つややかな黒を表現することにこだわり、「見やすく美しい4K映像を実現する」と謳う50インチテレビ、シャープ AQUOS XLED GP1/GP2ライン 4T-C50GP2。ネット上では「画質がとてもきれい」と評判な一方で、「肌色に違和感がある」との口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の50インチテレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、50インチテレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ネット動画は細部まできちんと再現され、ノイズもほぼ気になりません。映像を視聴した専門家からは「かなりよくできた画質」と絶賛されました。地デジ番組の解像感も悪くなく、視聴したモニターからは「立体感がよく表現されている」と好評です。サッカー視聴時も、選手やボールの動きがくっきりして見えます。
迫力ある音質で、映画などの臨場感も十分。比較したなかには低音が弱く、迫力を感じられない商品もあるなか、低音にパワーがあり、音の移動感が聞き取れました。人のセリフはややこもって聞こえた部分があったので、音声調整機能を使うとよいでしょう。また、視野角が広く、斜めからでもきれいな映像を見やすいですよ。
YouTube・Netflixなど主要な映像配信サービスに対応しているのも魅力。音声操作に対応し、リモコンにはダイレクトボタンつきで、録画再生機能も充実しています。テレビの起動時間も平均2.28秒とスピーディ。比較したなかには5秒前後かかる商品もあったなか、電源をつけてすぐテレビを楽しめます。
総合的にみても16万円台(※2024年10月時点・ECサイト参照)という高価格に見合った性能を備えています。しかし地デジ・スポーツの映像では、口コミであったように色味に若干違和感がありました。地デジ・スポーツをきれいな映像で楽しみたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にシャープ AQUOS XLED GP1/GP2ライン 4T-C50GP2と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイの50インチテレビと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
シャープ AQUOS XLED GP1/GP2ライン 4T-C50GP2の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
TVS REGZA
動きのあるスポーツ中継にぴったり。低音重視で迫力ある1台
今回ご紹介するのは、大手家電メーカーのシャープから2024年6月に発売されたAQUOS XLED GP1/GP2ラインのうちの1つ。GP2ラインの50インチテレビ、4T-C50GP2です。GP2ラインには50・43インチ、GP1ラインには75・65・55インチをラインナップしており、部屋のサイズや好みに応じて選べます。
GP1とGP2ラインの大きな違いの1つは、搭載されているパネルです。GP1ラインには視野角の広い「N-Black Wideパネル」を採用し、GP2ラインには低反射で映り込みを防ぐ「N-Blackパネル」を採用しています。また、動きのなめらかさを示すリフレッシュレートはGP1が最大144Hz、GP2が最大120Hz対応です。
両モデルともに画像処理エンジン「Medalist S5X」を搭載。テレビ番組やネット動画などの画質・音質を自動で調整する「AIオート」機能がついています。部屋の明るさや照明の色味の変化に合わせて、映像の輝度や色温度を調整する「環境センシング」機能も使用可能です。
回転式スタンドを採用しており、画面の角度は左右計約30度の範囲で調整できます。画面の向きを正面で固定できる「回転ロック機能」と配線をまとめられる「ケーブルマネジメント機構」が新たに採用されました。
今回はシャープ AQUOS XLED GP1/GP2ライン 4T-C50GP2を含む、人気の50インチテレビを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の50インチテレビを比較検証したところ、シャープ AQUOS XLED GP1/GP2ライン 4T-C50GP2には7つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
色の再現性はまずまず優れているので、人間の目で見たときの違和感はないでしょう。専門機器を使用して色の正確性を測定したところ、Δ5.26を記録しました。コントラスト比も6912:1と高いため、映画などでの緊迫感があるシーンをメリハリのある自然な色で再現できます。
表現できる色の幅が広いのも魅力です。色域の広さは82.27%と、比較した大半の商品が60~70%台だったなかトップクラス(※2024年10月時点)でした。ナノサイズの半導体粒子である量子ドットを採用しているのがポイント。メーカーが赤・緑・青の3原色の純度が高まり、色再現範囲も拡大したとしているとおりの結果です。
本商品はAQUOS XLEDシリーズではじめて「アニメ・ネットクリア機能」を搭載しており、ネット配信時のデジタル圧縮により発生しやすいノイズを階調補正し、なめらかな映像に調整します。比較したなかにはところどころぼやけて見える商品もあったのに対し、ノイズ・輪郭のぼやけや乱れがほとんど気になりませんでした。
コントラストのバランスも良好です。映像を視聴したモニターのなかでは、「明るい部分の発色が弱い」「陰影がはっきりとしている」と、意見が真っ二つに分かれました。しかし専門家からは「暗部階調の沈みや再現、ピークの伸びや輝きが優秀。暗部の色再現も粘りが出ていて美しい」と高評価を獲得しています。
<ネット動画の画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
音楽には臨場感がありました。ライブ映像では、ボーカルの声を中心に、各楽器の音がクリアに聞こえました。専門家からは「キックドラムの音が分離していて、音楽として小気味よく聞ける」と高評価を獲得。スピーカーネットをなくした前面開口の機構により音抜けがよく、聞き取りやすいサウンドを実現しているといえます。
ただし、セリフはややこもって聞き取りにくい場面が。専門家からは「女性の声は立っているが、男性の声が相対的に弱く聞こえ気味。声の音が聞こえる定位の位置が狭く、声が重なるとやや聞きづらい」と指摘されました。検証では出荷時の音質モードでしたが、聞き取りにくい場合は音声調整機能の「声の聞きやすさ」を活用するとよいでしょう。
