最大65Wの高出力で「MacBook Proも充電可能」と謳う10,000mAhモバイルバッテリー、Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) A1339N11。「外出先でのガジェット充電に最適」と評判ですが、「サイズが大きくて重い」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の10,000mAhモバイルバッテリーとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、10,000mAhモバイルバッテリー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
本体にはコンセントプラグがついているため、モバイルバッテリー・急速充電器と2wayで使えるのも特徴です。出力ポートはUSB Type-Cが2口あり、同時に2台まで接続できます。本体の充電をしながら外部機器へ給電する、パススルー充電機能も備えていました。バッテリー残量はディスプレイに数字と円で表示されるので、ひと目でわかりますよ。
一方で、変換ロス率は実測値で40.19%と多めでした。容量で考えると公称値9,600mAhのうち、実容量は5,742mAhになる計算です。比較した全商品の変換ロス率の平均である38%(※2024年10月時点)を超えており、iPhone14の場合は1回しかフル充電にできません。スマホを2回以上充電したい人には物足りないでしょう。
コンセントプラグつきで便利な反面、持ち運びやすさはいまひとつです。サイズは幅4.4×奥行11.5×高さ4.2cmと分厚く、重量も308gと重め。比較したほかの商品には、スマホと一緒に持てるほど小型なものや重量が200gほどと軽いものがあったことから、「サイズが大きて重い」との口コミどおりといえます。
また公式サイトでの販売価格は税込14,990円(※2024年10月時点)と、比較した商品のなかでも高めでした。はじめの1台としては購入しづらい価格帯です。ノートPCの充電にも使えるほどパワフルな出力や機能性の高さはよい点ですが、実容量の多さや持ち運びやすさを求める人はほかの商品もチェックしてみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) A1339N11と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイの10,000mAhモバイルバッテリーと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) A1339N11に気になる点がある人は、あわせてチェックしてみてください。
UGREEN
大容量で高速充電するならコレ。ケーブル内蔵でかさばらない
今回ご紹介するのは、世界中で愛用されるモバイル充電機器ブランドのAnkerが販売したPrime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) A1339N11。コンパクトさと高出力にこだわった同社の最高峰充電器シリーズ「Anker Prime」の1つで、モバイルバッテリー・USB急速充電器の2wayで使えるのが特徴です。
バッテリー容量は9,600mAh・最大65Wとパワフルな出力を備えており、「MacBook Proも充電可能」とのこと。出力ポートはUSB Type-Cが2口あり、使用時の出力は1口のみの場合で65W・2口の場合は20Wと45Wにわかれます。
サイズは幅4.4×奥行11.5×高さ4.2cm・重量は308g。持ち運びやすさを考えて小型化しており、同出力の従来モデルよりも約60%コンパクトに設計しています。24か月のメーカー保証がついており、会員登録すれば6か月間の延長がてきますよ。なお、詳しい商品情報は以下のとおりです。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の10,000mAhモバイルバッテリーを比較検証したところ、Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) A1339N11には3つの気になる点がありました。1つずつ解説していくので、購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
モバイルバッテリーを選ぶうえで重要な変換ロス率は大きめです。実際に計測した変換ロス率は40.19%と、比較した全商品の平均38%(※2024年10月時点)を上回る結果に。公称値の9,600mAhに対して実容量は5,742mAhでした。
iPhone14の場合、1回しかフル充電にできません。外出先でスマホを複数回充電したい人には不向きでしょう
検証では同じシリーズの製品の変換ロス率も調査しましたが、PowerCore Fusion 10000は40.41%・Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は42.94%と本品に近い数値でした。
サイズが大きめで持ち運びづらいのもネックです。面積は50.6cm2と比較した商品内でも大きすぎませんが、高さは4.2cmと分厚め。同シリーズのPowerCore Fusion 10000やPower Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は3.0cmほどだったことをふまえると、かさばりやすいでしょう。
また比較したほかの商品には重量が200gと軽いものもあったなか、本品は308gと重めです。口コミどおりの結果となったため、日常的に持ち歩くには負担に感じる可能性があります。
