水道水を飲むときに、気になるのが安全性ですよね。水道水を直飲みしても大丈夫なのか、マンションの水道水は危険ではないか、などと気になる人も多いのではないでしょうか。
今回は、水道水の安全性について詳しく解説します。水道水をよりおいしく飲む方法も紹介しているので、味に敏感な人やカルキ臭が気になっている人は参考にしてください。
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日本の水道水は、そのまま飲んでも問題ない水質を誇っています。以下に、水道水が安全に飲める理由を解説します。
日本の水道水は水質が高く、世界的有数の安全性が高い水です。
国土交通省がまとめた「2022年版 日本の水資源の現況」によると、水道水をそのまま飲める国は、日本を含めて11カ国、そのまま飲めるが注意が必要な国は21か国とされています。日本は、水道水を安心して飲める数少ない国のひとつといえるでしょう。
なお、上記に記載した国の数は調査年によって異なります。最新情報は国土交通省のサイトで確認してください。
日本の良質な水道水を支えているのは、厳しい「水質基準」です。人体に影響を及ぼす物質や、水の味やにおいに影響を及ぼす物質など、水に含まれる物質の明確な基準値が定められています。
水質基準は51項目あり、31項目が健康に関するもの、20項目が水のにおいや色など生活をするうえで支障をきたすものです。以下にその一部を紹介します。
【生活をするうえで支障をきたすもの】
これらの基準には検査が義務付けられており、日本では水質基準51項目のすべてが基準値以下でなければ水道水として提供できないという厳格なルールを設定。また、水質基準は常に最新の科学的知見に照らして改正していくべきとの考えのもと、日々改正されています。
東京都の水道水も、他府県と同様に安心して飲めます。日本最大の都市・東京の水道水は大丈夫なの?と気にする人が多いようですが、心配しなくても大丈夫。飲んでも問題ありません。
東京都では、国の基準を大きく上回る283項目を検査。それに加えて、独自に「あんぜん・あんしん水質指標」という7つの基準項目を設け、都内131か所にあるすべての給水栓(蛇口)において100%達成することをめざしています。設定されているのは、以下の7項目です。
東京都水道局は、令和4年度の実績として、都内131か所すべての給水栓で指標7項目すべてで100%を達成したと発表しています。
基本的には水道水を飲み続けても人体に害はないといわれていますが、一部注意すべきシーンもあります。以下に具体的に解説するので、確認しておきましょう。
水道水に含まれる塩素やトリハロメタンは、人体に影響しないと考えてよいでしょう。
水道水は病原微生物の汚染を防ぐために塩素で消毒されていますが、殺菌に使われる塩素濃度は、健康に悪影響を及ぼす可能性がある濃度の1/1000以下です。水道水に含まれる塩素が人体に害を及ぼす可能性は低いでしょう。
また、塩素が水中の成分と反応してできる物質で、発がん性があることで知られているトリハロメタンも低濃度に維持されています。
日本では、WHOで定められたガイドラインを基に、水道水のトリハロメタン濃度を0.1 mg/L以下になるよう規定。これは、発がん性が認められる濃度よりもかなり低いレベルです。水道水を飲み続けてもがんになる危険性は低いとされています。
基本的に歯安全な水道水ですが、鉄やサビの味を感じたときは、健康に悪影響を及ぼす可能性があるので注意。水道管を確認する必要があります。
鉄やサビの味がする例として、代表的なのが赤水です。赤水とは、水道水が赤くなる現象のこと。水道管の内側にあるビニル管の接続部分が腐食し、鉄サビが発生することが原因とされています。
赤水を長期間摂取し続けると鉄過剰症に陥り、循環器障害や嘔吐、出血などの症状が出る可能性があるので早めの対策が必要です。水がまずく感じる、鉄の味がする、洗濯物に赤やオレンジの色がついた、などという場合は注意してください。
