Apple WatchとiPhoneのどちらも充電できると人気のMagSafe対応モバイルバッテリー、CIO ハイブリッドワイヤレスバッテリー CIO-MB20W-5000-MAS。ケーブルいらずで便利と評判な一方「磁力が弱く外れやすい」「充電が遅い」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のMagSafe対応モバイルバッテリーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、MagSafe対応モバイルバッテリー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
CIO ハイブリッドワイヤレスバッテリー CIO-MB20W-5000-MASは、iPhoneだけでなくAppleWatchもワイヤレス充電できるのが特徴。比較したなかでAppleWatchに対応している商品はほぼありませんでした。AppleWatchユーザーで荷物を少しでも減らしたいなら、持っておいて損のないアイテムといえます。
充電実用量を測ってみると3,018mAhで、表記容量5,000mAhに対して60.36%と優秀な結果でした。比較したなかには表記容量の50%程度しか充電できないものもあったのに対し、こちらは変換ロスが少なめ。5,000mAhに近い十分な充電容量が期待できます。
マグネットが強力で、ズレを気にせず持ちやすい点もプラス評価に。ワイヤレスバッテリーをつけたiPhoneに重りをぶら下げてみると、460gまで耐えられました。比較によると、使っていてズレやすかったのは耐荷重200g程度の商品。こちらは「磁力が弱く外れやすい」との口コミに反し、充電しながらカバンに入れておいても外れる心配は少ないでしょう。
厚みが16.5mmあり重ねて持ちづらいのはネックですが、重量は約150gと軽めです。200gを超える商品もあったことを思うと、荷物を軽量化したい人にとって魅力的な一品といえます。パススルー充電に対応しているため、充電器としても使えて便利。スタンドを出してスマホを立てながら使ってもグラつきにくく、機能面も優秀でした。
惜しかったのは、ワイヤレス充電速度の遅さ。最高出力は7.5Wと謳っていますが、測ってみると4.8Wにとどまりました。高評価の基準値として設定した6.5Wにも届かず、「充電速度の遅さがネック」との口コミにもうなづけます。急いでいるときは、最大20W対応のType-Cケーブルから充電するとよいでしょう。
AppleWatch対応・スタンド内蔵と便利に使えるための工夫が多いのは魅力ですが、肝心な充電速度が遅いのはネック。比較したなかにはワイヤレス充電で7W以上を記録した商品も複数あったので、ワイヤレスで速く充電したいならほかを含めて検討してみてください。
CIO ハイブリッドワイヤレスバッテリー CIO-MB20W-5000-MASのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
CIO
速く充電したい人に。Apple製品と相性がよく機能も充実
Xiaomi
高速でワイヤレス充電を実現。iPhoneにしっかり装着
そもそもMagSafe対応モバイルバッテリーは、内臓のマグネットでスマホ背面につけることで充電できるのが特徴。ケーブルを持ち歩く必要がなく、スマホとバッテリーを一緒に持って充電しながら使えます。
MagSafeはもともとiPhone専用技術でしたが、現在はQi規格に対応していればAndroidスマホにも使用可能。リング・ケースといった補助パーツを併用することでMagSafe非対応機種にもくっつけて使えます。今後は補助パーツなしで使えるQi2対応Androidも出てくるため、MagSafeがより普及していくでしょう。
2023年6月時点でiPhone12~14シリーズに対応
今回ご紹介するハイブリッドワイヤレスバッテリー CIO-MB20W-5000-MASは、国内ガジェットメーカーのCIOが発売する商品。Apple Watch・iPhoneと異なる2種類のワイヤレス充電規格をまとめた新たな充電器と謳っています。デバイスごとに充電器を用意する必要がなく、ものを減らせて便利です。
Apple Watchは約3時間、iPhoneは約3時間半〜4時間で満充電が完了する設計。パススルー充電に対応しており、モバイルバッテリーとしてだけでなく充電器としても使えます。
国内基準PSE認証を取得。スタンドを内蔵しているため、スマホスタンドとしても使用可能です。
カラーはブラック・ホワイトの2色。サイズは約94×63×16.5mmで、重さは約150gです。
付属品として、日本語の取扱説明書、約1.5mの充電ケーブル(USB-C to USB-C)がセットになっています。
今回はCIO ハイブリッドワイヤレスバッテリー CIO-MB20W-5000-MASを含む、MagSafe対応モバイルバッテリー全29商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、変換ロスの少なさの検証です。
電子負荷抵抗器・電圧電流チェッカーを使用し、バッテリーの実容量を確かめました。スマホ充電時に変換できる最高率70%を上限に、メーカーが謳う容量に近いほどよい商品として評価を行っています。
バッテリーの実容量は3,018mAhで、表記容量の5,000mAhに対して60.36%という結果に。比較した全商品の平均65%(※執筆時点)には届かなかったものの、表記との容量のズレは少なめといえます。
比較したなかには、表記容量の50%程度しか充電できないものも。こちらは変換ロスが少ないのがメリットです。iPhoneの最新モデル1回分の充電には足りないこともありますが、5,000mAhのモバイルバッテリーとしては十分な容量が期待できるでしょう。
続いて、ワイヤレス充電の速さの検証をしました。
電池残量30%のiPhone 14を用意し、商品を使って充電。電力確認アプリを使って充電時の最高出力を確認します。なお、上限はiPhoneのQi対応上限である7.5Wとしました。
ワイヤレス充電速度は遅め。最高出力は、7.5Wとの謳い文句に及ばず4.8Wにとどまりました。
比較したなかには7Wを超える商品も複数ありましたが、こちらは高評価の基準値として設定した6.5Wにも届かず。「充電時間は5〜10分で1〜2%程度」「充電速度の遅さがネック」といった口コミにもうなづけます。
