最先端と謳うPCIe Gen4x4 NVMeを採用し、PS5に対応しているPatriot(パトリオット) Memory Viper VP4300 VP4300-1TBM28H。インターネット上でも「PS5ではどのゲームでも安定して使える」と評判です。しかしなかには「熱がこもりやすい」などの口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Patriot Memory Viper VP4300 VP4300-1TBM28Hを含むPS5対応SSD全10商品を実際に使ってみて、ベンチマークテスト・起動時間・ロード時間・冷却性能を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Patriot MemoryのViper VP4300は、重たいゲームもサクサク読み書きできる快適さが魅力です。66GBある「Apex Legends」の読み込みは50.64秒、書き込みも4分33秒で完了し、上位商品と遜色ないレベル。今回比較したほとんどの商品で大差はなかったものの、本格3Dグラフィックの「原神」の書き込みが最速だったのも印象的です。
起動・ロードの実測値もなかなか優秀。約44GBある「エルデンリング」のロード時間は10.91秒とかなりスピーディでした。起動時間は12.86秒と最速だった商品より1秒ほど遅いですが、SSDとしては十分な性能といえます。
ベンチマークテストでは、読み込み約6395.71MB/s・書き込み約5806.37MB/sをマークしました。読み込みは公称値の7400MB/sを下回りましたが、書き込みは公称値以上の速度を記録しています。容量は1TB・2TBの2種類があり、PS5のソフトのアップデートやダウンロードには十分な大きさですよ。
一方で、冷却性能は物足りない結果です。ヒートシンク付きではあるものの、データ転送時の最高温度は72℃と高め。60℃を超えると故障のリスクが高まるといわれており、休憩を挟むなど対策が必要でしょう。ほかの商品のなかには50℃台のもあったので、速度も放熱性も重視したいなら以下のSSDも検討してみてください。
最速値・平均値は執筆時点でのものです
1985年に設立したPatriot Memoryは、メモリやストレージ製品を手掛けるアメリカのメーカー。消費者向け・ゲーミング向け・産業分野向けの3つのブランドを展開し、機能性とデザイン性にこだわったアイテムを多数販売しています。
今回ご紹介するViper VP4300は、ゲーミング部門「Viper Gaming」から発売されたVP4300シリーズのハイパフォーマンスモデル。左右非対称のアルミニウム製ヒートシンクを採用し、高熱から本体を守る最高クラスの熱シールド設計と謳われています。容量は1TB・2TBの2種類が用意されていますよ。
PS5のソフトは容量が大きく、元から搭載されているSSDに保存できるのは10本前後。外付けSSDだと保存はできるものの起動ができないため、効率よく遊ぶには内蔵SSDの増設が実用的です。本商品はPlayStation公式の条件をクリアしているので、PS5にそのまま使えます。
接続規格には、従来の2倍の通信速度を実現する第4世代の「PCle Gen4」を搭載。容量1TBの公称値は読み込み7400MB/s・書き込み5500MB/s、2TBは読み込み7400MB/s・書き込み6800MB/sに達します。
下位互換性があり、第3世代「PCle Gen3」のシステムで使用できるのも利点ですよ。
本体サイズは長さ80×幅22×厚み8mmで、接続端子の規格はM.2 M Key。どちらのスペックもPS5の増設条件を満たしているので、そのまま取り付けることが可能です。
PS5への取り付け方法が簡単なのもうれしいポイント。本体のフタを開けて拡張スロットのカバーを外し、SSDを所定の位置へネジ留めすれば完成です。専門知識がなくても、ドライバー1本あれば初心者でもスムーズに取り付けられるでしょう。
今回は、Patriot Memory Viper VP4300を含むPS5対応SSD全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な内容は以下のとおりです。
まずは、ベンチマークテストの検証です。ストレージの転送速度を計測するソフト「CrystalDiskMark」を使い、SSD自体の性能を評価しました。なお、検証では容量1TBのモデルを使っています。
結果、読み込み6395.71MB/s・書き込み5806.37MB/sとかなり高速。読み込みは公称値の7400MB/sに届きませんでしたが、書き込みは公称値の5500MB/sを上回る数値を記録しました。上位商品と大差ない結果で、ソフトのコピー時間の高速化が期待できます。
一方で、起動やロードに関わる数値は上位商品には及ばず。読み込み612.51MB/s・書き込み373.57MB/sと、今回比較した商品の平均値を少し下回りました。
【参考データ】
単位はMB/s、値はすべて執筆時点のものです
