リフレッシュレート540Hzを誇り、なめらかなゲームプレイが可能と謳うゲーミングモニター、BenQ ZOWIE XL2586X。「残像感が非常に少ない」と評判である一方「画面が白っぽい」「遠方の敵が見づらい」などの口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のゲーミングモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ゲーミングモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
残像感を抑える黒挿入機能や、映像のブレを抑える独自技術が採用されているのも魅力。比較した多くの商品と同様に色彩や明暗などの設定を変えられるだけでなく、暗所の見え方を補正するブラックイコライザーも調整できます。「遠方の敵が見づらい」との口コミがありましたが、設定を変えて視認性を高めれば、一瞬の操作が勝敗を分けるゲームもプレイしやすいでしょう。
モニターの位置も細かく調整できます。垂直角度は-5~35度、高さ調節は155mmの範囲で変更が可能。TNパネルゆえに視野角は狭いものの、目線の高さに合わせれば快適にプレイできますよ。とくにモニターアームを使わない予定の人にとって、位置を微調整できるのは大きなメリットといえます。
色鮮やかな映像が楽しめるのも利点です。専用機器で測定したところ、BT.2020の色域を78.15%カバーできていました。本品と同じTNパネルの商品の多くは60%前後だったのに対し、20%近く色域が広いという結果に。緑がやや弱いものの寒色・暖色のバランスはよく、「画面が白っぽい」という口コミを払拭しました。多彩な色を表現でき、ゲームの世界観に入り込みやすいでしょう。
一方で、解像度がフルHDと低いのはデメリット。色域の広さで解像度の低さはある程度カバーできていますが、税込168,300円(※執筆時点・公式サイト参照)と高額な点をふまえると物足りません。美しいグラフィックを楽しむオープンワールドRPGをプレイしたいなら、WQHDや4Kに対応した高解像なモニターを検討してみてください。
実際にBenQ ZOWIE XL2586Xと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したゲーミングモニターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ASUS
4Kで240Hz!幅広いゲームを鮮やかな映像でプレイ可能
エムエスアイコンピュータージャパン
色域が広く色鮮やか!4K対応で迫力満点の映像が楽しめる
ASUS
ジャンルによって性能を切り替えられる。オプションも豊富
同時にリフレッシュレート240Hzの下位モデル「XL2546X」も発売。XL2546Kの後継モデルで、画面ブレを軽減する機能DyAcがDyAc2にアップグレードしています。高出力なゲームをプレイしないのであれば下位モデルでも十分ハイスペックなので、予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
今回は、BenQ ZOWIE XL2586Xを含む人気のゲーミングモニターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
スペックを確認した結果、FPS・TPSゲームを有利に進めたい人にぴったりだとわかりました。映像の滑らかさを表すリフレッシュレートは540Hzと、比較した商品のなかでもトップクラス。75Hzと低めの商品と比べ、各段にスムーズな動きに期待できます。
応答速度が0.5ms(GTC)と非常に高速なのもポイントです。画面の色が切り替わるのが速く、瞬間的な判断が求められるFPSゲームでも遅れを取りません。オーバードライブ機能を使えば応答速度を底上げできるため、競技志向が強いゲーマーでも満足できるでしょう。
高速接続によるブレを抑制するBenQ独自技術のAMAや、バックライトの点灯・点滅のタイミングを制御して画面内の揺れ・残像感を抑える黒挿入機能 DyAc2も搭載されています。口コミで評価されていたように残像感の少ない映像でゲームをプレイでき、敵プレイヤーやオブジェクトの視認性がアップするでしょう。
ZOWIEが新開発したFast TNパネルにも注目。映像全体の輪郭をくっきり鮮明に映し出せるため、集中してプレイできますよ。
専用機器を用いて表現できる色の範囲を測定したところ、BT.2020の色域を78.15%という広域でカバー。比較したところ、色域の広さが75%以上だと色鮮やかに感じられる傾向があり、本品も例外ではありませんでした。緑がやや弱いものの、寒色・暖色のバランスは良好ですよ。
一般的に色再現性が低いとされるTNパネルながら、新たなカラーフィルムを採用することで画面の色が薄くなる現象を改善。カラー性能が35%向上していると謳っているとおり、色域はかなりの広さです。コントラスト比は1000:1と一般的な数値ですが、「画面が白っぽい」という口コミに反して、鮮やかな色彩を再現できるでしょう。
本品はさらに暗所の見え方を補正するブラックイコライザー機能も20段階に設定できるため、暗いシーンでの視認性がアップするでしょう。口コミでは「遠方の敵が見づらい」と指摘されていましたが、設定の変更で改善が見込めますよ。映像の調整が苦手な人は、ジャンル別に用意された8つのプリセットから選べば手間がかかりません。
USB HUBはありませんが、接続できるポートは側面に配置されていました。有線でマウスやキーボード、外付けマイクなどを接続したい場合にも使いやすい設計です。
なお、本品は比較した一部の商品のような画面回転機能(ピボット機能)は備えていません。とはいえ、縦に長いWebサイトを閲覧したり、Excelで表計算をしたりしないのであれば、画面が回転しなくても不便はないでしょう。
快適な姿勢を保ちやすく、長時間ゲームをプレイする際も没頭しやすい環境をつくれますよ。
モニターアームを使う予定がない人にとって、モニターの角度が調節できるのはとても大切です。
モニターの視認性はFPS・TPSではかなり重要で、日によって自分のベストな姿勢は異なります。高いパフォーマンスを出せるよう、目線の高さを合わせられるモニターを選びましょう。
色域の広さでかなりカバーできているとはいえ、繊細に描写された広大な風景などを楽しむオープンワールドRPGをプレイするには不十分。映画鑑賞を楽しみたい人にも物足りないスペックです。
2024/05/08 発売
解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
モニターサイズ | 24.1インチ |
色域カバー率 | 78.15%(実測値) |
リフレッシュレート | 540Hz |
良い
気になる
パネル種類 | TN |
---|---|
アスペクト比 | 16:9 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
表示色 | 不明 |
輝度 | 320cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
スピーカー搭載 | |
ピボット機能(画面回転) | |
高さ調節機能 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
ナイトクリアビジョン機能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
199,860円
(最安)
販売価格:199,860円
ポイント:0円相当
送料無料
(10,390件)
204,440円
(+4,580円)
販売価格:206,315円
ポイント:1,875円相当
送料無料
リフレッシュレート165Hz・応答速度1msの高速駆動に加え、さらにスピーディな応答を叶えるオーバードライブ機能も搭載。瞬時に動かなければならないFPS・TPSゲームにおいても、思いどおりのプレイができるでしょう。
解像度 | WQHD(2560×1440) |
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モニターサイズ | 27インチ |
色域カバー率 | sRGBカバー率:99%、AdobeRGBカバー率:93%、DCI-P3カバー率:95% |
リフレッシュレート | 165Hz |
パネル種類 | IPS |
---|---|
アスペクト比 | 16:9 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
表示色 | 約10億7300万色 |
輝度 | 300cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
スピーカー搭載 | |
ピボット機能(画面回転) | |
高さ調節機能 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
ナイトクリアビジョン機能 |
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