スイッチひとつでコーヒーの抽出に便利なハンドドリップモードに切り替えられる、象印 電気ケトル CK-AX08。「短時間でお湯が沸く」「安全機能が充実している」と評判です。一方、「大きく傾けないと水が出ない」などの気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、象印 電気ケトル CK-AX08を含む電気ケトル全55商品を実際に使って、沸騰時間の短さ・使いやすさ・安全性の高さを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
象印 電気ケトル CK-AX08は、ハンドドリップにも調理用のお湯を沸かすときにも使いたい人におすすめです。比較した商品には湯沸かしのみのシンプルなものが多かったのに対し、スイッチひとつで湯量を調節できるのが魅力。90℃を約1時間保つ保温機能もあり、2杯目を飲みたいときも沸かし直す手間を省けます。
口コミのとおり、安全機能も充実していました。転倒湯漏れ構造・蒸気レス機能に加え、給湯レバーから指を離すとロックがかかる機能も搭載。本体は二重構造が採用されており、沸騰時でも表面は44.2℃までしか上がりませんでした。比較した商品には80℃を超えたものもあったなか、安全性に配慮されているといえます。
沸騰スピードも、「短時間でお湯が沸く」という口コミのとおり。実際に試したところ、500mLは2分26秒で沸きました。1,300Wのハイパワーで加熱できるため、比較した商品の平均値2分56秒(※執筆時点)より30秒も速いタイム。満水800mLでも約3分半で沸き、忙しい朝に重宝するでしょう。
しかし、注ぎやすいとはいえません。実際に使用したモニターからは、「重い」「持ち手が太く握りづらい」といった意見が寄せられました。口コミで指摘されていたとおり、大きく傾けないと水が出てこないのも惜しい点。音と光で操作を知らせる仕様のため、多機能なわりに使いやすいものの、子どもが使用する場合はサポートが必要です。
価格は執筆時点で税込14,080円(公式サイト参照)と、比較したなかでは高価格帯。沸騰速度が速く、保温や湯量調節など便利な機能も充実していますが、もっと楽に注げた商品もチェックしてみてはいかがでしょう。
食と暮らしのソリューションブランドを目指し、調理・生活家電をメインに事業展開する日本の大手メーカー、象印マホービン。ポットや電気ケトルのラインナップも豊富で、多機能かつ安全面に配慮された設計が特徴です。
今回ご紹介するCK-AX08は2019年9月に発売された、充実の機能性が自慢の0.8Lタイプの電気ケトル。スピード沸騰や見やすい水位線など基本機能はもちろん、ケトルとしては珍しい保温機能や、注ぐ際の湯量を調節するハンドドリップモードなどあると助かる便利機能を備えています。
消費電力は1,300Wで、カップ1杯分(140mL)のお湯が約65秒で沸くと謳っています。沸騰が完了するとお知らせメロディが流れるので、沸騰までほかのことをしていても気づきやすいでしょう。もちろん、メロディはオフにもできます。沸騰後にカルキ臭を除去するカルキとばしコースも便利です。
沸騰後は自動で保温モードに移行して90℃を約1時間キープ。朝食の時間がバラバラな家族でも各人がすぐにお湯を使えて便利です。スイッチ操作で湯量を少なく調節するハンドドリップモードも搭載しており、コーヒーのドリップなど繊細に湯量を調節したいシーンにもぴったりですよ。
電気製品なので、本体・蓋・電源プレートの丸洗いはできません。底が濡れた状態のまま逆さまにするのも、内部に水が入り故障の原因となるので注意が必要です。長期間使用しない場合は、十分乾燥させてポリ袋などに入れて保管しましょう。
内蓋は濡れた柔らかいスポンジで汚れを拭き取り、内容器は定期的にクエン酸洗浄してください。1~3か月に一度、同社の洗浄剤「ピカポット」を使うことが推奨されています。また、内蓋のパッキンは消耗品なので、白く変色してきた場合は公式サイトから交換パーツを購入することもできますよ。
カラーはブラックとホワイトの2色展開で、それぞれ容量0.8Lと1.0Lを販売しています。1~2人であれば0.8L、3人以上であれば1.0Lと暮らし方に合わせて選択が可能。どちらもカラーもマットな質感で、落ち着いたデザインです。
電源ケーブルは1.3mと長めですが、巻取り式なので収納しておけば邪魔になりません。0.8Lタイプのサイズは、電源プレート込みで幅23.0×奥行14.5×高さ22.5cm。ケトル本体の重さは約1kgです。
今回は、象印 電気ケトル CK-AX08を含む電気ケトル全55商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
沸騰時間の短さ
使いやすさ
安全性の高さ
まずは、沸騰時間の短さの検証です。
実際にお湯を沸かし、水が沸騰するまでの時間を比較しました。
口コミのとおり、スイッチを入れてからスピーディに沸騰しました。500mLの沸騰まで2分26秒と、比較した商品の平均値2分56秒(※執筆時点)から30秒も速い記録です。
なお、カップ2杯ほどの300mLなら1分34秒・満水の800mLなら3分36秒を記録しました。忙しい朝でも、ストレスなくお湯を使えるでしょう。
