど煙が残っていませんでした。「音が静か」という口コミどおり静音性にも優れ、稼働音は弱・中モードであればホテルや図書館と同程度の騒音値(参照:環境省)です。睡眠中にも使いやすいでしょう。
お手入れパーツは、後ろパネル・加湿フィルター・給水トレーの3か所だけ。比較したなかには7~8か所のお手入れが必要なものもあったのに対し、メンテナンスに手間がかかりません。手軽にきれいさを保てるのはうれしいポイントです。
ただし、薄型ながら横幅・高さがあり、口コミで指摘されていたように置く場所を選ぶかもしれません。もっとコンパクトな空気清浄機を選びたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
そもそも空気清浄機は、空気中のウイルスやハウスダストを除去するのに役立つアイテム。花粉やウイルスなどを吸収するため、部屋にほこりが発生するのを抑え、掃除の手間を減らせるというメリットがあります。一人暮らしの狭い部屋であっても、一台あると楽になりますよ。
今回ご紹介する加湿空気清浄機 KC-30T7は、空気の汚れを浄化するだけでなく、衣類などに付着したニオイを分解して消臭すると謳う商品です。
販売しているのは、老舗家電メーカーであるシャープ。空気中に発生させたイオンで菌やウイルスを分解除去する独自技術、プラズマクラスター機能を搭載した空気清浄機やエアコン、暖房機器などを展開しています。
3つの高性能フィルターを備えている点が特徴です。大きなほこりをブロックするプレフィルターに加えて、活性炭を使用した脱臭フィルターと0.3µmの微小な粒子を集じんする静電HEPAフィルターを搭載。これら3層のフィルターを通すことで、気になるニオイや細かいハウスダストをキャッチする設計です。
ほこりやニオイを取り除いて、汗臭や生乾き臭にも備えられるパワー浄化モードも搭載。衣類に直接風を当てることで、いやなニオイの除去に期待できます。ハウスダストや花粉をすばやく集めて背面前面で吸い込むスピード循環気流も、空気のお掃除に重宝するでしょう。
加湿機能も搭載されています。温度・湿度センサーがついており、湿度が55 ~ 65%になると加湿量を抑えて運転する仕様です。入/切ボタンはついておらず、タンクに水が入っていると自動的に作動しますが、加湿しすぎることはありません。詳しい仕様は以下をご確認ください。
カラーは白と黒の2色展開で、前面に凹凸のある模様がついたデザインが特徴的。色・見た目ともにシンプルなので、さまざまなインテリアに調和するでしょう。
サイズは幅38.0×奥行19.7×高さ57.0cm。幅と高さがあるので、設置場所を確認して圧迫感がないか事前にイメージしておくのがおすすめです。
今回はシャープ 加湿空気清浄機 KC-30T7を含む、一人暮らし向け空気清浄機全29商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、使いやすさの検証です。
8畳の部屋で使用すると仮定し、手入れ箇所の数やフィルターの交換頻度、本体のサイズをチェックしました。
手入れが必要なのは、後ろのパネル・加湿フィルター・給水トレーの3か所だけ。比較した商品には7〜8か所も手入れが必要なものも複数あり、手間なくきれいを保てるといえます。
フィルターの交換頻度は、集じん・脱臭フィルターの交換頻度が約2年、加湿フィルターでは約5年です。比較した商品のなかでは、特段少ない・多いというわけではありませんでした。
ただし、一人暮らしの部屋に置くにはサイズが大きめ。比較したところ、リビングで使用するゴミ箱程度の商品は圧迫感なく置ける傾向があり、本商品は4~6畳のワンルームだと存在感が際立ちそうです。「置き場所を選ぶ」という口コミにも頷けます。
次は、集じん力の検証です。
アクリルボックス内に空気清浄機を設置して煙を充満させ、空気清浄機を起動させてから1分後と3分後に残った煙の量をチェックしました。
起動してから本格的に力を発揮するまで少し時間を要するとはいえ、集じん力は十分です。
1分経過後はさほど変化が見られなかったものの、2分経過した頃には強力な集じんを見せ、3分後にはほとんど煙が残りませんでした。比較した商品のなかには3分経過後も煙が多く残るものがあったなか、集じん力は高いといえます。
比較したところ、本体サイズや適用床面積の広さで集じん力には差がでました。本商品はサイズが大きいうえに適用床面積も14畳と広めで、スペックに見合う集じん力があるといえます。花粉が気になる人にも十分おすすめできる性能です。
続いては、脱臭力の検証です。
くさやのニオイを充満させたアクリルボックス内で空気清浄機を起動し、30秒ごとに臭気を判定。ニオイが完全になくなるまでの時間を計測しました。なお、臭気の判定は臭気判定士の石川英一さんに依頼し、各商品へのコメントもいただいています。
わずか2分半でくさやの強烈なニオイを脱臭し、比較した商品のなかでトップクラスの脱臭力を発揮しました。「気になっていたニオイがなくなった」という口コミがあるのも頷けます。
ニオイを判定した臭気判定士の石川英一さんは、「プラズマクラスターの力で脱臭できている」と評価。その言葉のとおり、脱臭力が優れていた商品の多くはイオンを放出あるいは生成できるものでした。
ペット臭やタバコ臭など部屋の気になるニオイに活躍するでしょう。
最後は、静音性と機能性の検証です。
静音性は、空気清浄機から50cm離したところに騒音計を設置して稼働中の音量を計測。弱・中・強それぞれのモードで音量を測定し、その平均値を評価しました。
機能性の検証では、センサーの感度と加湿機能の有無に注目。センサー感度の検証はアクリルボックス内の空気清浄機に制汗剤を吹きかけてセンサーが反応するまでの時間を計測しました。加えて、加湿機能がある商品も評価を高くしています。
静音性は高評価を獲得しました。中・強モードは比較した商品の平均を少し上回ったものの、特別うるさくはありません。検証結果は以下のとおりです。
<検証結果>
執筆時点
