シマノのClarisを搭載した初心者向けロードバイク、ANIMATO ロードバイク CRESCENDO(クレシェンド)。「手頃な価格で十分な機能と性能」「カスタムしやすい」と評判です。一方で「身長にあわない」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、コーレル-Kや同じアニマトのSPEARなどの初心者向けロードバイクとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、初心者向けロードバイク選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ANIMATO ロードバイク CRESCENDOは、予算を抑えてロードバイクに乗りたい人におすすめです。比較したほかの商品にはメインコンポーネントにシマノのTourneyを採用したものが多いなか、GIANTなどの有名ブランドのエントリーモデルにも使われるシマノのClarisを搭載していました。ギアやブレーキの操作性に優れ、初心者でも使いやすいでしょう。
本体重量も11.4kg(実測値)と同価格帯ではトップレベルの軽さ。比較したなかでも本品のように12kg程度の商品は、加速・走行ともにスムーズな傾向がありました。GIANTやBianchiなどのエントリーモデルも10Kg程度が多いので、アップダウンの激しくない軽いサイクリングであれば遜色なく楽しめるでしょう。また、スタンドやペダルの反射材つきで街乗りも可能なため、通学・通勤にも向いているといえますよ。
シマノのClarisを搭載しているため、リア8スピードに対応。フロントギアでアウターとインナーの切り替えを行えば16段まで対応できますよ。比較したロードバイクはリア7スピードのものが多く、それに比べると高グレードといえますが、Clarisよりワンランク上のSORAはリア9スピードまで対応。さらに上位グレードのTiagraや105と比べるとアップダウンの激しい道や長距離のライドには不向きといえます。
「カスタムしやすい」との口コミどおり、ハンドルやシートポストなどは主流サイズ。自転車のフレームの幅は9×100/130でホイール交換も可能。ダウンチューブには車体にボトルケージなどを取りつけるためのダボ穴が設けられ、本格的な使用に向けたカスタマイズも容易でしょう。ツーリングはもちろん荷台を取りつけてピクニックに行くなど、自己流カスタマイズを楽しめそうです。
ハンドルは現代のロードバイクの定番であるアナトミックシャローで、サブブレーキも搭載。ただフレームサイズは1種類しかなく、適応身長は約165cm以上です。165~170cm前後以外の人は、「身長にあわない」という口コミ同様の結果になることも。比較したなかには155cm以上から乗れる「SPEED WORLD」といった適応身長が幅広い商品もあったため、女性や成長途中の中高生などはそちらをチェックしてみてくださいね。
公式価格はコンポーネントなどをすでに組んである完組車で55,000円ほどと、比較したなかでは安くありません。とはいえ「手頃な価格で十分な機能と性能」との口コミどおり、有名ブランドのエントリーモデルに近い性能を考慮するとコスパは優秀といえます。165cm以上の身長がある人は、はじめの1台目としてぜひ迎えてみてください。スポーツ自転車の楽しさを味わえるでしょう。
そもそもロードバイクとは、速く・遠くへ走るための性能を高めたスポーツ自転車のこと。ツール・ド・フランスなどのレースでも使用されている、スピード重視の自転車です。
今回ご紹介するCRESCENDOは、メインコンポーネントにシマノのClarisを搭載したロードバイク。変速機やレバーなどのパーツに、Clarisが使われています。
販売元は、リーズナブルで高品質な自転車を販売するANIMATO。自社ブランド「アニマート」では、ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイク・BMXなど、デザインと機能性にこだわった自転車を多数扱っています。
カラーのラインナップは、ホワイト・マットブロックの2種類。検証では、マットブラックを使用しました。どちらもシンプルなデザインで、サイクリングウェアにも合わせやすいでしょう。
スピード感のある走りが楽しめるロードバイク。街乗りや軽いサイクリングに適したクロスバイクと違い、高速・長距離の走行に向いています。
