保冷力が高く、泊まりがけのキャンプにも使いやすいと人気のハードクーラーボックス、FIELDOOR ノーザンクーラーボックス。「夏場でも冷えている状態をキープできた」と評判です。しかし、「重く持ち運びにくい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のハードクーラーボックスとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ハードクーラーボックス選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
FIELDOOR ノーザンクーラーボックスは、保冷力の高さと持ち運びやすさを両立したものがほしい人におすすめです。断熱性に優れたポリウレタンを使用しており、室温28℃での12時間の平均内部温度は14.11℃と低く保たれていました。比較した商品には平均温度が20℃近いものも多くありましたが、夏場でもアイスを持ち歩けるほどの保冷力がありますよ。
実測サイズは幅49.6×奥行30.5×高さ34.9cmとコンパクト。比較したなかには幅50cmを超える大きめの商品も多くあったのに対し、車の後部座席の足元に置きやすいのも長所です。ハンドルにはグリップがついており、握りやすさにも配慮されています。重量は7.4kgと重めなので、キャンプサイトまでの持ち運びにはキャリーカートを使うとよいでしょう。
容量は18.9Lと小さめながら、500mLペットボトルを立てて収納可能。2Lサイズも寝かせた状態なら入りますよ。水抜栓もついているため、冷たい水に入れ替えたいときにも便利です。比較した一部商品の天板にあったドリンクホルダーやフチはないものの、表面は平らなため一時的な小物置きとしても使えます。
フタは両手で開けるタイプで、中身の出し入れにやや手間取るのは惜しいポイント。子どもを抱っこしているときなど、片手がふさがっている状態では少々使いづらいかもしれません。とはいえ保冷力・収納力・コンパクトさを備えた魅力的な商品なので、クーラーボックスをお探しの人はぜひ購入を検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
FIELDOOR(フィールドア)は、東京都に本社を置くアウトドアブランド。テントやチェア・クーラーボックスといった、おしゃれで高コスパなキャンプ用品を多く展開しています。
今回はそのなかから、ノーザンクーラーボックスをご紹介します。ボディには厚さ約5cmのポリウレタン、フタ裏にはパッキンを使用し、「外気の影響を受けにくい、高い保冷力を実現」したと謳うハードタイプのクーラーボックスです。継ぎ目なしの一体構造を採用しており、高い耐衝撃性と耐久性も備えています。
しっかりとフタを閉められるT型ハンドルや、気圧でフタが開かないときに使う気圧リリースボタンなど、開け閉めしやすい工夫が施されているのもポイント。釣った魚の大きさを測るスケールやボトルオープナーなど便利な機能もついています。水抜栓つきなので排水も楽に行えるでしょう。
検証に使用したのは、小型タイプの18.9Lです。1~2人向けのキャンプやレジャーに使いやすいサイズで、500mL缶が15本入ります。
そのほかに33.1L・42.5L・66.2Lの計4種類の容量がラインアップ。カラーは、サンド・チャコールグレー・ホワイト(※)の3色あるので、用途や好みにあわせて選んでくださいね。
ホワイトは42.5L・18.9Lのみ
今回はFIELDOOR ノーザンクーラーボックスを含む、人気のハードクーラーボックスを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
保冷力の高さは非常に優秀です。ボックス内に容量の40%分の保冷剤を入れ、28℃の部屋で12時間放置したところ、中の温度は平均14.11℃とかなり低い温度をキープできました。厚い断熱材とフタ裏のパッキンのおかげで、外気温に影響されにくかったと考えられます。
比較した結果、断熱材が本商品のようなポリウレタンや真空断熱パネルのものだと、保冷力が高い傾向がありました。逆に発泡スチロールを使用した商品は保冷力が低く、検証での平均温度が20℃近いものも多数。夏場にはやや使いにくい印象でした。
