汚れをしっかり落とせるウルトラファインバブル洗浄が話題のドラム式洗濯機、東芝 ZABOON ドラム式洗濯機 TW-127XM2L。インターネット上では「洗濯も乾燥も音が静か」と評判です。しかし、「洗濯物が完全に乾かない」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のパナソニックやシャープのドラム式洗濯機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ドラム式洗濯機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
東芝 ZABOON ドラム式洗濯機 TW-127XM2Lは、パリッと乾燥をさせたい人におすすめです。口コミには「洗濯物が完全に乾かない」とありますが、厚手のパーカーも内側までしっかり乾きました。比較したなかでは東芝の商品は衣類の内側まで乾かせるモデルが多く、こちらも同様。乾燥後は衣類が縮みやすいため、その点は注意が必要です。
お手入れのしやすさも優秀。乾燥フィルターと糸クズフィルターは、手で触れなくてもゴミを簡単に除去できる設計です。比較したなかにはフィルターにゴミが張り付いてしまう商品もあったのに対し、使用後のお手入れが手軽にできます。「洗濯も乾燥も音が静か」という口コミどおり、運転音がさほど気にならないのも利点です。
操作も簡単。電源を入れてからスタートを押すまでのボタン操作は2回のみで、機械が苦手な人でも直感的な操作が可能です。「基本機能充実モデル」と謳っているだけあり、洗剤と柔軟剤の自動投入機能をはじめ基本的な便利機能はそろっています。一方で、取り出し口は真横に設置されていて、奥の洗濯物を取り出しにくい点はいまひとつです。
標準コースで洗濯したところ、食べ物や油脂系の汚れ落ちは不十分でしたが、泥や口紅の汚れはきれいに落ちました。泥汚れが多い家族がいる家なら選択肢のひとつになりそうです。洗濯~乾燥までの時間は4時間22分と長め。比較した商品でもパナソニックのななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129Cが2時間21分だったのに対し、時短には向きません。
ECサイトでの販売価格は20万円前後で比較した商品のなかでは高価ではありませんが、1回の運転でかかる電気代が約57円と高め。とはいえ、厚手の衣類もカラリと乾かせる優れた乾燥力はとても魅力です。洗濯スピードや電気代の安さにこだわるなら、ほかの商品も含めて購入を検討してみてください。
実際に東芝 ZABOON ドラム式洗濯機 TW-127XM2Lと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイドラム式洗濯機と、乾燥力・縮みにくさ・洗浄力・静かさ・お手入れのしやすさ・洗濯〜乾燥の速さ・電気代の安さ・洗濯物の取り出しやすさ・操作性それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
東芝 ZABOON ドラム式洗濯機 TW-127XM2Lのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
東芝ライフスタイル
毎日が忙しい人に。洗濯〜乾燥までの時間が速い時短家電
日立グローバルライフソリューションズ
厚手の衣類もふんわり乾く、洗浄力に優れた一台
パナソニック
洗浄力は申し分ないが、標準コースの乾燥力は期待できない
ドラム式洗濯機のメリットは、天気や環境を気にせず洗濯ができるところ。洗濯から乾燥まで自動で行えるため、外で干すのが難しいシーンでも活躍します。縦型洗濯機でも乾燥機能がついているものはありますが、本体価格が高いうえに種類も少ない点がデメリット。乾燥機能がほしい場合は、ドラム式洗濯機を選ぶのがおすすめですよ。
東芝 ZABOON ドラム式洗濯機 TW-127XM2Lは、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能をはじめ基本機能を充実させたモデルです。独自の抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wを搭載し、洗剤が繊維の奥までしっかり浸透する設計。乾燥機能にはヒートポンプ除湿乾燥を備え、大風量で短時間での乾燥を目指します。
東芝は、1875年に創業した生活家電から空調機器まで幅広く展開する日本の総合家電メーカーです。洗濯機には、繊維の隙間に入り込むウルトラファインバブルと汚れを吸着させるマイクロバブルを使用。2つの泡の力で、衣類の黄ばみや黒ずみを防ぐと謳っています。
自動2度洗いコースは、がんこ汚れモード・汚れ移り防止モードの2つから選べます。泥汚れが気になるときや汚れをほかの洗濯物に移るのを防ぎたいときなど、用途に合わせて使える仕様です。
無駄なラインを極力減らしたシンプルなデザインを採用。フラットな透明窓で、洗濯中の衣類が見えやすい構造です。
給・排水ホースを含むサイズは幅645×奥行722×高さ1060mm、重量は約88kg。奥行内寸520mmの防水バンにも置けるコンパクト設計を謳っています。付属品は、ネジセット(安全カバー取り付け用)・排水ホースバンド・ホース継手・ホースキャップ・給水ホース・お手入れブラシ・工具・ふろ用給水ホースです。
今回は、東芝 ZABOON ドラム式洗濯機 TW-127XM2Lを含むドラム式洗濯機全21商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、乾燥力の検証です。