環境省によると、強モードの騒音値はファミリーレストランの館内レベル。弱・中モードは図書館や美術館の館内レベル(参考:環境省)です。就寝時やリモートワーク中などは弱・中モードにしておけば、気にせず使えるでしょう。
センサーの感度は良好です。スプレーした制汗剤には8秒で反応。比較したなかには反応までに10秒以上かかった商品もあったのに対し、花粉が舞いやすい季節でもすばやい反応が期待できます。
加湿機能を搭載している点も高評価につながりました。使わないときは給水器から水を抜いておけばよいため、季節に合わせて使い分けられますよ。季節家電を複数持ちたくない人にもぴったりです。
タイプ | 加湿空気清浄機 |
---|
適用床面積 | 14畳 |
---|---|
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルス |
コードの長さ | 1.8m |
清浄時間 | 19分(8畳) |
運転モード | 花粉モード |
フィルター交換頻度 | 2年 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ほこり、温度、湿度 |
最弱モード運転音 | 21dB(静音モード) |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 |
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シャープ 加湿空気清浄機 KC-30T7は、生産が終了しています。公式サイトでは販売していませんが、執筆時点ではAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトで取り扱いがありました。値段はサイトによって異なるため、購入する際は事前にリサーチしてみてくださいね。
お手入れに必要な各種フィルターは、公式オンラインストアの「COCORO STORE」で販売しています。
効果的に部屋のニオイやハウスダストを取り除くには、空気清浄機の設置場所が重要です。メーカーは約0~35℃の室温で、直射日光があたらない場所に置くよう推奨しています。
壁際に設置する際は、背面の吸込口をふさいでしまわないよう、壁から3cm以上離して設置しましょう。同様に吸込口をふさぐおそれがあるため、カーテンや家具とも十分距離をおいてください。
上部の吹出口がふさがるときれいになった空気がうまく循環しないため、空気清浄機の上面は天井から60cm以上離す必要があります。
また、本体の劣化や誤作動を防ぐうえで、暖房器具や窓の近くといった熱が発生する場所には設置しないこともポイントです。
手入れが必要なのは、本体背面部・加湿フィルター・吸水トレーの3か所です。
本体背面部にはパネルと温湿度センサーがついており、使用しているとほこりがたまってきます。月に1回ほど掃除機でほこりを吸い取るとよいでしょう。
加湿フィルターと吸水トレイは使用していると水道水のミネラル分が付着し、いやなニオイの原因となります。月に1回ほど加湿フィルターと吸水トレイを取り外して水洗いしてください。
集じんフィルター・脱臭フィルターは約2年に1回、加湿フィルターは約5年に1回を目安に交換が必要です。
最後に、コンパクトで一人暮らしの部屋にもフィットしやすい商品をご紹介します。
エレクトロラックス 空気清浄機 Flow A3 UVは、コンパクトながら高い集じん力が魅力です。リビング用のゴミ箱と同じくらいのサイズで、丸みを帯びたかわいらしいデザイン。検証では、アクリルボックス内の煙を1分でほぼ取り除く高い集じん力を発揮しました。脱臭力も高く、ニオイ対策にも便利です。
場所をとらず静かなものがほしい人は、象印マホービン 空気清浄機 PU-SA35-WAをチェック。幅12cmほどの薄型の形状が特徴的で、コンパクトながら集じん力・脱臭力・静音性すべてに優れています。特に静音性の高さは、比較した商品のなかでトップクラス。中モードでも存在を感じさせません。
タイプ | 空気清浄機 |
---|
適用床面積 | 15畳 |
---|---|
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、PM2.5、ウイルスなど |
コードの長さ | 2.0m |
清浄時間 | 17.5分(8畳) |
運転モード | おやすみモード、自動モード |
フィルター交換頻度 | 1〜2年(約9000時間)に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ほこり |
最弱モード運転音 | 27dB(スリープモード) |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 |
エレクトロラックス 空気清浄機 FA31-203をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | 空気清浄機 |
---|
適用床面積 | 16畳 |
---|---|
集塵フィルター | アレル物質抑制除菌フィルター |
脱臭フィルター | アレル物質抑制除菌フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルス、PM2.5、ハウスダストなど |
コードの長さ | 1.8m |
清浄時間 | 17分 |
運転モード | 標準モード、弱モード、静音モード、AUTOモード |
フィルター交換頻度 | 2年に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ほこり |
最弱モード運転音 | 19dB(静音モード) |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 |
象印 空気清浄機 PU-SA35-WAをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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