その点こちらは、夏場でもアイスを持ち歩けるほどの保冷力があるため、朝まで生鮮食品の鮮度を保ちたい人にもうってつけですよ。水抜栓からぬるくなった水を簡単に捨てられるため、保冷力をキープさせやすいでしょう。
本体の実測サイズは幅49.6×奥行30.5×高さ34.9cmと、比較したなかでもコンパクト。トランクがいっぱいになっても車の後部座席の足元に置けるので、持ち運びやすさにも優れているといえます。キャンプでは荷物が多くなりがちなため、場所を取らずに積み込めるのはうれしいですね。
ただし、重量は7.4kgと口コミどおり重めでした。車輪もついていないため、キャンプサイトまで距離がある場合はキャリーカートを使用するとよいでしょう。
飲料の入れやすさも、とくに問題はありませんでした。容量は18.9Lと小さめながら、内寸の高さは実測値で25.8cmあり、500mLのペットボトルを立てて収納可能。幅も35.2cmあったので、2Lサイズも横に寝かせると入りますよ。
比較したほかの商品と同様に仕切り板はありませんが、缶ビールやジュースを冷やしてたくさん持っていきたいときにも便利です。
比較したほかの商品にあったドリンクホルダーやフチはないものの、フタは平らな形状のため、簡易的な机として使える点もメリット。横から衝撃が加わると物が転がる可能性はありますが、一時的な物置きとしては十分活躍するでしょう。
フタの開閉に両手を使う必要があるのが惜しいポイント。子どもを抱っこしているときなど、片手がふさがっている場合は、やや手間に感じる可能性があります。
比較したなかには片手で楽に荷物を取り出しやすい商品もありました。なおかつ両開きタイプであれば左右どちらからでも開けられるため、向きを気にせず置けて便利。開けやすさにこだわるなら、フタの形状にも注目してくださいね。
保冷日数 | 3日間 |
---|---|
容量 | 18.9L |
断熱材の種類 | ポリウレタン(ウレタンフォーム) |
キャスター付き | |
12時間放置した際の平均温度 | 14.11℃ |
本体重量(実測値) | 7.4kg |
良い
気になる
本体素材 | リニアポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ラバー |
---|---|
水抜き栓あり | |
ボトルオープナー(栓抜き)あり | |
ドリンクホルダーあり | |
ショルダーストラップ付き | |
椅子として使用可能 | 不明 |
仕切り板付き | |
持ち手の種類 | 片手持ち |
両開き | |
天板にフチあり |
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ここからは、FIELDOOR ノーザンクーラーボックス以外のおすすめ商品をご紹介します。
シマノのICEBOX ELは、比較したなかでも数少ない両開き型のフタを採用した商品。片手でどちら側からでも楽に開けられるため、子どもを抱っこしているときでも中身を取り出しやすいのが魅力です。サイズもコンパクトだったので、車の後部座席の足元に収納できますよ。
保冷力も高く、検証中のボックス内の温度は平均16.33℃をキープできました。夏場でも生鮮食品を傷ませずに持ち運べるでしょう。
容量は17Lと小さめながら、500mLのペットボトルを立てて、2Lなら寝かせて収納できるスペースもあります。ECサイトにて3万円台(※2024年11月時点)と高価ですが、予算に余裕があればぜひ検討してみてください。
Coleman エクストリームホイールクーラーは、比較した商品のなかでは珍しいキャスターつき。中身をぎっしり詰めていても、キャンプ場へ楽に持ち運べるのが利点です。フタにはドリンクホルダーもついていたので、テーブル代わりにも使用できるでしょう。
保冷力も非常に高く、検証中のボックス内の温度は平均14.94℃を保てていました。生鮮食品を保冷しやすいので、夏場のキャンプにもうってつけといえます。容量は26Lと大きく、2Lペットボトルも立てて収納可能です。
フタを開けるにはやや力が必要でしたが、それ以外に大きな欠点がなく、値段もECサイトにて1万円程度(※2024年11月時点)とお手頃。アウトドアシーンのお供にぜひチェックしてみてください。
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