高強度の筋トレにも耐えられると評判のインクラインベンチ、IROTEC(アイロテック) マルチポジションベンチ。「安定性が高く、ガタつかない」と高く評価される一方で、口コミのなかには「グラグラする」「座面の高さを変えられない」といった気になる声もあり、購入をためらっている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のインクラインベンチとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、インクラインベンチ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
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こちらの商品はリニューアルされているため、現行品とは仕様が異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
目次
良い
気になる
IROTEC マルチポジションベンチは、ジムのような安定感でトレーニングを行いたい人におすすめです。シートはネジで固定できるうえに、土台はシート幅の2倍以上と大きめ。比較したほかの商品には土台がシート幅より狭めで左右に揺れるものもあったなか、「グラグラする」との口コミに反して安定性に優れていました。
実際にモニター4人が背中を鍛えるワンハンドローイングなど3種目を行ったところ、全員が「ガタつかない」と回答。シートは74cmと長めで体を預けやすく、「どの重さのダンベルでも安定して行えた」など満足の声が聞かれました。片方10kg以上のダンベルで筋トレしたい人にもうってつけです。
口コミには「座面の高さを変えられない」とありますが、座面はシートに連動。インクラインは5段階に調節でき、体調にあわせて鍛えられます。比較した商品内にはシートの最大設定角度が70度とあまり傾けられないものがあったなか、本品は85度まで設定でき肩の筋肉を効率よく刺激できました。
ただし、移動しやすさはいまひとつです。比較した全商品の平均重量は約18kg(※執筆時点)でしたが、本品は33kgとずっしり。足を鍛えるレッグエクステンション台や、二の腕を鍛えるプリーチャーカール台が付属したマルチベンチタイプで、設置に2畳分のスペースが必要な点にも注意が必要です。
座面の形状は末広がりですが、土台が足元にあるため足を広げて座ると当たるのも気になりました。とはいえ、重心がぶれても本体が傾きにくく、ジムのベンチプレスに近い安定感があるのは大きな魅力。自宅でさまざまな種目に取り組みたい人は、ぜひ購入を検討してみてください。
そもそもインクラインベンチとは、背もたれの角度を調節できるベンチのことを指します。工夫次第で全身を鍛えられるため、自宅で本格的なトレーニングをしたい人には必見のアイテムですよ。
今回ご紹介するマルチポジションベンチは、トレーニング器具を専門に取り扱うIROTECの商品。全身をトレーニングできるよう、レッグエクステンション用レッグパッド・アームカール台が付属しているのが特徴です。フラット・インクライン(頭の位置が腰より上)・デクライン(頭の位置が腰より下)・ショルダーは位置の調節が可能なため、幅広い部位を鍛えられます。
本体サイズは、幅73×奥行175×高さ55〜121cm。重量は33kgです。
本体とあわせて使える、別売りの器具が充実しているのも魅力のひとつ。専用ラットオプション・マルチステーションラック・マルチパワーラックを組み合わせることで、より本格的なトレーニングを行えますよ。
<別売り器具の詳細>
インクラインベンチは、シートの高さを細かく調節できるのがメリットです。椅子だと特定の筋肉に効かせるのは難しく、効率的にトレーニングができないことも。インクラインベンチは種目ごとにシートの高さを変えられるため、全身を鍛えやすくなります。
上腕二頭筋を鍛えるプリーチャーカール台や、太腿四頭筋を鍛えるレッグエクステンション台がついている商品を選べば、ジムのような種目も行えますよ。
家庭用のインクラインベンチはジム用に比べて価格が安い傾向があり、安定性が心配になりますよね。検証で実際に使用したところ、家庭用でもジム用と同じくらいガタつかない商品もありました。耐荷重も200kg以上のものが多いため、特殊な使い方をしなければ安定性に問題はないといえます。
耐荷重はもちろん、複数人で使いまわさない・BIG3(スクワット・ベンチプレス・デッドリフト)など負荷の大きなトレーニングをしないなど、使い方を守りましょう。
今回は、IROTEC マルチポジションベンチを含むインクラインベンチ全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
はじめは、フォームの安定のしやすさの検証です。各商品のシートの形状・留め具の種類・座面の角度調節など5つに項目に着目し、総合的に評価しました。