次に、実際にPS5にソフトをセットして実使用での読み書き速度も計測しました。結果、66GBある「Apex Legends」の読み込みは約50秒で完了。書き込みも4分33秒と高速です。本格3Dグラフィック「原神」の書き込みが、全商品のなかで最速(執筆時点)だったのも印象的でした。
ただ今回比較した商品はどれもスピーディで、ほとんどの商品との差は1~2秒程度。これだけ速度が出ていれば、十分快適に使えるでしょう。
【検証結果】
続いて、ゲームの起動時間とロード時間を検証しました。
ここでは、約44GBある「エルデンリング」を実際にプレイ。「PRESS ANY BOTTUN」が表示されるまでを起動時間、「YOU DIED」の表示が出てから再度プレイ可能になるまでをロード時間と定義して計測しました。
結果、起動時間は12.86秒と、PS5の内蔵SSDよりかなり短縮できました。今回比較した商品の平均値12.4秒・最速値11.75秒には及ばなかったものの、実使用ではそこまで遅いと感じないでしょう。
ロード時間は10.91秒と非常にスピーディで、最速値の10.78秒と同レベルです。復活を繰り返すアクション系や高画質ムービーを挟むゲームでも、画面が快適に切り替わるでしょう。
平均値・最高値は執筆時点のものです
最後に、冷却性能を検証しました。
SSDの状態を確認できるソフト「CrystalDiskInfo」を使って、故障のリスクに関わる動作中の温度をチェックしています。
64GBのデータを読み書きしたときの最高温度は72℃とやや高く、冷却性能はまずまず。最高クラスの熱シールド設計と謳われていますが、全体平均の68℃(執筆時点)を上回りました。口コミでも指摘があったように、熱くなりやすいのが気になるところです。
長時間の使用や大量のデータ転送の際には、温度が上がりすぎないようチェックが必要。風通しのよい場所に置いたり休憩を入れたりするなど、工夫しながら使うのが安心でしょう。
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最後に、速度・放熱性ともに高評価だったほかのおすすめ商品をご紹介します。
Western DigitalのWD BLACK SN850 NVMe SSDは、読み書き速度と放熱性を両立したアイテム。ベンチマークスコアは公称値と差がなく、読み込み約6537MB/s・書き込み約5290MB/sとかなり高速でした。放熱性も申し分なく最高温度は57℃と低め。長時間快適にゲームを楽しめるでしょう。
キングストンのFURY Renegadeも、時間を気にせずプレイしやすい1台です。ヒートシンクの性能が高く、最高温度は56℃と非常に低い温度をキープできました。起動・ロードも群を抜いたスピードを記録し、大容量ゲームの待ち時間が少なくサクサク動きますよ。
インターフェース | PCIe Gen4.0 x4 |
---|---|
容量 | 1000GB |
NANDタイプ | 3D NAND |
読み込み速度(公称値) | 7000MB/s |
書き込み速度(公称値) | 5300MB/s |
読み込み速度(検証時) | 6537.84MB/s |
書き込み速度(検証時) | 5290.38MB/s |
メーカー保証期間 | 5年 |
TBW | 600TBW |
MTBF(平均故障間隔) | 不明 |
セキュリティ | 不明 |
対応OS | Windows、PlayStation 5 |
設置方式 | 内蔵 |
DWPD | 0.32 |
シリーズ容量 | 500GB、1TB、2TB |
幅 | 23.4mm |
奥行 | 80.0mm |
高さ | 8.8mm |
PS5対応 | |
PS4対応 | 不明 |
PS4Pro対応 | 不明 |
ヒートシンク付き |
Western Digital WD_BLACK SN850 NVMe™ SSDをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
インターフェース | PCIe 4.0 x4 NVMe |
---|---|
容量 | 1000GB |
NANDタイプ | 3D TLC |
読み込み速度(公称値) | 7300MB/s |
書き込み速度(公称値) | 6000MB/s |
読み込み速度(検証時) | 6453.85MB/s |
書き込み速度(検証時) | 5939.11MB/s |
メーカー保証期間 | 5年 |
TBW | 1.0PBW |
MTBF(平均故障間隔) | 1,800,000時間 |
セキュリティ | 不明 |
対応OS | 不明 |
設置方式 | 内蔵 |
DWPD | 不明 |
シリーズ容量 | 500GB、1TB、2TB、4TB |
幅 | 24mm |
奥行 | 80mm |
高さ | 11mm |
PS5対応 | |
PS4対応 | 不明 |
PS4Pro対応 | 不明 |
ヒートシンク付き |
キングストン FURY Renegade PCIe 4.0 NVMe M.2 SSDをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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