街乗りがメインなら、多少の段差や未舗装の道も走れるクロスバイクがおすすめ。一方、本格的にタイムや距離にこだわるなら、ロードバイクを選ぶとよいでしょう。
今回は、ANIMATO ロードバイク CRESCENDOを含む、初心者向けロードバイク全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
本体重量は11.4kg(実測値)と軽く、高評価を獲得。比較した商品のなかでは、12kg前後のものが加速しやすく走りやすい傾向がありました。本品も12kgより軽量で、GIANTやBianchiなど有名ブランドのエントリーモデルが10kg程度のため、ほかの商品よりも有名ブランドに近い感覚で走れるでしょう。
ホイール・タイヤなどの足回りの合計重量も3.8kg(実測値)と、比較した全商品の平均約4.0kg(執筆時点)を下回りました。なかには車輪の中心部部にあるハブのゴリゴリ感があるものも。ゴリゴリ感があるとホイールの回転抵抗が大きく、回転しづらいため加速も悪く減速も早く走行に悪影響を及ぼします。対して、こちらはなにも感じなかったため、ロードバイクらしい軽快な走りを味わえるでしょう。
有名ブランドのエントリーモデルと比べると1kg程度の差ですが、ロードバイクで1kgはかなり大きいです。加速や上り坂で明らかな重さを感じます。
また、ホイール・タイヤなどの足回りの重量も、有名ブランドのバイクなら、3kg台前半に収まります。ホイール等の足回りの重量は、車体重量以上に走行感にあたえる影響が大きく、100g差でも乗り慣れた人なら普通に分かるレベルです。こちらも加速・登り坂で特にちがいが現れます。
次は、ブレーキ・変速機の使いやすさの検証です。ブレーキレバー・変速レバーの性能・ブレーキキャリパーの性能・リア変速段数などを確認。それぞれ点数づけをして評価を行いました。
結果、最新のデュアルコントロールレバーが採用され、比較したロードバイクのなかではトップクラス。ブレーキとシフトが一体化したデュアルコントロールレバーのため、ブレーキレバーから手を離さなくても操作できて便利です。
コンポーネントを構成するのは、シマノのClaris。GIANTなどの有名ブランドのエントリーモデルにも搭載されており、10万~15万円のロードバイクとコンポーネントは遜色なく使えます。ブレーキはほかのブランドのものとなりますが、制動力が高いデュアルピボットの搭載により、高いブレーキ性能が期待できるでしょう。
また、リアの変速段数は8スピードで、フロントギアでアウターとインナーのギア切り替えを行えば16段まで対応可能。比較した商品は、シマノのClarisよりもワングレード下で7スピードのTourneyを搭載している商品が多いなか、こちらは初心者向けのロードバイクでは高グレード。
ただし、10万円〜15万円ほどの有名ブランドのエントリーモデルには、Clarisよりもワンランク上で9スピードまで対応しているSORAを搭載してるものが多数。アップダウンの激しい山道などもサイクリングする人はClarisでは脚に負担が大きいかもしれません。こちらは、通勤・通学や街乗りなどで使いたい人に向いているといえますよ。
続いて、日常使いのしやすさを検証しました。スタンド・ディレーラーガード(変速機を守るもの)・泥除け・ペダルの反射材の有無をチェック。普段使いしやすいつくりかを評価しました。
実際にチェックしたところ、スタンドとペダルの反射材を付属し、こちらも高評価です。比較したスタンドがない商品とは異なり、駐輪しやすいのがメリット。詳細は以下のとおりです。
また、比較した商品のなかに、泥除けが付属するものはありませんでした(執筆時点)。車体が倒れた際にパーツの歪みを防止するディレーラーガードを搭載した商品も、比較したロードバイクのなかにはほとんどありませんでした。街乗りで使うなら、ディレーラーガードをあとづけするのがおすすめですよ。
次は、無理のない姿勢で乗れるかの検証です。ハンドル形状・レバー位置などの観点からチェックを行いました。
検証の結果、現代のロードバイクの定番であるコンパクトハンドル(アナトミックシャロー)に加えてサブブレーキを搭載し、評価は上々。また、レバーの取りつけ位置も気になる点はなく、自然な姿勢をキープしながら乗れました。
ただし、フレームサイズは1種類のみ。適応身長は約165cm以上で、165~170cm前後の人におすすめです。比較したなかには155cmから乗れるSPEED WORLD」や「オオトモ ネクスタイル ロードバイク」といった適応身長が幅広い商品もありました。165cm未満・180cm以上の人には、口コミ同様サイズがあわないかもしれません。ケガや事故防止のためにも、身長にあった商品を選んでくださいね。
