薄くて持ち運びやすいと人気の10,000mAhモバイルバッテリー、Anker 523 Power Bank。インターネット上では「充電速度が速い」と評判です。しかし、「重い」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の10,000mAhモバイルバッテリーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、10,000mAhモバイルバッテリー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker 523 Power Bankは、持ち運びやすさにこだわる人におすすめです。サイズを確認したところ、面積は110.16cm2と大きめですが、厚みが約16mmと比較した商品のなかでもかなり薄いのが特徴。「重い」という口コミに反して重量も約250gと軽めで、スマホと重ねても持ち運びにくさは感じにくいでしょう。
実際に使える容量は表記の10,000Ahに対して6,706mAhで、電圧変換による電力のロス率は32.94%と少なめ。比較した商品には実容量が6,000mAhを下回るものもあったなか、iPhone14なら約2回のフル充電ができる容量があります。専用のメッシュポーチがついているので、持ち運ぶときに本体を保護できるのもメリットです。
「充電速度が速い」という口コミどおり、充電速度も満足できます。Type-Cポートから充電したところ、最高出力は19.54Wと高評価基準の15Wよりも高い数値を記録。比較したなかでは急速充電に対応した20W出力の商品は、30分間でiPhone14を0%から約60%まで充電できましたが、こちらも同様のスピードで充電できそうです。
使いやすさも良好。Type-CポートとType-Aがそれぞれ1つずつあり、最大2台まで同時充電が可能です。付属のケーブル2本が各出力ポートに対応しているので、充電用のケーブルを買い足す必要もありません。一方、Type-CポートからiPhone15シリーズを充電できないのは惜しいところです。
値段は税込3,990円(※執筆時点・公式サイト参照)で、比較したなかでは中間くらいの価格。iPhone15シリーズには向かないものの、変換ロスの少なさや充電速度は5,000円以上の高価格帯の商品にも遜色はありません。iPhone15シリーズを使っている場合は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にAnker 523 Power Bankと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ10,000mAhモバイルバッテリーと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Anker 523 Power Bankのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
UGREEN
大容量で高速充電するならコレ。ケーブル内蔵でかさばらない
CIO
30Wを超える高出力。厚さ16.2mmの薄型で持ちやすい
Anker
コンパクトで実容量も十分。ワイヤレス充電で使い勝手がよい
10,000mAhモバイルバッテリーの魅力は、容量の大きさと持ち運びやすさを兼ね備えているところ。スマホを約2回充電できる容量がありながら、20,000mAhに比べてサイズがコンパクトなのが特徴です。スマホと重ねてモバイルバッテリーを持ち運びたい人におすすめですよ。
Anker 523 Power Bankは、iPhone 13シリーズに急速充電ができると謳った10,000mAhモバイルバッテリー。iPhone 13に約1.4回、iPad mini 5に約1.3回充電ができる設計です。低電流モードも搭載し、イヤホンのような小型電子機器やウェアラブル機器にも適切な電流で充電することができます。
Ankerは、モバイルバッテリーを中心にスマートデバイス周辺機器を展開しているブランド。充電のリーディングブランドとして知られていて、製品にはその機器に合わせたスピードでの急速充電ができる独自の急速充電テクノロジーPowerIQを搭載しています。
USB-Aポートの22.5W出力はHuawei機器のみ対応です。
USB Type-C to type-Cケーブル・USB Type-A to type-Cケーブル・取扱説明書・メッシュポーチを付属しています。
今回は、Anker 523 Power Bankを含む10,000mAhモバイルバッテリー全49商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、変換ロスの少なさの検証です。
フル充電状態の商品が空になるまで、電子負荷抵抗器と電圧電流チェッカーを使ってバッテリーの実容量を計測。パッケージ記載の容量に近いかをチェックしました。
電圧変換によるロス率は少なめです。計測の結果、実際に使える容量は表記の10,000に対して6,706mAhで、ロス率は32.94%と検証の平均値である32.72%(※執筆時点)とほほ同じ数値でした。iPhone14を約2回フル充電できる容量を備えています。
比較した商品の一部には実容量が6,000mAhを下回るものもあったなか、長時間の外出シーンでも活躍するでしょう。
続いて、充電の速さの検証です。
MacBook Pro 16インチを電池残量が30%から60%になるまで商品で充電し、充電時の最高出力を電圧電流チェッカーで測定しました。
なお、充電出力のW(ワット)が大きいほど充電速度が速いといえます。
比較した商品では急速充電に対応している20W出力のものは、残量がないiPhone14を充電したところ30分間で約60%まで充電できました。こちらも同様のスピードで充電できる出力を備えていますよ。
最後は、持ち運びやすさ・使いやすさの検証です。
