手元荷重400gを謳うキャニスター掃除機、シャープ 紙パック式掃除機 EC-VP510。「軽くて快適」と評判です。しかし、「音が気になる」という口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
吸引力の高さ(フローリング)
吸引力の高さ(カーペット)
疲れにくさ
使い勝手の良さ
お手入れのしやすさ
静かさ
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のキャニスター掃除機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キャニスター掃除機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
シャープ 紙パック式掃除機 EC-VP510は、いつでもサッと手軽に使える掃除機をお探しの人におすすめです。本体重量は2.2kgと、比較では4kgを超える機種もあったなか非常に軽量な部類。自走式パワーヘッドを搭載しており、実際に使用してみてもスイスイ進む取り回しのよさを感じました。「軽くて快適」という評判どおり、長時間使っても疲れにくいでしょう。
立ったままアタッチメントのつけ替え作業ができるのも利点。比較したほかの商品にはしゃがんでヘッドを直接外すタイプが多いなか、持ち手近くのボタンを押すだけでヘッドが外れます。パイプが自立して自動的に電源が止まる点など、かゆいところに手が届く機能が備わっている1台です。パイプは床と平行になるため、家具の下にもスムーズに差し込めましたよ。
吸引力も上々です。フローリングでもカーペットでも、ホコリ・砂・髪の毛などのゴミをほとんど吸い取りました。ヘッドが軽く柔軟性があまりない分、お菓子のクズが弾かれたり、壁際にゴミが残ったりしたのは惜しいところですが、すき間ブラシなどのアタッチメントをサッとつけ替えられるため許容範囲。短時間で隅まできれいにできるでしょう。
ダストカップは紙パックで、取り外しもワンタッチ。ゴミに触れることなく処理できます。比較した一部の商品のようにダストカップやフィルターを水洗いする手間もかかりません。一方、ヘッドには髪の毛が少々絡みやすいので、定期的なお手入れが必要です。ペットの抜け毛や長い髪の毛を掃除することが多い人にはあまり向かないアイテムといえます。
なお、静かさを重視する人にもやや不向き。標準モードの稼働音は平均並みだったものの、強モードの稼働音は71.8dBと、離れていればうるさく感じにくいとした65dBを上回りました。強モードでは「音が気になる」と口コミ同様に感じる可能性があるでしょう。掃除をもっと楽にしたい人にはぴったりですが、より静かさや性能の高さにこだわる人はほかの商品もチェックしてください。
実際にシャープ 紙パック式掃除機 EC-VP510と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したキャニスター掃除機と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
日立グローバルライフソリューションズ
フローリングの掃除におすすめ。家具の下も掃除しやすい
今回ご紹介するのは、シャープ 紙パック式掃除機 EC-VP510。自走パワーアシスト機能のついたパワーヘッドを採用したキャニスター掃除機です。軽量で取り回しやすく、ブラシの取り外しやすさ・パイプの自立性など機能性にもこだわっています。
シャープは、日本を代表する電気機器メーカーのひとつです。テレビ・空気清浄機・洗濯機・冷蔵庫など、暮らしに関わる商品を幅広く展開。複合機・POS・インフォメーションディスプレイなど、法人向けのアイテムも多数手がけています。
使用中にパイプを立てると自立し、自動で運転を一時停止します。パイプを寝かすと運転が再開するので、スイッチを押したりパイプを持ち上げたりする手間がかかりません。
さらに、立ったままで吸込口を簡単に着脱できる「スグトルブラシ」を搭載。玄関ブラシへのつけ替えも同様で、すべての作業が立ったままで完結します。そのほかのスペックは以下のとおりです。
<スペック詳細>
パイプ部には、飛行機やロケットなどに使われる軽くて強い素材「ドライカーボン」を使用。厚みも1/2にまで薄くして(※2)、手元荷重を400g(※1)にしたと謳っています。
1:2016年発売のEC-KP15Pとの比較
2:ハンドルを高さ85cmの位置で保持した場合に手元にかかる荷重を測定
本品は紙パック式のため、ダストケースやフィルターを洗う手間がかかりません。
付属品として、エアコン掃除にも使えるすき間ブラシや・凹凸のある狭い場所にぴったりのスグトルブラシ・玄関ブラシなどがついています。
今回は、シャープ 紙パック式掃除機 EC-VP510を含むキャニスター掃除機全36商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、吸引力の高さを検証しました。
フローリングと毛足9mmのカーぺットに、15cm×40cmの枠線を作成。青砂・髪の毛・お菓子のクズ・フェルト(ホコリのダミー)を撒き、標準モードでヘッドを一往復させます。
このとき、ゴミを引きずらないか・壁際にゴミが残らないか・ゴミを奥まで押しやっていないか・全体的にゴミが残っているかをチェックしました。
フローリングでの吸引力は上々。ホコリ・髪の毛・青砂などの軽いゴミは、ほとんどきれいに吸い取れました。
ただし、ヘッドに柔軟性がなく大きめのゴミが弾かれてしまう場面も。比較したなかではヘッドが軽い商品ほどゴミを残しやすい傾向がありました。本品も軽量を謳うモデルのためか、壁際にはお菓子のクズが少し残っています。
とはいえ、壁や床に吸いつくような感覚はあるので、ゆっくり動かすことで大半のゴミを吸い取れるでしょう。
