大容量タイプで広い空間を加湿でき、給水もお手入れも簡単と謳う、シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-R120。「タンクを外さなくても給水できて楽」「分解でき、手入れしやすい」と評判です。しかし、「音がうるさい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気の東芝や象印などの加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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目次
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-R120は、リビング・オフィスなどの広いスペースを加湿したい人に適した商品です。稼動30分後には、使用した約2畳の恒温恒湿室の湿度が102%に到達。比較した半数以上の商品が80%に届かなかったなか(※執筆時点)、トップクラスの加湿性能を発揮しました。
「タンクを外さなくても給水できて楽」との口コミどおり、給水が簡単なのも魅力。フタを外さなくても、タンク上部からそのまま給水可能です。水量は水位表示ランプや水位窓で確認でき、水の減りに気づいたときにもサッと補充できますよ。加湿量の自動調整機能もあり、過加湿やカビの発生を予防しやすいのも利点です。
加熱気化式のモデルで、消費電力が低いのも特徴。消費電力は、比較した全商品の平均256.2W(※執筆時点)を大きく下回るわずか16.6Wで、電気代を節約したい人にも適しています。象印のスチーム式商品のなかには、消費電力が1000W近くあり本体が熱くなるものも。小さな子どもがいる家庭なら、やけどリスクが少ない本品が選択肢になるでしょう。
ただし、カビが生えやすい点には注意が必要です。1週間連続稼動させた際の水を専門機関で培養したところ、21以上と多くのカビが発生し、比較した湯を沸かして発生する水蒸気で加湿するスチーム式の商品には及ばず。お手入れ面は「分解でき、手入れしやすい」との口コミどおりですが、パーツ数が8つと多い点が気になりました。
「音がうるさい」との口コミどおり、稼動音が55.5dBと大きめなのもデメリット。比較した商品の平均値37.8dB(※執筆時点)を大きく上回り、寝室では音が気になる可能性があります。上位商品には33dBと静かなモデルも。衛生面や静音性にこだわるなら、ほかの商品も検討してくださいね。
今回ご紹介するプラズマクラスター加湿器 HV-R120は、シャープ株式会社から販売されている加湿器。シャープは1935年創業の企業で、加湿器以外にも冷蔵庫や洗濯機などさまざまな生活家電を販売しています。
大きな特徴は、シャープ独自の空気浄化技術「プラズマクラスター25000」の搭載。付着ウイルスの作用や付着カビ菌の増殖を抑えながら、加湿できると謳っています。ヒーターを使わず加湿するエコモードも搭載し、電気代を抑えられるよう設計されているのも魅力です。
加湿の仕組みには主に5種類あります。湿ったフィルターを使用する気化式、湯気を利用するスチーム式、振動で水滴を発生させる超音波式のほか、2つの方式を合わせた加熱気化式・加熱超音波式も。本品は、ほかのタイプよりも加湿性能が高いとされる、加熱気化式を採用しています。
対応している部屋の広さは、プレハブ洋室なら33畳・木造和室なら20畳。大容量タイプで、広めのリビングやオフィススペースでも使えると謳っています。
自動運転・タイマー・チャイルドロックといった便利な機能も搭載。弱・強の切り替えもでき、最大22時間の連続加湿が可能です。吹き出し口の方向は、手動で3段階に調節できますよ。
簡単に給水できる仕様なのも魅力のひとつです。7.0Lの大容量タンクを採用していますが、タンクを取り外さずに上から給水できるので、気づいたときに水をサッと注ぎ足せます。操作部の水位表示ランプで水の残量を確認できるうえ、本体前面の水位窓でも水の残量を直接チェックできますよ。
前パネルや給水トレーを取り外せるのもうれしいポイント。水が通るパーツはすべて丸洗いでき、清潔に使い続けられるのもメリットです。フィルター乾燥機能もあるので、シーズンオフの期間に収納する際も、カビが生えるリスクを軽減できるでしょう。