商品の面積・厚さ・重量を確認して、持ち運びやすさをチェック。また、充電残量の表示方法や同時に充電できる機器台数を調べて、使い勝手のよさを検証しました。
口コミには「重い」とありますが、重量は約250gと軽めで、高評価の基準値である260gよりも低い数値。ポケットやバッグの隙間にも収納しやすいつくりで、持ち運びに適したデザインという謳い文句どおりの評価です。
使いやすさは、まあまあ満足できる評価です。Type-CポートとType-Aがそれぞれ1つずつあるので、最大2台まで同時充電ができます。付属の2本のケーブルが各出力ポートに対応しているため、充電用のケーブルを別途購入する必要もありません。
比較したなかには出力が弱くて同時充電には向かない商品もありましたが、こちらは複数の機器を持ち歩きたい人にも向いています。一方で、Type-CポートからiPhone15シリーズを充電できないのはデメリット。スマホの機種を選ぶのは惜しいところです。
変換ロス率 | 32.94% |
---|---|
最大出力(実測値) | 19.54W |
良い
気になる
入力端子 | USB Type-C×1 |
---|---|
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
付属品 | USB Type-C to type-Cケーブル、USB Type-A to type-Cケーブル、取扱説明書、メッシュポーチ |
保証期間 | 18か月+6か月(会員登録後) |
幅 | 7.2cm |
奥行 | 15.3cm |
高さ | 1.6cm |
重量 | 約250g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
3,980円
(最安)
販売価格:3,980円
ポイント:0円相当
送料無料
(5,561件)
Anker 523 Power Bankの取扱店舗は、ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店。値段は、税込3,990円です。
価格は執筆時点・公式サイト参照
自宅で購入する場合は、公式オンラインストアを利用するのが便利。アプリインストール&会員ログインで500円分のクーポンがもらえるキャンペーンを実施していますよ。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトでも購入ができます。普段利用しているサイトもぜひチェックしてみてくださいね。
モバイルバッテリーは飛行機内に持ち込めますが、持ち込みにはルールがあります。飛行機に持ち込む場合は、以下のポイントに注意しておくようにしましょう。
モバイルバッテリーは、必ず機内持ち込み荷物に入れてください。預け荷物に入れることはできないので、X線検査で引っかかって破棄される場合もあります。
持ち込める容量や個数の制限を確認するのも大切。基準は航空会社によって異なるため、利用する航空会社の公式サイトをチェックしておきましょう。国内線の場合は、容量が27,027mAh以下なら何個でも持ち込みが可能で、27,027mAh以上43,244mAh未満なら2個まで持ち込みが許可されていますよ(※執筆時点)。
モバイルバッテリーを処分する場合は、電池用のリサイクルBOXを利用しましょう。モバイルバッテリーに内蔵されているリチウムイオン電池は発火や爆発のリスクがあるため、一般ゴミとして廃棄することはできません。
電池用のリサイクルBOXは家電量販店やホームセンターに設置されているので、お買い物に行ったときに場所をチェックしておくのがおすすめです。
最後に、快適に使えるための機能が充実している10,000mAhモバイルバッテリーをご紹介します。
持ち運びやすいサイズにこだわるなら、CIOのSMARTCOBY Pro SLIMがおすすめ。厚さ1.62mmと薄いだけではなく、面積が67.34cm2の小さなサイズでスマホと重ねてポケットに入れても邪魔になりにくいのが特徴。パススルー充電対応で、本体を充電しながらスマホの充電ができますよ。
機能性を重視する人には、Ankerの633 Magnetic Batteryがうってつけ。マグネット内蔵で本体にくっつけるだけで充電ができるうえに、スタンドとしても使えるのが便利です。ブラック・ホワイト・ブルーの3色展開で、スマホのカラーに合わせておしゃれに使いたい人にもおすすめですよ。
変換ロス率 | 32.29% |
---|---|
最大出力(実測値) | 33.55W |
良い
気になる
入力端子 | USB Type-C×2 |
---|---|
出力端子 | USB Type-C×2、USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 12か月+12か月(会員登録後) |
幅 | 6.9cm |
奥行 | 9.76cm |
高さ | 1.62cm |
重量 | 約180g |
CIO SMARTCOBY Pro SLIMの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
変換ロス率 | 27.89% |
---|---|
最大出力(実測値) | 18.37W |
良い
気になる
入力端子 | USB Type-C×1 |
---|---|
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | 7.5W |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 24か月+6か月(会員登録後) |
幅 | 10.7cm |
奥行 | 6.6cm |
高さ | 1.8cm |
重量 | 約218g |
Anker 633 Magnetic Batteryをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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