島本製作所 味一鉄 フライパンをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

鶏もも肉のソテーの仕上がりはいま一歩な評価に。実際に試食すると、パサつきや脂っぽさが気になるというコメントが多く、「満足」と答えたのはモニター5名のうち1名のみでした。

比較したなかには焼き目がこんがりついて肉汁を閉じ込められた商品もあり、やや物足りない結果です。底面は2.3mmと厚いので、肉や魚の旨味を引き出しながらじっくり焼き上げるのが得意かと思われましたが、カリッとジューシーな仕上がりにはなりませんでした。

＜鶏もも肉の仕上がりについてのモニターコメント＞

1. 「冷めてもパサつきは気にならず、おいしく味わえた」
2. 「脂っぽさが残り全体的にジャンクな印象で、複数枚食べるのは難しい」
3. 「噛んだときジュワッとした肉汁を感じなかった」
4. 「鶏肉がパサついていた」

コメントは一部抜粋

もやし炒めの仕上がりもまずまずで、満足したモニターは5名中1名にとどまっています。比較した商品のなかには、余分な水分を飛ばしてほどよいシャキシャキ感を残せたものもありましたが、こちらは水分量についての指摘が多めでした。

ネット上には「料理の味がアップする」という口コミがあったものの、今回の検証では一般的なフライパンで作るのとさほど変わらない仕上がりに。肉・野菜ともに、特別なおいしさは実感できませんでした。

＜もやし炒めの仕上がりについてのモニターコメント＞

1. 「歯応え・水分量ともによい」
2. 「食感が残りすぎていて、自分好みではなかった」
3. 「普通のもやし炒め」
4. 「結構水っぽかった」
5. 「水分が抜けていた」

コメントは一部抜粋

軽さの評価もそこそこです。本体重量は1.14kgと片手で持つにはやや重たいレベル。口コミにもあったとおり、人によっては負担を感じる可能性があるでしょう。ただ板厚2mmクラスの商品としては、標準的な重量といえます。

今回比較した商品のなかには重さ1kgを下回る商品もありましたが、そのほとんどが板厚1.6mm前後でした。軽さと板厚はトレードオフの関係なので、扱いやすさと料理の仕上がりのどちらを優先するかによって選びましょう。

サイズは全12種類から選ぶことができ、今回使用したのは内径が約26cmの商品。3～4人前の料理を作れる大きさで、約200gのステーキなら一度に2枚焼けますよ。

柄の握りやすさもいまひとつです。鉄製なうえ厚みのない平たい形状のためか、力を入れて持つと手に痛みを感じたのがネック。比較した商品のなかでも、柄が木製もしくは樹脂製のタイプは握りやすい傾向がありました。

「柄が長くて扱いにくい」という口コミのとおり、柄が長めで調理中に邪魔になりやすいのも気になります。熱くならないようあえて長めに設計されていますが、狭いキッチンでは使いにくいでしょう。

鉄フライパンの手入れには、たわしや細い木や竹を束ねて作ったササラを使うのがおすすめ。洗剤を使うと表面になじんだ油が取れてしまうので注意しましょう。

お手入れの手順は、まずフライパンが温かいうちに汚れをお湯で洗い流し、水気をふき取ります。中火で加熱して完全に水分を飛ばしたあとに、キッチンペーパーで油をすり込めば完了です。

洗剤を使ってしまった場合は、多めの油をフライパンに入れた状態で熱する「油ならし」で入念に表面をコーティングし直してくださいね。