eスポーツのプロプレイヤーに選ばれたモニターを販売した実績を持つBenQが提供するゲーミングモニター、BenQ ZOWIE XL2546K。インターネット上では「ヌルヌル動く」と評判です。しかし「画質が少しぼやっとしている」など気になる口コミも存在するため購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のゲーミングモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ゲーミングモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
BenQ ZOWIE XL2546Kは、FPS・TPS用のモニターをお探しの人におすすめです。実際に調べると、プレイ中の見やすさを向上する機能が豊富でした。比較したなかで非搭載の商品もあった、影に隠れた敵を見やすくするナイトクリアビジョン機能を完備。ほかに残像感を抑えるDyAc+やオーバードライブも搭載し、敵に照準を合わせやすいよう配慮されいました。
画面の色味を細かく設定できるのも利点。鮮明・輝度・コントラスト・シャープネスを変えられ、自分の好みやプレイするゲームタイトルに合わせられます。画像モードは8つあり、そのうち3つはカスタマイズした設定の保存が可能。BenQ ZOWIE独自のソフトウェアを使えば設定したゲームモードをほかの人と共有でき、公式サイトからセットをダウンロードすればプロプレイヤーの設定も試せます。
画面の滑らかさを表すリフレッシュレートは240Hzと高数値。比較したうち、240Hz以上の商品は約3割(2024年12月時点)しかなく、口コミどおりの「ヌルヌル動く」映像を体感できるでしょう。比較したほとんどの商品が1msだった応答速度も、こちらは0.5msと非常に高速です。画面サイズは画面全体を視認しやすい24.5インチ。FPS・TPSの世界大会でも採用されやすいサイズで、大会の練習用としても向いています。
解像度はフルHDです。比較した4KやWQHDの商品よりも、口コミのように「画質が少しぼやっとしている」と感じる可能性があります。色域の広さも狭めで測定値は60.64%と、満足できる基準の75には届きませんでした。ただ、FPS・TPSはフルHDでプレイするゲームがほとんど。FPS・TPSをメインにプレイするなら、色域もそこまで気にならないでしょう。
アイシールドをモニターの両側面取りつけられるのも特徴。モニター周りの視界を遮りゲームに集中しやすい環境を作れます。FPS・TPSに特化したモニタースペックと機能性の高さで、「あらゆる動きを鮮明にとらえられる」という謳い文句にも納得できる商品です。とはいえ、オープンワールドゲームなどの美しい映像を堪能したい人はほかの商品を検討しましょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にBenQ ZOWIE XL2546Kと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのゲーミングモニターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
BenQ ZOWIE XL2546Kの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
ASUS
4Kで240Hz!幅広いゲームを鮮やかな映像でプレイ可能
エムエスアイコンピュータージャパン
色域が広く色鮮やか!4K対応で迫力満点の映像が楽しめる
LG Electronics Japan
暖色がよく映えて、オープンワールドの魅力を存分に味わえる
今回ご紹介するのは、台湾のメーカー BenQが提供するe-Sports デバイスの開発専門シリーズZOWIEから発売されたBenQ ZOWIE XL2546K。プロゲーマーに認められた技術、DyAc +テクノロジーを搭載し、「あらゆる動きを鮮明にとらえられる」と謳っています。
画面のサイズは24.5インチ。角度も変えられ、前後は-5〜23度・左右は45℃まで傾けられます。高さ調整機能は155mmと、自分が見やすいように調整できる仕様です。90度回転させて縦長画面として利用できます。
モニタースタンドにもゲームプレイ環境を整える工夫が豊富。ケーブルをまとめる穴があり、配線をスッキリと収納できる設計です。台座は安全性を維持しながら場所を取らないよう設計されたコンパクトなベース型。広範囲なプレイスペースを確保できるように配慮されています。