今回はシャープ プラズマクラスター加湿器 HV-R120を含む、加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、加湿性能の高さの検証です。温度・湿度を一定に管理できる約2畳の恒温恒湿室を使用し、運転前の環境を温度20℃・湿度30%に統一。加湿器以外の影響で環境に変化が起きないよう恒温恒湿室の運転を停止してから最も強いモードで稼動させ、湿度がどれだけ上がるかをチェックしました。
検証の結果、稼動30分後には、使用した恒温恒湿室の湿度が102%に到達。本商品は加湿性能が高いとされる加熱気化式のモデルです。比較した約半数の商品が80%以下(※執筆時点)だったことを思うと、非常に優秀。メーカーが謳うように、広めのリビングやオフィススペースに使用するのにぴったりですよ。
一方でその加湿性能の高さゆえ、一人暮らしの部屋など狭いスペースに使うには不向き。過加湿になり、窓ガラスの結露やカビの発生の原因になります。10畳以下のスペースに使用したい場合は、「東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45A-W」など適用畳数のより小さなモデルも検討するとよいでしょう。
次は、カビの生えにくさの検証です。加湿器に1日1回水を継ぎ足しながら、7日間連続で稼動。その後、加湿器内の水に含まれるカビ菌の有無を専門機関で確認し、寒天培地で1週間培養してカビの有無をチェックしました。
続けて、お手入れのしやすさの検証です。お手入れが必要な部品の多さ、お手入れが必要なことを知らせる機能はあるかなどを確認し、「分解パーツ数が少ないうえ、お手入れの頻度が少ない商品」を高評価としました。
調べたところ、21以上と多くのカビが発生し、カビの生えにくさの評価はいまひとつ。週に一度はタンクの清掃や乾燥を行うなど、定期的なお手入れが必要です。
検証の結果、本商品のような加熱気化式のモデルよりも、湯の沸騰によって発生する水蒸気で加湿するスチーム式のほうがカビの発生が少ないとわかりました。清潔さを重視したい人やお手入れの頻度を減らしたい人は、加湿方式にも着目してください。
お手入れのしやすさは悪くありません。加湿フィルターがあり、乾燥に手間がかかる点はネックですが、8シーズン(48か月)交換する必要がないのはうれしいポイント。お手入れのタイミングを知らせる機能もあり、掃除の時期にも迷いません。
ただし、比較したほかの気化式・加熱気化式のモデル同様、パーツ数が多いのは気がかり。「分解でき、手入れしやすい」との口コミがある一方で、パーツが8つあることからお手入れに手間がかかると感じる人もいるでしょう。
比較した「象印 スチーム式加湿器 EE-RS35」は、スチーム式でカビが発生しにくいうえパーツが4つと少ないのが魅力。お手入れに手間をかけたくない人はあわせてチェックしてみてください。
次は、給水・排水のしやすさの検証です。給水タンクに取っ手はついているか、タンクはシンクに収まり、給水しやすい形状かなどを確認。「上から注ぐだけで給水でき、排水もひと手間で済む商品」を高評価としました。
続けて、使いやすさの検証です。稼動中も水量を把握できるか、加湿量の自動調節ができるかなどをチェック。「自動で加湿量を調整し、いつどこでも加湿しやすい商品」を高評価としました。
給水・排水のしやすさは、比較した商品内でもトップクラス。「タンクを外さなくても給水できて楽」との口コミどおり、タンク上部から給水できる点が目を惹きました。タンク容量は7.0Lあり、一度にたくさんの水を入れられるのも見逃せないポイントです。
給水タンクの高さは21cmと短めで、シンク内で補充しやすいのもメリットのひとつ。給水タンクには取っ手もあるので、楽に持ち運べるでしょう。
比較したなかには給水トレーの排水が必要なものもありましたが、本商品で排水が必要なのはタンクのみ。給水・排水面で目立った弱点はなかったので、快適に使えますよ。
使いやすさも申し分ありません。本体上部には持ち手が設けられていて、場所の移動も簡単です。水位表示ランプで4段階に水量を確認できるうえ、水位窓で直感的に水量を確認できるのもうれしいですね。
加湿量の自動調整機能を備え、過加湿によるカビの発生や故障も予防できます。比較したなかには加湿量の自動調整機能がないものや、水が空になったタイミングしか水量を把握できないものも。使い勝手重視の人には有力な選択肢になるでしょう。
