軽量・ハイパワー・清潔と総合力の高さが売りのキャニスター掃除機、三菱電機 紙パック式掃除機 TC-FM2C-A。「犬の毛もグングン吸い取れる」と評判です。しかし、「カーペットでヘッドが詰まる」「音が大きい」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のキャニスター掃除機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キャニスター掃除機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
三菱電機 紙パック式掃除機 TC-FM2C-Aは、キャニスター掃除機を探しているすべての人におすすめです。特筆すべきは、壁側のゴミの取りやすさ。実際に掃除したところ、フローリングはもちろん、比較した商品の半数以上が苦戦したカーペットの壁側もぴったりと吸いつきゴミをかき出しました。たった1往復でフローリングのゴミをほとんど吸い上げたのも利点。カーペットは繊維に入り込んだ青砂が残ったものの、目立つゴミは取り除けています。
「カーペットでヘッドが詰まる」という口コミに反する、軽いかけ心地も魅力です。自走式パワーヘッドを採用しているため、カーペットなどの摩擦が多い場所でも軽い力でグングン進みます。比較した半数以上の商品が非対応だったフラットヘッド構造により、家具の下の掃除もスムーズ。ヘッドの幅も23.7cmと狭く、障害物がある場所でも取り回しやすいですよ。
本体が2.46kgと軽量なのもポイントです。比較した大半の商品が2kg台でしたが、なかには3kgを超えるものもありました。持ち手は手の膨らみに合わせてくぼみがあり、握りやすい設計です。細かな場所の掃除に便利な手元ブラシもあり、家中きれいにできるのがうれしいですね。
面倒なヘッドの掃除が手軽にでき、お手入れのしやすいのも魅力です。ヘッドブラシは独自開発の植毛で毛がからみにくい仕様。絡まった場合も、サイドからスッとブラシを取り出して簡単に除去できます。ゴミに触れず捨てられる、紙パック式なのも便利な点です。集じん容量1.5Lとたっぷりあるので、手間とランニングコストを抑えられますよ。
唯一気になったのは、口コミで指摘されていた稼働音の大きさ。実測値で標準モード68.8dB・強モード71.73dBを記録しており、掃除する時間帯を選びます。とはいえ、ECサイトでの販売価格は25,000円前後(※執筆時点)と中価格帯でありながら、高い吸引力とかけ心地の良さを合わせ持っているのは大きなメリット。ぜひ購入を検討してみてくださいね。
今回紹介する三菱電機 紙パック式掃除機 TC-FM2C-Aは、吸引力・使いやすさにこだわった「Be-K」シリーズの商品です。ヘッドには毛がからみにくいよう独自開発された「快速からみにくい自走ブラシ」を採用。「毛がらみ除去機能」も搭載され、お手入れがしやすいように工夫されています。
販売元は、日本大手の総合電機メーカー三菱電機。空調設備や住宅用設備、家電製品や照明器具など快適な生活に欠かせない商品を幅広く展開しています。
床と水平になるフラットヘッド構造もポイント。高さ10cmの隙間まで入る込めるため、ベッドや家具の下の掃除がしやすいでしょう。アレルパンチ植毛で、掃除をしながらダニの死骸やフンなどのアレル物質を抑制する効果も期待できます。
本体サイズは幅21×奥行き32.3×高さ21cmで、コードの長さは5m。ホースやパイプも含めた総重量は3.8kgですが、本体はわずか2.46kgと軽量です。取っ手に独自開発した「かるスマグリップ」を採用し、軽い力で方向転換できるように設計されています。本体には持ち運びに便利なハンドルもついていますよ。
本体カラーは、爽やかなシャイニーブルー。やさしい色合いで、威圧感のない見た目です。
清潔さにもこだわりがあり、本体のハンドル・手元ハンドル・回転ブラシ・コード巻取りボタンなどよく触る場所に抗菌加工が施されています。
HEPAフィルターは非対応ですが、紙パックを含めて合計5つのフィルターを搭載。0.5μm以上の微細なゴミを99%以上逃がさないと謳っています。
手元ハンドルの近くには、すみずみブラシが収納されています。家具の隙間やサッシのレールなど細かい場所の掃除に役立つでしょう。
今回は三菱電機 紙パック式掃除機 TC-FM2C-Aを含む、キャニスター掃除機全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、吸引力の高さ(フローリング・カーペット)の検証です。
