ヘッドのLEDライトで細かいゴミもよく見え、稼働音も静かだと評判の日立 パワかるサイクロン CV-SP300K。「とても軽くて扱いやすい」「壁際もヘッドがぴったりくっついてしっかり吸いとれる」と評判です。一方「毛足の長いラグは吸引力が物足りない」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気の三菱や日立 かるパックなどのキャニスター掃除機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キャニスター掃除機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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目次
日立 パワかるサイクロン CV-SP300Kは、スイスイ掃除ができて音も静かな商品をお探しの人におすすめです。実際に稼働音を計測したところ、標準・強モードは61.2〜61.9dBと、博物館の館内ほどの静かさでした(参照:環境省)。比較した全商品の平均74.84dBを大きく下回り、もっとも静かな商品(※執筆時点)です。音に敏感なペットや赤ちゃんのいる家庭にもぴったりですよ。
重量を感じさせない、軽やかなかけ心地も魅力的。本体重量2.50kgと特別軽くはないものの、自走式ヘッドが力強くアシストします。ガツガツぶつかりがちな壁際にも、磁石のように吸いつく感覚がありました。日立の特許申請中の技術、緑のLEDライトで見えにくいゴミも浮かび上がらせるため、視力が衰えがちな高齢者にもよいでしょう。
肝心の吸引力も良好です。フローリングとカーペットで実際に試したところ、1往復で中央のゴミをしっかり吸い上げ高評価に。比較した三菱のTC-FM2C-Aは、カーペットの奥の青砂をかき出せなかったのに対し、パワフルな吸引力を発揮しました。「毛足の長いラグは吸引力が物足りない」という口コミを覆す結果です。
しかし、ヘッドの表面が厚いがゆえ、壁際や奥にゴミが残ってしまうのはネック。比較した商品には壁際のゴミまで吸い上げたものもあったなか、こちらは角度を変えるなどの工夫が必要です。紙パック式ほど手軽ではありませんが、ダストカップ・ヘッドともにワンタッチで開けて水洗いでき、お手入れはスムーズでした。
値段が執筆時点で35,000円前後とやや高めですが、総じて使い勝手のよい商品なので、静かさで選びたい人は要チェックですよ。より優れた吸引力を求める人や予算を抑えたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際に日立 パワかるサイクロン CV-SP300Kと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイキャニスター掃除機と、吸引力の高さ(フローリング)・吸引力の高さ(カーペット)・疲れにくさ・使い勝手のよさ・お手入れのしやすさ・静かさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
日立 パワかるサイクロン CV-SP300Kよりももっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
日立グローバルライフソリューションズ
フローリングの掃除におすすめ。家具の下も掃除しやすい
そもそもキャニスター掃除機とは、ゴミを吸うヘッドとゴミを溜める本体部分が分かれている掃除機のこと。スティッククリーナーでは敵わないハイパワーを実現しながら、相場は平均して2〜3万円程度と安めです。くわえてバッテリーの消耗が少ないので、寿命が5〜10年と長いのが魅力といえます。
今回ご紹介する日立 パワかるサイクロン CV-SP300Kは、2.5kgと軽量で取り回しがしやすく、強い吸引力が自慢の商品。サイクロンの力強い旋回気流でゴミと空気を遠心分離し、吸込力が持続すると謳っています。
販売元の日立は、生活家電や住宅設備など暮らしにかかわる便利な家電を幅広く取り揃える大手メーカーです。掃除機の分野では、軽やかなかけ心地とゴミを逃さない工夫に定評があるのが特徴。キャニスター掃除機も紙パック式の「かるパック」シリーズ、サイクロン式の「パワかるサイクロン」などをラインナップしています。
同社のサイクロン式の中では、中価格帯の2022年発売モデル。自走式のパワーヘッドが、ブラシが回転する力でスイスイ前に進むのが特徴です。2020年モデルのCV-SP900Hではブラシに髪が絡まりやすかった点を改良し、独自の「からまんブラシ」を搭載。軽い力で動かせるよう床に張りつくのを防ぐフラップを設置し、押すときも引くときもゴミを吸引します。
特許出願中の「ゴミくっきりライト」は、明るいところで見えにくかったゴミを緑のLEDライトで浮かびあがらせます。ヘッドは左右90度に曲がり、ヘッドとスティックはフラットになるため、壁際やベッドの下の狭い隙間もしやすいでしょう。
消費電力は約140~840Wで、消費電力を約70%低減する「ecoこれっきり運転」を搭載。センサーが床の状態を感知し、ブラシの回転数を自動でコントロールします。「アイドリング&ストップ機能」は、ヘッドをしばらく動かさないと徐々にパワーを弱め自動で停止する機能です。なお、スペック詳細は以下をご参照ください。
