いつでも安定した映像を撮影できると謳うアクションカメラ、AKASO Brave 7 LE。「手ブレ補正が優秀で安定した映像が撮れる」と評判ですが、「暗いところではノイズが目立つ」という口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のGoProやDJIなどのアクションカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、アクションカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
AKASO Brave 7 LEは、長時間撮影できるものの画質はいまひとつな商品です。撮影した動画をチェックしたモニターは、「輪郭がぼやけている」などとコメントしました。比較した3万円を超える高価格モデルは細かなディテールまで表現できたのに対し、とくに暗所では「暗いところでノイズが目立つ」との口コミどおり。逆光時はさらに画質が低下しがちです。
手ブレ補正もあまり効果は感じられません。クロスバイクに取りつけて撮影した動画をチェックしたモニターから、「常にカタカタしている」「段差を降りたところで盛大にブレる」と指摘されました。比較したところ、手ブレ補正の性能も価格と比例する傾向があり、こちらは上位商品ほどの安定感は得られず。「いつでも安定した映像を撮れる」との謳い文句に反する結果です。
風切り音・振動などのノイズを拾っており、音質もいまひとつでした。とはいえ、バッテリーが長時間持つのは魅力。連続で撮影すると、バッテリーが切れるまでは122.47分と長めでした。比較した商品の平均約81.5分(※執筆時点)を大きく上回り、熱暴走による撮影停止もなし。バッテリーが2つついているので、240分以上の撮影にも望めますよ。
実際に商品を触ったところ、メニュー画面はシンプルでタッチパネルの感度も良好でした。比較したタッチパネル式の商品はボタン式よりも直感的に扱いやすい傾向があり、こちらも同様の結果に。初心者も扱いやすい一品です。
フロントディスプレイがついているので、自撮りする機会が多い人にも向いています。Wi-Fi機能により、データ転送もスムーズ。比較した一部商品のような自動編集・音声コントロール・GPSといった機能はついていませんが、そこまで不満に感じるほどではないでしょう。
値段は税込23,580円(※執筆時点・公式ストア参照)と、比較したなかでは低価格です。簡単に使えるアクションカメラを試してみたいなら、候補のひとつになるでしょう。しかし、5万円以上と高価格ながら人気が高い、GoPro・DJIのハイエンドモデルには全体的に性能が劣ります。アクティブな映像・画像をきれいに残したい人は、予算アップを検討してはいかがでしょうか。
実際にAKASO Brave 7 LEと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイアクションカメラと、画質のよさ・手ブレ補正・音質のよさ・バッテリーの持ち・使いやすさ・機能性
それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
AKASO Brave 7 LEよりももっといいアクションカメラがほしい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
そもそもアクションカメラとは、主にスポーツやアクティビティの撮影などを行う小型ビデオカメラを指します。タフなつくりで、耐久性・防水性に優れている点が特徴。超広角撮影が可能で、臨場感のある映像が撮れます。
今回ご紹介するAKASO Brave 7 LEは、IPX7の防水機能を備えたアクションカメラ。さまざまな気象条件に対応する設計で、本体防水性能は水深1mです。付属の防水ケースをつければ深さ40mの水中にも潜れると謳っています。
中国発祥のAKASOは、アクションカメラを多数販売しているブランド。「より多くの人々にアウトドアスポーツの楽しさを共有する」と掲げ、フィットネス用品・キャンプ用品などさまざまなアウトドアスポーツ向けの製品を展開しています。
4K/30fpsの撮影が可能。臨場感あふれる画質で、木の葉の質感や岩の表面などを微細に捉えると謳っています。動きが激しい場面でもきれいな映像が撮れるよう、電子式・6軸ジャイロを内蔵したEIS2.0の手ブレ補正機能を搭載。170度の広角レンズにより、画角の広い撮影にも対応しています。
撮影データを転送するWi-Fi機能があるのも魅力。タイムラプスやスローモーションなど、通常の映像以外も撮影可能です。
フロントモニターがついているのも特徴。カメラ前面でリアルタイムに映像が確認できるため、自撮りがしやすいつくりです。
付属品が多いのも魅力。ヘルメットマウント・固定バンド・防水ケースなどがついてきます。バッテリーは1350mAhを2個付属。別売りの外部マイクにも対応しているので、ノイズが気になりやすい場面で使用したい人は要チェックですよ。
今回はAKASO Brave 7 LEを含む、アクションカメラ全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まず、画質のよさの検証です。日常的に写真・動画を撮影する6人のモニターに協力を依頼。晴天の屋外・20ルクス程度の暗い室内・外光の影響を受けない25m室内プールで撮影を行い、仕上がりを確認しました。
手ブレ補正についても検証。同じく6人のモニターに協力いただき、クロスバイクに取りつけて撮影した動画を見てもらいました。画面全体の大きなブレ・被写体が微振動するような小さな揺れがないものを高評価とします。
画質はいまひとつ。「詳細までクリアに捉える」との謳い文句に反し、モニターから「輪郭がぼやけている」「看板の文字が読み取りにくい」などの厳しい声があがっています。比較したなかには細部までシャープに写る商品もありましたが、こちらはかなり粗め。解像感が高いとはいえません。
明所での発色は悪くないものの、彩度も低めでした。コントラストがあまり高くないため、全体的にソフトな印象に仕上がります。逆光時はコントラストが大きく低下したうえ、「暗所での発色がいまひとつ」という意見も複数あがりました。
