上から水を注ぐだけで簡単に給水できるのが売りの、ドウシシャ カンタン給水ハイブリッド式加湿器 mistone650 KHW-652。「加湿機能は十分」「給水がしやすい」と評判です。一方で、「カビがひどい」という口コミも存在するため、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
ドウシシャ カンタン給水ハイブリッド式加湿器 mistone650 KHW-652は、気軽に使えるスリムな商品をお探しの人におすすめです。サイズは幅26.5×奥行16×高さ61.5cmで、とくに奥行は比較した商品内でも非常に細身。タンクを外さず上から給水できるうえタンク容量も5Lと大きく、頻繁に給水しなくて済むのも魅力です。
肝心の加湿性能も良好。実際に湿度30%に設定した約2畳の部屋で稼動させると、30分で湿度83%まで到達しました。比較した全商品の平均約78.2%(※執筆時点)を上回り、「加湿機能は十分」という口コミどおりといえます。一人暮らしの部屋や寝室など、狭い部屋での使用には十分でしょう。
お手入れのしやすさも高評価。タンクはシンプルな構造で、隅々まできれいに洗えました。加湿フィルターが非搭載で、掃除の手間が少ないのもポイント。ただ本体と排水用トレーが一体型で、排水に少し手間取る点は覚えておきましょう。「カビがひどい」との口コミ同様、放置するとカビが発生しやすいのも気がかり。お手入れ自体は簡単なので、こまめに掃除してくださいね。
加湿量の自動調節機能を搭載し、使いやすさも優秀。比較した商品の約4割は搭載していなかったのに対し、本品は過加湿による本体の故障や結露の発生リスクを抑えられます。操作パネルを使うにはかがむ必要がありますが、使い勝手が悪いというほどではないでしょう。小モードの消費電力は125Wと比較したなかでも控えめで、電気代も抑えられます。
弱モードの稼動音は全商品の平均値37.3dB(※執筆時点)と同程度の37.7dBで、音もそれほど気になりません。とはいえ、比較したなかには肝心の加湿性能がより優秀だったものも。とにかく空気の乾燥が気になる人は、上位商品も検討してみてください。
ドウシシャ カンタン給水ハイブリッド式加湿器 mistone650 KHW-652は、2021年10月に発売された商品です。タンク上部に広い給水口を設置し、フタを開けるだけで上から手軽に給水できる点を売りにしています。タンクの内容量は約5Lで、加湿量は約650mL/hです。
パーツは細かく分解でき、簡単に手入れしやすいとアピール。本体には抗菌性・安全性を保証するSIAA抗菌加工が施されており、清潔に保ちやすい設計です。
販売元のドウシシャは、オリジナル商品に加えて有名な国内・海外メーカーの商品を扱う会社。雑貨・インテリア・家電など、幅広いジャンルの商品を販売中です。加湿器のmistoneシリーズでは、加湿量約300mL/hの「mistone300」や、加湿量約600mL/hの「mistone600S」も展開しています。
加湿方式には、加熱超音波式を採用。振動させて水滴を出す超音波式と、湯気を利用するスチーム式を合わせたハイブリッド仕様です。電気代を抑えやすいうえ本体周りを加湿するのが得意で、一人暮らしの部屋やサブ機として使用したい人に向くタイプ。なお、加湿器には超音波式やスチーム式のほか、湿ったフィルターに風を当てる気化式もあります。
本品の適用畳数は木造和室が11畳・プレハブ洋室が18畳で、5段階の運転調節が可能。自動運転は搭載した湿度センサーで湿度を感知し、適切な加湿量に調節する仕様です。急速運転時の連続加湿時間は約7.5時間、1~6時間の間で設定できるタイマー機能も搭載しています。
カラーは、ホワイト・ブラックの2色を展開。吸気口が煙突のように出ていて、シンプルでありながらおしゃれなデザインです。部屋に馴染みやすいだけでなく、インテリアのアクセントにもしやすいでしょう。
アロマケースが付属し、オイルを垂らして好みの香りを楽しめるのもアピールポイントです。付属品として、吸気口フィルター・軟水化カートリッジ・水フィルター・フェルト×4・掃除用ブラシ・取扱説明書・保証書がついてきます。
今回はドウシシャ カンタン給水ハイブリッド式加湿器 mistone650 KHW-652を含む、加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、加湿性能の高さの検証です。温度・湿度を一定に管理できる約2畳の恒温恒湿室を、温度20℃・湿度30%に設定。最も強いモードで30分稼動させて、湿度の変化をチェックしました。運転開始30分で湿度が96%の状態を上限とし、より加湿できるものを高評価としています。
