今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のキャンプ用エアーマットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キャンプ用エアーマット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
横幅が51cmと狭く、寝返りが打ちにくいのも惜しいところ。比較した全商品の平均約68cm(※執筆時点)には遠く及ばず、大柄の人だと肩がはみ出す可能性があります。また、弱い反発力はあるもののクッション性は低く、柔らかさもいまひとつ。動くと生地が擦れる音がすることもあり、「寝心地がよい」との評判でしたが、快適とはいえません。
実際に空気を入れると、少量ずつ何度も入れる必要があり、手間がかかるうえに疲れやすいのもネック。「ポンプサックを接続するときやや力が必要」という口コミどおり、接続が硬く最初は手間取ります。また、枕・マットカバーがないため、別途購入しなければいけません。エアーマット同士の連結もできず、快適に使える工夫は少なめです。
一方で、重量340g・体積0.018055m3と、軽量かつコンパクト。比較した全商品の平均重量1,200g・平均体積0.055m3(※執筆時点)を大幅に下回り、非常に持ち運びやすいといえます。折り目つきで生地も薄く、簡単に折りたためるのもメリット。折りたたむと空気が自然に抜けるため、モニターからも「スムーズに折りたためた」と好評でした。
収納袋はポンプとしても使えるので、持って行く荷物を減らせるのも利点。とはいえ上位商品には、底つき感のない寝心地のよいものや、連結機能つきで機能性に優れたものもありました。より使い勝手のよさを求めるなら、ほかの商品も検討してみてくださいね。
実際にThermarest ネオエアーXライトNXTと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのキャンプ用エアーマットと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Thermarest ネオエアーXライトNXTの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそもキャンプ用エアーマットとは、空気を入れて使用することで、アウトドアでも心地よく横になれるマットのこと。空気により厚みが増すため、地面の凸凹を感じにくいのが魅力です。キャンプ・登山・車中泊の際に寝袋の下に敷いて使います。空気を抜けばコンパクトになり、持ち運び・収納がしやすい点も特徴です。
今回ご紹介するThermarest ネオエアーXライトNXTは、「7.6cmの厚さで、優れたサポート力と快適性を提供する」と謳う商品。軽量かつコンパクトなファスト&ライトシリーズのエアマットです。30Dリップストップナイロンを採用し、耐久性に優れているとしています。
販売元のThermarestは、アウトドア用寝具を中心に扱うメーカー。寝袋・ピロー・ブランケットなどを手がけ、エアーマットの分野では、キャンプ&コンフォート・トレック&トラベルといったシリーズも展開しています。
逆流防止機能搭載により、簡単に空気を入れられるうえに、撤収もスムーズ。総重量370gと軽量で、1Lのペットボトルと同じサイズに収納できるのも特徴です。
サイズ展開は、RS~Lの4種類。各サイズの大きさは、RS:幅51×奥行168cm・R:幅51×奥行183cm・RW:幅64×奥行183cm・L:幅64×奥行196cmとなります。同シリーズでは、長方形タイプのネオエアーXライトNXT MAXや、R値が高い設計の別モデル・ネオエアーXサーモシリーズも展開。それぞれのサイズ展開と価格は以下のとおりです。
<ネオエアーXライトNXT>
<ネオエアーXライトNXT MAX>
<ネオエアーXサーモ NXT>
<ネオエアーXサーモNXT MAX>
参照:公式サイト・執筆時点
今回はThermarest ネオエアーXライトNXTを含む、人気のキャンプ用エアーマットを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のキャンプ用エアーマットを比較検証したところ、Thermarest ネオエアーXライトNXTには5つの気になる点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はチェックしてみてください。
キャンプ経験者のモニターが実際にマットで横になったところ、5名中3名が厚さについて「満足」と回答。実測した厚さは6.4cmとやや薄いものの、空気がしっかり入るため、ほとんどのモニターが「底つき感はない」とコメントしました。
一方で、圧力がかかると地面の感触が伝わりやすいため、人によっては底つき感を覚える可能性も。モニターからは、「がっつり底つき感があり痛かった」という声もあがっています。体格があうか心配な場合は、ほかの商品を検討してみてくださいね。
横幅が51cmと、狭いのもネック。比較した全商品の平均約68cm(※執筆時点)を大幅に下回り、成人男性だと肩が収まらない場合もあります。検証ではRサイズを使用しているため、窮屈さを感じないよう、適したサイズを選びましょう。
<厚さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
しっかり空気を入れると、ほどよい反発力を感じられる点は好評。モニターからも「それなりに反発力を感じる」との声があがりました。負荷を掛けても空気が移動するため、ホールド感も感じられます。
ただし、柔らかさはひまひとつです。モニターからは、「素材の割に柔らかい寝心地」という声がある一方で、「緩衝材を敷いている印象」「柔らかさを感じなかった」という意見も。柔らかさに「満足」と回答したモニターは、5名中2名のみでした。「寝心地がよい」との口コミを覆す結果です。
