クリーンで家計にやさしいと謳う、三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK70VR。「しっかり加湿できる」「静かでよい」と評判です。しかし、「お手入れが大変」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のシャープや東芝などの加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK70VRは、乾燥した部屋をすばやく加湿したいなら候補のひとつになる商品です。「静かでよい」との口コミに反して加湿中の音は51.0dBとやや大きいものの、約2畳の部屋が30分で湿度84%になるほど加湿性能は高め。「しっかり加湿できる」との口コミどおりの結果です。とくに稼働開始後の加湿スピードは速いですよ。
しかし、お手入れには手間がかかります。加湿フィルター・抗菌剤・トレイは毎日の水洗いが必要で、「お手入れが大変」との口コミにも納得です。7日間水を継ぎ足して稼動させるとカビが発生したのも気がかりです。比較したところ、水を沸騰させるスチーム式はカビが生えにくく、本商品のような加熱気化式は商品によって菌の繁殖具合に差がありました。
給水しにくいのもネックです。本体上部に持ち手がなく、水平に保たないと水が漏れます。タンクが23cmと高さのある設計で、シンクに入れにくいのも気になりました。4.5Lとたっぷり入るがゆえに、本体へセットする際にタンクを逆さにするのも大変です。比較したシャープの商品は4段階で水量を確認できたのに対し、こちらは給水のタイミングもわかりません。
とはいえ、エアコンと加湿器を連動させる機能があり、快適な空間を作りやすいのは魅力的です。値段は執筆時点で15,000円前後と中価格帯。消費電力が280Wと低いうえにエコ運転もあり、毎月の電気代を抑えやすいですよ。もっとお手入れが楽なものを選びたい人は、ほかの商品をチェックしてみてください。
三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK70VRは、「クリーンで家計にやさしいハイブリッド式」と謳う商品です。エアコンと加湿器を連動させる機能があり、エアコンの暖房運転時は自動で運転を開始します。
湿度が低いときには加熱気化式ですばやく加湿し、設定湿度になると気化式に切り替えて加湿量を調整するのが特徴。湿度にあわせて2つの方式を自動で切り替え、電気代の無駄を抑えます。
細菌やカビを抑制する抗菌アレルゲンフィルターを搭載しているのも魅力。加湿空気とともにプラズマイオンを発生させてウイルス・浮遊菌を抑制します。
販売元は、ヒートポンプ器や空調機などを幅広く展開する三菱重工サーマルシステムズです。
適用畳数は、木造和室で12畳・プレハブ洋室で19畳。広めのリビングにも適しています。しっかり加湿をするために畳数に余裕があるものを選びたくなりますが、加湿しすぎるのも問題。過加湿状態が続くとカビの原因になることもあるので、畳数に合うものを選んでくださいね。
機能面も充実しています。タイマー機能やチャイルドロック機能を搭載しており、生活スタイルにあわせて使用可能。除菌機能もあるので、快適な空間で過ごしやすいでしょう。
どんなインテリアにも馴染みやすいホワイトカラー。「roomist」のロゴデザインもかわいらしく魅力です。
今回は三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK70VRを含む、加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初に、加湿性能の高さの検証です。約2畳の恒温恒湿室で各商品を最も強いモードで稼動させ、30分で湿度がどれだけ上がるかをチェック。乾燥した広い空間をすぐに快適な湿度にできるか評価しました。
結果、30分後の湿度は84%まで上がり、十分な加湿力を発揮。とくに稼働開始後の加湿スピードが速かったため、乾燥した部屋をすばやくうるおしたいシーンに役立つでしょう。比較した商品のなかには湿度が50%までしか上がらなかったものもあり、「しっかり加湿できる」との評判どおりの商品だといえます。
次に、カビの生えにくさの検証です。加湿器に1日1回水を継ぎ足しながら、7日間連続で稼動。その後、加湿器内の水に含まれるカビ菌の有無を専門機関で確認し、カビ菌が少ない商品を高評価としました。
続けて、お手入れのしやすさの検証です。お手入れが必要な部品の多さ・お手入れを知らせる機能の有無・タンクの形状か・加湿フィルターの有無・フィルターの交換頻度は少なく済むかをチェック。分解パーツ数が少ないうえ、お手入れの頻度が少ない商品を高評価としています。
1週間でカビの数が21個以上発生し、低評価に。抗菌アレルゲンフィルターの採用により「細菌・カビを抑制」と謳っていますが、パーツや本体を清潔に保たないと加湿器自体を清潔に保つのは難しいでしょう。
比較したところ、加湿方式によってカビの生え方に差があり、水を沸騰させるスチーム式は1週間たってもカビの原因となる菌はほとんど見当たらず。加熱気化式を採用したこちらは細菌が繁殖しやすいため、毎日水を交換したほうがよいでしょう。
お手入れが必要な部品が6点と多く、手間のかかる商品です。加湿フィルター・抗菌剤・トレイは毎日水洗いが必要で、月に1回はフィルターをクエン酸でつけ置き洗いも行わなければなりません。トレイを食器用スポンジで洗ったり、吸い込み口・プラズマイオン発生器を掃除したりと、かなり構造は複雑でした。
比較したシャープはタンクがバケツ型で、隅々まで手が届き洗いやすいと高評価を獲得しています。対してこちらは汚れが気になるときでも水を入れてタンクを振るだけとしか書かれておらず、清潔に保てるか疑問が残ります。