検証したところ、比較した全商品の平均約78.2%(※執筆時点)を上回る湿度83%を記録し、加湿性能は良好な結果に。「加湿機能は十分」との口コミどおりで、一人暮らしの部屋や寝室など狭い部屋での使用には十分でしょう。
なお、適用畳数は木造和室11畳・プレハブ洋室18畳。適用畳数が部屋の広さに合っていないと、過加湿状態になり窓に結露が発生してカビが生える原因になる可能性があります。部屋の広さに合っているか購入前に確認するとよいでしょう。
続いて、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさを検証しました。
加湿器に1日1回水を継ぎ足して1週間連続で稼動させ、専門機関で加湿器内の水に含まれるカビ菌の有無をチェック。寒天培地で1週間培養し、カビの発生具合が少ないものほど高評価としています。またお手入れのしやすさは、掃除が必要な部品数やタンクの形状などを確認して評価しました。
1週間培養させたあとの水を確認すると、カビの数は21以上確認され低評価に。比較した商品のうち4割ほどはカビが一切発生しなかったのに対し、本品は多く発生してしまいました。「カビがひどい」という口コミどおり、放置するとカビが発生しやすいので、こまめにお手入れする必要があります。
比較した結果、スチーム式の商品は1週間稼動させてもカビの原因となる菌がほぼ繁殖しませんでした。衛生面が気になる人や頻繁なお手入れが難しい場合は、スチーム式の商品を検討してみましょう。
お手入れのしやすさは高評価を獲得。タンクはバケツ型のシンプルな構造で、掃除しやすいのがうれしいポイントです。洗浄や乾かす必要がある加湿フィルターもなく、お手入れの手間は少ないといえます。
一方で、掃除する部品数は8個と多め。比較したほかの商品には、本体・タンクだけを掃除すればよい、より手軽なモデルもありました。とはいえ掃除するパーツ数は全商品の平均約7個(※執筆時点)と同程度なので、特別手間がかかるわけではありません。
次は、吸水・排水のしやすさと使いやすさの検証です。
吸水・排水のしやすさは、給水タンクの取っ手の有無やタンクのサイズ・形状、給水方法などをチェックし評価しました。使いやすさの検証では、稼動中に水量を把握できるか・加湿量の自動調節ができるか・本体上部に持ち手があるかを確認しています。
「給水がしやすい」との口コミどおり、給水・排水のしやすさは比較したなかでもとくに優秀。本体からタンクを外すことなく上から水を注いで手軽に給水できる点が魅力です。もちろんタンクを外して吸水することもできます。
タンクは取っ手つきでセットしやすいバケツ型。比較したなかにはタンクをセットするとき給水口の向きを上から下に変える必要がある商品も見られましたが、本品はそのまま本体に取りつけられて便利です。タンクをセットする際の手間が少なく、蛇口からも給水しやすいといえます。
タンクのサイズは縦26cmと大きめですが、5Lと大容量です。比較したうちの約6割は容量が5Lよりも少なかったため、吸水の手間を減らして連続で使いたい人は本品のような大容量タイプに注目しましょう。ただしタンクサイズが大きいので、蛇口から給水するときはシンクに収まるか確認してくださいね。
一方で、排水時はタンク以外に内部のトレーの水も捨てる必要があり、やや手間がかかります。本体とトレーが一体になっており、本体ごと持ち上げて排水しなければいけないのも惜しいところ。電源コードが外れず障害になる場合があるので、排水するときはコードの位置に注意しましょう。
使いやすさも高評価です。比較した商品の約6割のモデルにあった、自動で加湿量を調節する機能を搭載。本品のように自動調節機能がついたモデルだと、手動で加湿量を調節する手間がないうえ、過加湿による本体の故障リスクやカビの発生を抑えられます。
水量が足りなくなると本体のランプが赤色に点灯して運転停止するため、空焚きのリスクが低いのもポイント。水量は給水時のみ表示されるので、給水タイミングを把握しにくい点は押さえておきましょう。
また、本体上部に持ち手がなく、移動時はかがんで持ち運ぶ必要があります。部屋を移動させて使用するより、一定の場所に置いて使うのに向いているでしょう。操作パネルを使う際に、かがむ必要があるのも惜しい点です。
続いて、静かさを検証しました。加湿器から50cm離れた地点に、騒音計を配置。実際に一番弱いモードで稼動させて音を測定し、静かなものほど評価しました。
静音性も十分で、一番弱いモードの騒音値は37.7dBと控えめ。高評価基準の35dBはわずかにオーバーしたものの、比較した全商品の平均値約37.3dB(※執筆時点)と同程度で、良好な結果です。
30dB後半は夜間の戸建て住宅地と同レベルの騒音値とされています(参照:環境省)。とはいえ測定したのは50cm離れた場所なので、実際聞こえる稼動音はもう少し小さいでしょう。