乾燥容量の6割の衣類を乾燥にかけ、洗濯前後の重量を比較。また、Yシャツ・チノパン・パーカーがしっかり乾いているかをチェックしました。
検証の結果、乾燥力は優秀です。乾燥機にかける前と比べて重量が約200gほど減少。比較したなかでは同じ条件で試しても重量の減少が100gを下回る商品も多かったですが、こちらは乾燥力の高さが際立ちました。
検証の結果、厚手のパーカーもきちんと乾いていました。比較した商品にはフードやポケットの内側を乾かしきれないものが多数あったなかで、濡れている部分は残っていません。
口コミには「洗濯物が完全に乾かない」とありますが、大風量を謳うとおり、厚手の衣類も乾かせるパワーが期待できます。
薄手のYシャツだけではなく、厚手のパーカーやチノパンもしっかり乾燥できるため、外で洗濯物を干せない人にうってつけですよ。
続いて、縮みにくさの検証です。
洗濯・乾燥のの前後でTシャツの寸法を計測し、幅・身幅・裾幅・着丈・袖丈・袖がどれくらい短くなっているかをチェックしました。
比較した商品のなかでも短くなった数値はかなり大きく、縮みやすい衣類を使用する場合はかなり注意が必要です。
<検証結果>
肩幅:4cm
身幅:5cm
裾幅:2.5cm
着丈:5.3cm
袖丈:4cm
袖口:1.8cm
続いて、洗浄力の検証です。
白いTシャツに卵・泥・皮脂・カレー・口紅の5種類の汚れを付着させて24時間放置。標準コースと温水洗浄コースの2種類で洗浄を行い、汚れがどれくらい薄くなっているかをチェックしました。
比較した商品でも同じメーカーの別モデルであるZABOON TW-127XP3Lは、どの汚れもきれいに落ちました。それに比べると、汚れの種類を選ぶ点はもう1歩です。
続いて、静かさの検証です。
商品から50cmの距離に騒音計、真横に振動ロガーを設置し、実際に洗濯から乾燥まで稼動。稼働中の運転音と振動を計測しました。
標準コースでの運転音の平均値は53.7dB、振動は振動1.7gでした。環境省によると、53.7dBは役所の窓口付近レベルといわれています。「音が静か」という口コミどおり、平均値と比べても運転音はそこまで大きくありません。
乾燥時は64.1dBでコーヒーショップの店内レベルの運転音がしますが、ナイトコースで使用すれば音をかなり抑えられます。比較したなかにはナイトコースを搭載していない商品も多数あったのに対し、時間帯に合わせて使い分けられるのが利点です。
<標準コース>
本商品:振動1.7g・洗濯時50.3dB・すすぎ時51.9dB・脱水時48.3dB・乾燥時64.1dB
全体平均:振動1.51g・洗濯時51.7dB・すすぎ時55.2dB・脱水時55.6dB・乾燥時53.7dB
<ナイトコース>
本商品:振動1.5g・洗濯時51.4dB・すすぎ時48.3dB・脱水時49.7dB・乾燥時51.9dB
・全体平均:振動1.52g・洗濯時51.1dB・すすぎ時50.7dB・脱水時51.6dB・乾燥時50.4dB
次に、お手入れのしやすさの検証です。
商品の構造を確認し、自分でお手入れする箇所が少ないか・お手入れが簡単にできるかをチェックしました。
また、糸クズフィルターは高密度のクシ歯で、振るだけでゴミを捨てられる点もメリット。比較した商品でも格子状の糸クズフィルターを使用したモデルはゴミが張り付いてしまうものが多かったのに対し、ゴミを触りたくない人でもスムーズにお手入れができますよ。
次に、洗濯〜乾燥の速さ・電気代の安さの検証です。
洗濯・乾燥モードで稼動させ、完了までの時間を計測。さらに、商品にワットモニターを接続して、洗濯開始から完了までに使用した電力量から電気代を計算しました。
乾燥は省エネコースも選べるので、経済的に使いたい場合はコースを使い分けるのがよいでしょう。
最後に、洗濯物の取り出しやすさ・操作性の検証です。
腰痛持ちや年配者でも洗濯物が取り出しやすい構造かを確認。また、豊富なコースや機能から適切なものを迷わず選びやすいかもチェックしました。
また、比較したなかでは取り出し口が斜めに設置されている商品は腰を曲げずに取り出しやすい傾向がありました。それに対してこちらは真横に設置されていて、妊婦や腰痛持ちの人は少し取り出しにくい点がデメリットです。
電源を入れてからスタートボタンを押すまでの工程は、コースの洗濯と予約のみ。比較した商品のなかでもボタンを押す回数は少なめで、複雑な操作が苦手な人にも向いています。スマホ連携のような機能はついていないものの、シンプルな使いやすさを求めるなら十分な操作性です。
洗濯容量 | 12kg |
---|---|
乾燥容量 | 7kg |
乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥 |
洗濯〜乾燥時間 | 4時間22分 |
良い
気になる
ドア全開時の奥行 | 1175mm |
---|---|
洗濯時騒音値 | 50.3dB |
脱水時騒音値 | 48.3dB |
乾燥時騒音値 | 64.1dB |
予約タイマー機能 | |
チャイルドロック | |
ほぐし脱水機能 | |
洗剤・柔軟剤自動投入機能 | |
温水洗浄機能 | |
つけおきコース | |
槽洗浄コース | |
槽乾燥コース | |
部屋干しコース | |
除菌・消臭コース | |
インバーター搭載 | |
スマホ連携機能 | |
AIセンサー機能 | |
幅(手掛け・排水ホースを含む) | 645mm |
奥行 | 722mm |