また大きな音ではないものの、動くと生地との摩擦音がするのも惜しいポイント。モニターは「シャカシャカと音がする」「動くたびに音がする」と指摘しています。比較したなかには、ほとんど摩擦音がしない商品もありましたが、本品は音が気になる人もいるでしょう。
<柔らかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
実際に空気を入れてみると、サイズが小さく空気はすぐ入るものの、空気の注入がやや複雑なのが難点。「空気を入れるのに時間がかからない」と回答したモニターは5名中3名でした。
ポンプサックに空気を溜めてマットに注入する方法なので、空気を充填するのに手間がかかる点がネック。連続して注入できないうえに、何度もポンプサックをバルブに取りつけなければなりません。比較したなかでも、ポンプ式タイプは空気注入が簡単な印象。本品は空気を入れる時間は短めですが、慣れるまで時間がかかりそうです。
<空気入れにかかる時間についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
空気は少しずつ注入するため、何度も開閉する必要があるのもネック。比較したなかには、足で踏むだけで空気が入るタイプもありましたが、本品は手が疲れやすいといえます。実際に空気を入れたモニターで、「疲労が少ない」と回答したのは5名中2名のみでした。
また「ポンプサックを接続するときやや力が必要」との評判どおり、ポンプサックとバルブの接続は硬め。モニターからは「セットするのが硬く、手間取った」との声もあがりました。体力はあまり使いませんが、やや疲労を感じやすいといえます。
<疲労度の少なさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
収納ケースがポンプの役割を果たすため、別にポンプを持ち運ぶ必要がなく、荷物を減らせるのは魅力です。修理用のリペアキットも付属しており、出先でパンクしたときにも対応できます。
とはいえ、枕やマットカバーは付属していないため、別途購入が必要。防水・撥水加工はなく、濡れた場合は水が染み込む可能性もあります。電動・手動ポンプにも対応していないため、使いやすい工夫は少なめです。
また、連結機能がなく、つなげて使えないのも惜しいところ。比較したなかには同商品であれば連結できるものもあったのに対し、こちらは拡張できません。子どもと一緒に寝たい場合は、ほかの商品を検討しましょう。
Thermarest ネオエアーXライトNXTには気になる点がある反面、よい点もありました。購入を考えている人は、参考にしてくださいね。
重量を計ったところ、340gと軽量。比較した全商品の平均1,200g(※執筆時点)を大幅に下回り、本品は負担になりにくい重さといえます。
本体サイズを測り体積を算出したところ、0.018055m3。非常に小さいつくりで、ザックに収納しやすいサイズです。軽量かつコンパクトで持ち運びやすく、荷物を減らしたい登山のときに活躍するでしょう。
空気を入れたマットを実際に片づけてみると、モニター全員が「空気を抜きやすい」とコメント。充填された空気が少ないため、手間なく抜けます。比較した商品には、空気量が多く抜くのに力が必要な商品も。本品は軽い力で折りたたむと自然に空気が抜けます。
モニターからも、「たたむと同時に抜けるので楽に感じた」と好評。初心者でも簡単にたためるため、帰宅時の準備もスムーズにこなせるでしょう。
<空気の抜きやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
生地には折り目がついているため、折りたたみやすさも高評価に。モニター5名全員がたたみやすさに「満足」と回答しました。収納時の大きさは10×23cmとコンパクト。扱いやすいサイズで、簡単に小さく折りたたみできます。
また、生地が薄い分、たたむときの負担も少なめ。比較したなかには、生地が厚めで折りたたむのに力が必要な商品もありましたが、本品は力がなくても問題なくたためます。実際に折りたたんだモニターからも、「非常にたたみやすかった」「スムーズに折りたためた」と、好意的な声があつまりました。
<折りたたみやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
タイプ | エアマットタイプ |
---|---|
対応サイズ | シングル相当 |
素材 | 30D高強度ナイロン |
展開時幅 | 51cm(実測値) |
厚さ | 6.4cm |
重量 | 340g |
良い
気になる
防水加工 | 不明 |
---|---|
収納ケース | |
空気の入れ方 | 手動ポンプ(収納ケース) |
連結可能 | 不明 |
マットカバー付き | 不明 |
枕付き | 不明 |
収納ケースのポンプ化 | |
リペアキット付き | |
ゴムバンド付き | 不明 |
ここでは、Thermarest ネオエアーXライトNXTのデメリットをカバーする商品を2つご紹介します。購入を迷っている人は、こちらもチェックしてみてくださいね。
幅は50cmと狭いものの、連結機能つきで拡張可能。収納袋が小さく空気抜きの作業が必要ではあるものの、生地が薄く簡単に折りたためます。収納時はコンパクトになるので、ザックに入れても荷物がかさばらないでしょう。
連結機能がないため拡張はできませんが、搭載された足踏み式のポンプが便利。足で踏むだけで空気が入るので、体力をほぼ使わず、初心者でも手軽に扱えるでしょう。ただし、収納ケースが小さく、折りたたむのに時間がかかる点はネックです。
Thermarest ネオエアーXライトNXTは、メーカー公式サイトで購入可能。検証で使用したRサイズは、公式サイトでの価格が税込39,600円(※執筆時点)です。
なお、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売中。取扱店舗によって値段や送料が異なるため、少しでもお得に入手したい人は、各サイトをチェックしてみてくださいね。
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