なお、赤水は、水道管の洗浄を行えば解消できます。水道水の水質に異変を感じたら、住んでいる自治体の水道局に連絡しましょう。
マンションに住んでいて水道水の色や味に異変を感じたときは、管理会社へ連絡しましょう。 マンションの水道水は貯水タンクの衛生状況によって品質が左右され、万が一貯水タンクに問題があると人体に悪影響を及ぼす可能性も否めません。
マンションの給水方式は、主に貯水槽水道方式・直結給水方式の2種類。水道水を蛇口まで直接届けるのが直結給水方式、受水槽に溜めた水を高置水槽へ汲みあげて各部屋へ給水するのが貯水槽水道方式です。築年数が古いマンションは、貯水槽水道方式を採用している場合が多いので注意してください。
容量が10トンを超える貯水タンクは、法律によって月1回の点検と年1回の清掃が義務付けられていますが、10トン以下の貯水タンクには義務がありません。定期的にタンクの清掃がされない場合、水質に悪影響を及ぼす可能性があります。気になる場合は、管理会社に確認してください。
日本の水道水は良質で、そのまま飲んでもおいしいといわれています。しかし、それでも気になる人のために、よりおいしく飲む方法を紹介します。
カルキ臭とは、水を塩素消毒することで発生する独特なにおいのことです。フタをせず5分ほど沸騰させれば、水道水の塩素がほとんど抜け、よりおいしくなるといわれています。カルキ臭が気になる人は試してみてください。
ただし、沸騰させて塩素が抜けた水道水は殺菌効果がなくなるため、細菌が繁殖しやすい状態です。沸騰させたあとの水道水は早めに飲み切りましょう。
常温でそのまま飲まず冷やして飲むのも、水道水をおいしく飲むための有効な方法です。
水温が高いほど水の味やにおいを感じやすくなります。水道水は体温よりも20〜25℃低い状態が最もおいしく感じるといわれているため、冷蔵庫で冷すか、氷を入れて飲むとよいいでしょう。
カルキ臭が気になる場合は、レモン汁や果実酢を数滴落とすのがおすすめ。においが気にならなくなるので、ぜひ試してみてください。
手軽においしい水を楽しみたいなら、浄水器を使うのもよい方法です。フィルターを通して水道水の不純物をろ過できるので、いつでもおいしい水を楽しめます。
ただし、浄水器を通すと水道水を消毒している塩素も除去される点には注意。できるだけはやめに飲み切ることが大切です。
水道の蛇口に取り付けるものから手軽なポット型のものまで、浄水器にはさまざまなタイプのものがあります。以下のコンテンツを参考に、使いやすいものを見つけてくださいね。
水道水をろ過する浄水機能がついた、水道水ウォーターサーバーを使うのもおすすめの方法です。自宅の水道水をろ過して、残留塩素を取り除いた水を飲むことができます。
水道と直接つなぐ直結型や、自分で水道水をタンクに注ぐ水道水補充型など、タイプも選べるので、置き場所を考えて選ぶとよいでしょう。
以下のページでは、mybestが水道水ウォーターサーバーを実際に使用して、水のおいしさ・浄水能力・コスト面などで比較検証しています。ウォーターサーバーを選択肢のひとつにしたい人は、ぜひ参考にしてください。
水道水は安全だとわかってもやっぱり心配。もっとおいしい水を飲みたい。そんな人には、宅配水が届くウォーターサーバーの利用がおすすめ。不純物をろ過した水が飲めるうえ、すぐに冷温水が出せていつでも飲めるのもメリットです。
お茶やコーヒーのほか、赤ちゃんのミルクをつくる場合などにも便利。ファミリー向けの大型タイプから、一人暮らしに適した卓上タイプまで種類も多いので、人数や設置スペースにあうものを探してみましょう。
mybestでは人気のウォーターサーバー・宅配水を比較して、最もおすすめのウォーターサーバーを決定しています。トータルコストの安さ・水のおいしさ・水の交換のしやすさ・休止のしやすさ・メンテナンスサービスの充実度・機能の充実度と多角的に徹底検証しているので、ぜひ参考にしてください。
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