パイプはサッと使いやすい長さに調節できる仕様です。ヘッドを足で踏んで手元のレバーを引けば調節できるため、ヘッドを持ち上げたりかがんだりする必要はありません。ホースは細くしなやかにすることで家具にひっかかりにくい「ラクかるホース」を採用しています。
付属品は、机の上などに便利なブラシ・棚と壁の狭いすき間にも入りこめる吸引口の2つ。ゴミを溜めるサイクロンやヘッドのブラシは水洗いが可能です。
サイズは本体幅22.5×奥行30.0×高さ28.7cm、コードの長さは5m。排気を上方にするため、床のチリが舞い上がりにくい設計ですよ。
今回は、日立 パワかるサイクロン CV-SP300Kを含むキャニスター掃除機全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、吸引力の高さ(フローリング・カーペット)の検証です。
フローリング・カーペットそれぞれに15cm×40cmの枠線を作成。4種類のゴミをまいて標準モードでヘッドを一往復させました。その際、壁際や奥にゴミを押しやっていないか、ゴミを引きずらず残さず吸えているかをチェックしています。
<使用したゴミ>
フローリングはパワフルな吸引力で、中央と壁の奥は完全に吸い取りました。しかし、1往復ではサイドと手前の青砂は取りきれず、ベビースターを手前まで引きずってしまったのは惜しい点です。
比較したところ、ヘッドの吸着力が弱いと壁際に細かいゴミが残りやすい傾向がありました。こちらもやや吸着力は弱かったものの、適切にアプロ―チできればヘッドが奥側や壁に吸いつく感覚があり、的確に吸い込めますよ。
「壁際もヘッドがピッタリくっついて吸いとれる」と口コミにあるように、90度に曲がるヘッドをうまく使えば残さず吸えるでしょう。
カーペットへの吸引力もパワフルです。中央は繊維の奥の青砂もしっかり吸いこみました。比較した三菱のTC-FM2C-Aは青砂はかき出せなかったことを思うと、「毛足の長いラグは吸引力が物足りない」という口コミに反する結果です。
しかしフローリング同様、壁際のゴミは取りきれなかったのは惜しい点。ヘッドのライトでゴミを照らせるのは魅力ですが、やや出っ張っているため壁際へぴったりくっつきにくく、モードを強くしたり角度を変えたりする必要がありました。
比較した同社の紙パック式クリーナー ・かるパック CV-KP90Kはヘッドが重く、カーペットによく吸着して逃さず吸える結果に。三菱TC-FM2C-Aも、壁際は得意なヘッドの形状でした。カーペット上のゴミをラクに吸い切りたい人は、こちらも検討してみましょう。
次は、疲れにくさ・使い勝手のよさの検証です。
使用できる状態まで組み立てたキャニスター掃除機の重量と、集じん部のみの重量をそれぞれ計測。
疲れにくさは高評価を獲得。本体重量は2.50kgと、比較したなかでは特別軽いとはいえません。しかし、自走式ヘッドの力がかなり強く、重量を感じさせないほど軽やかでした。自走式でない商品は、かけるのにかなり力がいり扱いにくい傾向がありましたが、スルスルとかけられて力の弱い高齢者でも扱いやすいでしょう。
比較したなかには総重量が5kg近いものもあったのに対し、ホースなど含めても約3.7kgほどで、持ち運びもそれほど負担にならない範囲です。
比較したほとんどの商品と同様、パイプが伸縮するため背の高さに合わせやすいのもよい点。持ち手はくぼみなどの工夫はありませんが、周囲の長さが9cm以上あり握りやすいですよ。
使い勝手も良好です。比較した商品のごく一部にしかなかった、LEDヘッドライトを搭載。緑のライトが日立の特許出願中の技術で、昼間では見えにくい小さなゴミも浮きあがって見えるのが強みです。ペットのいる人や視力の低い人のサポートとして、大きな活躍が期待できるでしょう。
ヘッドの幅は23cmと比較したなかでも小さく、机や椅子の下も小回りが効きます。しゃがまずにヘッドを外せる機能がないのは惜しい点ですが、比較したなかでは2割弱の商品にしかない機能です。ヘッドを踏んで手元のレバーを引いてパイプの長さ調整ができるので、場所に応じて使い分けやすいですよ。
一方で、平行にするとヘッドが浮いてしまうのはネックです。テレビ台やソファの下にそのまま差し込める仕様ですが、うまく掃除できない場合があるでしょう。メーカーは家具下約8cmまで対応と記載しているだけに、掃除がしにくかったのは気がかりです。
次は、お手入れのしやすさの検証です。
ダストカップ・フィルターが水洗い可能か・ワンタッチでゴミを捨てられるか・ヘッドは取りはずしやすく、髪の毛が絡みにくいかをチェックしました。
お手入れのしやすさは、紙パック式の手軽さには及びません。紙パック式はゴミが溜まれば捨てるだけとですが、こちらはサイクロン式でダストカップを洗う必要があります。
とはいえ、ヘッド・ダストカップともにワンタッチで開けられ、丸ごと水洗い可能なのはメリット。比較したところ、ヘッドはコインを使わないと開けられないものや、ダストカップを開けるのに3ステップかかるなど、手間がかかるものもありました。
独自の「からまんブラシ」を採用しており、ゴミを吸ったあとのヘッドに髪の毛がほとんど絡まっていなかったのもポイントです。比較した約4割の商品は髪の毛が絡んだのに対し、これまでヘッドのお手入れに苦労していた人もぐっとラクになるでしょう。
