料理がおいしく仕上がると謳われている鉄フライパン、岩手製鉄 ダクタイルパン26。インターネット上では高評価な口コミが多い一方で、「重い」「熱ムラがあって真ん中が焦げる」といった気になる評判もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、岩手製鉄 ダクタイルパン26を含む鉄フライパン全25商品を実際に使って、料理の仕上がり・軽さ・柄の握りやすさ・熱ムラの少なさ・手入れのしやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
岩手製鉄 ダクタイルパン26は、肉料理をおいしく仕上げたい人におすすめ。実際に鶏もも肉のソテーを作って試食したところ、肉の旨味がジュワッと口の中に広がりました。比較したなかには、身が硬くなったものもあったのに対し、本商品はホロッと柔らか。やや脂っぽさがありましたが、皮のパリッと感も楽しめました。
一方で、もやし炒めの歯ごたえがなかったのは惜しいところ。実際に食べたモニターからは、「食感がしっとりしすぎ」「茹でたようなしんなり感」といった声が寄せられました。
加熱して1分後にサーモカメラで撮影した結果、中心部と端の温度差が目立ったのも気になります。口コミにあったように中心部の焦げには気を付けましょう。鋳鉄製で温まるのが遅く、手早く料理したい人ににも不向きです。
重量は1,100g。口コミに反して特別重いわけではないものの、柄が細すぎて持ちにくく感じました。表面がザラついていて、汚れが落としにくいのもネック。洗った後に油を塗る手間がないとはいえ、上位商品のように軽い力では汚れを落とせないため、手入れが楽とは言い難い結果です。
肉をおいしく焼けるのは便利ですが、もう少し扱いやすいものを選びたい人は、ほかの商品をチェックしてみてください。
ダクタイルパン26は、鉄製品の製造が盛んな岩手県に拠点を構える岩手製鉄の商品です。独自の表面改質処理を行っており、錆びにくいと謳われています。
一般的な鉄フライパンは、洗うたびに油でコーティングする手間がかかりますが、本商品は面倒なメンテナンスが不要。洗って乾かすだけで繰り返し使えます。シンプルで無駄のないデザインが美しく、2020年にグッドデザイン賞を受賞しました。
詳しいスペックは以下のとおりです。
<スペック>
同シリーズからは、今回用意した直径26cmのほかに、直径18cm・22cmのものも販売されています。
今回は岩手製鉄 ダクタイルパン26を含む、鉄フライパン全25商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、料理の仕上がりの検証です。
鶏もも肉のソテーともやし炒めを作り、モニター5人が試食しました。素材の旨味が引き出せているか・歯ごたえがよいかといった観点に注目して評価します。
商品で焼いた鶏もも肉のソテーを食べたところ、肉の旨味がジュワッと口の中に広がりました。試食したモニター5人のうち、3人が「おいしい」と回答しています。やや脂っこさが気になったものの、身はホロっと柔らかく、皮のパリッと感も楽しめました。
比較したなかには、身が硬くなったほかの商品もあったので、仕上がりは上々です。
<鶏もも肉の仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
もやし炒めを試食すると、全体的に歯ごたえがありませんでした。モニター5人中3人が「おいしい」と評価したものの、茹でたようなしんなりとした食感です。
比較したなかには、水っぽさを抑えてシャキシャキに仕上がった商品もあったので、野菜炒めを作るのにはあまり向いていないでしょう。
<もやし炒めの仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、軽さ・柄の握りやすさの検証です。
重量を測定し、軽いものほど高評価とします。また実際に柄を握って、手にフィットするかを確かめました。
重量は1,100g。今回比較した商品の平均重量が約1,215g(※執筆時点)だったため、本商品が特別重いわけではありません。口コミに反し、片手で煽るような調理もしやすいでしょう。
内径は約26cmで、3〜4人分が料理できる大きさです。200g程度のステーキであれば2枚同時に焼けるので、おかずを作り置きするときにも便利ですよ。
実際に握ると、柄が細すぎて持ちにくく感じました。今回の比較では、木製や樹脂製の柄のほうが手に馴染みやすい傾向があったなか、鋳鉄製が採用されています。
鋳鉄の取っ手は料理中に熱くなる場合があるため、厚手の布巾などをあらかじめ用意しておきましょう。
続いて、熱ムラの少なさの検証です。IHコンロで加熱して、1分後にサーモカメラで撮影します。
その結果、中心部と端の温度差が目立ちました。鋳鉄製で全体が温まるスピードが遅いためか、熱源が当たる部分が先に高温になります。口コミのとおり真ん中が焦げてしまう可能性があるので、食材をしっかり混ぜながら料理しましょう。
比較したなかには、端までまんべんなく熱が伝わりやすい商品もあったのに対し、本商品は手早く料理をしたい人には不向きといえます。
最後は、手入れのしやすさの検証です。料理したあとに洗い、少ない力で汚れが落とせたものを高評価とします。
表面がザラッとしているせいか、汚れが落ちにくく感じました。比較したなかには、ゴシゴシ擦らなくてもきれいに洗えた商品もあったなか、きちんと洗えたのかわかりにくいのも気になります。
馴染んだ油をキープするために、洗剤は使わずお湯で洗ってください。洗い終わったら、水を切っておくだけで手入れは完了です。
汚れがひどいときは洗剤を使っても問題ありませんが、油が落ちてしまうので、次回使う前に油を馴染ませておくのを忘れないようにしましょう。
はじめて使用する前に、食器用洗剤をつけたたわしで全体を洗ってください。水気を切ったら、以下の手順にしたがって油を馴染ませましょう。
そのまま料理する場合は、再度温めて適量の油を入れてください。料理せずに保管する場合は、洗剤をつけずにお湯で流して乾かします。
最後に、より扱いやすいほかの商品をご紹介します。
ambai オムレツパン 240は、料理がおいしく仕上がるうえに、手入れも簡単です。鶏肉がジューシーなのはもちろん、もやし炒めのシャキシャキ感も楽しめました。食材がくっつきにくいので、軽く洗い流すだけで汚れが落とせますよ。内径約24cmと小さいため、少量のおかず作りにぴったりです。
極JAPAN フライパンは、熱ムラが少ないのが魅力。サーモカメラで撮影すると、熱源の上だけでなく端まで熱が伝わっていました。柄が太く、持ち上げたときに重みを感じにくいのも便利な点です。木製の柄がしっくりと手に馴染みやすく、滑ってしまう心配も少ないでしょう。
空焼き不要 | |
---|---|
油ならし不要 | |
重量 | 670g |
取っ手に丸みあり |
付属品 | |
---|---|
板厚 | 1.2mm |
全長 | 39.9cm |
深さ | 4.4cm |
ambai オムレツパン 240をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
空焼き不要 | |
---|---|
油ならし不要 | |
重量 | 950g |
取っ手に丸みあり |
付属品 | |
---|---|
板厚 | 1.6mm |
全長 | 45.7cm |
深さ | 5cm |
リバーライト 極JAPAN フライパンをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。