メニュー操作ができるホイール付きのリモコンが付属されているのも利点。クイックメニューに素早くアクセスして、設定やカスタマイズができるアイテムです。ボタンを押せば、カスタマイズした画像モードを簡単に呼び出せます。
プロ仕様なだけに、持ち運びについて考えられている点も特徴です。モニタースタンドには取っ手があり、移動や掃除をしたいときにも便利。液晶パネルの側面には耐久性を強化したフレームを採用しています。
スタンドを組み立てるときにドライバーなど特別な道具が必要ないのもうれしいポイント。モニター背面にはVESA 規格のマウントがあり、壁掛けやモニターアームにも対応しています。壁取り付けブラケットは付属されていないので、必要な場合は事前に用意しましょう。
BenQのZOWIEシリーズでは、BenQ ZOWIE XL2546Kの後続機としてXL2546Xが発売されています。本商品との大きな違いは、残像を低減する技術がグレードアップしている点。BenQ ZOWIE XL2546Kは「DyAc +」を採用しているのに対し、XL2546Xはより進化した「DyAc2」を搭載しています。
XL2546Xは高さ調節機構に工業用ベアリングを採用し、より簡単でスムーズな高さ調節が可能に。ただし、XL2546Kではできた90度回転はXL2546Xだとできません。モニターを縦にしても使いたい人はBenQ ZOWIE XL2546Kが向いているでしょう。
今回はBenQ ZOWIE XL2546Kを含む、人気のゲーミングモニターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
実際に商品をチェックしたところ、ゲームプレイ中の見やすさを向上する機能が豊富に搭載されていました。なかでも、比較したうち非搭載の商品があった、ナイトクリアビジョン機能があるのが魅力。ゲーム内の暗い場所の視認性を高め、影に隠れている敵を見つけやすくする技術です。FPSゲームの際に役立つでしょう。
画面の色味も細かく設定できます。鮮明さだけでなく、赤みや青みを表す色温度のRGB調整も可能。輝度やコントラスト、輪郭の強調もでき自分の好みやプレイするゲームタイトルに合わせられます。液晶モニターのリフレッシュレートとグラフィックボードのフレームレート(FPS)を同期させ、なめらかな画像表示をサポートするFreeSyncにも対応。PCからディスプレイを設定できるDDC機能も備わっています。
画像モードは全部で8つ。そのうちゲーム1・2・3は自分でカスタマイズした設定の保存が可能です。BenQ ZOWIE独自のソフトウェア「XL Setting to Share」を利用すれば設定したゲームモードをほかの人と共有ができるのもポイント。公式サイトからダウンロードすることで、プロプレイヤーの設定も試せますよ。
<画像モード>
しかし、USB HUBは非搭載。本商品にキーボードやマウスなどはつけられません。比較した多くの商品もついていなかったため、大きなデメリットではありませんが、パソコンのUSBポートを拡張したい人は注意しましょう。入力端子は、HDMI 2.0×3・DP 1.2・headphone jackの5つです。
FPS・TPSに特化したモニタースペックも注目したい点。数値が高いほど滑らかに映せるリフレッシュレートは240Hzと高数値でした。比較したうち240Hz以上の商品は約3割(※2024年12月時点)しかなかったのに対し、口コミどおりの「ヌルヌル動く」映像を体感できるでしょう。
画面の色が切り替わる速度を表す応答速度も非常に高速。数値が少ないほど残像感が少ないとされ、比較した商品の多くが1msだったなか、本商品は0.5msと高スペックです。応答速度を高速化するオーバードライブもオフ・高・プレミアムの3段階で調整できます。
残像感を抑えるDyAc+も搭載。振り向きざまの背景のボケを抑え、敵をより鮮明に捉えられるよう配慮されており、valorantやタルコフなどのFPSで有利に動けるでしょう。「あらゆる動きを鮮明にとらえられる」という謳い文句にも納得です。
画面サイズは全体を視認しやすい24.5インチ。FPS・TPSの世界大会でも採用されやすいサイズで、プロゲーマー並みに勝敗にこだわりたい人にうってつけの商品といえます。解像度はフルHD。比較した4KやWQHDの商品と比べると口コミのように「画質が少しぼやっとしている」と感じる可能性がありますが、FPS・TPSはフルHDでプレイするゲームがほとんど。FPS・TPSを専用のモニターとして使うなら十分な性能でしょう。
アイシールドが付属され、モニターの両側面にとりつけられるのも特徴。モニター周りの視界を遮ることでよりゲームに集中しやすい環境を作れるのが魅力です。角度調整もできるので、見やすさやモニター周辺の状況に合わせられます。