高さ(給水ホース取付部を含む) | 1060mm |
重量 | 88kg |
本体下部幅 | 600mm |
本体下部奥行 | 559mm |
本体下部高さ | 87mm |
標準使用水量 | 80L |
乾燥時消費電力 | 1190W |
洗濯時消費電力 | 135W |
洗濯乾燥時消費電力量 | 1330Wh |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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自宅の設置場所は、消防法の基準に従う必要があります。洗濯機の前面は開放し、上方18cm・背面と左右はそれぞれ1cm以上離しましょう。(排水ホースを出すなら、10cm以上離す)防水パンに設置する場合は、内幅内寸が520mm以上のものを選んでくださいね。なお、詳細は据付説明書に記載してあります。
また、搬入する際の経路を確認しておくのも大切。購入を検討しているドラム式洗濯機が搬入時に玄関や洗面所のドア、階段やエスカレーター、廊下を通れるか事前に寸法を確認しておくようにしましょう。
東芝 ZABOON ドラム式洗濯機 TW-127XM2Lは生産を終了している商品のため、取扱店舗はAmazonや楽天市場などのECサイトです。値段はショップによって異なりますが、だいたい20万円前後で購入できます。普段利用しているサイトをぜひチェックしてみてくださいね。
最後に、洗濯から乾燥までの時間が速い商品をご紹介します。
東芝 ZABOON TW-127XP3Lは、大型タッチパネルやスマホ連携を搭載した東芝の最上位モデルです。運転時間が短いのが特徴で、洗濯~乾燥までの時間はわずか2時間47分でした。どんな種類の汚れもきれいに落とす洗浄力の高さも魅力で、短時間で頑固な汚れをきちんと落としたい人におすすめです。
電気代を抑えたい人には、パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129CLがうってつけ。乾燥が完了するまでの時間が2時間21分と短いうえに、1回の運転でかかる電気代は約31円とかなり安いのが強みです。自動投入はおしゃれ着洗剤と漂白剤も使用でき、家事の時短を狙う人に向いています。
洗濯容量 | 12kg |
---|---|
乾燥容量 | 7kg |
乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥 |
洗濯〜乾燥時間 | 2時間47分 |
良い
気になる
ドア全開時の奥行 | 1175mm |
---|---|
洗濯時騒音値 | 50.3dB |
脱水時騒音値 | 47.8dB |
乾燥時騒音値 | 45.6dB |
予約タイマー機能 | |
チャイルドロック | |
ほぐし脱水機能 | |
洗剤・柔軟剤自動投入機能 | |
温水洗浄機能 | |
つけおきコース | |
槽洗浄コース | |
槽乾燥コース | |
部屋干しコース | |
除菌・消臭コース | |
インバーター搭載 | |
スマホ連携機能 | |
AIセンサー機能 | |
幅(手掛け・排水ホースを含む) | 645mm |
奥行 | 720mm |
高さ(給水ホース取付部を含む) | 1060mm |
重量 | 89kg |
本体下部幅 | 578mm |
本体下部奥行 | 512mm |
本体下部高さ | 87mm |
標準使用水量 | 80L |
乾燥時消費電力 | 1190W |
洗濯時消費電力 | 135W(電動機)/ 1000W(湯沸かし用電熱装置) |
洗濯乾燥時消費電力量 | 1330Wh |
東芝 ZABOON TW-127XP3Lをレビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
洗濯容量 | 12kg |
---|---|
乾燥容量 | 6kg |
乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥 |
洗濯〜乾燥時間 | 2時間21分 |
良い
気になる
ドア全開時の奥行 | 1215mm |
---|---|
洗濯時騒音値 | 55.5dB |
脱水時騒音値 | 55.5dB |
乾燥時騒音値 | 52.8dB |
予約タイマー機能 | |
チャイルドロック | |
ほぐし脱水機能 | |
洗剤・柔軟剤自動投入機能 | |
温水洗浄機能 | |
つけおきコース | |
槽洗浄コース | |
槽乾燥コース | |
部屋干しコース | |
除菌・消臭コース | |
インバーター搭載 | |
スマホ連携機能 | |
AIセンサー機能 | |
幅(手掛け・排水ホースを含む) | 639mm |
奥行 | 722mm |
高さ(給水ホース取付部を含む) | 1060mm |
重量 | 82kg |
本体下部幅 | 584mm |
本体下部奥行 | 540mm |
本体下部高さ | 87mm |
標準使用水量 | 83L |
乾燥時消費電力 | 850W |
洗濯時消費電力 | 270W |
洗濯乾燥時消費電力量 | 890Wh |
パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129CLの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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