スモークガラスにも対応でき、「いつでも鮮明、高画質。」を謳う前後2カメラ型ドライブレコーダー、JVCケンウッド DRV-MR775C。「きれいに映り、逆光補正も良好」「24時間365日駐車監視できて便利」と評判な一方、「夜はナンバーが見えない」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の前後ドライブレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、前後ドライブレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
JVCケンウッド DRV-MR775Cは、加害者の車を迅速に録画して保護できるものがほしい人におすすめ。衝撃を検知して自動録画を行うGセンサーを搭載しているうえ、比較したなかには非対応の商品も多かったSDカードのチェック機能が搭載しています。映像保護機能はとにかく充実していたため、万が一のときでも、記録不良で証拠が撮れなかった…という事態が起きにくいですよ。
フロントは約368万画素のWQHD画質というだけあり、映像も鮮明。実際に3.5mの距離からナンバープレートを撮影すると、本拠地以外の数字がしっかり映りました。水平画角もフロント130度・リア120度と十分な広さです。比較した商品にはフロント90度と画角が狭いものもありましたが、こちらは突然の割り込みや飛び出しの映像も記録しやすいですよ。
逆光下でも、フロント・リアともに2m先のナンバープレートもクリアに映せました。トンネルの出入り口や日差しの強い場所でもきれいに映るでしょう。一方、「夜はナンバーは見えない」と口コミあるように、真っ暗な環境下では人や木々の形がほとんど映りません。街灯の少ない道やトンネルの中など、事故が起こりやすい状況では黒潰れするのが残念でした。
液晶モニターつきで、撮影した映像をその場ですぐ確認できるのもポイント。パソコン用のソフトは、比較したほとんどの商品がWindowsのみだったなか、本品はWindows・Macのどちらにも対応しています。OSを問わず、走行ルートや速度など事故時の詳細な状況を把握でき、過失割合の判断に役立つでしょう。
同社のDRV-MR570よりはやや画角が狭く、価格も高めですが、高画質なうえに音声での操作にも対応したハイスペックな商品。とはいえ、比較したなかにはさらに画角が広いものや、Wi-Fiで接続してスマホで映像確認ができるものもありました。より便利な機能がほしい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
実際にJVCケンウッド DRV-MR775Cと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイドライブレコーダーと、撮影画角の広さ・映像のきれいさ・悪条件下での映像のきれいさ・映像の確認のしやすさ・映像保護機能の充実度それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
JVCケンウッド DRV-MR775Cのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
JVCケンウッド
高画質で画角も広いものはコレ。証拠を残しやすく使いやすい
JVCケンウッドは、2008年に設立された映像・音響などの開発を手掛ける日本のメーカー。カーナビやドライブレコーダーの分野でもOEM事業として数多くの商品を提供しています。個人向けの商品から、損害保険会社向けに通信型ドライブレコーダー・タクシー配車システムなども提供し、高い技術を活かしたものづくりを目指しています。
JVCケンウッド DRV-MR775Cは、長年培ってきた映像技術の細かいこだわりと経験によるノウハウで、時間帯やシーンを問わず高画質に撮影できると謳った商品。同社の「Xシリーズ」のハイスペックモデルです。
前行発売機種・DRV-MR570との大きな違いは、記録解像度。フロントカメラは、フルHDの約1.8倍の解像度がある約368万画素のWQHDにグレードアップしました。リアカメラはフルHDの高画質録画が可能です。
夜間やトンネル内でも鮮明に映像を録画できるよう、高感度CMOSセンサー「STARVISTM」を搭載。7段階の明るさ調整ができるため、スモークガラスの濃さにあわせて使えるのも便利です。
ほか、スペックの詳細は以下のとおりです。
繰り返しの書き込み耐久強化や断片化に強くなったという触れ込みの「3D NAND型32GB microSDカード」も付属しています。
ハンドルから手を離さず緊急録画できる「音声コマンド機能」があるのも特徴。「録画開始」「シャッター撮影」となど話しかければ、万一の際も迅速に録画できます。
運転支援機能を豊富に備えているのも注目ポイント。「前方割込み警告」や「後方急接近警告」など、8つの危険事態をすばやく検知し、警告と記録を行います。近年問題となっているあおり運転にも対応できるよう、本体下部には大きな「緊急イチ押し録画ボタン」を設置。いざというとき残したい場面を手動で録画できます。
24時間365日対応の駐車録画機能があるのも心強い点です。最長24時間の「常時監視モード」では、衝撃検知前後の録画が可能。24時間365日「衝撃検知録画モード」では、衝撃検知後のみ録画を開始するため、いざというときに備え消費電力を抑えながら監視できます。
