なめらかな巻き心地で、小さなあたりにも反応できると評判のシマノ ソアレBB C2000SSPG。インターネット上では、釣り初心者でも扱いやすいと高評価の口コミが並ぶ一方で、「ずっしりと重い」「リールの動きがスムーズさに欠ける」といった気になる声もみられ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
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本コンテンツに記載の検証結果は2022年02月までの情報です
今回検証したシマノのソアレBB C2000SSPGは、ノイズのないなめらかな巻き心地が魅力です。回転時の振動は189(10⁻³m/s²r)と、全商品のなかでも比較的抑えられていました。
サイズもコンパクトなため、ジグヘッド単体での釣りにも向いています。一方で、重量は200gとやや重め。150g程度であった上位商品に比べると、取り回しやすさは一歩及びません。
また、ドラグ性能もまずまずです。落下時・失速後ともにドラグのすべりが物足りず、引っかかりや波がありました。しかし、ドラグの微調整がしやすい点は好印象です。ラインごとに調節すれば、ストレスなくアギングできるでしょう。
公式サイトの販売価格は、税込18,480円です(執筆時点)。手元への収まりがよいアギングリールをお探しの人は、ぜひ購入を検討してみてください。
自転車部品・釣り具メーカーとして世界的に高い知名度を誇る、シマノ。
今回ご紹介するソアレBB C2000SSPGは、アジやメバルなどの小魚を釣るライトソルトゲームをより楽しめるよう開発されました。
なめらかな巻き心地を追求し、ギアには超々ジュラルミン製のHAGANEギアを採用。
粘り強い動きを実現するため独自の精密冷間鍛造技術でプレスし、ミクロン単位の精度に仕上げています。
番手は、アジング用の小型のリールのなかでも幅広い釣りに使える2000番です。
メバリングやロックフィッシュにも活用できるので、はじめの1台としてもおすすめですよ。
ギア比は、パワーのあるローギアタイプ。ハンドル1回転につき、ローターを4.3回巻き上げます。
一度に巻く量が少ないため、扱いが難しい軽量のアジング用ジグヘッドでもゆっくり操作できますよ。
また特殊な形状をしたAR-Cスプールによりラインが整いやすく、ライントラブルを防止できるのも魅力です。
さらに、ボディにはリール全体の重心を手元に近づけるようパーツを配置。キャスト時の疲労を軽減するための配慮がされています。
防水性能も高く、表面には撥水加工を施しました。加えて水が内部へ入り込まないよう、水をせき止める関所の配置したラビリンス構造を取り入れているのも特徴です。
ベアリング全体には防錆加工がされており、淡水だけでなく海水でも使えますよ。
ベールをつなぎ目のない一体成形で製造することで、見た目の美しさにもこだわっています。
高級感のあるゴールドのカラーリングもおしゃれなので、デザイン重視の人もぜひチェックしてみてください。
今回は、シマノ ソアレBB C2000SSPGを含むアジングール全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
検証①:軽さ
検証②:なめらかさ
検証③:ドラグ性能
まずは、軽さの検証です。
メーカーが公表している重量を確認し、軽さを評価します。なお今回はカーボン樹脂やマグネシウムといった、軽い素材を使用しているものを高評価としました。
ボディ・ローターには高強度樹脂素材が使われており、200gとやや重めでした。150g前後と軽いほかの検証商品と比べると、取り回し・反響感度に物足りなさを感じます。
ただしドライブギアの素材として、上位商品と同じく、軽量で強度の高い超々ジュラルミンが用いられている点は好印象です。
次は、なめらかさの検証です。
新品状態から1,000回転以上回して内部のグリスをなじませ、リールフットのフロント側に加速度センサーを取り付けます。
ハンドルを50BPMに設定したメトロノームにあわせて回転させ、30秒間の1キロヘルツまでの各周波数を測定。結果をもとに、x.y.z軸の変位量のoverall値を剛性ベクトルで総合的にチェックしました。
実際に計測した回転時の振動は、189(10⁻³m/s²r)と小さめでした。ほかの商品には数値が230(10⁻³m/s²r)以上とゴロゴロした振動が伝わったものもあったなかで、なめらかさは十分です。
コンパクトなボディに加え、ハンドルも40mmと短いため手元にすっぽりと収まります。さらにパワーギアにより、ジグヘッド単体を使用したアジングにも活躍するでしょう。
最後は、ドラグ性能の検証です。
0.3号のPEライン・300gのおもりを使用し、ドラグの設定値を全商品で300gに統一して行いました。逆さに固定したリールからおもりをたらし、アワセの衝撃を再現するため、ラインをローラーから10cm出しておきます。
起点となるラインローラーの位置までおもりを持ち上げて手を離し、落下にかかる秒数からどれほどドラグが効かせられるかチェック。また失速後、一定の負荷がかかっている状態でのドラグの出方もあわせて確認しています。
おもりが落下するまでの時間を測定したところで、平均で7.3秒を記録。
アワセの衝撃を再現した状態ではブレーキはかかっていたものの、すべり出しがよいとはいえず引っかかってしまいました。また失速後もすべり出しが気になり、ドラグの出方にも波があります。
しかし、ドラグの細かな設定がしやすい点は高評価です。
切れやすいエステルラインも使用できたため、ラインの特性にあわせて調節すれば快適にアギングを楽しめます。
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
ダイワのルビアスエアリティ FC LT2000S-Pは、初心者からプロまで幅広い層におすすめです。重さは150gと比較的軽く、金属素材により剛性の高さにも期待がもてます。さらに軸のブレが抑えられた構造のため、巻き心地はなめらかでした。肉抜きされたハンドルなど、細かな部分まで取り回しやすさにこだわっています。
シマノのヴァンキッシュ C2000SSSは、ドラグ性能がとくに高評価です。ドラグはすべることなく、一定の負荷状態でもおもりと同じスピードで追従していました。重さは145gと軽量化されており、反響感度にも優れています。大物から小型の魚まで手広く活躍しますよ。
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