VOLTME Hypercore 20K Power Bank HP20をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、変換ロスの少なさの検証です。電子負荷抵抗器と電圧電流チェッカーを使用して、フル充電状態の各商品が空になるまでの実容量を計測しました。

実際に計測した数値は14,039mAh。変換ロス率をわずか29.81%に抑え、比較した商品のなかでトップクラスの評価を獲得しました。謳い文句どおりiPhone14を4回フル充電できる大容量です。

比較した商品のなかで本商品と同様に変換ロス率が30％を切ったのは2割ほどしかなく、なかには半分近くロスする商品もありました。多くの電力を蓄えられるので、頻繁に本体を充電したくない人にもぴったりです。

次は、充電の早さ・2ポート使用時の充電の速さの検証です。

各商品で、電池残量が30％のMacBook Pro 16インチを60％になるまで充電。電圧電流チェッカーを使用して、充電時の最高出力を測定しました。さらに、MacBook Pro 16インチとiPad mini6を同時に30％から60％になるまで充電し、2ポートを同時使用したときの最高出力も計測しています。

次は、持ち運びのしやすさの検証です。面積・厚さ・重量に着目して、カバンやポケットにしまっても邪魔にならないか評価しました。

本体面積は116.92cm2とややスマホより大きいものの、厚さは19mmと薄型です。比較した商品全体の平均値約27.89cm（※執筆時点）よりかなり薄く、スマホと重ねても持ちやすいのは魅力。充電中もそのまま電話できるでしょう。

比較したなかには重量が600g以上とかなり重い商品があったなか、約328gと軽量なのもポイント。350mLの缶よりも軽いので、ポケットやカバンに入れて持ち歩いても、スマホと重ね持ちしても負担となりにくいですよ。

最後は、使いやすさの検証です。同時に充電できる機器台数や充電残量の表示方法などを確認しました。

出力端子はType-CとType-Aの合計2つを搭載し、2台の同時充電が可能です。しかし、比較した商品の半数以上が3台以上同時に接続できたため、複数のデバイスを持ち歩く人はやや物足りなく感じる可能性があります。

残量表示は、点灯する光の数で表すインジケーターを採用。比較したなかには正確な残量が数字で表示される商品があったのに対し、100％・75％・50％・25％と大ざっぱな残量しか把握できず、本体への充電タイミングがわかりにくく感じました。

一方、Power Deliveryに対応した入力端子を搭載し、モバイルバッテリー本体も18Wの急速充電ができるのは利点です。メーカーはわずか6時間でフル充電できると公称しています。寝る前に充電すれば、朝から使用できるでしょう。PD充電器は付属しないので、自分で用意してくださいね。