フィルター交換は48か月に1回と交換頻度が少ないものの、「お手入れが大変」との口コミどおり面倒に感じやすいでしょう。
続いて、給水・排水のしやすさと使いやすさの検証です。
給水タンクの取っ手の有無・タンクはシンクに収まり、給水しやすい形状かなどをチェックしました。使いやすさは自動で加湿量を調整でき、いつどこでも加湿しやすい商品なのかを確かめています。
給水・排水もしやすいとはいえません。タンクが23cmと高さのある設計なのがネック。比較したところ、高さ20cmまでならシンクで給水がしやすい傾向があり、こちらはややオーバーしていました。
タンクに取っ手があり、持ち運びやすいのは魅力的ですが、4.5Lと容量が多く満水時は重さを感じる場合も。セット時は向きを逆さにしないとならず、手間に感じます。
タンク内の水位を確認できる満水ラインがないのも気がかりです。比較したシャープの商品は水位を4段階で把握できたのに対し、こちらは給水のタイミングを逃しやすいでしょう。
使い勝手もいまひとつ。本体上部に持ち手がないうえに、動かす際は水平に保たないと水が漏れます。稼働中に水量を把握できる機能を搭載していないので、都度タンクを外しての確認が必要です。
一方で、加湿量の自動調節ができるのは利点。湿度が低いときには加熱気化式で加湿し、設定湿度になると気化式に切り替えて加湿量を調整します。比較した商品には調節ができないものもありましたが、こちらは加湿のしすぎによるカビの発生や電子機器の故障を防ぎやすいでしょう。
次に、静かさの検証です。加湿器から50cm離れたところに騒音計を配置し、一番弱いモードで実際に稼動させました。より静かなものほど高評価としています。
その結果、稼働音は平均51.0dBと就寝時に使うには大きめでした。50dBは昼間の高層住宅地域の騒音レベル(出典:環境省)といわれています。あくまで加湿器から50cmの位置の音量なので実際の稼働音はもう少し静かに感じると思われますが、高評価の基準値とした45dBを超えました。
「静かでよい」との口コミに反し、比較したなかでは稼働音が大きめです。36.6dBを記録した東芝の商品よりも音が大きいので、機械の稼働音が気になる人は避けたほうがよいでしょう。
最後は、消費電力の低さの検証です。加湿力の検証時にワットモニターを接続し、実際に稼動。1日中稼動し続けても電気代が気にならない商品なのかを確認しました。
その結果、消費電力は実測値で280Wと低め。比較したところ、本品のような加熱気化式や超音波式の商品は消費電力が低い傾向があり、こちらも高評価の基準とした300Wを下回りました。エコ運転にすると気化式に切り替わるため、より電気代を抑えやすいですよ。
なお、比較したなかでもとくに消費電力が低かった気化式のパナソニックの商品は、毎日8時間稼働させても電気代は月53円とリーズナブルでした。本商品はそこまで安くないものの、スチーム式を採用した象印の商品よりは負担となりにくいでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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設置場所は、水平で安定した場所で、吹出口の風が壁・家具などに直接あたらないところを選びましょう。壁やカーテンなどのシミや変形を防ぐため、左右・後方を20cm、上を50cm以上空けるのもポイントです。
床付近と天井付近では温度や湿度が異なるので、サーキュレーターと併用するのもよいでしょう。室内の空気を循環させることで、効率よく使えますよ。
カビが生えやすい加湿器は、定期的なお手入れが必須です。家電製品アドバイザーの箕原さんは、「お手入れしないと菌が繁殖し、菌だらけの水をそのまま噴き出すことがある」とコメントしています。ここでは正しいお手入れ方法を紹介するので、参考にしてください。
タンクは毎日の水洗いが必要。加湿フィルター・抗菌剤・トレイはお手入れランプが点灯した際に水洗いをして、月に1回はクエン酸を使用したつけ置き洗いが必要です。
吸込グリルと吸込フィルターは、取り外して掃除機でホコリを吸い取りましょう。プラズマイオン発生器のお手入れは、6か月に1回が目安。金属針の先端を歯ブラシで3~4回こすってお手入れします。
三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK70VRは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングにて購入できます。ポイントを貯めているサイトがある人は、一度検索してみてくださいね。
家電量販店にも置いている場合もあります。セールやクーポンでお得に購入できる場合があるので、値段や在庫の有無を取扱店舗に問い合わせてみましょう。
最後に、お手入れが手軽にできる商品をご紹介します。
シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75は、加湿性能重視の人におすすめです。適応畳数はプレハブ洋室で21畳と、広いリビングに適しています。タンクはバケツ型で本体にそのままセットできるうえ、隅々まで手が届くので細かい汚れも落としやすいですよ。
カビが生えにくいものを選びたいなら、東芝のスチームファン式加湿器 TKA-S45Aをチェック。検証では、7日間稼働させてもカビが一切発生しませんでした。スチーム式で菌が繁殖しにくい仕様なので、清潔な加湿が期待できるでしょう。7,000円台で購入できる手頃な価格も魅力です。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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