あおり運転対策に役立つ機能を搭載している、コムテック ドライブレコーダー ZDR017。インターネット上の口コミでは「コンパクトで目立ちにくい」「画質がよい」などと評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
そこで今回は、コムテック ドライブレコーダー ZDR017を含む前後2カメラ型ドライブレコーダー全43商品を実際に使って、ナンバープレートの認識精度・明るさの補正力・画角の広さ・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
コムテック ドライブレコーダー ZDR017は、夜間やトンネルなど悪環境下でもしっかり記録したい人におすすめです。比較した商品には、逆光による白飛びが目立ったものもあったのに対し、昼間のトンネルの出口付近や街頭の少ない夜間の路上もきれいに映りました。HDRが搭載されているため、ヘッドライトの反射も抑えられます。
フロント・リアカメラはどちらもフルHD。スペックは十分ですが、実際に撮影するとナンバープレートの地名部分が滲んで解読できないなど、やや繊細さに欠けました。暗闇ではナンバープレートの文字がはっきり映ったので、夜間に運転する機会が多い人には適しているといえそうです。
画角の広さはスペックとほぼ変わらず、フロント・リアともに水平画角120度以上が映りました。真横まで見える感覚になる140度以上を映せた商品には及ばないものの、十分広く感じられます。事故の瞬間などを取り逃すことは少ないでしょう。
あおり運転対策として備えておきたい、後続車接近録画が搭載されているのも高評価に。安全運転支援機能が充実しているほか、オプションで駐車監視モードも利用できます。Gセンサーの感度調整もでき、基本的な機能はひととおり揃っていました。
しかし、上位商品には映像をより鮮明に残せたものも。細かな情報も取り逃したくないという人は、もう少しハイスペックな商品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
今回紹介するのは、愛知県に本社を置くコムテックのドライブレコーダー ZDR017。コムテックは自動車用電子精密機器を主力とし、ドライブレコーダー業界でも高いシェアを誇っています。ZDR017はあおり運転対策を目的に、速度も記録できるGPSを搭載した1台です。
フロント・リアカメラともに有効画素数は最大200万画素で、録画サイズはフルHD(1920×1080)/HD(1280×720)。録画機能は常時録画・衝撃録画(Gセンサー)・マニュアル録画の3種類です。
画像補正機能として、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)およびWDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)も搭載。機能をONにすることで明暗差による白飛びや黒つぶれを補正します。HDRはより鮮明な画像を、WDRは鮮明さはやや落ちるものの、自然な色味での撮影が可能です。
リアカメラはHDRのみ
フレームレートは27.5fps/17.5fps。東日本・西日本の異なる電源周波の信号機にも調整済みのため、LED信号機が消灯状態で記録される心配はありません。
GPSを搭載しており、走行速度や位置情報を録画データとともに記録することも可能。日時情報も自動で補正されます。衛星を受信しにくい環境では手動での設定となりますが、基本的には自動で設定されるため手間がかかりません。
映像はmicroSDカードに保存されます。メンテナンスフリーなので、基本的にSDカードの定期フォーマットは必要ありません。録画サイズやフレームレート、画質設定によって異なりますが、記録時間は以下のとおりです。
【記録時間の目安】
液晶サイズは2.0インチフルカラーTFT液晶。4mのシガープラグコード・9mのカメラケーブル・脱脂クリーナー・カメラ取付ステー用の両面テープ・32GBのmicroSDカードが付属します。
ドライブレコーダー協議会による買替補償金制度の対象ではありませんが、製品保証は3年間(※)です。
1年ごと2回までの更新。更新には補償サービス付きmicroSDHCカードの購入(税込4,980円)が必要です。
結果は、やや繊細さに欠ける印象です。フロントカメラを確認してみると、数字は読み取れるものの地名や分類番号はにじんでしまい解読は困難でした。
今回の比較では、本商品と同じ解像度フルHD(1920×1080)・画素数200万画素以上であればナンバープレートを認識しやすい傾向が。いざという時の証拠能力に期待するなら、最低限押さえておきたいレベルといえます。小さな文字も記録したいなら、4Kや2.5Kの商品を選ぶのがおすすめです。
本商品はフロント/リアカメラ共通で、録画サイズがフルHD(1920×1080)とHD(1280×720)に切り替えできます。HDだと録画時間は増やせますが、認識精度には不安が残るところ。カメラを取り付ける目的に応じて、確実に使い分けましょう。
その結果、昼間のトンネルでの映像は、出口から50m以上手前でも逆光による白飛びを抑えられていました。トンネル先の景色や手前に映った車も色味のバランスがよく、トンネル内がしっかり明るく記録されています。
街灯が少ない夜間の路上でも、補正力は優秀です。ヘッドライトの反射は抑えられ、ナンバープレートの地名は見えないものの、数字はしっかりと確認できました。暗闇にいる歩行者も鮮明にとらえています。
大切なのはHDR機能をオンにすること。比較した結果、HDRの搭載商品は逆光の影響を受けにくいことがわかりました。とはいえHDRの性能には差が見られ、ナンバーが完全に白飛びするものも。夜間やトンネルなどで運転するならチェックしたい項目です。
検証の結果、真横こそ映らないものの、画角は広めに感じられました。フロントの映像は画像のとおり黄色い目印が4本映り、水平画角は120度以上。公称値が117度なので、ほぼスペックどおりです。
ほかの商品との比較では、水平110度以上あると画角が広いと感じられることがわかりました。360度カメラのように全方位とまではいきませんが、140度程度あれば真横まで見えるほどかなり広く映ります。
比較したなかには、リアカメラの画角を公表せず、実測値がかなり狭くなったものも。基本的には発表されているスペックどおりの見え方ですが、リアカメラの画角が記載されているかは購入前にチェックしたほうがよさそうです。
Gセンサー(加速度センサー)の感度調整をはじめとした基本的な機能をしっかり搭載。加えて事故を未然に防ぐための安全運転支援機能が充実している点が高評価につながりました。安全運転支援機能は非搭載の商品もあるため、事故防止の対策としても活用したい人は押さえておきたいポイントです。