公式サイトでの販売価格が税込14,990円(※2024年10月時点)と高価なのも気になります。シリーズ製品と比べても以下のように高く、購入しやすいとはいえません。予算が限られている・手軽に使えるモバイルバッテリーがほしい人には不向きでしょう。
<公式サイトでの価格の比較>
価格は2024年10月時点
価格は高めですが、最大65Wの高出力なのは魅力です。コンセントにさして急速充電器として使えば、スマホだけでなくノートPCまで充電できますよ。
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) A1339N11には気になる点がある反面、よい点もありました。購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
充電の速さは、比較した全商品のなかでもトップクラスの評価を獲得(※2024年10月時点)。検証では実際にMacBook Pro 16インチを電池残量が30%から60%になるまで充電したときの出力を電圧・電流チェッカーで計測したところ、58.623Wを記録しました。
同シリーズのPowerCore Fusion 10000が18.79W、Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)が28.482Wだったことをふまえると、メーカーの謳い文句どおり高出力です。スマホやタブレットはもちろん、ノートPCの急速充電をしたい人にも適しています。
ただしバッテリー容量が9,600mAhしかなく、モバイルバッテリーとしてノートPCを充電するには少し心許ない可能性も。充電時には、コンセントにさしながら使用しましょう。
使いやすさを考えた工夫もされていました。コンセントプラグが内蔵されており、モバイルバッテリー・急速充電器の2つの使い方が可能。本体の充電方法もコンセントに差し込むだけと簡単です。
比較した商品内でもないものが多かった、パススルー充電に対応しているのも魅力。本体の充電をしながら外部機器へ給電できます。ワイヤレス充電には非対応ですが、出力ポートはType-Cを2口搭載しており、同時に最大2台まで機器の充電が可能です。
本体にはディスプレイが内蔵されており、バッテリー残量は数字と円のイラストで表示されます。LEDライトやインジケーターで表示される商品に比べて、パッと見ただけで残量を把握できるため、充電し忘れを防げるでしょう。
変換ロス率 | 40.19% |
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最大出力(実測値) | 58.62W |
良い
気になる
入力端子 | AC、USB Type-C×2 |
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出力端子 | USB Type-C×2 |
ワイヤレス時の最大出力(公称値) | |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、ストラップ、取扱説明書 |
保証期間 | 24か月+6か月(会員登録後) |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
幅 | 4.4cm |
奥行 | 11.5cm |
高さ | 4.2cm |
重量 | 約308g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
14,240円
(最安)
販売価格:14,990円
ポイント:750円相当
送料無料
(19,329件)
ここでは、Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) A1339N11の気になる点をカバーする商品をご紹介します。購入を迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね!
Anker 633 Magnetic Batteryは、実容量を重視する人におすすめです。実際に計測したところ、変換ロス率は27.89%とかなり小さく、公称値の10,000mAhに対して実容量は7,211mAhを記録しました。iPhone14であれば、2回までフル充電ができます。
出力も実測値で18.37Wと、スマホを急速充電するには十分なパワーでした。出力ポートはUSB Type-C・USB Type-Aの2口に加えて、最大7.5Wのワイヤレス充電にも対応。有線と併用すれば、最大3台まで同時に充電できます。
バッテリー本体にマグネットが内蔵されており、MagSafe対応のiPhoneであれば背面をくっつけるだけで充電が可能です。背面にはスタンドがついているので、スマホスタンドとしても便利ですよ。
CIOのSMARTCOBY Pro SLIMは、スマホと重ねて持ちやすいのが特徴。サイズは幅6.9×奥行9.76×高さ1.62cm・面積は67.34cm2と薄型なうえに、重量も約180gと軽量です。カバンに入れてもかさばりにくく、持ち運び時に負担は感じません。
肝心の変換ロス率は32.29%と小さめ。実容量は6,771mAhと、iPhone14を2回フル充電にできるほどでした。出力も実測値で33.55Wと大きいため、スマホだけでなくタブレットを急いで充電したいときにも活躍するでしょう。
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) A1339N11は、公式オンラインストアのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。なお、公式オンラインストアでの販売価格は税込14,990円です(※2024年10月時点)。
モバイルバッテリー・急速充電器の2wayで使える便利なアイテムなので、検証結果を参考にぜひ検討してみてください。
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