次は、静かさの検証です。加湿器から50cm離れたところに騒音計を配置し、実際に稼動。1番弱いモードの稼動音を測定し、「寝ているときも気にならないくらい静かに加湿する商品」を高評価としました。
結果、「音がうるさい」との口コミどおり、稼動音は55.5dBと大きめ。比較した全商品の平均値37.8dB(※執筆時点)を大きく上回りました。環境省が示す「騒音の目安」と照らし合わせると、約55dBは役所の窓口と同レベルの騒音値です。寝室で使用すると、うるさいと感じる可能性があるでしょう。
比較したほかの商品には、33dBとかなり静かだった「ドウシシャ スチーム加湿器 mistone KSY-603WH」のようなモデルも。寝ている間の喉や肌の乾燥防止を目的とする場合は、こちらも検討してみてください。
最後は、消費電力の低さの検証です。加湿力の検証時にワットモニターを接続し、実際に稼動。「1日中稼動し続けても電気代が気にならない商品」を高評価としました。
最も強いモードで検証した結果、消費電力は16.6Wとかなり小さく高評価を獲得。比較した全商品の平均値256.2W(※執筆時点)を大きく下回り、電気代を節約したい人に適しています。家計を圧迫しない程度に無理なく加湿器を使用できますよ。
検証の結果、スチーム式の商品は消費電力が高いとわかり、象印の商品には消費電力が1000W近いものも。消費電力が高いと電気代の問題だけでなく、本体が熱くなるというデメリットも生じます。本商品であれば、小さな子どもがいる家庭でも、やけどなどのリスクを軽減できるでしょう。
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加湿器を効率的に使うには、温度が高い場所に置くのがポイント。暖房が効いた場所や、自然と暖かくなりやすい場所に設置するのが理想です。逆に、窓際など温度の低い場所に置くと効率が落ちるので、避けるのがベターですよ。
暖かい場所に置くとよいのは、相対湿度という概念に基づいた考え方から。同じ水分量でも温度が高い場所ほど相対湿度が低く、逆に温度が低い場所ほど高くなります。相対湿度が低いと追加加湿をし、高いと十分加湿されていると判断して加湿をやめてしまうため、暖かい場所に設置するのがおすすめです。
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-R120をお手入れする場合は、まず前パネルや給水トレーなどのパーツを取り外します。水が通る場所のパーツはすべて水洗い可能なので、定期的に水洗いするとよいでしょう。
またフィルター乾燥機能もあり、約90分で加湿フィルターを乾燥可能。シーズンオフなど使わない場合は、しっかり乾燥してから保管するようにしてくださいね。
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-R120は、Amazon・楽天市場などのECサイトで購入可能。値段や送料などを確認し、お得に購入できる取扱店舗を選ぶとよいでしょう。
また、シャープ公式サイトでは、Webカタログの閲覧が可能。対応畳数などを確認しながら自分の部屋にマッチするモデルを選んでくださいね。
最後に、カビの生えにくい商品がほしい人に適した商品をご紹介します。
とにかく清潔に使い続けたいなら、東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45A-Wがぴったり。スチーム式の商品で、1週間水を注ぎ足しながら加湿してもカビはまったく見られませんでした。執筆時点でECサイトで約7,000円とリーズナブルに購入できるのもうれしいポイントです。
目立った弱点がないシャープ プラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wは、はじめての1台におすすめ。おまかせ・おやすみ・エコ・静音・強の5モードを選べ、エコモードはヒーターを使わず運転できるので電気代を節約可能です。フタがなく、タンクの隅々まで清潔に洗える点も魅力ですよ。
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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