携帯性にこだわったコンパクトボディが特徴的なモバイルバッテリー10,000mAh、Anker(アンカー)PowerCore 10000。「スマホを2~3台連続で充電できた」などと評判です。しかし、「重くて持ち運びが大変」「充電時間がかかる」という口コミもあるため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに人気のAnkerの633 Magnetic Batteryや334 MagGo Batteryのモバイルバッテリー10,000mAhとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モバイルバッテリー10,000mAh選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker PowerCore 10000は充電出力が低いため、充電には時間がかかります。実際に充電したときの最高出力は4.62Wと低く、比較した全商品の平均値約18.09W(※執筆時点)を大きく下回る結果に。Wの数値が大きいほど充電スピードは速いため、「充電時間がかかる」という口コミのとおりといえます。すぐに端末を使いたいときには物足りません。
使い勝手も懸念点がありました。入力ポートはmicroUSBのみ・出力ポートはType-Aのみで、比較した大半の商品にあったUSB Type-Cポートは入力・出力のどちらも非搭載。使っているケーブルをType-Cでそろえている人には向きません。2台同時充電ができないのもネックです。
一方で、変換ロスは36.05%と少なめでした。10,000mAhの表記に対して実容量は6,395mAhです。比較したなかにはロス率を20%台に抑えられた商品もありましたが、iPhone 14を1回フル充電にできるほどの容量はありますよ。「スマホは2~3台連続で充電できた」という口コミほどの容量はないものの、低価格帯の商品としては健闘しています。
持ち運びやすさも優秀。本体サイズは幅6.0×奥行9.2cmと小型で、厚みも2.2cmと薄いのでスマホと重ねても操作の邪魔になりません。比較した全商品の平均重量が約214g(※執筆時点)だったのに対し、メーカーが謳うように重量も180gと軽量。「重くて持ち運びが大変」という口コミに反して、ポケットにも入れやすいですよ。
値段は税込2,990円(※公式サイト参照・執筆時点)と、比較したなかでは低価格帯。携帯性こそ高いものの、素早く充電したい人・多彩な機器の充電を考えている人には向きません。比較したなかには、充電の速さと使いやすさを兼ね備えている商品もあったので、そちらを検討してみてはいかがでしょうか。
実際にAnker PowerCore 10000と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイモバイルバッテリー10,000mAhと、変換ロスの少なさ・充電の速さ・持ち運びやすさ・使いやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Anker PowerCore 10000のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
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大容量で高速充電するならコレ。ケーブル内蔵でかさばらない
モバイルバッテリー10,000mAhは、スマホを約2回充電できる容量を持ちつつも、バッグに入れて持ち運べるほどの携帯性を兼ね備えているアイテム。ワイヤレス充電やACプラグを内蔵したモデルなどといった多彩な種類が販売されているため、普段使いから旅行時までさまざまなシーンで活躍します。
今回ご紹介するAnker PowerCore 10000もそのひとつ。PowerBankシリーズやPowerCoreシリーズなどのモバイルバッテリーを開発するAnker(アンカー)が、2016年2月に発売した商品です。携帯性にこだわっており、卵3つ分の軽量ボディでいつでもどこでも気軽に持ち運べると謳っています。
出力端子はUSB Type-Aを搭載。iPhone・Galaxyなどのスマホやタブレットに対応し、iPhone 14は約2回まで充電が可能と謳っています。メーカー独自技術として「PowerIQ」と「VoltageBoost」を採用。PowerIQで接続先の機器を自動的に検知し、VoltageBoostで電圧出力を平滑化して素早く充電するとしています。
なお、詳しいスペックは以下のとおりです。
本体サイズは約幅92×奥行60×厚さ22mm、重量は約180g。2019年5月時点では、10,000mAhモバイルバッテリーとして世界最小・最軽量だと謳っています。
外装は高級感のあるマット仕上げを採用。カラーバリエーションは、ホワイト・ブラック・ブルー・レッドの全4種類です。控えめにロゴをあしらったシンプルデザインなので、使いたい端末や使用シーンに合わせて複数のカラーを使いわけるのもおすすめですよ。
付属品は、取扱説明書・保証書・Micro USBケーブルの3つ。Micro USBケーブルを接続することで、パソコンや急速充電器などのUSBポートを通して本体の充電ができます。
今回はAnker PowerCore 10000を含む、モバイルバッテリー10,000mAh全38商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証の内容は以下のとおりです。
まずは、モバイルバッテリーの性能を左右する変換ロスの少なさを検証。フル充電状態のモバイルバッテリーが空になるまで、電子負荷抵抗器・電圧電流チェッカーを使ってバッテリーの実容量を計測しました。変換ロスが30%以下の商品をとても満足できる基準とし、各商品を評価しています。
その結果、変換ロス率は36.05%と少なめでした。比較した商品の平均約32.72%(※執筆時点)を超えています。10,000mAhの表記に対し実容量は6,395mAhあったので、ロスは抑えられているといえるでしょう。
とはいえ、「スマホは2~3台連続で充電できた」という口コミに反し、iPhone 14のフル充電は1回が限度です。比較したなかにはロス率を20%台に抑え、2回分のフル充電ができたものもあり、上位商品には一歩届きませんでした。
続いて、充電の速さの検証です。MacBook Pro 16インチの電池残量が30%から60%になるまで商品を用いて充電。充電時の最高出力を電圧電流チェッカーで測定し、充電出力(Wの数値)が高いものほど高評価としています。
その結果、最高出力は4.62Wとかなり低い数値でした。比較した全商品の平均値の約19.24W(※執筆時点)を大きく下回っています。Wの数値が大きいほど充電スピードが速いため、「充電時間がかかる」との口コミは払拭できず。スマホの充電はできますが、すぐに使いたい人には不向きです。