ノイズについても、モニター6人中4人が気になると回答。比較した3万円以上の高価格モデルはほとんどノイズが目立たなかったのに対し、こちらは「露骨にザラザラ」「暗所だけでなく明るいところでもノイズが入る」と声があがっています。「暗いところではノイズが目立つ」との口コミと一致する結果です。
比較したなかで、4Kに対応した商品は細部まで高画質な映像を楽しめる傾向がありました。こちらは4K対応と謳っているものの、解像感・発色が高くないうえノイズも気になりがち。とくに、暗所の撮影には不向きです。
<解像感・発色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
手ブレ補正もあまり効果的とはいえません。モニターからは大きなブレに関して「大きく揺れている」「補正があまり効いていない」と厳しい意見が多数。特に段差を降りる際の大きなブレが目立ちました。
小ブレについても、モニターから「道路上でときどきブレている」「常にカタカタしている」とコメントがあがっています。比較したなかにはさまざまな衝撃が加わっても安定した映像を撮影できる商品もありましたが、こちらはあまり効果が感じられませんでした。
「いつでも安定した映像を撮れる」との謳い文句や、」「手ブレ補正が優秀」との口コミには反する結果に。比較したなかで、手ブレが少ない商品は高画質かつシャープな印象に見える傾向がありました。こちらはブレが目立つため、映像のきれいさを重視する人にはあまり向きません。
<大きなブレのなさ・小ブレのなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、音質のよさの検証です。
6人のモニターに、クロスバイクに取りつけて撮影した動画の音声を聞いてもらいました。カメラの音質はオートに設定。事前に定めた文言を、周囲に人がいるときに出す声量・電話で聞き取りにくいといわれたときに出す声量を再現しています。
音をチェックしてみると、風切り音・路面からの振動などのノイズが目立ちました。比較したなかには雑音がほとんど入らない商品もありましたが、こちらはモニターから「いろいろ雑音がする」「風の音・小さくカラカラという音がする」といった指摘があがっています。
人の声も雑音に紛れてしまい、聞き取りやすさはいまひとつ。比較した商品には話し声・鳥の鳴き声までクリアに入っている商品もあるなか、こちらを確認したモニターは「声と雑音が同じくらいの音量」「声が雑音に混ざっている」とコメントしました。
とはいえ、人の声自体は聞き取りが可能。風・振動などのノイズが少ない環境であれば、クリアな声や環境音を録音できますよ。
<声の聞きやすさ・雑音の入らなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、バッテリーの持ちの検証です。
付属のバッテリー1個を使用し、撮影が継続できる時間を測定しました。4K30p・手ブレ補正オンに設定。バッテリー切れで撮影が終了するか、発熱で撮影が停止するまでの時間を計測しました。
バッテリーの持ちは、比較した商品のなかではトップクラス。連続で122.47分撮影できました。高評価の基準値として定めた80分も、比較した商品の平均約81.5分(※執筆時点)も大きく上回る結果です。
比較した約2割の商品は熱暴走で撮影が停止しましたが、こちらはバッテリーが切れるまで撮影できました。購入時にバッテリーが2つ同梱するので、240分以上の撮影にも望めるでしょう。長時間の撮影をしたい人は要チェックです。
次は、使いやすさの検証です。メニュー画面が簡単に開けるか、アイコンがわかりやすいか、タッチ操作が可能かなどの観点から、テスターが商品をチェックしました。メニューが直感的にわかり、操作しやすい商品を高評価としています。
最後に、機能性の検証を行いました。音声コントロールがあるか、Wi-Fi機能があるか、純正スマホアプリの機能についてなどをチェック。スマホとの連携に優れ、撮影サポート機能が充実しているかを評価しました。
使いやすさについて、大きな不満はありませんでした。メニュー構造がシンプルで、項目も明確です。
タッチパネルは、スクロール時・タッチ時のアニメーションがないのが惜しいポイント。タッチ操作が入力されているか、悩む瞬間がありました。とはいえ感度はよく、誤タッチもありません。慣れればスムーズに操作できますよ。
比較したなかには、タッチパネル式・物理ボタン式の商品がありました。タッチパネル式の商品は水中での操作ができないものの、直感的に扱いやすいのがメリット。こちらもシンプルでわかりやすいので、初心者も扱いやすいでしょう。
機能性はやや物足りないものの、フロントディスプレイ・Wi-Fiといった便利に使える機能を搭載していました。詳細は以下のとおりです。
比較した商品には、アプリやAIによる自動編集機能などを搭載したものもありました。こちらはオート編集機能がないうえ、音声コントロール・GPSなども非搭載。便利さを重視する人にはあまり向きません。
一方、フロントディスプレイがついているのは魅力。映像が前面でリアルタイムに確認できるため、自撮りする機会が多い人にはぴったりです。Wi-Fi機能も搭載しているので、撮影データの転送はスムーズに行えますよ。
2020/06/30 発売
タッチパネル | |
---|---|
撮影可能時間(実測値) | 約123分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 30fps(4K)、60fps(2.7K) |
動画解像度 | 4K、フルHD、HD |
本体サイズ | 62.0×32.0×42.0mm |
本体重量 | 127g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
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センサーサイズ | 不明 |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2000万画素 |
F値 | 不明 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | MP4 |