Type-Cの有線充電であれば最大20Wに対応しているので、急いでいるときは有線で充電しましょう。
次は、持ちやすさ・使い勝手の検証です。
マグネットの強さ(耐荷重)・本体の厚さと重さをチェックしました。耐荷重は、ワイヤレスバッテリーをつけたiPhoneに重りをぶら下げて確認。バッテリーの磁力だけで何gまで持ち上げられるかを調べます。
さらに、充電残量の表示方法・PD入力やパスするー充電に対応しているか・スタンド機能があるかなども確認し、使いやすい商品を高評価としました。
マグネットの耐荷重は約460g。比較によると、耐荷重が200g程度の商品は使っているうちにズレやすく、450g以上あると操作しながらでもズレずに使いやすい傾向がありました。こちらも450gをクリアしており、マグネットは強力といえます。
口コミでの「磁力が弱く外れやすい」と指摘されていましたが、充電しながらカバン・ポケットに入れても外れる心配が少なく、快適な使い心地が期待できますよ。
重量も、200gを超える商品もあったなかで約150gと軽め。比較によると、140g以下であれば片手で使い続けても疲れにくい傾向がありました。こちらは150gあるものの、重すぎず使いやすいでしょう。
ただし、厚みが16.5mmあるのはネック。14mm以下の商品に比べると、スマホと重ね持ちしたときにやや握りづらい可能性があります。比較したなかには画面の端まで指が届きやすい商品もあったので、スマホにつけたまま使うことが多いなら意識して選んでみてください。
残量表示は、比較した多くの商品と同じくインジケーター式。数字で記載されるタイプに比べるとややわかりづらいものの、不自由に感じるほどではないでしょう。
充電の仕方も幅広く対応。パススルー充電(入出力同時対応)あり、急速充電規格 PD3.0に対応、TypeC対応で使い勝手のよい商品といえます。比較したパススルー非対応の商品に比べ、こちらは本体充電・出力が同時にできるため日常的に使いやすいでしょう。
比較したなかにはスタンド機能がない商品も複数あリましたが、こちらは立てた状態でで充電可能。スマホの縦置き・横置きどちらにも対応しています。実際に使ってみると、安定感がありそのまま操作してもグラつきが目立ちませんでした。スタンドを別で持ち歩く手間がなく便利ですよ。
実容量 | 3,018mAh |
---|---|
最大出力(実測値) | 19.29W |
ワイヤレス時の最大出力(実測値) | 4.8W |
良い
気になる
同時充電可能台数 | 2台 |
---|---|
最大入力 | 18W |
残量表示方法 | インジケーター |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 12か月 |
USB PD対応 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 6.3cm |
奥行 | 9.4cm |
高さ | 1.65cm |
重量 | 約150g |
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CIO ハイブリッドワイヤレスバッテリー CIO-MB20W-5000-MASは、Amazon・楽天市場内の公式出店ページで購入できます。値段は税込5,478円(執筆時点・公式サイト参照)です。
ほかの取扱店舗として、エディオン・コジマなどの家電量販店も確認できました。ポイントを貯めているサイトがあれば、そこで検索してみるのがよいでしょう。
公式サイトによると、充電時は30〜40℃になる設計です。ヒートシンク状の設計を施し、放熱口は本体裏(スタンド側)に。そのため、スタンド部分は金属の熱伝導により熱くなる可能性があります。熱くなりすぎたときは、冷めるまで触らないよう気をつけてください。
最後に、ワイヤレス充電時の出力が高く、速く充電できる商品をご紹介します。
オウルテックのOWL-LPBMG5001は、ワイヤレス充電時の出力が7.3Wを記録。速く充電できるうえ、実容量も3,516mAhと大きめでした。ワイヤレス・有線と2台同時に充電できるため、効率よく使えますよ。スタンド内蔵・パススルー対応で、使い勝手のよい一品といえます。
薄型でスマホと重ねて持ちやすい商品をお探しなら、Ankerの622 Magnetic Batteryをチェック。16mmを超える商品も多いなかで13mmと薄く、約140gの軽量設計。ワイヤレス充電時の出力は7.3Wと確認できたため、iPhoneの充電に十分な速度が期待できます。カラーも5色から選べますよ。
実容量 | 3,516mAh |
---|---|
最大出力(実測値) | 17.86W |
ワイヤレス時の最大出力(実測値) | 7.3W |
良い
気になる
同時充電可能台数 | 2台 |
---|---|
最大入力 | 20W |
残量表示方法 | インジケーター |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 18か月 |
USB PD対応 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 6.8cm |
奥行 | 11.2cm |
高さ | 1.75cm |
重量 | 約150g |
オウルテック マグネット式ワイヤレス充電対応 OWL-LPBMG5001をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
実容量 | 3,379mAh |
---|---|
最大出力(実測値) | 12.29W |
ワイヤレス時の最大出力(実測値) | 7.3W |
良い
気になる
同時充電可能台数 | 1台 |
---|---|
最大入力 | 12W |
残量表示方法 | インジケーター |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 24か月+6か月(会員登録後) |
USB PD対応 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 6.7cm |
奥行 | 10.5cm |
高さ | 1.3cm |
重量 | 約140g |
【アップグレード版】Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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