10億色もの色彩表現が可能なアクションカメラ、GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FW。ネット上では「画質が非常によい」と評判な一方、「バッテリー持ちが短い」「録音品質がいまひとつ」など気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、同じGoProのHERO10 Blackや人気のDJIなどの商品と比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、アクションカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FWは、アクションカメラを探しているすべての人におすすめ。手ブレ補正効果が非常に高く、実際にクロスバイクに取りつけて走行して大きな段差を乗り越えてもほとんど画面が揺れませんでした。比較したなかには酔いそうなほどブレた商品もあるなか、本商品はまるでカメラが浮いているかのような安定感です。
肝心の画質も非常に優秀です。10億色の色彩表現を謳うだけあって、実物に近い自然な発色。映像を見たモニターからは「陸上・水中どちらも色合いに違和感がない」と好評でした。路面の凹凸や木々の葉など細かい部分まで、くっきり表現できるほど高解像です。暗い部分にはややノイズが生じたものの、総合的な画質は非常にハイレベルといえます。
内蔵マイクの性能も優秀で、自転車で走行しながら話した内容も一言一句聞き取れました。比較した低価格モデルには雑音で声が聞こえづらい商品もありましたが、本商品は自転車の走行音や風切り音など不要な音もしっかりカット。「録音品質がいまひとつ」という口コミに反し、雑音のないクリアな音声を楽しめます。
操作はタッチパネル式で、スマホユーザなら直感的に操作できるでしょう。設定メニューにはアイコンも使われており、説明書なしでもわかりやすい仕様でした。比較した2割程度の商品にしか搭載していなかったGPSにより、撮影場所の記録も可能。アプリでの自動編集や、有料のクラウドへの自動アップロードにも対応しています。
唯一惜しかったのは、バッテリーの持ちが短いこと。検証では発熱で録画が止まってしまい、約37分しか撮影できませんでした。比較した約8割の商品は熱暴走による録画停止が起きず、なかには100分以上連続で撮影できたものもあり、「バッテリー持ちが短い」という口コミにも納得です。撮影時間が長くなる場合は、予備バッテリーも用意するとよいでしょう。
執筆時点の値段は、税込54,800円(公式サイト参照)と高価格帯。比較したところ性能と価格は比例する傾向があり、本商品もきれいな映像が撮れました。アクションカメラの代名詞であるGo Proの新モデルで、臨場感あふれる動画の撮影を楽しんではいかがでしょうか。
そもそもアクションカメラ(ウェアラブルカメラ)とは、主にスポーツやツーリング中の撮影を目的とした小型ビデオカメラのこと。激しい動きや水中での使用を前提に設計されているため、耐久性・防水性が高いという特徴があります。
今回ご紹介するHERO11 Black CHDHX-111-FWは、2022年9月に発売された商品です。従来モデルより大きな新型センサーを採用したことで、最大5.3K/60fpsの画質と、10億色以上の色彩表現ができる10bitカラーでの撮影が可能に。まるでその場にいるかのような、臨場感あふれる映像を撮影できると謳っています。
販売元のGoPro(ゴープロ)は、アメリカに本社を置くアクションカメラのメーカー。「HERO」シリーズを主力とし、年に1回のペースで新型モデルを発表しています。
エミー賞を受賞した手ブレ補正技術「HyperSmooth 5.0」と水平ロック機能により、カメラが360度回転しても水平を維持できるのが特徴。低温環境下でも電力を供給できる「Enduroバッテリー」を搭載したことで、従来モデルと比べて常温環境下での撮影時間が最大38%アップしたと謳っています。
センサーサイズが大きくなったことで、アスペクト比8:7での撮影にも対応。InstagramやTikTokへの投稿に便利な9:16の縦長ショットや、YouTubeや大画面に最適な16:9のシネマティックショットなど、1つの動画からさまざまなアスペクト比に切り出せます。
16:9の視野角で撮影できる「HyperView」も搭載。スキー・サーフィン・バイクなど一人称視点での動画撮影時に、よりダイナミックでスピード感のある映像を撮影できるでしょう。
<スペック詳細>
タイムラプスには、新たに3種類のナイトエフェクトが登場。星の軌跡を撮影する「スタートレイル」・ライトの光跡で絵を描く「ライトペインティング」・車のライトの光線を撮影する「ライトトレイル」の3つがあり、アーティスティックな映像にも簡単に挑戦できますよ。
年額6,000円(初年度は半額)のサブスクリプションサービスも用意されています。撮影した動画や写真を容量無制限のクラウドに自動でアップロードし、オリジナル品質のままでバックアップが可能。動画編集アプリ「Quik」の機能を無制限で利用できたり、GoPro製品の割引を受けられたりと、ほかにもさまざまな特典が受けられます。
本体サイズは幅71.8×奥行き33.6×高さ50.8mm、重さはバッテリー込みで154g。水深10mまでの防水性を備えており、シュノーケリングやダイビング中の撮影にも耐えられます。
付属品は、以下のとおり。アームやヘッドストラップなど別売のアクセサリやモジュールも充実しており、シーンに応じてさまざまな使い方が可能です。
<付属品>
今回は、GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FWを含むアクションカメラ全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、画質のよさと手ブレ補正の検証です。
