Insta360 ONE RS ツイン版は、強力な手ブレ補正機能を備えた高画質モデルをお探しの人におすすめです。実際に自転車で大きな段差を乗り越えてもガクンと揺れることはなく、細かい振動もほとんど気になりませんでした。比較した1万円前後の低価格モデルはブレが目立ちやすかったのに対し、税込75,180円(公式サイト参照)と高価格帯の本商品は、自転車で街を走行しているあいだ終始安定していました。動きの激しいスポーツの撮影にも適しているでしょう。明るい場所なら、解像感・発色も良好です。昼間の街中を撮影すると木々の枝葉のような細部までシャープに映っており、映像を見たモニターからは「発色も自然で鮮やか」と好評でした。一方、水中や暗所では若干ノイズが生じ解像感が低下。とくに水中撮影では全体に赤みが強く出てしまい、地上での撮影に比べて発色もダウンしました。バッテリー持ちもよく、連続撮影時間は約83分を記録。比較したなかには1時間弱しか撮影できない商品もあったのに対し、長時間の撮影もこなせます。排熱対策された新型ケース(マウントブラケット)のおかげか、熱暴走で録画が止まることもなく、バッテリーが切れるまで安定して動作しました。スマホと同じように使えるタッチパネル式で、操作性も良好。画面サイズが小さく視認性が低い点は気になるものの、タッチ精度は問題なく、メニュー構造もシンプルで操作自体は快適でした。専用アプリにはAIによる自動編集機能もあり、誰でも簡単にクオリティの高い動画を作れますよ。4Kブーストレンズと、360度レンズの2種類が付属しているのもよい点です。惜しかったのは内蔵マイクの性能です。比較したDJI Osmo Action 4やGoPro HERO12 Blackなどはノイズをしっかり抑えたのに対し、本商品は風切り音や振動をノイズとして拾ってしまいました。雑音が原因で音がこもり、話し声はかろうじて聞き取れる程度。音をきれいに撮りたい場合は、マイクアダプターと別売りの外部マイクを使いましょう。音声もきれいにとれるアクションカメラを選びたいなら、ほかの商品も検討してみてください。
DJI OSMO Actionは、4Kでの長時間撮影に耐えられることが魅力です。発熱により撮影がストップしてしまう商品が多いなか、本商品は4Kで78分の連続撮影ができました。手ブレ補正が強力なため、アクテビティなどの長時間撮影に向いている印象です。また、音声コントロールや自動動画編集など、機能も充実しています。操作性にも優れているため、初めてのアクションカメラでも難なく使いこなせるでしょう。ただし、画質や音質は上位商品に劣る印象。とくに、暗所でのノイズがやや目立つことが気になる点です。画質や音質にもこだわりたい人は、ほか商品もチェックしてみてくださいね。
AKASO Brave 7 LEは、長時間撮影できるものの画質はいまひとつな商品です。撮影した動画をチェックしたモニターは、「輪郭がぼやけている」などとコメントしました。比較した3万円を超える高価格モデルは細かなディテールまで表現できたのに対し、とくに暗所では「暗いところでノイズが目立つ」との口コミどおり。逆光時はさらに画質が低下しがちです。手ブレ補正もあまり効果は感じられません。クロスバイクに取りつけて撮影した動画をチェックしたモニターから、「常にカタカタしている」「段差を降りたところで盛大にブレる」と指摘されました。比較したところ、手ブレ補正の性能も価格と比例する傾向があり、こちらは上位商品ほどの安定感は得られず。「いつでも安定した映像を撮れる」との謳い文句に反する結果です。風切り音・振動などのノイズを拾っており、音質もいまひとつでした。とはいえ、バッテリーが長時間持つのは魅力。連続で撮影すると、バッテリーが切れるまでは122.47分と長めでした。比較した商品の平均約81.5分(※執筆時点)を大きく上回り、熱暴走による撮影停止もなし。バッテリーが2つついているので、240分以上の撮影にも望めますよ。実際に商品を触ったところ、メニュー画面はシンプルでタッチパネルの感度も良好でした。比較したタッチパネル式の商品はボタン式よりも直感的に扱いやすい傾向があり、こちらも同様の結果に。初心者も扱いやすい一品です。フロントディスプレイがついているので、自撮りする機会が多い人にも向いています。Wi-Fi機能により、データ転送もスムーズ。比較した一部商品のような自動編集・音声コントロール・GPSといった機能はついていませんが、そこまで不満に感じるほどではないでしょう。値段は税込23,580円(※執筆時点・公式ストア参照)と、比較したなかでは低価格です。簡単に使えるアクションカメラを試してみたいなら、候補のひとつになるでしょう。しかし、5万円以上と高価格ながら人気が高い、GoPro・DJIのハイエンドモデルには全体的に性能が劣ります。アクティブな映像・画像をきれいに残したい人は、予算アップを検討してはいかがでしょうか。