その結果、ジムでトレーニングをするのに近い感覚で使え、安定感は高評価を獲得。シートの固定方法はネジタイプのため、爪で引っかけるタイプに比べて外れる心配は少ないといえます。
土台がシート幅の2倍以上あるのも利点です。比較したほかの商品には、土台がシート幅より狭めで左右への揺れを感じたものがあったのに対し、実際に使ったモニターからは「ジムのベンチ台と同じような安定感」との声が。「グラグラする」との口コミに反し、安定して使えるでしょう。
シートは装飾のないシンプルな形状で、横向きの体勢も楽にとれました。「座面の高さを変えられない」との口コミがありましたが、座面はシートの角度調節とともに動きます。シートを深く倒しても骨盤が固定されるうえ、形が末広がりで足を広げやすいのも利点です。
足を広げて座った際に土台が当たる点は惜しいですが、安定感に優れているので、片方10kg以上のダンベルを使ったインクライン種目をしたい人にも向いています。足への当たりが気になる人は、細かな微調整をしてくださいね。
次は、ガタつきにくさの検証です。
普段から筋トレをしている男女合計4人のモニターが、各商品でトレーニングを実施。インクラインダンベルローイング・ワンハンドローイング・ワンハンドプリーチャーカールといったウエイトトレーニング3種目を10回ずつ行い、シートに全体重をかけてもガタつかないかをチェックしました。
背中を鍛えるワンハンドローイングでは、モニター4人全員が「ガタつきは感じない」とコメントしました。
比較したほかの商品には左右に大きく揺れるものがあったなか、本品は重量が33kgと重めなうえに土台もしっかりしているため、安定感があります。一部のモニターからは「左右に少しぐらついた」との指摘がみられたものの、体の動きを妨げるほどではありません。
<ワンハンドローイングのときのガタつきのなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
腕を鍛えるワンハンドプリーチャーカールも、全員から高評価を獲得。なかにはダンベルを持った際に肘のズレを感じた人もいましたが、大半のモニターが「問題なく動かせた」と答えました。
比較した商品内にはシートの素材が柔らかすぎてしまい、肘をついたときに皮膚が巻き込まれたものもあったなか、本品ならほどよい硬さで肘にフィットしますよ。
<ワンハンドプリーチャーカールのときのガタつきのなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
広背筋を鍛えるインクラインダンベルローウイングも、本体重量のおかげで安定して行え、モニター4人全員が「ガタつく心配は少ない」と回答。比較した商品内ではシートの長さが71.5〜85cmとさまざまでしたが、本品は74cmあるので体をしっかり支えられます。
足の置き場も幅が広めなため、モニターからは「どの重さのダンベルでも安定して行えた」と好評でした。高重量のトレーニングをしたい人にもおすすめです。
<インクラインダンベルローイングのときのガタつきのなさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、補助種目の幅広さの検証です。せっかくインクラインベンチプレスを購入するなら、さまざまな部位のトレーニングができると便利ですよね。
そこで実際に機能面を調べた結果、比較したなかでもトップクラスの高評価を得ました。太ももの前側に効くレッグエクステンション台に加えて、二の腕を鍛えるプリーチャーカール台まで搭載。マルチベンチタイプのため、幅広い種目を行えます。詳しい結果は以下のとおりです。
比較した商品内では、シートの最大設定角度が80度未満だとショルダープレス時に肩への刺激が分散する傾向がありましたが、本品は85度まで設定可能です。上半身をしっかり起こせるため、肩の筋肉を効率よく鍛えられます。
デクラインの角度で使用できるうえに、インクラインの調節段階数は5段階に対応。体の調子にあわせて可動域を変えられます。シートに合わせて座面も動くため、調節の手間を減らせるのもうれしいポイントです。1台でお腹・脚のトレーニングも行えますよ。
最後は、移動のさせやすさの検証です。各商品の重量・移動用キャスターやハンドルの有無をチェックし、トレーニング後でも動かせるか評価しました。
その結果、重量が33kgと重く評価はいまひとつ。比較した全商品の平均重量である約18kg(※執筆時点)を、大幅に上回りました。
移動用のキャスターやハンドルもないため、使用後の片づけも難しいといえます。また補助種目が豊富なぶんサイズが大きく、設置には2畳分のスペースが必要なのも懸念点。こまめに置き方やホームジムのレイアウト変えたい人には不向きです。スペースに余裕がある人には有力候補となるでしょう。
シートの長さ | 74cm |
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シートの固定方法 | ネジタイプ |