フローリングと毛足9mmのカーペット上にそれぞれ15×40cmの枠線を作成し、大小様々な5種類のゴミを散布。1往復でどれだけゴミが取れるかチェックしました。ゴミを引きずっていないか・壁際にゴミが残っていないかなども実際に見て評価しています。
お菓子のような大きなゴミまで、余すことなく吸引できたのもメリット。フローリングでは比較した多くの商品が高い吸引力を発揮しましたが、なかには大きなゴミを弾いたり引きずってしまうものもありました。パワフルにゴミをキャッチするという謳い文句にも納得です。
カーペットもほとんどのゴミを吸引できました。繊維の奥に入りやすい細かなゴミは1往復では取り切れていないところもありましたが、比較した商品の半数以上が苦戦した壁際や奥側はきれいに仕上がっています。ゴミをしっかりとかきだせており、カーペットを広範囲に敷いているご家庭も使いやすいでしょう。
比較したなかには細かなゴミも残さず吸引できた商品がありましたが、その分引っかかる感覚が強い傾向がありました。一方、本商品は張りつきが少なく、自走式でひとりでに進むので余分な力が必要ありません。「カーペットでヘッドが詰まる」という口コミに反し、軽やかなかけ心地ですよ。
次は、疲れにくさ・使い勝手の良さの検証です。
疲れにくさでは、本体の重量やヘッドの種類、持ち手の握りやすさなどを確認しました。また、実際にキャニスター掃除機でテレビ台やソファーの下などを掃除し、取り回しの良さを評価。LEDライトや手元ブラシなど操作性を向上させる機能が搭載されているかもチェックしています。
本体重量が2.46kgと軽いうえに自走式パワーヘッドを採用しており、軽い力でスイスイ掃除ができました。比較した大半の商品が重量2kg台+自走式ヘッドでしたが、なかには3kgを超すものや張りつきやすいタービンヘッドを採用したものも。部屋が広く掃除に時間がかかっても疲れを感じにくいでしょう。
持ち手に「スマグリップ」を採用し、握りやすいよう工夫がされているのもうれしいポイント。手の膨らみにあわせてくぼみがあるので、ぴったりとフィットします。パイプは自分の体格に合わせて伸縮でき、無理がない姿勢で掃除ができますよ。
ヘッドの幅は23.7cmと、障害物がある場所でも操作しやすいサイズ。机やイスの下を掃除するときも小回りがききますよ。持ち手近くには、細かな場所やサッシの掃除に便利なすみずみブラシが収納されています。本体についているのでなくす心配がなく、使いたいときにスムーズに切り替えられますよ。
しゃがまずヘッドを外せたり、LEDライトがついていたりといったプラスαの機能は備えていませんが、比較したなかで搭載しているのは2割程度しかありません。大きなデメリットではないでしょう。
次は、お手入れのしやすさの検証です。ゴミの捨て方やフィルター・ダストボックスなどのお手入れ方法を確認し、手間なくメンテナンスができるかチェックしました。
面倒なヘッドの掃除が手軽にできるのがうれしいポイント。ヘッドブラシはたった2ステップでサイドからスッと引き出せ、比較した一部の商品のようにコインなど特別な道具も必要ありません。そもそもブラシに毛が絡みにくい仕様のため、ラクにお手入れできるでしょう。ペットがいる家庭にもおすすめです。
紙パック式を採用し、ゴミに触れずに捨てられるのも利点。ゴミが舞う心配もなく、衛生的に使いたい人にぴったりです。たった3ステップで取り外せるので手間に感じることも少ないでしょう。ランニングコストが懸念されがちですが、集じん容量を1.5Lと大容量にすることで、交換頻度が少なくなるよう配慮されています。
しかし、比較した多くの紙パック式の商品になかったフィルターが搭載されており、水洗いが必要なのは惜しいところ。サイクロン式よりは汚れにくいため、洗う頻度は少ないと考えられますが、まったく必要ない商品と比べると負担に感じる場合があるでしょう。
標準モードの運転音は68.8dBもあり、「音が大きい」という口コミどおりの結果に。比較した商品の大半が高評価の基準とした62dBを超えていますが、なかには50dB台に抑えたものもありました。約69dBはコーヒーショップの店内に相当する騒音レベル(参照:環境省)のため、夜中や早朝の使用は避けたほうがよいでしょう。
強モードは、さらに音量が増して71.73dBとかなり大きめでした。環境省によると在来鉄道の車内レベル(参照:環境省)といわれており、ペットや小さな子どもがいる家庭は日中でも気を使う必要があるでしょう。比較した多くの商品が標準モードより音が大きくなったものの、なかにはほとんど変わらず65bBを下回った商品もありました。