<音質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
視野角の広さも魅力の1つです。テレビの正面からだけでなく、斜め方向からでも問題なく楽しめます。視野角の測定値は23.4度です。
比較したなかで本商品と同じくシャープ製のモデルには、4~20度までかなりの差があり、斜めからでは不自然な色バランスになったものもありました。本商品はテレビを3~4人で囲んでソファの端に座ったり、寝転んだりしてもきれいに見えるでしょう。
リモコンのアプリボタンもほとんどのサービスに対応。YouTubeやNetflixなど10個のダイレクトボタンを搭載し、テレビの電源がオフの状態でもボタンを押すだけで起動できます。Google アシスタントによる音声操作に対応しているのも便利です。リモコンのボタンを押して話しかけるだけで、動画の検索やテレビの操作ができます。
本体の起動時間が速く、電源をつけてすぐにテレビを楽しめます。リモコンのボタンを押してからテレビが起動するまでの時間は、平均2.28秒とスピーディです。
アプリの起動も比較的スムーズでした。比較したなかにはアプリの起動に10秒前後かかる商品もあるなか、Netflixの起動時間は平均3.80秒、YouTubeの起動時間は平均3.86秒です。それほど待たずに動画を視聴できるでしょう。いろいろなアプリを行き来して動画を選びたい人はとくに便利に使えそうです。
再生機能も充実しており、30秒送り・チャプター送りが可能です。録画時にシーンの切り替わりを検知して、自動でチャプターを作成します。リモコンの早送りボタンを押すだけで1.5倍速再生もできるので、視聴時間が限られている人も重宝するでしょう。
シャープ AQUOS XLED GP1/GP2ライン 4T-C50GP2にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
比較した上位商品は、人の肌色が明るく健康的に見えたことをふまえると、口コミのように違和感を覚える場面もあるでしょう。一方で解像感はそれほど悪くありません。モニターからは人の顔や髪の毛などの細かい部分は、立体感がよく表現されていたとの声が目立ちました。
専門家からは「顔を動かすとノイズが見えたり、引いたカットでノイズが乗ったりと、ノイズ処理がやや弱い」と指摘され、細かく注目すると若干のノイズやブレはあったものの、普通に見ているぶんには違和感のないレベルです。
<地デジの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
専門家から「ノイズがやや強く出るのと、カメラがパンした際の動きがやや弱め」と指摘されたのも気になるところ。引きの映像ではノイズが生じる印象ですが、全体的にはなめらかでくっきりした映像です。本商品は速い動きの残像感を低減するために「倍速技術」を搭載。地上波放送などで流れる毎秒60コマの映像から補間映像を作成し、2倍の毎秒120コマを表示する仕様です。
現にモニターからも、「激しい動きの際も選手やボールをしっかり目で追えた」という声が聞かれました。色味や引きの映像の精細さには物足りない部分があったため、スポーツ視聴が趣味レベルの人におすすめできるほどではないものの、動きの速いスポーツの映像も残像感が少なく、クリアに楽しめるでしょう。
<スポーツの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
サイズ展開 | 50V型、55V型、65V型、75V型、43型 |
---|---|
Dolby Atmos対応 | |
音声操作 | |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、TVer、Disney+、U-NEXT |
同時録画数 | |
コントラスト比 | 6912:1 |
良い
気になる
重量 | 18.5kg(スタンド含む) |
---|---|
ALLM | |
VRR | |
映像処理エンジン | Medalist S5X |
HDR方式 | HDR 10、Dolby vision、HLG |
ディスプレイの種類 | 直下型 |
パネルの種類 | IPS方式 |
ネットワーク | 有線LAN、無線LAN、Bluetooth、ホームネットワーク機能 |
年間消費電力量(目安) | 134kWh |
年間電気代(目安) | 3618円 |
待機時消費電力 | 0.5W |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここでは、シャープ AQUOS XLED GP1/GP2ライン 4T-C50GP2の気になる点をカバーする商品をご紹介します。購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
BRAVIA 4K液晶テレビ KJ-50X80Lは、あらゆるコンテンツを高画質・高音質で楽しみたい人におすすめです。地デジ・スポーツ・ネット動画・映画など、すべての検証で高評価を獲得しました。音の広がりも大きく、臨場感があります。とくに低音は、体の芯に響くほどパワフルでした。
内蔵OSにはGoogle TVを採用しており、主要な動画配信サービスに対応しています。テレビ本体の録画・再生機能も充実。2番組の同時録画や倍速再生・チャプター送りなどを搭載しているので、外付けHDDがあれば快適に録画機能を使いこなせるでしょう。PS5との連携機能もあり、ゲームにあった画質設定でプレイできます。
REGZA 50型4Kチューナー内蔵 LED液晶テレビ 50Z670Nは、スポーツ中継を高画質で楽しめる1台です。新エンジンを搭載しており、動きのある映像も高精細に再現できました。音質は低音が強く、体に響き渡るような迫力。映像からも音からも、リアルな臨場感を楽しめるでしょう。
動画配信サービスはYouTubeからBANDAI CHANNELまで、豊富なサービスに対応しています。本体・アプリの起動時間が速く、操作もスムーズに行えました。2番組同時録画ができ、倍速再生・チャプター送りなどの基本的な再生機能も搭載。あらゆるジャンルのコンテンツを快適に楽しめる一台といえます。
シャープ AQUOS XLED GP1/GP2ライン 4T-C50GP2は、楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手ECサイトから購入できます。値段は16万円台(※2024年10月時点)です。
そのほか、ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店でも販売しています。値段や送料はサイトによって異なるので、それぞれ比較してみてくださいね!
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