Acer Extensa 15 EX215-55-F56Uの口コミ・評判は？実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー！

ノートパソコン向けCPU「Intel Core i5-1235U」を搭載した本商品。CPUの処理性能を測定するソフト「Cinebench R23」を使ってベンチマークを確かめたところ、シングルコア・マルチコアともに高いスコアを獲得しました。

シングルコアのベンチマークスコアは1,580.5pt、マルチコアのスコアは7,745.3pt。パソコンやアプリの立ち上げが速く、マルチタスクも快適にこなせる性能といえるでしょう。「CPUの性能が高い」という口コミどおりの結果で、chromeやofficeなど複数のソフトを同時に使う人にもおすすめできる商品です。

メモリは16GBと余裕があり、ベンチマークスコアは2,880。複数のソフト・アプリを同時に使用しても動作が重くなりにくいのが魅力です。比較した上位商品のなかには3,375とより高いスコアのものもありましたが、本商品も十分にメモリ性能は高いといえます。

測定用ソフト「CrystalDiskMark」を使って256GBのSSDストレージの性能を確認したところ、ランダムアクセスの読み書きが速くシステム・アプリの起動が速いことがわかりました。

読み込み速度は平均610.91MB/s、書き込み速度は平均384.80MB/s。とても高速とはいえませんが、OSやアプリの立ち上げが適度に速いといえます。とはいえ、比較したなかには読み込み速度が平均3,093.22MB/s、書き込み速度が1,246.47MB/sと高い数値のものもあったので、ストレージの読み書き速度を重視するのであればより高評価だった商品も検討してみてください。

また、パソコンを高負荷状態にして10GBのデータコピーを行ったところ、約5.51秒と高速で完了することができました。仕事などで大きなデータを扱う機会が多い人におすすめできます。

バッテリー性能の検証では、動画を再生して電力消費が大きい状況下でのバッテリー持ちを確認。連続再生時間が約5時間34分と長く、バッテリー持ちは比較的よいことがわかりました。

比較したなかには動画の連続再生時間が3時間22分程度のものもありましたが、本商品は2時間以上も長く半日程度ならバッテリーのみで稼働させることができます。電源が取れない場所で長時間作業する機会が多い人におすすめです。

操作性に関わるキーボードをモニターが実際に使って確認したところ、「配列は一般的で使いやすく打ち心地も一般的なノートパソコン」という意見が多くみられました。ただし、「エンター・スペースキーがやや小さい」というモニターコメントもあり、慣れるまでは誤入力してしまうこともあるかもしれません。

比較したほとんどの商品がパンタグラフ式の浅い打ち心地でしたが、なかには配置が特殊で入力の際に違和感を覚えるものもありました。配置が特殊だと誤入力に繋がるため、本商品のように一般的な配置のものが比較的高い評価に。

また、タッチパッドの操作性を確認したところ、こちらも使用感はおおむねよいと好印象でした。カーソルの動きやスクロールが快適に行えますが、「たまに引っかかりを感じることもある」という意見も。とはいえ、二本指での操作なども正確なので操作性は高い評価となりました。外付けのキーボードやマウスを使わず、備え付けのもので完結させたい人におすすめです。

1. 「配列に癖が少なく、キー同士もそこそこ離れていてそこそこ満足」
2. 「エンターキーがやや遠く感じる。その他のキーは特に不自然なところはない。」
3. 「キーが薄くてやや押し込みが浅いので、コツコツとサクサクタイピングしていけるのが気持ちいい」
4. 「やや浅めのカタカタ系。すこしだけMacBookに似ている」
5. 「カーソルの動きは正確で、二本指の動作なども問題なく動いてくれるのがいい」
6. 「少しマットなので基本的に問題ないが、ときどき突っかかる感じがする」

コメントは一部抜粋

WEBカメラの性能を確かめるためマネキンを撮影したところ、肌の明るさ・色味が自然に出ているうえ目の光の明瞭さも高く、WEBカメラとして十分な性能があることがわかりました。比較したなかには高解像度1,080pのものもありましたが、本商品は720pの解像度。しかし、マネキンの肌の明るさや目の光もしっかり確認できる解像度で画角も広いので、WEB会議などでカメラを使う頻度が高い人にもおすすめできます。

マイク性能の検証では、女性の声・男性の声ともにノイズがしっかりと除去されていました。また、人の耳に届きやすい1,000〜4,000Hzの音圧がしっかりブーストされていて聞き取りやすく、マイク性能は高いといえます。

本商品のディスプレイはフルHD解像度で、デスクワークだけでなく映像鑑賞も快適に行える高い解像度となっています。1秒間に表示するコマ数を表すリフレッシュレートは60Hzで画面のカクつきが少ないのも特徴のひとつ。比較したなかでもフルHD・60Hzの商品が多く、他商品とディスプレイ性能の差は少ないといえます。

また、ディスプレイは非光沢液晶で画面反射が少なく、長時間作業しても目が疲れにくい仕様。最大1,677万色表示可能と色再現度が高い点も魅力です。

1. 解像度|フルHD（1,920×1,080）
2. 最大表示色|1677万色
3. 最大輝度|270nit
4. HDR対応|非対応
5. リフレッシュレート|60Hz
6. 液晶方式|TN
7. 表面加工|非光沢（ノングレア）

パソコンの拡張性に関わるインターフェースは、USB-Aポート・HDMI出力端子・LAN端子が搭載されています。USB-Aポートは3口搭載されていて、比較したなかで最も多い個数でした。3口を使い分けられるので、外付けハードディスクなど周辺機器と接続する機会が多い人に向いています。

HDMI出力端子で外部モニターと接続できるだけでなく、LAN端子で有線LAN接続することも可能。安定した通信環境を構築できるのでデスクなどに備え付けて使う人にもおすすめです。ACアダプタの最大ワット数は45Wとなっています。

Acerでは電話でのサポート窓口や出張設定サポートを展開しています。比較したなかでも電話やチャットでのサポート窓口を設けているメーカーが多かったので、トラブルの際に1人で解決する自信がない人はサポート窓口の有無を確認するとよいでしょう。

また、本商品は自然故障に対する1年間の保証サービスを受けられます。ただし、物損保証サービスは用意されていないので注意が必要です。

耐負荷性能の高さの検証では、高負荷時に1度に10個のタブの読み込みにかかる時間が平均12.6秒と長いことがわかりました。負荷のかかるアプリを複数使用する際は、パソコン全体の動作が遅くなってしまう可能性があります。

また、高負荷時のファンの駆動音が64.4dBと大きい点も惜しいところ。比較したなかで最も静かだった41.2dBと大きな差が生まれる結果となり、高負荷時は周囲への配慮が必要になります。

加えて、高負荷時は本体温度がやや上がる点も気になるところ。サーモカメラを使って本体温度を測定したところ、キーボード中心部分が一部高温を示す赤色になっていました。広範囲にわたって高温になるわけではありませんが、長時間負荷のかかる作業を行うと本体全体に熱がこもってしまう可能性があります。

スピーカー性能の検証で周波数を確認したところ、大きな山や谷は見られるものの約62Hzの低音から約16,000Hzの高音までしっかり音が出ている感じがせず低い評価となりました。

比較したなかには低音や高音がしっかり出ているものもあったなか、ややのっぺりとした印象の音が気になる結果に。臨場感のある音は期待できないので、音楽の視聴用途には不向きといえます。