




20,000mAhの容量ながら圧倒的なコンパクトさを売りにしたノートPC用モバイルバッテリー、CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh CIO-MB67W2C1A-20000。インターネット上では「充電が速い」と評判です。一方で、「バッテリーの減りが早い」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のノートパソコン用モバイルバッテリーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ノートPC用モバイルバッテリー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh CIO-MB67W2C1A-20000は、予算を抑えながらより便利なバッテリーを選びたい人におすすめ。ノートPCを充電し専用機器で出力を測定すると、最大出力は66.04Wでした。比較した全商品の平均値の約92W(※執筆時点)は下回ったものの、満足といえる基準の65Wはクリアし、「充電が速い」との評判どおり多くのノートPCを高速充電できる性能です。
バッテリー本体への充電もスピーディ。本体への入力は67W(公称値)で可能。比較したなかには10Wと少しずつしか充電できず、満タンになるまでに約8時間かかる商品もあったのに対し、約2時間あれば満充電できます。使いたいときにバッテリー切れで使えないといった事態も防ぎやすいでしょう。
小型ながら利便性も十分です。出力ポートはType-Cを2つとType-Aを1つ搭載し、同時充電が可能。本体を充電しながら、ノートPCにも充電できるパススルー充電にも対応します。バッテリーの残量がパーセント表示される点もメリット。ただし、低電流モードはありません。「あらゆるシーンやデバイスへの充電に対応」と謳っていますが、小型機器を充電中に過電流でストップする場合があることには注意しましょう。
変換ロスがやや大きいところも気がかりです。バッテリーの実容量を計測したところ、容量の公称値が20,000mAhなのに対して、実際の容量は11,821mAh。変換ロスは40.89%で、効率がよいとされる基準の35%を上回りました。比較した商品内では変換ロスが大きいものが大半を占めており、本品も「バッテリーの減りが早い」との口コミどおり。MacBook Air 15インチ(M2)はフル充電できません。
執筆時点での値段は税込8,980円と、1万円以下で手に入る本商品。充電スピード・機能性は申し分なく、できるだけ価格を抑えたい人におすすめです。小型機器を充電したい人や、実容量が多いものがよい人はほかの商品もチェックしてみてくださいね。
価格は公式サイト参照
Anker
入出力は驚異の約140W!ロスが少なく、利便性も高い
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高性能ノートPCも急速充電できる高出力。ロスが少なく機能性も高い
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ノートPC2台を同時に高速充電可能。充実した機能性も魅力
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100W入力で本体も高速充電。一体型ケーブルで実用性あり
一番の特徴はその小ささです。気軽に持ち運べるように、幅6.9×.奥行9.5×高さ2.95cmのカードサイズまでコンパクトに設計。 20,000mAhの大容量なのに、10,000mAhのモバイルバッテリーと同等のサイズで作られています。重量は約333g。同社の前モデルよりも約19%軽量化されている点もポイントです。メーカーはあらゆるシーンやデバイスへの充電に対応すると謳っています。
急速充電規格のPPSに対応し、スマートフォンGalaxyが超急速充電が可能。独自技術の「NovaIntelligence」によって、どの出力ポートを使っても充電したいデバイスに合わせた電力を供給するつくりです。複数ポートを繋いでいるときは、最大65W以内で自動的に最適な電力に振り分けます(※)。
USB-Cポートのみ対応しています。
「NovaSafety」と呼ばれる発熱を自動で調整する機能も搭載。なお、電気用品安全法の発火・故障が起こりにくいとされる基準であるPSE認証は取得済で、安全性に配慮されています。
本体表面は、一眼レフカメラを連想させるような粗めのシボ加工が施された傷がつきにくいデザイン。カラーバリエーションは、ブラック・ホワイトの2種類です。購入時には本体のほかに、充電ケーブル(USB-C to USB-C)・取扱説明書が付属します。
CIOではさまざまな種類のモバイルバッテリーがあり、SMARTCOBY TRIOシリーズには出力が35Wに抑えられた「CIO-MB35W2C1A-20000」も販売されています。本商品より2,000円価格が抑えられているので、一部の小型PCや、スマートフォン・タブレットを充電するのであればこちらも要チェックです。
マイベストでは前モデルの「CIO-MB65W2C1A-20000」も検証済。実測した実容量は11,357mAhと、表記の20,000mAhに対してロスが大きい結果でしたが、大型ノートPCでも急速充電できるところは魅力でした。
ワイヤレス充電ができるスマートフォンを持っている人は、「SuperMobileCharger 10000mAh」もおすすめです。ケーブルを使わずに、コンセントに直接さして本体に充電できる手軽さが売り。ノートパソコンの急速充電も可能です。重量は約245gと本商品より軽いので、荷物を極力重くしたくない人にも向いています。
<ラインナップ>
価格は執筆時、公式サイト参照マイベストではユーザーが満足できる基準を「容量が大きくノートPCを0%からフル充電できる」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を変換ロス率が30%以下の商品と定めて以下の方法で検証を行いました。
マイベストではユーザーが満足できる基準を「USBで充電できるものをすべて充電できる」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準をUSBで充電できるものをすべて充電できる商品と定めて、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「スマホよりも高速で充電できる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「複数のUSB機器だけでなく、ありとあらゆるデバイスにも使えて残量もわかりやすい」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