色域の広さは狭めです。HDR/BT.2020の測定用パターン信号を出力して、BT.2020の色域をどれほどカバーできているかを調査したところ、60.64%を記録。比較した全商品の平均値平均58.26%(※2024年12月時点)を上回ったものの、満足できる基準値の75%には届きませんでした。
映像がのっぺりと見やすいでしょう。色彩をあまり気にすることがないFPS・TPSをプレイする人には十分ですが、映像美を売りにするオープンワールドゲームにはやや不向きです。
FPS・TPS専用のモニターとして使用するにはうってつけですが、色鮮やかな色彩は表現できていない印象でした。
TNパネルを使用しているため応答速度は速いものの、視野角が狭く斜めからモニターを見ると白飛びや色ずれが起こり映像が見にくくなるでしょう。モニターアームを使用して好きな角度に調節して使用するのがおすすめですよ。
解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
モニターサイズ | 24.5インチ |
リフレッシュレート | 240Hz |
良い
気になる
ナイトクリアビジョン機能 | |
---|---|
パネル種類 | TN |
アスペクト比 | 16:9 |
表示色 | 不明 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
輝度 | 320cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
スピーカー搭載 | |
ピボット機能(画面回転) | |
高さ調節機能 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
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BenQ ZOWIE XL2546Kは、FPS・TPSをプレイするのにぴったりな機能やスペックを搭載しているものの、オープンワールドのゲームには色域の広さが物足りませんでした。ここでは、色鮮やかな映像を楽しみたい人におすすめな商品をご紹介します。
映像美を重視するなら、ROG Swift OLED PG32UCDMがおすすめです。色域の広さの測定値は82.13%と比較したなかでトップレベル。どの発色もきれいに表現し、とくに寒色系の色の美しさが際立ちました。海や空をきれいに映せるでしょう。映像美が売りのオープンワールドゲームも突入感ある鮮やかな映像で楽しめます。
解像度は4Kで、リフレッシュレートは最大240Hzと高スペック。応答速度も0.03msと非常に速く、ブレや残像感をほとんど感じさせません。FPS・TPSなど0.1秒を争うゲームも快適にプレイできるでしょう。PS5やゲーミングPCのような高出力な機器でモニターを使用したい人にもおすすめです。
オプションも豊富に用意され、色域・輝度・シャープネス・コントラストの変更が可能。さらに、暗所の補正を4段階で調整できます。プリセットも多くゲームや好みに合わせて選べるため、初心者からこだわりがある上級者まで利用しやすいでしょう。
価格は2024年12月時点で200,000円前後(※ECサイト参照)と高価格ですが、オープンワールドゲームやFPS・TPSなど、ゲームのジャンルを問わず快適にプレイできるのが大きな強み。高グラフィックの迫力と臨場感ある映像をゲームで体感したいならぜひ検討してみてくださいね。
リフレッシュレートは最大165Hzで、応答速度は1msと高速です。映像をよりなめらかに映し出すオーバードライブ機能や暗い場所を見やすくするナイトクリアビジョン機能を搭載。FPS・TPS用のモニターとしても十分な性能を備えています。
画面の設定は、色域・輝度・コントラスト・鮮明度・色温度・シャープネス(輪郭のシャープさ)の調整が可能。プリセット数も11種類あり、好みやタイトルに合わせてプレイしやすい環境を整えられるのが利点です。
値段は2024年12月時点で50,000円前後(※ECサイト参照)。比較したなかには200,000円近い商品があったなか、ゲームのジャンルを問わない機能の高さと画面スペックを考えると、コスパが高い商品といえます。
BenQ ZOWIE XL2546Kは、楽天市場やAmazonなど大手ECサイトで販売されています。中古品が多く販売されているので、新品を購入したい人はよくサイトを確認してくださいね。
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