写真・動画を日常的に撮影するモニター6名で撮影した複数の動画をチェックし、解像感・ノイズの有無・発色のよさをチェック。手ブレ補正についても、クロスバイクに取りつけて走行した動画をモニターがチェックし、大小のブレがどれくらい生じたかをチェックしました。
画質は比較したなかでもトップクラスです。最大画質5.3K/60fpsでの撮影が可能ということもあり、街路樹の葉のディテールや路面の凹凸もはっきりとわかるほどシャープでした。モニターからは「まさに高画質という感じ」と高い解像感を評価する声が寄せられています。
比較したなかには暗い部分でノイズが目立った商品もあったのに対し、本商品はノイズもかなり抑えられています。モニターからも「ザラザラ感はさほど気にならない」という意見が大半でした。
10億色の色彩表現が可能なだけあって、発色もとても自然。モニターからも「色味が誇張されておらず、ちょうどよい鮮やかさ」と好評でした。とくに水中での色合いはとても自然で、ひと目で美しいと感じるほど。水中のアクティビティにぴったりといえます。
コメントは一部抜粋
手ブレ補正の効きも極めて優秀です。自転車で大きな段差を乗り越えたときの衝撃はほとんどわからず、カメラが浮いていると錯覚するほど。比較した低価格モデルには見ていて酔いそうなほどブレた商品もありましたが、本商品は終始安定感があり、映像の精細さを保っていました。
検証の結果、人気メーカーGoProやDJIのアクションカメラは、大きな揺れや衝撃が加わってもブレにくい傾向がありました。きれいで見やすい映像を撮りたいなら、手ブレ補正が強力な機種を選びましょう。
コメントは一部抜粋
続いては、音質のよさの検証です。
クロスバイクに取りつけて走行しながら、運転者が事前に定めた文章を喋って録音。モニター6名で音質をチェックしました。
内蔵マイクの性能がよく、音質でも高評価を獲得。実際に音声を聴いたモニターからは、「声が非常にクリアで、話している内容がよくわかる」「周囲の雑音がほとんど気にならない」と好評でした。話し声や鳥の鳴き声など必要な音のみをしっかり拾えますよ。
比較した商品のなかでノイズをしっかり抑えられたのは約3割と少なく、なかには話し声が雑音に埋れてしまった商品も。対して、本商品は風切り音や自転車の走行音など耳障りな音はしっかりとカットできていました。「録音品質がいまひとつ」という口コミとは反対に、実際は外部マイクなしでも申し分のない音質です。
コメントは一部抜粋
続いては、バッテリー持ちの検証です。
動画を撮影し続け、連続して撮影が継続できる時間を測定。2時間を上限に、撮影時間が長いほど高評価としました。
「バッテリー持ちが短い」という口コミのとおり、バッテリーの持ちはいまひとつ。比較した全商品の平均連続撮影時間が約81.5分(※執筆時点)だったのに対し、本商品は約37分と半分以下です。検証では発熱によって録画が止まり、撮影後には素手で持っていられないほど熱くなりました。
上位3割の商品は100分以上撮影できたので、バッテリー持ちは商品によって大きく異なることがわかりました。比較したなかでもGoProの商品は熱暴走しやすく、HEROシリーズはいずれも発熱で撮影が強制終了してしまい、あまり長くは撮影できませんでした。
長時間撮影する場合は、予備バッテリーを複数用意するなどして対応しましょう。
最後に、使いやすさ・機能性を検証しました。
使いやすさについては、メニューが直感的にわかり、操作しやすいかどうかをチェック。機能性については、スマホとの連携性や撮影サポート機能の充実度を確認しています。
使いやすさは、比較した商品のなかでトップクラスの評価でした。タッチパネル式のためスマホに近く、スマホに慣れていれば直感的に操作できるでしょう。設定メニューには文字だけでなくアイコンも使われており、パッと見てわかります。日本語表記にも違和感がありません。
検証でわかったのは、物理ボタン式よりタッチパネル式のものが使いやすいということ。物理ボタン式はボタンは1か所にまとまっていないため、操作がわかりづらい場面もありました。
タッチパネル式は水中で使えないのが弱点ですが、それ以外の場面では素早く設定変更ができました。使いやすさを優先するなら、タッチパネル式の機種がおすすめですよ。
機能性も非常に充実しています。以下のとおり、検証したすべての項目に対応していました。
比較した商品のなかでは珍しいGPS機能を搭載しています。映像や写真がどこで撮られたものかを記録できるので、GPSロガーのように使うことも可能です。Wi-Fi経由でのデータ転送にも対応しています。
また、専用の動画編集アプリ「Quik」を使えば動画の自動編集も可能。指定した動画のなかからベストショットを選んでBGMをつくので、編集が苦手な人には重宝するでしょう。有料サービス「GoProサブスクリプション」に加入すれば、クラウドへの自動アップロードも利用できますよ。
<検証結果>
2022/09/17 発売
タッチパネル | |
---|---|
撮影可能時間(実測値) | 約37分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 60fps(5.3K)、120fps(4K)、 240fps(フルHD) |
動画解像度 | 5.3K |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
本体重量 | 154g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 1/1.9インチCMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2700万画素 |
F値 | F2.5 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | H.265 (HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD、microSDHC、microSDXC |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 88分(4K/30fps) |
