自走式パワーブラシと緑色LEDライトを搭載したキャニスター掃除機、日立 紙パック式クリーナー CV-KP900J。「掃除が楽しくなる」と評判です。しかし、「ラグの上ではうまく操作できない」との口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、日立 紙パック式クリーナー CV-KP900Jを含むキャニスター掃除機全35商品を実際に使って、吸引力の高さ・操作性のよさ・ゴミ捨ての楽さ・静かさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
日立 紙パック式クリーナー CV-KP900Jは、家中を衛生的に保ちたい人におすすめです。実際にゴミを撒いて試したところ、床の種類に左右されないパワフルな吸引力を発揮。比較した商品の多くが苦手としたマットや畳に撒いた小麦粉も吸引できました。粉じんを除去する能力が高く、謳い文句どおり微細なゴミまで残しません。
操作性もよく、自走式パワーブラシで力を入れなくてもスイスイ進みました。ヘッドが90度回転するため、方向転換もスムーズ。比較した商品にはテレビ台・ソファの下を掃除する際に、ヘッドの浮きが気になったものもあったのに対し、しっかり床に密着して奥まで掃除できました。
ヘッド・本体と合わせて3.6kgと軽量なのもうれしいポイントです。比較したほかの商品には4~6kgと重たいものもあったのに対し、階段を持ち上げての掃除も快適でした。稼働音は、比較した商品の全体平均86.6dB執筆時点)を大幅に下回る76.3dB。パワーと静音性を両立しており、集合住宅でも使いやすいですよ。
ゴミ捨ての楽さも優秀。本体のフタを開け、フックから紙パックを外すだけの2ステップで完了します。紙パックの穴をふさぐ「ぴったりシール」を採用しているため、ゴミ捨て時にホコリが舞いません。ゴミに直接触れることもなく、紙パックをサッと捨てるだけでOKです。
惜しかったのは、マット・畳へ張りつく感覚があったこと。「ラグの上ではうまく操作できない」との口コミどおり、どんな床材でもスムーズに進んだ上位商品には一歩及びませんでした。大手ECサイトで2~4万円台と手が出しすい価格ながら、性能のバランスがよいのは魅力的ですが、ほかの商品も一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
日立 紙パック式クリーナー CV-KP900Jは、片手で持ち上げられるほどの軽量ボディと強力な吸引力が売りの商品。改めてどんな魅力があるのかご紹介します。
日立グローバルライフソリューションズ株式会社は、多様化するライフスタイルに寄り添った商品を提供し、世界中の人々のQOLを高めることを目指している会社です。
本モデルCV-KP900Jは2021年6月に発売されました。軽量でありながら、強力なパワーを誇る高性能ファンモーターを搭載。微細なゴミも逃さず捕集することで、排気もきれいにできると謳っています。
自走式パワーブラシが、押すときも引くときもゴミをしっかりと吸引。壁際まですっきり掃除できるよう、ブラシを前側に設置しています。ブラシはループ形状にすることで、髪の毛などが絡まるのを防止。ワンタッチで着脱でき、水洗いにも対応しているので、お手入れがしやすいでしょう。
ゴミを視覚化する緑色のLEDライトが搭載されているのもポイントです。最も明るく感じる波長に近い緑色を採用することで、暗い場所だけでなく明るい場所でもゴミも浮かび上がらせます。
豊富なアタッチメントが付属されているのも魅力。「サッとハンドル」以外は、すべて延長管に収納できます。
<付属品>
カラーは繊細な色合いのシャンパンゴールド。上品な色合いのため人を選ばず、インテリアも邪魔しません。
本体は幅20.7×奥行33.9×高さ20.3cmと、高さを抑えたコンパクトサイズ。本体重量は2.3kgと軽く、ホースやヘッドを合わせても3.6kgです。
今回は、日立 紙パック式クリーナー CV-KP900Jを含む、キャニスター掃除機全35商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、吸引力の高さの検証です。マット・フローリング・畳の3種類の床に大小様々なゴミをまいて、どのくらい吸引できるか確認しました。
検証の結果、床の種類を問わず高い吸引力を発揮。比較したほかの商品の多くが苦手とするマットや畳の細かなゴミも、しっかりと吸引できました。
フローリングでは、細かなゴミの吸い残しがあったった程度でした。
比較した商品では全体的に吸い残しが少ない傾向があったフローリングですが、なかには大きなくずゴミが残ったものも。対してこちらは、目に見える大きなゴミはしっかり吸引できています。十分な吸引力があるといえるでしょう。
しかし、パワフルな吸引力ゆえにヘッドがマットに張りつくような感覚があります。「ラグの上ではうまく操作できない」との口コミどおり、少し進みにくいと感じました。
畳でも優れた吸引力を発揮。比較したほかの商品には、髪の毛や糸くずのゴミが吸いきれなかったものもあったなか、すき間や縁に入り込んだゴミまで吸引できました。
マットと同様、掃除中に若干吸いつくような引っかかりはあるものの、どの床材でも吸引力に大きな差が出ません。部屋によって床材が違う場合でも、一定のパフォーマンスを発揮できるでしょう。
次は、操作性のよさの検証です。
ソファや机、椅子の下など障害物があっても操作しやすいか、段差でも快適に掃除できるかチェックしました。
テレビ台・ソファの下は、メーカーの謳う「ペタりリンコ構造」によりヘッドが浮かずスムーズに奥まで掃除できました。
比較したほかの商品にはヘッドが浮いてしまったものもあったなか、実際に使用したモニターは「ヘッドをまっすぐ突っ込んでも浮かない」とコメントしています。
ヘッドが90度回転するため、机や椅子の下の掃除楽ちんです。比較した商品にはヘッドの可動域が狭く、手首が疲れやすいものもあったなか、家具を動かさずともきれいに掃除ができます。「掃除が楽しくなる」との口コミにも納得です。