結果、「カスタムしやすい」との口コミどおり、こちらもトップクラスの評価です。ハンドルを固定するパーツ(ステム)のクランプ径は31.8mm。比較したほかの商品には25.4mm・26.0mmのものが多かったなか、主流のサイズに対応しており好みのハンドルに変更できます。軽量で剛性が高いアヘッドステムを採用し、ハンドルとの距離も調節可能ですよ。
シートポストも27.2mmと一般的。乗り心地や軽量性を考慮してカーボンに変更したり、素材を変えるのもおすすめです。本格的なツーリングを楽しむのに重宝するでしょう。
ホイールの装着部分の幅は9×100/130と、ホイール交換も可能です。ホイールを交換することで重量をさらに軽くでき、走り心地にも大きく影響のあるパーツなので、ロードバイクに慣れてきた頃にはカスタムしてみてくださいね。
また、車体にボトルケージなどを取りつけるためのダボ穴は、ダウンチューブにのみ設置されていました。比較したロードバイクのなかにあったシートチューブにダボ穴が設けられていた商品には及びませんが、カスタマイズのしやすさは十分。ドリンクホルダーなどが取りつけられ、サイクリング中の水分補給に重宝します。
ロードバイク用ボトルも検討している人は、以下のコンテンツにも目をとおしてみてくださいね。
ブレーキ種類 | リムブレーキ(デュアルピボット) |
---|---|
ホイール・タイヤなどの合計重量 | 3.8kg(実測) |
重量 | 11.4kg(実測) |
デュアルコントロールレバー搭載 | |
ギア段数 | 16段(リア8段) |
おすすめの身長(検証値) | 165~170cm前後 |
良い
気になる
適応身長 | 165cm以上 |
---|---|
フレーム素材 | アルミ |
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ANIMATO ロードバイク CRESCENDOは、アニマート直販店で購入可能です。メーカー直販店での価格は、コンポーネントなどをすでに組んである完組車で税込55,800円(執筆時点・公式サイト参照)。関西・関東の配達可能エリアなら配送料はかかりません。防犯登録もできますよ。
盗難防止のワイヤーロックや、夜の運転に欠かせないヘッドライトも販売。ただし、完組車と同時購入のみ販売可能な商品も多いので、ロードバイクを買ったら必要な物を事前にチェックしておきましょう。
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
180cmほどの高身長なら、レユニオンのコーレル-Kがおすすめ。485mmと530mmの2種類から、身長にあわせてフレームサイズを選べます。フレームバッグがついているので、カギやライトの収納が可能。タイヤは700×32Cと太めなので、快適な街乗りを楽しめますよ。
アニマトのSPEAR ロードバイク アルミフレームは、パステルなグリーンカラーが特徴的。黒や白が多いなか、街で目を惹くでしょう。ハンドル径はカスタムしやすい31.8mmです。メインコンポーネントにはシマノのClarisを採用。デュアルコントロールレバー・デュアルピボットも搭載しています。
ブレーキ種類 | リムブレーキ(デュアルピボット) |
---|---|
ホイール・タイヤなどの合計重量 | 3.6kg(実測) |
重量 | 12.3kg(実測) |
デュアルコントロールレバー搭載 | |
ギア段数 | 14段(リア7段) |
おすすめの身長(検証値) | 165~180cm前後 |
良い
気になる
適応身長 | 165cm以上 |
---|---|
フレーム素材 | ハイテン鋼 |
ブレーキ種類 | リムブレーキ(デュアルピボット) |
---|---|
ホイール・タイヤなどの合計重量 | 3.8kg(実測) |
重量 | 11.5kg(実測) |
デュアルコントロールレバー搭載 | |
ギア段数 | 16段(リア8段) |
おすすめの身長(検証値) | 170~175cm前後 |
良い
気になる
適応身長 | 165cm以上 |
---|---|
フレーム素材 | アルミ |
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