ただし、こちらもヘッドの軽さが影響し、繊維の奥にゴミが残った場所が。壁際にもお菓子のクズが少し残っていました。取りにくいゴミをピンポイントで吸い取りたいときは、ヘッドをサッと外してブラシを活用するとよいでしょう。
次に、疲れにくさ・使い勝手の良さを検証しました。
まずは、掃除機の本体重量を測り、ヘッドが自走式か・持ち手が握りやすいか・パイプが伸縮するかをチェックします。
また、実際に使用して、テレビ台・ソファ・机・イスの下を掃除しやすいかも調査。手元ブラシがついているか・しゃがまずにヘッドを外せるか・LEDヘッドライトがついているかを調べました。
カーペットに張りつきにくい自走式パワーヘッドを搭載しており、スイスイ進むような操作感も期待できますよ。なお、詳細は以下のとおりです。
ヘッドのつけ替えも簡単です。持ち手の近くについているボタンを押せば、立ったままヘッドを外せます。しゃがまなくても手早くアタッチメントを切り替えれられて、ちょっとした手間を省けるのも大きな魅力です。
ただし、実際に掃除したあとのヘッドには髪の毛が少々絡みました。ペットの抜け毛や髪の毛を掃除することが多い人には向かないでしょう。比較したなかにはサッとヘッドを取り外せた商品もあったのに対し、取り外しにコインが必要なのも少々ネックです。動きが悪くならないように、定期的にヘッドをお手入れする時間をとってくださいね。
標準モードの稼働音は平均64.6dBと、比較した全商品の平均値66.97dB(※執筆時点)とほぼ変わらない数値でした。環境省によると、65dBはコーヒーショップの店内と同程度の音量レベルとのこと(参照:環境省)。標準モードであれば、シーンを問わずとくに問題なく使えるでしょう。
一方、強モードは平均71.8dBと若干大きめ。比較したなかには強モードでも60dB台だった商品が複数あったのに対し、こちらは昼間の主要幹線道路周辺程度の音量レベルです(参照:環境省)。「音が気になる」との口コミどおり、強モードでは夜間の使用は避けたほうが無難でしょう。
総重量 | 3.50kg |
---|---|
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 約85〜216円 |
本体重量 | 2.20kg |
コードの長さ | 5m |
---|---|
集じん容積 | 1.0L |
消費電力 | 850~約240W |
吸込仕事率 | 320~約70W |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 19.4cm |
本体奥行(公称値) | 39.5cm |
本体高さ(公称値) | 18.2cm |
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シャープ 紙パック式掃除機 EC-VP510は、楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトで購入可能。オープン価格のため、値段は取扱店舗によって異なります。少しでもお得に購入できるサイトをリサーチしてみてくださいね。
最後に、また違った魅力を持つおすすめ商品をご紹介します。
三菱電機のTC-FM2C-Aは、壁際にヘッドがピタッと張りつき、細かいゴミまできれいに吸い取りました。本体が2.46kgと軽量であるのに加え、自走式パワーヘッド搭載で床への張りつきが少なく、かけ心地は非常に軽やかです。絡まった毛やホコリを掃除しながら吸い込む「らくリーニングヘッド」など、機能面も充実しています。
パナソニックのMC-JP850K-Cは、2.07kgと比較したなかでトップクラスの軽さでありながら、高い吸引力を発揮した1台。床にほどよく吸着し、1ストロークでゴミをグングン吸い取ります。そのうえ、強モードの稼働音は67.4dBと、60dB台に抑えられていました。ヘッドの毛絡みも少なめだったのでお手入れにも手間がかかりにくいでしょう。
総重量 | 3.84kg |
---|---|
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 約149〜248円 |
本体重量 | 2.46kg |
良い
気になる
コードの長さ | 5m |
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集じん容積 | 1.5L |
消費電力 | 300~1000W |
吸込仕事率 | 100~500W |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 21cm |
本体奥行(公称値) | 32.3cm |
本体高さ(公称値) | 21cm |
三菱電機 紙パック式掃除機 TC-FM2C-Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
総重量 | 3.54kg |
---|---|
集じん方式 | 紙パック式 |
紙パック1枚あたりの価格(目安) | 約124〜383円 |
本体重量 | 2.07kg |
良い
気になる
コードの長さ | 5m |
---|---|
集じん容積 | 1.2L |
消費電力 | 380~850W |
吸込仕事率 | 100~300W |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
本体幅(公称値) | 19.5cm |
本体奥行(公称値) | 38.3cm |
本体高さ(公称値) | 19.1cm |
パナソニック 紙パック式キャニスター掃除機 MC-JP850Kをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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