人気のモバイルバッテリーを比較検証したところ、モバイルバッテリーには3つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
本品の出力は高め。実際にMacBook Pro 16インチを電池残量30%から50%まで充電し、最高出力を電圧電流チェッカーで測定したところ、66.04Wを記録しました。
比較した全商品の平均値である約92W(※執筆時点)より劣るものの、ほとんどのノートPCを充電できる基準の65Wを超えています。小型のノートPCから高性能なものまで高速で充電できるほどの高出力です。「充電が速い」との評判どおりの結果で、仕事用のPCを使う人にとっては心強い存在になるでしょう。
本体充電にも時間はあまりかかりません。商品をチェックしたところ入力値は67W(公称値)と、約2時間で本体を満充電できるほど高速でした。
比較したなかには入力値が10Wの商品も。10Wほどだと満充電まで約8時間かかり寝る前に充電しても朝までに完了しない場合があるのに対し、本商品なら充電し忘れた日でも短時間で持ち出せますよ。

約1時間で50%まで充電できます。
機能も充実しています。とくに、本体を充電しながらノートPCを充電できるパススルー充電に対応する点がポイント。本体を充電し忘れたときは、アダプター代わりとしても使用できます。
充電残量はパーセントで表示され、ひと目で充電タイミングを把握可能。同時出力ポート数は3つあり、USB Type-AとType-Cを搭載しています。ポートはすべて同じ面に並び、ケーブルをすっきりとまとめられるでしょう。
一方、比較した大半の商品と同様に、AC口は設置されていませんでした。「あらゆるシーンやデバイスへの充電に対応」と謳っているものの、低電流モードも搭載されておらず。比較した低電流モードがある商品は、イヤホンや加熱式タバコなどの小型機器の充電ができましたが、本商品は小型機器用に別途バッテリーを持ち歩く必要がある点には注意が必要です。
CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh CIO-MB67W2C1A-20000にはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
変換ロスは少ないとはいえず。フル充電状態のモバイルバッテリーが空になるまで、電流電圧テスターチェッカーを使ってバッテリーの実容量を計測したところ、表記容量よりも41%ほどのロスがあることがわかりました。変換効率がよいとされる基準の35%を上回り、「バッテリーの減りが早い」との口コミにも頷けます。
比較したなかには大容量と記載されていても変換ロスが大きく、中型のノートPCをフル充電できない商品もありました。本商品もMacBook Air 13インチ(M2)程度の小型ノートPCならフル充電可能ですが、MacBook Air 15インチ(M2)はフル充電できません。
比較した商品内では、変換ロスが少ないと高く評されたものは少なく、本品も例外ではありませんでした。使用後は忘れずに充電するようにしましょう。
| 実容量 | 11,821mAh |
|---|---|
| 変換ロス率 | 40.89% |
| USBポート数 | 3ポート |
| 最大出力(実測値) | 66.04W |
良い
気になる
| バッテリー容量. | 20,000mAh |
|---|---|
| 入力端子 | USB Type-C |
| 出力端子 | USB Type-A×1、USB Type-C×2 |
| 最大出力(公称値) | 67W |
| 最大電圧 | 20V |
| 最大電流 | 3.35A |
| AC出力対応 | |
| USB PD対応 | |
| ケーブル内蔵 | |
| コンセントプラグ内蔵 | |
| ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
| 残量表示方法 | 数字 |
| 付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
| メーカー所在地 | 日本 |
| 保証期間 | 12か月+12か月(会員登録後) |
| 幅 | 6.9cm |
| 奥行 | 9.5cm |
| 高さ | 2.95cm |
| 重量 | 約333g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
8,980円
(最安)
販売価格:8,980円
ポイント:0円相当
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CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh CIO-MB67W2C1A-20000は、公称値の20,000mAhに対して実際に使える容量が小さいことがデメリットでした。ここでは、効率よく電力を使えた商品をご紹介します。
測定した実容量は15,962mAhと、表記の24,000mAhに対して変換ロスが33.49%に抑えられ、効率よく電力を使えました。Type-Cが2つ、Type-Aが1つの合計3つの出力ポートをもち、同時に3台充電が可能です。低電流モードも搭載し、スマートウォッチなどの小型機器への充電も考える人にもおすすめです。
バッテリー残量や入出力状況は本体のディスプレイから確認可能。バッテリー本体を充電しながら、ほかのデバイスも充電できるパススルー機能も備え、コンセントが限られる環境での利便性もばっちりです。効率よくノートPCを充電できるため、外出先で作業することが多い人におすすめですよ。
一方で、低電流モード・パススルー充電は行えず、利便性は劣る印象でした。実容量と出力の大きさは優秀なので、シンプルな機能のみでよい人向きのバッテリーといえるでしょう。
CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh CIO-MB67W2C1A-20000は、大手ECサイトのAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売しています。執筆時点での値段は税込8,980円(※公式サイト参照)。Amazon・楽天市場では公式ショップも運営しているので、チェックしてみてください。
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