稼働音は、比較した商品のなかでもトップレベルの静かさです。標準モードの運転音61.2dBと、比較した全商品の平均74.84dBを大きく下回り、最小値を記録(※執筆時点)しました。
環境省によると、博物館の館内ほど(参照:環境省)といわれています。弱モードでは約55dBとさらに静かです。大きな音が苦手なペットや赤ちゃんがいる家庭でも使いやすいでしょう。
最強モードでも61.9dBと、標準モードと違いはそれほどありません。なかには84.6dBと、ゲームセンター店内ほどうるさいものもあったのに対し、こちらは「稼働音が静かで使いやすい」という評判にも頷ける結果でした。
総重量 | 3.78kg |
---|---|
集じん方式 | サイクロン式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | |
本体重量 | 2.5kg |
コードの長さ | 5m |
---|---|
集じん容積 | 0.25L |
消費電力 | 約140~840W |
吸込仕事率 | 約40~300W |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 22.5cm |
本体奥行(公称値) | 30cm |
本体高さ(公称値) | 28.7cm |
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日立 パワかるサイクロン CV-SP300Kは、公式オンラインストア・Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECショップで購入できます。公式サイトの税込価格は41,580円(※執筆時点)ですが、各ECサイトでは3万円台でも販売されていたので、購入前に比較してみてくださいね。
実物を見たい人は、家電量販店などの取扱店舗に在庫を確認してみましょう。
ここでは、キャニスター掃除機の掃除のコツについてご紹介します。
①ブラシのスイングスピードは1往復5~6秒を意識しましょう。力を入れてゴシゴシと素早く動かすと、疲れるうえに吸引できるゴミの量も少なくなります。
②掃除機をかけるのは、ホコリが舞っていない朝一番が狙い目です。日中は、自分や家族が活動しているので、家の中のホコリは空中を浮遊しています。さきにウエットシートで軽く床を拭いておくのも効率的ですよ。
③畳の場合は、ダニが活発になる夜が狙いどき。ダニは夜行性のため、暗くなるとエサを探しに表面に出てきます。その性質を利用して、ホコリと一緒に吸引しましょう。
最後に、少ないスライド回数で隅のゴミもとりやすかった商品をご紹介します。
壁際へのヘッドの吸着力が強かったのは、三菱 Be-K 紙パック式掃除機 TC-FM2C-A。ヘッドのカバーが磁石のように壁や奥側に吸いつき、フローリング・カーペットともに強力にゴミを吸い取りました。紙パック式でお手入れも簡単で、かけ心地も軽やかです。掃除機の手間がラクになるでしょう。
使いやすさを重視する人は、パナソニックのMC-JP850K-Cを要チェック。本体重量は2.07kgとかなり軽量。床にほどよく吸着するため、ゴミを逃して通過することなく、少ない往復回数でゴミを吸いこめました。持ち手やホースに使いやすい工夫が満載で、あらゆる人が使いやすい商品です。
総重量 | 3.84kg |
---|---|
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 約149〜248円 |
本体重量 | 2.46kg |
良い
気になる
コードの長さ | 5m |
---|---|
集じん容積 | 1.5L |
消費電力 | 300~1000W |
吸込仕事率 | 100~500W |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 21cm |
本体奥行(公称値) | 32.3cm |
本体高さ(公称値) | 21cm |
三菱電機 紙パック式掃除機 TC-FM2C-Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
総重量 | 3.54kg |
---|---|
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 約124〜383円 |
本体重量 | 2.07kg |
良い
気になる
コードの長さ | 5m |
---|---|
集じん容積 | 1.2L |
消費電力 | 380~850W |
吸込仕事率 | 100~300W |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 19.5cm |
本体奥行(公称値) | 38.3cm |
本体高さ(公称値) | 19.1cm |
パナソニック 紙パック式キャニスター掃除機 MC-JP850Kをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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