アルミフレームを採用し軽量設計にこだわったロードバイク、SUNPEED MARS 2024モデル。「スピードが出やすい」と評判です。しかし、「組み立てる必要がある」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のアニマトやオオトモなどの初心者向けロードバイクとも比較。検証したからこそわかった、ほんとうのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較行いましたので、初心者向けロードバイク選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
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SUNPEED MARS 2024モデルは、これから本格的にロードバイクをはじめたい人におすすめです。比較したほとんどの商品に車体重量が11kg以上あったなか、約10.2kg(実測値)と非常に軽量。BIANCHIやGIANTなどの有名ブランドのエントリーモデルに引けをとらないレベルでした。フロントフォークやホイールなどの足周りも軽く、「スピードが出やすい」との口コミどおり。上り坂などの疲労も軽減できそうです。
コンポーネントは、GIANTなどの有名ブランドのエントリーモデルにも使用されるシマノのClaris(ST-R2000)搭載。ブレーキキャリパーには新型デュアルピボットを採用し、シングルピボットのものに比べブレーキの利きも十分です。また、変速とブレーキが一体型の、デュアルコントロールレバーも備え、ブレーキレバーから手を離さずに変速段階を変えられますよ。
対応のフレームが4種類と多いのも魅力。比較したほとんどの商品は1種類しか対応していなかったなか、女性から男性まで体にあったサイズを選びやすいといえます。加えて、ハンドル形状は現代ロードバイクの定番ともいえる、コンパクト(アナトミックシャロー)。強い前傾姿勢になりにくく、ロードバイクに慣れていない人でも乗りやすいでしょう。
さらに、パーツは一般的なロードバイクの規格に対応。ダボ穴がダウンチューブとシートチューブの両方に設置されているので、ドリンクホルダーなども取りつけ可能です。しかし、日常使いとして使うには不向き。駐輪時に便利なスタンドがついておらず、衝撃によるパーツ破損を防ぐディレラーガード搭載していませんでした。必要であれば別途取りつけましょう。
また、車体各部の精度も甘い印象。「組み立てる必要がある」との口コミ同様、手元にはバラバラの状態で届くため、慣れている人でも必ずプロに依頼しましょう。とはいえ、山道などを走るような本格的なロードバイクを楽しむにはうってつけ。適応身長が155~185cmと幅広く、カップルでも楽しめそうです。先進的なデザインも魅力的な商品なので、ぜひ購入してみてくださいね!
深い前傾姿勢をとることでスピードを出しやすい、ロードバイク。まっすぐなフラットハンドルを使われ、状態を起こして走行するクロスバイクとは異なり、下向きに湾曲したドロップハンドルが特徴。タイムや距離などの数字を気にしたり、成長を楽しみたい人にはぴったりといえます。
SUNPEED(サンピード)は、中国の自転車製品メーカー。低価格かつ高品質を目指し、ロードバイク以外にも、マウンテンバイクや電動自転車・シティバイクなど、幅広い種類の自転車を展開しています。
今回は、2022年の前モデルに比べホイールのリムハイト(ホイールを横から見たリムの高さ)をアップした2024年モデルをご紹介。ホイール周りの空気抵抗を減らすことで、高速走行に順応しやすいエアロなつくりに仕上げています。
<フレームセット>
<車輪>
<ドライブトレイン>
<本体サイズ(適応身長)>
<カラー展開>
今回は、SUNPEED MARS 2024モデルを含む初心者向けロードバイク15商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各商品を実際に使ってみたところ、SUNPEED MARS 2024モデルには主に6つのメリットがありました。1つひとつ紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
走りの軽快さは、比較したなかでトップクラスです。比較したほとんどの商品の重量が11kg以上あり、なかには14kg以上だったものも。重量約10.2kg(実測値)と非常に軽く、有名ブランドのエントリーモデルに引けをとらないレベルでした。
また、フロントフォークには、軽量化を考慮したカーボン製を採用。ホイール重量も約3.4kgと軽く、「スピードが出やすい」との口コミどおり、軽快な走りを楽しみたい人にぴったりです。スムーズな加速が叶うため、信号待ちの多い道路や上り坂などの疲労を軽減できるでしょう。
加えて、ハブ(ホイールの回転軸)の回転もスムーズ。比較したオオトモの商品のように、ハブの回転に引っかかりを感じたものもあったのに対し、快適に走行できそうです。
ロードバイクにおいて車体の軽さは速さに直結する要素であるといえます。SUNPEED MARSは、同価格帯では最軽量クラスで走りも非常に軽いため、これからロードバイクをはじめたい人のスタートダッシュに向いていますよ。
また、ブレーキブには、新型デュアルピボットを採用。比較したシングルピボットのものに比べ、ブレーキの利きも十分でしょう。