座面の形状 | 末広がり |
シートの最大設定角度 | 85度 |
インクライン調節段階数 | 5段階 |
土台幅がシート幅の2倍以上 |
良い
気になる
シートの幅 | 25cm |
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シートの厚さ | 4cm |
本体幅 | 73cm |
本体高さ | 55~121cm |
本体奥行 | 175cm |
折りたたみ時の幅 | |
折りたたみ時の高さ | |
折りたたみ時の奥行 | |
本体重量 | 33kg |
耐荷重 | 240kg(*1) |
デクライン調節段階数 | 1段階 |
折りたたみ式 | |
腹筋用レッグパッド付き | |
アームカール台付き | |
レッグエクステンション用レッグパッド付き |
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
29,403円
(最安)
販売価格:29,700円
ポイント:297円相当
送料別
(118件)
IROTEC マルチポジションベンチは、Amazon・楽天市場などのECサイトにて購入可能です。別売りのアタッチメントを付属することで幅広い種目に対応できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
なお公式サイトで販売されているのは、シート高が5cm低くなったリニューアル後の商品。販売価格は税込29,700円(※執筆時点・公式サイト参照)です。
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
省スペースで設置したい人には、BARWINGの4WAYトレーニングベンチがおすすめです。重量は14.7kgと軽く、使用後はコンパクトに折りたためます。シートは安定しており、モニターが全体重をかけてトレーニングをしても左右に揺れませんでした。自宅でしっかりボディメイクできますよ。
BODYMAKERのフラットマルチベンチ Vは、脚の筋トレに役立ちます。土台はシート幅の2倍以上と広く、体の重心が左右に傾いてもガタつきませんでした。安定感が高いかつ、太ももの前側を鍛えるレッグエクステンション台が備わっており、脚にもしっかりと負荷をかけたトレーニングを行えるでしょう。
シートの長さ | 80cm |
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シートの固定方法 | ネジタイプ |
座面の形状 | 末広がり |
シートの最大設定角度 | 85度 |
インクライン調節段階数 | 7段階 |
土台幅がシート幅の2倍以上 |
良い
気になる
シートの幅 | 28.5cm |
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シートの厚さ | 5cm |
本体幅 | 36cm |
本体高さ | 48〜122cm |
本体奥行 | 150cm |
折りたたみ時の幅 | 30cm |
折りたたみ時の高さ | 78cm |
折りたたみ時の奥行 | 26cm |
本体重量 | 14.7kg |
耐荷重 | 500kg |
デクライン調節段階数 | 2段階 |
折りたたみ式 | |
腹筋用レッグパッド付き | |
アームカール台付き | |
レッグエクステンション用レッグパッド付き |
BARWING 4WAYトレーニングベンチをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
シートの長さ | 80cm |
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シートの固定方法 | ネジタイプ |
座面の形状 | 末広がり |
シートの最大設定角度 | 85度 |
インクライン調節段階数 | 5段階 |
土台幅がシート幅の2倍以上 |
良い
気になる
シートの幅 | 26.5cm |
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シートの厚さ | 4cm |
本体幅 | 74cm |
本体高さ | 69〜122cm |
本体奥行 | 192cm |
折りたたみ時の幅 | |
折りたたみ時の高さ | |
折りたたみ時の奥行 | |
本体重量 | 30kg |
耐荷重 | 150kg |
デクライン調節段階数 | 1段階 |
折りたたみ式 | |
腹筋用レッグパッド付き | |
アームカール台付き | |
レッグエクステンション用レッグパッド付き |
BODYMAKER フラットマルチベンチ Vをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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