今回は、JVCケンウッド DRV-MR775Cを含む前後2カメラ型ドライブレコーダー全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
JVCケンウッド DRV-MR775Cのメリットは、撮影画角の広さ・映像のきれいさ・逆光への強さ・映像の確認のしやすさ・映像保護機能の充実度の5点。購入を検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
各商品を壁から3.5mの距離に設置し、10度ずつ40~150度までの角度で撮影する検証を実施。その結果、側方の映像もしっかりと記録できました。
水平画角はフロント130度・リア120度と広く、ドライバーの死角になりがちな側方も捉えます。メーカー公称値(フロント139度・リア131度)とも大きな違いはありません。
比較したなかには、フロント90度・リア40度と画角が狭く、突然の割り込みや側方の撮影に対応できないものもありました。そんななかで本商品は、すり抜けなどの危険運転をする車両の映像も記録できるでしょう。
フロントカメラはWQHD、リアカメラはフルHDと高画質なため、映像のきれいさも申し分ありません。
3.5m離れた位置から撮影したところ、前後どちらのカメラもナンバープレートの本拠地以外はしっかりと判読できました。本拠地が不鮮明でも、車の色や走り去った方向などの情報と組み合わせれば、加害者車両の特定に十分有効でしょう。
ドライブレコーダーはLEDタイプの信号だと無点灯のように記録することも。本商品は1秒あたりのコマ数を示すフレームノートは27.5fpsで、信号の点滅周期とも被りません。比較した商品にはフレームレートが被るものもありましたが、こちらは西日本・東日本どちらの周波数にも対応しており、走行場所を問わずはっきり映せます。事故時の過失割合などの確認にも有効でしょう。
逆光下での映像はかなり鮮明です。上記の画像にあるように、激しい逆光を再現した環境でも、フロント・リアカメラともに2m先のナンバープレートの情報を明確に読み取れました。
白とびや黒つぶれを低減するHDR機能や「F1.8明るいレンズ」を採用しているとあって、逆光やトンネルを抜けたときのような状況にも強いようです。
液晶モニターを搭載しているため、撮影した映像をその場で再生できるのが便利。ただしWi-Fiには対応しておらず、スマホでの映像確認はできません。
なお、付属の専用ビュアーソフトを使えば、Windows・Macどちらでも詳細な映像確認が可能です。ほとんどの商品がWindowsしか対応していないため、Macユーザーには大きなアドバンテージになるでしょう。
万が一事故が起きた際に役立つ、Gセンサーによる衝撃の記録や、GPSによる走行速度・走行ルートなどの情報確認にも対応。速度超過はないかの証明、事故が発生した場所の説明や現場検証などに活用できます。
外出先ではモニターですぐに映像をチェックでき、家に帰ってからはPCでじっくりと映像を見返せるため、当て逃げや事故にあったときでも状況を落ち着いて確認できますよ。
録画した映像が消える可能性が少ないかチェックしたところ、映像保護機能が充実しているのがわかりました。
Gセンサーにより、衝撃を感知すると事故の映像を自動で保護。手動での録画にも対応しているため、あおり運転など危険なシーンも記録できます。音声でも操作でき、運転で手が離せないときも困りません。
比較したなかには搭載していない商品も多くあった、SDカードの異常を知らせるチェック機能があるのも魅力。同社のSDカードを使用したときに限りますが、寿命が近づくと破損前に告知してくれます。いざというとき、証拠となる映像が記録できていないというリスクを減らせるでしょう。
SDカードの定期的なフォーマットは必要ありません。最大128GBまで対応しているため、長時間の記録にも耐えられます。あらゆるシーンで記録を保護しやすい商品でしょう。
JVCケンウッド DRV-MR775Cのデメリットは1点で、暗所での撮影が苦手でした。夜に車を運転することが多い場合には、よく検討が必要です。
夜間走行時は映像が暗く、通行人の姿が映りにくい可能性があります。口コミで「夜はナンバーは見えない」という指摘があるように、真っ暗な環境下での輝度はフロントカメラで1.32、リアカメラで37.8と低い数値。撮影した画像を見たところ、人も木も確認できませんでした。
前後2カメラには高感度CMOSセンサー「STARVISTM」を搭載しているものの、街灯の少ない夜道は苦手といえます。
とはいえ、比較したなかにはリアカメラではある程度明るく補正できる商品は数点あったものの、フロントカメラではっきり写るものはありませんでした。
暗所での撮影には折り合いをつけ、ハイビームで走行するなどの工夫をしましょう。
記録解像度 | フロント:WQHD(2560×1440)、フルHD(1920×1080)、HD(1280×720)/リア:フルHD(1920×1080)、HD(1280×720) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 130度 |