消費電力が高いほど湯沸かしは速い傾向があり、比較したなかで上位となった商品はほとんどが1,300W以上でした。本品も1,300Wとパワフルで、傾向どおりの実力を発揮しています。
次は、使いやすさの検証です。
7人のモニターに電気ケトルを実際に使ってもらい、注ぎやすさと操作性を評価しました。
実際に注いだモニターからは、本体が重いとの声が多く聞かれました。比較した商品には本体重量1.0kg未満のものもあったのに対し、1.2kgとやや重めです。ほかにも「取っ手が太く握りづらい」「狙ったところに注ぎにくい」などの意見が出ています。
口コミと同様「かなり傾けないと水が出てこない」という指摘も。卓上ポットのようにレバーを押しながらお湯を出す仕様についても、安全面の評価はしつつ「ちょっと煩わしい」とする声がありました。子どもが使う場合には、サポートが必要でしょう。
一方で、メーカーの売りである湯量調節機能は好評でした。モニターからは「湯量を変えられるのは便利」といったコメントが寄せられています。つまみの操作だけで湯量が変わるため、ハンドドリップ・調理用と用途を問わず使えて便利ですよ。
<注ぎやすさについてのコメント>
コメントは一部抜粋
操作に関しては、モニターの多くが「簡単だった」と回答しました。ボタンは日本語で表記されており、押すと音と光で操作できていることをお知らせ。機械操作に慣れていない人でも使いやすい仕様です。
保温・カルキとばしなど、機能が充実しているわりに操作がシンプルなのも魅力です。比較したなかでは、オンオフだけの商品がわかりやすいと人気でしたが、電気ポットのようなイメージで直感的に操作できました。
唯一気になったのは、「沸かす」「保温」の操作ボタンの位置。「握ったときに誤ってボタンを押してしまいそう」と心配する声がありました。とはいえ、電源パネルから持ち上げると自動で電源が切れるので、注水中に誤作動が起きることはありません。
<スイッチやパネル操作のしやすさについてのコメント>
コメントは一部抜粋
口コミにあったとおり、安全機能はかなり充実していました。比較した商品には空焚き防止や自動電源オフだけに対応したものもありましたが、さらに3つの安全機能を搭載。転倒湯漏れ防止構造・蒸気レス機能・ボタンロック機能もあり、十分な対策が取られています。
本体は二重構造のため、沸騰後に本体に触れてもやけどのリスクは低いでしょう。実際に沸騰時の表面温度を測定すると、最高44.2℃・中央部は37.4℃を記録。比較したなかには表面が80℃を超えた商品もあったのに対し、すぐにやけどをする心配はない温度に抑えられていました。
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最後に、モニターからお湯を注ぎやすいと好評だった商品をご紹介します。
タイガー魔法瓶 PCJ-A102は、注ぎ口が細くスーッとお湯を注げるのが魅力。重厚感のあるデザインながら重すぎず、楽に扱えます。湯沸かしも非常にスピーディで、500mLは2分19秒で沸きました。蒸気レス機能など安全対策も十分です。本体が熱くなりにくく、やけどのリスクは低いですよ。
タイガー魔法瓶 PCM-A080は、ハンドルに丸みがあって持ちやすい商品。フタをワンタッチで着脱できるため、給水もスムーズですよ。500mLを2分半未満で沸騰させられるほどのパワーも備えています。沸騰時でも表面を触れるほど温度が抑えられており、子どもがいるご家庭にもぴったりです。
容量 | 1.0L |
---|---|
500mLの沸騰時間(実測値) | 2分42秒 |
注ぎ口形状 | 三角口 |
本体二重構造 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
フタ取り外し可能 |
良い
気になる
消費電力 | 1,300W |
---|---|
ハンドル形状 | コの字型 |
温度調節機能 | |
保温の設定温度 | |
1℃単位の温度設定可能 | |
カルキ抜き機能 | |
目盛り付き窓 | |
茶こし付き | |
コードの長さ | 1.3m |
幅 | 14.8cm |
奥行 | 22.3cm |
高さ | 21.4cm |
タイガー魔法瓶 蒸気レス電気ケトル<6SAFE+> PCJ-A102をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
容量 | 0.8L |
---|---|
500mLの沸騰時間(実測値) | 2分23秒 |
注ぎ口形状 | 三角口 |
本体二重構造 | |
転倒湯漏れ防止構造 | |
フタ取り外し可能 |
消費電力 | 1,300W |
---|---|
ハンドル形状 | オープンハンドル |
温度調節機能 | |
保温の設定温度 | 不明 |
1℃単位の温度設定可能 | |
カルキ抜き機能 | 不明 |
目盛り付き窓 | |
茶こし付き | 不明 |
コードの長さ | 1.3m |
幅 | 不明 |
奥行 | 不明 |
高さ | 不明 |
タイガー 電気ケトル PCM-A080をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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