静止画記録方式 | JPEG、JPEG+DNG |
記録メディア | microSD、microSDHC、microSDXC |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 180分(4K30fps) |
モニターサイズ | 2.0インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | リモートコントロール、1350mAhバッテリー×2個、防水ケース、バッテリー充電器、自転車スタンド、マウント×6個、両面テープ×2個、ヘルメットマウント×2個、バンデージ、テザー×5個、保護バックドア、USBケーブル、レンズクロス、クイックリファレンスガイド |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
19,054円
(最安)
販売価格:19,246円
ポイント:192円相当
送料無料
(153件)
AKASO Brave 7 LEは、公式ストアで購入可能。値段は、税込23,580円(執筆時点・公式ストア参照)です。自撮り棒・外部マイクなどをプラスしたセットもあるので、用途に合わせて検討するとよいでしょう。
また、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどのECサイトにも取扱店舗があります。ポイントを貯めているサイトがある人は、ぜひ検索してみてくださいね。
最後に、手ブレをしっかり抑えてきれいな映像を残したい人におすすめの商品をご紹介します。
手ブレ補正の強力さを重視するなら、GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FWがおすすめ。大きな段差を乗り越えた際の強い衝撃もほとんどわからないほど、しっかり補正できました。「木々の葉のディテール・路面の凹凸まではっきりわかる」と、画質もモニターから好評です。
DJIのOsmo Action 3は縦動画が撮りやすく、SNS投稿を考えている人に向いています。手ブレ補正が強力で、細かな振動も大きな衝撃もほとんど目立ちませんでした。マイクのノイズキャンセリング機能も優れているので、風切音を含む雑音をしっかりカットできますよ。バッテリー持ちもよい一台です。
タッチパネル | |
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撮影可能時間(実測値) | 約37分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 60fps(5.3K)、120fps(4K)、 240fps(フルHD) |
動画解像度 | 5.3K |
本体サイズ | 71.8×33.6×50.8mm |
本体重量 | 154g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
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センサーサイズ | 1/1.9インチCMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 2700万画素 |
F値 | F2.5 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | H.265 (HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD、microSDHC、microSDXC |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 88分(4K/30fps) |
モニターサイズ | 背面:2.27インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | ハードシェルケース、Enduroバッテリー、粘着性ベースマウント(曲面)、クイックリリースバックル、サムスクリュー、USB-C ケーブル |
GoPro HERO11 Black CHDHX-111-FWをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タッチパネル | |
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撮影可能時間(実測値) | 約104分(4K 30fps時) |
対応フレームレート | 120fps(4K)、 240fps(フルHD) |
動画解像度 | 4K |
本体サイズ | 70.5×32.8×44.2mm |
本体重量 | 145g |
良い
気になる
高フレームレート(120fps以上) | |
---|---|
センサーサイズ | 1/1.7インチ CMOS |
フロントディスプレイ | |
有効画素数 | 1200万画素 |
F値 | F2.8 |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
動画記録方式 | MP4(H.264/HEVC) |
静止画記録方式 | JPEG、RAW |
記録メディア | microSD(最大256GB) |
内蔵メモリー容量 | |
連続撮影時間(公称値) | 160分 |
モニターサイズ | 背面:2.25インチ/前面:1.4インチ |
外部マイク入力 | |
Wi-Fi対応 | |
Bluetooth機能 | |
防水性能 | |
防塵性能 | |
音声操作 | |
付属品 | Type-C 急速充電ケーブル、ゴム製レンズプロテクター、エクストリーム バッテリー、保護フレーム、接着式フラットベース、クイックリリース アダプターマウント、DJIロゴステッカー |
DJI Osmo Action3をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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