フレームレート(フロント) | 3.4/13.7/27.5fps |
実測した水平画角(リア) | 120度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 約368万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 139度 |
対角画角(フロント) | 162度 |
総画素数(リア) | 207万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 約131度 |
対角画角(リア) | 約163度 |
記録方式 | 常時録画、イベント記録、緊急イチ押し録画(手動録画) |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MP4 |
給電方式 | 電源直結 |
幅(フロント) | 89mm |
奥行(フロント) | 38mm |
高さ(フロント) | 50mm |
幅(リア) | 60mm |
奥行(リア) | 29mm |
高さ(リア) | 25mm |
付属品 | 車外後方撮影用カメラ、メインユニット用取付ブラケット、電源ケーブル、microSDカード、車外後方撮影用カメラケーブル |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
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高画質で映像保護機能も充実していたものの、黒潰れが残念だったJVCケンウッド DRV-MR775C。ここでは、本商品の購入にふみ切れない人に向けて、ほかの商品を紹介します。
今回検証したところ、暗所でもしっかり撮影できる総合力の高い商品は見つかりませんでした。ドライブレコーダー選びに迷っている人は、暗所の撮影はライトで補う前提で考え、それ以外の弱点が少ないユピテルのSN-TW9700dを選びましょう。
前後カメラともに水平画角140度と広角で、車両の横までしっかり映ります。逆光を抑えて撮影でき、リアカメラであれば暗所も明るく補正できていました。大切な証拠映像が残せない事態を防ぐ、映像保護機能も充実していますよ。
SDカードの入れ忘れや破損にも気づきやすく、最大記録容量128GBで長時間の撮影にも耐えられます。面倒な定期的なフォーマットも必要ありません。ECサイトで2万円以下と手が出しやすい価格ながら、高性能・多機能です。
DRV-MR570は、同社のなかでも価格が安いながらに、検証では本商品より評価を伸ばしました。
前後カメラともに水平画角が実測値で130度と、DRV-MR775Cよりもさらに広めです。すり抜けや割り込みなどの危険運転が映りやすいですよ。ナンバープレートも本拠地以外は鮮明に記録できたので、万が一の際に加害者の車両を捜索しやすいでしょう。
DRV-MR775Cと同様にSDカードのチェック機能があり、不具合による撮影エラーに気づきやすいのも利点です。最大記録容量は128GBと多く、定期的なフォーマットも必要ありません。専用ビュアーソフトは、Windows・Mac両方に対応しています。
JVCケンウッド DRV-MR775Cは、公式オンラインストア・Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECショップで購入可能。税込価格は35,800円(※執筆時点・公式サイト参照)ですが、ECサイトでは27,000円ほどと少しリーズナブルです。
なお、公式サイトで購入すると「録画中」のステッカーがつきます。出張取りつけサービスの割引対象にもなっているので、自分で取りつけられるか心配な人は利用してみてくださいね。
本品は、交通事故時ドライブレコーダー買替補償金制度も利用できます。商品を設置した車両でレッカー搬送が必要な事故にあった場合、ドライブレコーダーの再購入費用として一律4万円の受け取りが可能です。事前登録が必要なので、購入後は手続きを行いましょう。
JVCケンウッド DRV-MR775Cは、自分で取りつけられます。手順は以下のとおりです。
<メインユニットの取りつけ方>
1.水平で安全な場所に車両を駐車する
2.取付ブラケットをメインユニットのプラケット取りつけ部に差しこむ
3.推奨取りつけ位置を確認し、メインユニットの取りつけ位置を決める
4.クリーニングクロスなどで取りつけ場所の汚れを拭きとる
5.両面テープでフロントガラスに押しつけ、取付ブラケットを貼りつける
<2ndカメラ(リア)の取りつけかた>
1.角度調節ネジを緩めて、大まかな角度調整を行う
2.2ndカメラの推奨位置を参考にして取りつけ位置を決める
3.クリーニングクロスなどで取りつけ場所の汚れを拭きとる
4.取付ブラケットから接着用プレートを外し、両面テープでリアガラスに押しつける
5.取付ブラケットを接着用プレートに取りつける
フロントカメラは、視界を妨げない位置、2ndカメラ(リア)は熱線を避けて貼りつけましょう。配線をきれいに取りつけるのは難しいため、心配な人はプロに依頼すると確実ですよ。工賃は2万円ほどかかりますが、配線が断線したり位置がずれたりといった事態を防げます。
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