続いて、外出先・旅行先での利便性を左右する持ち運びやすさを検証。テスターが各商品の面積・厚さ・重量をチェックしました。
持ち運びやすさは優秀です。サイズは幅6.0×奥行9.2cmと小型で、厚み2.2cmと薄くスマホと重ねても操作できます。比較したAC充電器としても使える商品はかなり大型だったのに対し、カバンやポケットに入れやすいですよ。
メーカーが謳うとおり重量も180gと軽量で、高評価の基準とした260gを大幅に下回る数値でした。比較した商品の半数以上が200gを超えていており、「重くて持ち運びが大変」との口コミに反する結果です。
最後に、使いやすさの検証です。各商品の充電残量の表示方法・同時充電台数・PD入力やパススルー充電に対応しているか・ワイヤレス充電の有無をチェックし、評価しました。
結果、使いやすさは低評価に。入力ポートはmicroUSBのみで、比較した多くの商品が備えていたUSB Type-Cポートは入出力ともにありません。使っているケーブルをType-Cでそろえている場合は使いにくいでしょう。なかには2台同時充電ができる商品もあったなか、1台だけなのも惜しい点です。
充電残量はインジケーター表示でシンプルなデザイン。ワイヤレス充電には対応していません。USB Type-A出力ポートがあればよい人には、候補のひとつとなるでしょう。検証結果の詳細は以下のとおりです。
変換ロス率 | 36.05% |
---|---|
最大出力(実測値) | 4.62W |
良い
気になる
入力端子 | microUSB×1 |
---|---|
出力端子 | USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | |
付属品 | USB Type-A to microUSBケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 18か月+6か月(会員登録後) |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
幅 | 6.0cm |
奥行 | 9.2cm |
高さ | 2.2cm |
重量 | 約180g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Anker PowerCore 10000は、Anker JAPANの公式サイトで販売されています。公式サイトの販売価格は税込2,990円(※執筆時点)です。公式サイトでは購入前・購入後に不明な点があればチャットで相談できるので、購入を検討している人はぜひ活用してみましょう。
ほかにもAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトや、全国各地のビックカメラ・ヨドバシカメラの取扱店舗にて販売されています。値段はショップによって異なるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
モバイルバッテリーは基本的に飛行機内へ持ち込めますが、空港への預け荷物には入れられない点に注意してください。モバイルバッテリーに内蔵されているリチウムイオン電池は発火・火災の危険性があるため、空港で預け荷物に入れてしまった場合、X線検査で引っかかり破棄されることがあります。
持ち込める容量・個数には制限があり、各航空会社で基準が異なるため、事前に必ず航空会社の公式サイトで調べておきましょう。
モバイルバッテリーは、内部のリチウムイオン電池が発火・爆発の危険性があるため、一般ごみとして廃棄できません。リサイクルが可能な二次電池に分類されているので、家電量販店やホームセンターなどに設置されている回収用の「リサイクルBOX」に入れて処分してくださいね。
最後に、素早く充電できて使いやすいモバイルバッテリー10,000mAhをご紹介します。
素早く充電したいなら、Ankerの633 Magnetic Batteryがおすすめです。充電時の最高出力は18.37Wと高く、スマホの急速充電には十分な性能。iPhone 14なら2回分のフル充電ができる容量も持ち合わせています。ワイヤレス・有線充電の両方に対応し、3台まで同時に充電できますよ。
使いやすさで選ぶなら、Ankerの334 MagGo Batteryもおすすめ。本体にはType-CとType-Aの2種類の出力端子を搭載しています。内蔵されたマグネットを活用すれば、MagSafeに対応したiPhoneのワイヤレス充電も可能。実容量が多くたっぷり充電でき、スマホへの急速充電もできる性能でした。
変換ロス率 | 27.89% |
---|---|
最大出力(実測値) | 18.37W |
良い
気になる
入力端子 | USB Type-C×1 |
---|---|
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | 7.5W |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 24か月+6か月(会員登録後) |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
幅 | 10.7cm |
奥行 | 6.6cm |
高さ | 1.8cm |
重量 | 約218g |
Anker 633 Magnetic Batteryをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
変換ロス率 | 28.56% |
---|---|
最大出力(実測値) | 17.97W |
良い
気になる
入力端子 | USB Type-C×1 |
---|---|
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | 7.5W |
付属品 | USB Type-A to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 18か月+6か月(会員登録後) |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
幅 | 7.0cm |
奥行 | 10.7cm |
高さ | 1.8cm |
重量 | 約206g |
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000) A1642をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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