さらに、比較したなかの約半数(執筆時点)にみられた、変速とブレーキが一体型の、デュアルコントロールレバーを搭載。ブレーキレバーから手を離さずに変速を変えられて便利です。リアの変速もインナーは2段階、アウターは8段階のため、自身の体力や向かい風になど状況に応じて調節できますよ。
また、ハンドル形状は現代ロードバイクの定番ともいえる、コンパクト(アナトミックシャロー)。レバーが正しい位置にあるうえ、強い前傾姿勢になりにくく、ロードバイクに乗り慣れていない初心者にぴったりといえます。
サブブレーキはないものの、その分軽量化を実現。反対にサブブレーキがあると、ブレーキワイヤーの痛みが激しくなったり、ブレーキの引きが重くなるなどのデメリットもあります。本格的にロードバイクを始めるなら、いずれ取り外す可能性が高いため、購入時から装備していなくても問題ないでしょう。
また、シートポスト(サドルの高さを調節するパーツ)も27.2と一般的な規格に対応。重量や素材など、好みで変更したい際にも便利です。エンド規格(ハブの大きさ)も主流サイズ(9×100 / 130)なので、カスタム定番ともいえるホイール交換も容易。とくに、走行性能が気になった場合に役立つでしょう。
さらに、ダボ穴はダウンチューブとシートチューブの両方に設置。ドリンクホルダーなどが取りつけられますよ。自分の使い勝手にあわせてカスタムを楽しみたい人にうってつけといえるでしょう。
カラーも、ブルー・グレー・ブラック・ピンクの4色から選択可能。本格的にロードバイクをはじめたいけど、可愛らしい見た目のものがほしいと考える女性にとってもうれしいポイントでしょう。
また、フレーム内蔵式のシートクランプにより、スッキリした見た目を演出。凹凸が出る溶接痕は滑らかに処理されており、まるでカーボン素材を思わせる美しさを感じました。
さらに、シートは近年流行のドロップシートステーを採用。シートチューブがしなりやすく、快適性が高いとされています。加えて、リア三角が小さいので強く踏み込んでもたわみづらく、高い剛性も期待できるでしょう。
SUNPEED MARS 2024モデルにはたくさんのメリットがある反面、デメリットもありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
夜間の走行に必須の反射板はついていますが、泥除けも無装備。後輪からはねた泥がお尻や背中にかかるリスクがあるため、悪天時の走行は不向きでしょう。
ただし、走行性能をあげるため、泥除けがついていないロードバイクが一般的。比較したなかにも存在しませんでした(執筆時点)。街乗りではなく、走行性能を重視してがっつりロードバイクを楽しみたい人にはぴったりです。日常使い用として検討する場合は、別途必要なパーツを取りつけてくださいね。
また、フォークエンド(フロントフォークのホイール取りつけ部)やブレーキ台座に塗装が乗っており、寸法にズレが生じていました。ホイールやフロントブレーキの取りつけは難易度が高いといえます。組み立て不良などが多いため、場合によっては加工が必要でしょう。
さらに、「組み立てる必要がある」との口コミ同様、手元にはバラバラの状態で届きます。万一の事故を防ぐため、ロードバイク慣れしている人でも自分で組み立てず、プロに依頼してくださいね。
私の整備士時代に、お客様が組み立てた自転車を点検する機会が多くありましたが、要修正箇所がない車体はほとんどありませんでした。
しっかり組み立てられたつもりでも自分の腕を過信せずに、自転車店に組立・点検依頼をすることを強くおすすめします。
ブレーキ種類 | リムブレーキ(デュアルピボット) |
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ホイール・タイヤなどの合計重量 | 3.4kg(実測) |
重量 | 10.2kg(実測) |
ギア段数 | 16段(リア8段) |
デュアルコントロールレバー搭載 | |
おすすめの身長(検証値) | 155~185cm前後 |
良い
気になる
適応身長 | 155~185cm |
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フレーム素材 | アルミ |
ここでは、SUNPEED MARS 2024モデルのデメリットをカバーできていた商品を2つご紹介します。どの商品にするか迷っている人は、あわせて検討してみてくださいね。
フレームは2種類から選べるうえ、適応身長も165cm~180cm前後と広め。慎重にあったサイズを選びやすいでしょう。小物が入るフレームバッグや反射板を装備しており、街乗りの利便性も高いといえます。スタンドやディレラーガードはないので、必要なら別途取りつけてくださいね。
SUNPEED MARS 2024モデルは、Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能です。ただし、サイトによって価格や送料が異なるので、購入前にはリサーチしておきましょう。
なお、上級モデルがほしい人には、アストロも展開しています。気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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