本体の追従性も良好。強力なモーターによりブラシが回転し、自動的に進む自走式パワーブラシが採用されています。モニターから「かなりスムーズ」との声もあるほど、軽い力でスイスイ進むため、手の力が弱い人やお年寄りでも楽に使えるでしょう。
比較したなかで追従性に優れていると高評価を獲得した商品は、ほとんどが自走式ヘッドを搭載していました。
ヘッド・本体ともに軽いため、段差の掃除も快適。本体重量は、ヘッド・ホースなどすべて合わせても3.6kgほどです。比較した商品には4kgを超えるものも多かったなか、階段を掃除する際も負担は少ないですよ。
本体に「サッとハンドル」を取りつければ、さらに持ち運びやすくなるでしょう。
続いて、1m離れた場所から稼働音を騒音計で測定し、静かさを検証しました。
測定では、76.3dBを記録。比較した商品の平均値86.6dB(※執筆時点)を大幅に下回り、トップクラスの静音性でした。
地下鉄の車内と同じレベルの騒音値(参照:厚生労働省)のため、静かとはいえないものの、最も稼働音が大きい商品は90dB以上。キャニスター掃除機としては音が抑えられています。音が響きやすい集合住宅でも、時間帯を気にせず使いやすいでしょう。
家事の負担はなるべく減らしたいもの。そこで最後は、お手入れやゴミ捨てが簡単にできるか実際に試して検証しました。
紙パック式を採用しているため、本体のフタを開けてフックから外すだけの2ステップで完了。本体に直接ホコリが溜まるサイクロン式と異なり、紙パックを取り替えるだけなのでお手入れの手間はかかりません。ヘッドやブラシは工具がなくてもワンタッチで取り外せます。
「ぴったりシール」が紙パックの穴をふさぐ構造を採用しているのもポイント。比較したサイクロン式の商品は粉塵ゴミが舞いやすい傾向があったなか、ゴミ捨て時もホコリは舞いません。ゴミが手に触れることもなく、サッと捨てられますよ。
集じん容量は1.3Lと大容量。比較した商品には1.0L以下のものも多数あるなか、たっぷりゴミを溜めておけます。
加えて、紙パックが満杯の状態でもスムーズに取り出せる「紙パックするりん構造」を採用。紙パックを余すことなく使えるため、ゴミ捨ての回数を減らせるでしょう。ランニングコストを抑えられるのはうれしいポイントですね。
最後に、より操作性に優れていた商品をご紹介します。
三菱電機のBe-Kは、高い吸引力がありながらマット・畳もスルスル移動が可能。実際に使うとフローリングはもちろん、マットの繊維や畳の網目の奥のゴミもしっかり吸引しました。ヘッドの動きがスムーズなので、家中どんな場所でもストレスなく掃除できますよ。紙パック式で、ゴミ捨ても簡単です。
東芝のVC-PJ9は、本体自体のお手入れ頻度を減らせるのが魅力。「シール弁付紙パック」を採用しており、ゴミが漏れにくいですよ。苦手な床材はなく、比較した商品の多くが苦手としたカーペットのゴミもきれいに吸引。ヘッドの動きもよく、ソファ下も楽に掃除ができました。
カラー | プレミアムゴールド |
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タイプ | キャニスター |
電源コード | |
コードレス対応 | |
総重量 | 3.8kg |
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 不明 |
操作方法 | ボタン |
標準モードの連続使用時間(公称値) | |
ヘッド種類 | 自走式パワーヘッド |
充電時間(公称値) | |
騒音値(公称値) | 58~65dB |
騒音値(実測値) | 65~約58dB |
標準モードの運転音 | 不明 |
最強モードの運転音 | 不明 |
コードの長さ | 5m |
集じん容積 | 1.5L |
消費電力 | 1,000~約300W |
吸込仕事率 | 500~約100W |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
ゴミセンサー付き | |
静音モード搭載 | |
節電モード搭載 | |
隙間に差し込み可能(10cm) | |
付属品 | 2WAYロングノズル、紙パック(MP-9) |
本体重量 | 2.4kg |
本体幅(公称値) | 21cm |
本体奥行(公称値) | 32.3cm |
本体高さ(公称値) | 21cm |
三菱電機 紙パック式掃除機 Be-K TC-FD2Bをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
カラー | グランレッド |
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タイプ | キャニスター |
電源コード | |
集じん方式 | 紙パック式 |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 不明 |
ヘッド種類 | モーター式カーボンヘッド |
充電時間(公称値) | 不明 |
騒音値(実測値) | 65dB~約61dB |
コードの長さ | 5m |
集じん容積 | 1.2L |
消費電力 | 870W~約120W |
吸込仕事率 | 350W~約20W |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
付属品 | すき間ノズル、シール弁付トリプル紙パック(VPF-5) |
本体重量 | 3.7kg |
本体幅(公称値) | 194mm |
本体奥行(公称値) | 323mm |
本体高さ(公称値) | 210mm |
東芝 紙パック式クリーナー VC-PJ9をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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