総重量 | 3.84kg |
---|---|
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 約149〜248円 |
本体重量 | 2.46kg |
良い
気になる
コードの長さ | 5m |
---|---|
集じん容積 | 1.5L |
消費電力 | 300~1000W |
吸込仕事率 | 100~500W |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 21cm |
本体奥行(公称値) | 32.3cm |
本体高さ(公称値) | 21cm |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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掃除機をかける時間帯は、ホコリが舞っていない朝が狙い目。日中に空間にフワフワ浮遊していたホコリが夜中に下に落ちるので、効率的に吸い取れますよ。掃除機の前にウエットシートで軽く床を吹けば、掃除中にホコリが舞うのを防げます。
ただし、畳の場合はダニが活発化する夜がおすすめです。奥に潜んでいたダニがエサを求めて表面に上がってくるので、ホコリと一緒にダニを吸引できます。集合住宅に住んでいる人など、夜に掃除が難しい場合は、日中カーテンを閉めてから1〜2時間たったころ掃除機をかけると、夜と勘違いしたダニを吸い取れますよ。
三菱電機 紙パック式掃除機 TC-FM2C-Aは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで販売されています。取扱店舗によって値段が若干異なるので、お得に購入できる店舗を探してみてくださいね。
最後に、本商品とは違った魅力のあるおすすめの商品をご紹介します。
機能性の高さを求めるなら、パナソニックのMC-JP850K-Cがおすすめです。たった1往復でグングンとゴミを吸うパワーを持ちながら、本体重量は2.07kgと非常に軽量。自走式ヘッドのため、家中スイスイ進みます。LEDライトやワンタッチでヘッドを取り外せるなど、プラスαの機能も豊富です。
予算を抑えたいなら、三菱のTC-FXF7P-Tがおすすめ。まるでステッククリーナーのようなかけ心地ですが、場所を問わず高い吸引力を発揮しました。ヘッドは重めながら、自走式で取り回しもラクラクです。生産が終了した型落ちモデルのため、現行品より安く購入できます。
総重量 | 3.54kg |
---|---|
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 約124〜383円 |
本体重量 | 2.07kg |
良い
気になる
コードの長さ | 5m |
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集じん容積 | 1.2L |
消費電力 | 380~850W |
吸込仕事率 | 100~300W |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 19.5cm |
本体奥行(公称値) | 38.3cm |
本体高さ(公称値) | 19.1cm |
パナソニック 紙パック式キャニスター掃除機 MC-JP850Kをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
総重量 | 3.80kg |
---|---|
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 約149〜248円 |
本体重量 | 2.46kg |
コードの長さ | 5m |
---|---|
集じん容積 | 1.5L |
消費電力 | 約300W〜1000W |
吸込仕事率 | 500~約100W(節電モード時) |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 21cm |
本体奥行(公称値) | 32.3cm |
本体高さ(公称値) | 21cm |
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