モニターサイズ | 背面:2.27インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | ハードシェルケース、Enduroバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、クイックリリースバックル、サムスクリュー、USB-C ケーブル |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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販売価格:49,060円
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GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FWは、公式オンラインストアで購入可能です。Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトでも販売されているので、値段を比較するとよいでしょう。
そのほか、一部の家電量販店でも取り扱いがあります。正規販売店は公式サイトで検索できるので、実物を手にとってみたい人は近くの取扱店舗に足を運んでくださいね。
なお、ECサイトではフローティングハンドグリップやバッテリーなどを同梱した、アクセサリーセットも販売しています。別売りのアクセサリーをまとめて購入したい人は、あわせてチェックしてみましょう。
最後に、おすすめのアクションカメラをご紹介します。
DJIのOsmo Action3は、100分以上の連続撮影が可能なパワフルな製品。熱によって録画が止まることがなく、安定して撮影を続けられました。遠影はややボケてしまったものの、水中での発色や手ブレ補正はとても優秀。長時間のアクティビティを、ブレなく撮影したい人におすすめの商品です。
GoProのHERO10 Blackは、HERO11の1つ前のモデルですが、性能面では決して劣りません。画質・手ブレ補正ともにハイレベルで、肉眼での見え方に近い映像が撮れました。新型でないぶん価格が安いので、予算を抑えつつ高性能なアクションカメラがほしい人にぴったりですよ。
タッチパネル | |
---|---|
撮影可能時間(実測値) | 約104分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 120fps(4K)、 240fps(フルHD) |
動画解像度 | 4K |
本体サイズ | 70.5×32.8×44.2mm |
本体重量 | 145g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 1/1.7インチ CMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 1200万画素 |
F値 | F2.8 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | MP4(H.264/HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD(最大256GB) |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 160分 |
モニターサイズ | 背面:2.25インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | Type-C 急速充電ケーブル、ゴム製レンズプロテクター、エクストリーム バッテリー、保護フレーム、接着式フラットベース、クイックリリース アダプターマウント、DJIロゴステッカー |
DJI Osmo Action3をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タッチパネル | |
---|---|
撮影可能時間(実測値) | 約44分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 60fps(5.3K)、120fps(4K)、 240fps(2.7K) |
動画解像度 | 4K、フルHD、5.3K |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
本体重量 | 153g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 1/2.3インチCMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2300万画素 |
F値 | F2.5 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | H.264 (AVC)、H.265 (HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD、microSDHC、microSDXC |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 76分(4K/30fps) |
モニターサイズ | 2.27インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | リチャージャブルバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、マウント用バックル、USB-Cケーブル、サムスクリュー、カメラケース |
GoPro HERO10 Blackをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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