なお、強モード時の騒音値も42dBと小さめ。比較した全商品の平均値46.9dB(※執筆時点)を下回る結果で、どのモードでも稼動音が抑えられていました。ただし、加熱中に「ポコポコ」と給水される音が鳴り続けるので、就寝中に使用すると気になる場合があるかもしれません。
<各モードの稼動音>
最後に、消費電力の低さの検証です。加湿力を検証する際にワットモニターを使用し、実際の消費電力を測定。加湿器が最も強いモードでどれだけ電力を消費するか確認しました。
消費電力は高評価基準の300Wを大幅に下回る125Wを記録し、非常に優秀。全商品の平均約248W(※執筆時点)の約半分の消費電力量で済むので、比較したなかでも長時間使用したい人向きといえます。
なお、なかでも消費電力が高かったのはスチーム式のモデル。スチーム式はほかのタイプと比べて消費電力が2倍以上高い傾向があり、節約志向の人には不向きです。電気代が気になる人には、本品のように消費電力が少ない加熱超音波式や超音波式などが向いています。
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メーカーによると、ドウシシャ カンタン給水ハイブリッド式加湿器 mistone650 KHW-652を設置するときの注意点は次のとおりです。まずは、テレビ・ラジオから2m以上離し、水平な場所に設置することが大切。テレビ・ラジオに近いと雑音の原因になります。
壁・寝具・カーテン・家具などからは50cm以上離して置き、ミスト吹出口を壁や家具などに向けないようにしてください。携帯電話・パソコン・精密機器など湿度に弱いものを近くに置かないよう注意しましょう。
本品を使用すると水道水内のミネラルがミストともに排出され、水分が気化すると白い粉状になり部屋に拡散されます。白く汚れるだけでなく機器の不具合原因になる可能性があるので、本品の置き場所には注意しましょう。
(参照:公式サイト)
<お手入れ方法>
①本体にあるフタ・タンク・フロートなど、外せる部品を取り外す
②本体の水は送風口・操作部にかからないよう、本体に表記されている排水方向から捨てる
③水を捨てたら水滴を拭き取り、よく乾燥させる
④本体の汚れは、ぬるま湯または柑橘系以外の食器用中性洗剤に浸した柔らかい布を硬く絞って拭く
⑤乾いた布を使用して、やさしくから拭きする
⑥本体底面の吸気口は掃除機を使いお手入れする
水タンクも本体同様に週2回以上がお手入れの目安です。タンク内側・外側をきれいに洗い十分にすすいだあと、乾燥させて元どおりに組み立てます。タンク内にある軟水化カートリッジを洗うときは、洗剤を使用せず水洗いしましょう。
ミスト筒・アロマケース・吸気口など本体以外は、すべて水洗いが可能です。超音波振動板・ヒーター・水槽回りなどは、掃除用ブラシでお手入れします。部品を掃除したあとは乾燥させ、元の状態に組み立てて完了です。
(参照:公式サイト)
ドウシシャ カンタン給水ハイブリッド式加湿器 mistone650 KHW-652は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどECサイトで販売しています。取扱店舗によって値段が異なるので、購入前に比較しましょう。
なお、水タンク・ミスト棒などのパーツは、メーカー公式サイトで入手できます。掃除用ブラシも販売しているので、必要な人はチェックしてみてくださいね。
最後に、スピーディに加湿できる商品やカビが発生しにくい商品をご紹介します。
加湿性能を重視するなら、シャープ プラズマクラスター HV-S75-Wがおすすめです。湿度30%に設定した部屋で稼動させたところ、わずか30分で湿度100%に達しました。強モード使用時には750mL/hと加湿量が多く、広い部屋でも素早く加湿できます。給水・排水に加えてお手入れもしやすいと好評でした。
東芝 スチームファン式加湿器は、衛生的に使いやすいのが魅力。1週間連続で使用したあとチェックすると、カビは一切発生していませんでした。広口のバケツ型タンクで掃除しやすいうえ、フィルター非搭載でお手入れの手間が少ないのもポイント。加湿性能も申し分なく、使いやすいといえます。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
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加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
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