GoPro HERO10 Blackは、画質や音質にこだわる人におすすめです。ほかのアクションカメラを上回るほど画質がよく、暗い場所での撮影でもハイクオリティな映像が撮影できます。発色もよく、目で見たものに近い色合いで映ることも好印象です。また、音質や手ブレ補正にも優れていました。クラウドサービスへの自動アップロードやオート編集など、あると便利な機能も備わっています。操作性にも優れており、直感的に操作できるため、初めてアクションカメラを使う人でもすぐに使いこなせるでしょう。ただし、4Kでの長時間の動画撮影には向かない印象です。検証では、約44分で発熱により撮影が止まってしまいました。とはいえ、バッテリー残量は38%だったので、画質を落とせば長時間の撮影にも利用できるでしょう。
GoPro HERO9 Black CHDHX-901-FWは、GoProを使ってみたい初心者におすすめです。2020年発売のモデルですが、実際に撮影すると口コミに反して解像度が高く、発色も鮮やかでした。水中や暗所でも画質が落ちず、動画を見たモニターからも「ノイズはiPhoneよりも少なく、クリア」と好評。比較したほかのHEROシリーズにも劣らない実力です。手ブレ補正も強力でした。クロスバイクに取りつけて走行したところ、多少の段差を乗り越えても目立つ映像のブレはほとんど見られず。比較したなかでもGoProシリーズは、衝撃への耐性が優れていました。より新しいモデルのHERO10〜12には及ばないものの、本商品もかなり安定した映像が撮れます。モニターからも「路面の凹凸を一切感じない」と好評です。音質もクリアで、実際に人の声がはっきり聞こえました。周囲の雑音・振動によるノイズも少なく、大半のモニターからも「雑音らしい雑音がない」と支持されています。しっかり音を拾えるので、撮影中に声を張り上げる必要がなく、普通の声量でも十分聞き取りやすい動画を撮影できるでしょう。機能は豊富で、HERO10〜12と同様に比較した商品のなかでもトップクラスの充実度でした。なかでもGPSやクラウドへの自動アップロード機能は、比較したなかでも2割程度の商品にしか搭載されていません。専用スマホアプリには動画の自動編集機能もあります。初心者でも簡単に編集済みの動画をSNSにアップできますよ。アイコンはわかりやすく、メニューの作りは初心者向け。各操作はタッチパネルで行いますが、口コミどおり最新スマホと比べると動作はやや緩慢でした。連続撮影では発熱しやすく、約56分で撮影がストップ。停止した時点でバッテリーは39%ほど残っていたので、画質を下げる・カメラを冷やすなど工夫すればもう少し長く撮影できるでしょう。ECサイトの値段は、執筆時点で税込37,000円ほど。「最新モデルには手を出せないけど、GoProを使ってみたい」という初心者も挑戦しやすい価格です。発売から時間は経っていますが、総合的な機能のバランスのよさが魅力といえます。操作の反応はもっさりしているので、操作性にもこだわるならほかの商品もチェックしてみてくださいね。
DJI Action 2 Dual-Screenコンボは、自転車などに取り付けてアクティブな動画を撮影したい人におすすめです。検証では、手ブレ補正が他商品より優れていました。自転車で縁石から降りたときでも、ブレをあまり感じず、安定感のある動画に仕上がっています。解像度も高く、リアルに近い発色が好印象です。また、音声コントロールや動画のオート編集など機能も充実。直感的に操作でき、タッチパネルの反応もいいため、ストレスを感じることなく動画の撮影ができるでしょう。ただし、暗所でのノイズが気になったことと、4Kでの長時間撮影ができなかったことは懸念点。とはいえ、明るい場所での撮影がメインかつ、4Kほどの高画質は必要ないという人なら気にならないでしょう。