手動操作によるマニュアル録画も可能ですが、比較してみると通知と同時に記録映像を自動保存するタイプのほうが利便性が高く感じられました。
本機は、上書き禁止設定も可能です。常時録画とイベント録画の領域はそれぞれ分けられているため(イベント録画割合を選択可能)、イベント録画データのみを上書きせずに保存しておくこともでき、証拠が失われるのを防げますよ。
いずれも常時電源を使用するため、車両バッテリーへの負荷がかかります。衝撃クイック録画なら衝撃検出時に起動し記録をはじめるため利便性は高まりますが、証拠を撮り逃す可能性が高まるのがデメリット。目的に合わせて使い分けましょう。
比較してみると、常時録画と駐車監視モードがエンジンのON/OFFに連動するものは使い勝手のよさが感じられました。本機もエンジンに連動するため切り忘れを防げます。なお、駐車監視モード終了のタイミングは以下のとおりです。
付属の配線のほかに、別売のオプションも用意されています。自分好みに取り付けたい人は要チェックです。
【別売オプション】
<取り付け手順>
①車両にシガープラグコードを接続する
②日時を設定する
③車両に取り付ける
1 フロントガラスの上部より20%以内、視界を妨げず、ワイパーの可動範囲を推奨
2 エアバッグの展開範囲に取り付けない
④動作を確認する
⑤本体液晶で映像を確認する
⑥パソコンで映像を確認する
【本体で映像を再生する場合】
①録画画面上でスイッチを長く押し込み、メインメニューを表示【パソコンで映像を再生する場合】
①ビューワソフトをダウンロードする。対応OSは日本語版 Windows 8.1/10/11最後に、細部まで繊細な映像が残せた商品をご紹介します。
コムテックのZDR035は、超広角カメラを搭載したモデル。夜間やトンネルの逆光でも白飛びせず、ナンバープレートの数字をしっかり映せます。地名や分類番号はやや粗くなるものの、フロントカメラでは情報を捉えられました。全体的な性能がバランスよく、価格も手頃で手に取りやすい1台です。
コムテックのHDR801は、事故対策を重視したい人におすすめ。急ハンドルや設定車速の超過などを警告する機能を搭載しています。映像も鮮明で、車のナンバーはもちろん、地名や分類番号も読み取りできました。撮影範囲も140度以上と広く、真横に近い場所まで映せますよ。
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
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実測した水平画角(フロント) | 140度 |
フレームレート(フロント) | 17.5/27.5fps |
実測した水平画角(リア) | 140度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
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総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 138度 |
対角画角(フロント) | 168度 |
総画素数(リア) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 138度 |
対角画角(リア) | 168度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃録画、マニュアル録画、後続車接近録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | AVI(MPEG-4 AVC/H.264) |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 92mm |
奥行(フロント) | 31mm |
高さ(フロント) | 52mm |
幅(リア) | 38mm |
奥行(リア) | 27mm |
高さ(リア) | 30mm |
付属品 | シガープラグコード、カメラケーブル、脱脂クリーナー、フロントカメラ取付ステー固定用両面テープ、リヤカメラ取付ステー固定用両面テープ、microSDカード |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
コムテック ドライブレコーダー ZDR035をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
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実測した水平画角(フロント) | 120度 |
フレームレート(フロント) | 28.1fps |
実測した水平画角(リア) | 120度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 130度 |
対角画角(フロント) | 158度 |
総画素数(リア) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 130度 |
対角画角(リア) | 158度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃録画、マニュアル録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MP4(MPEG-4 AVC/H.264) |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 66.6mm |
奥行(フロント) | 44.4mm |
高さ(フロント) | 102mm |
幅(リア) | 61.5mm |
奥行(リア) | 23.6mm |
高さ(リア) | 25.5mm |
付属品 | シガープラグコード、カメラケーブル、取付ステー、両面テープ(フロントカメラ 取付ステー固定用)、両面テープ(リヤカメラ 取付ステー固定用)、脱脂クリーナー、コードクランプ、ステッカー、microSDカード |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
コムテック HDR801の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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