コンパクトながら機能性にも優れていると人気の、BLUETTI EB3A 小型ポータブル電源。「軽くて持ち運びが楽」と評判です。しかし、「真冬の車中泊で電気毛布を使うと容量不足」という口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のポータブル電源とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ポータブル電源選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
BLUETTI EB3A 小型ポータブル電源は、キャンプのようなアウトドアシーンで使いたい人におすすめです。実容量は253Whと、スマホやランタンの充電には十分な容量。比較したなかには1,200Wh以上の大容量タイプもありましたが、本商品はソロキャンプなど最低限の充電で十分という人によいでしょう。重量は4.6kgと軽いうえに持ち手もつき、持ち運びも簡単ですよ。
バッテリーには、耐久性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池を使用。比較した三元系リチウムイオン電池使用のものと比べて、発火や爆発のリスクが抑えられています。過充電・過放電を防ぐBMSや、充電と給電を同時に行ってもバッテリーの負荷を抑えられるUPSを搭載しており、長期間使える構造です。
ACコンセントは2つ、TypeA・TypeC充電ポートは計3つと充実しているうえ、比較した商品にはないものも多かったワイヤレス充電もつき、複数のデバイスに対応可能です。静音設計のため、周囲に人がいる状況で使用しても稼動音は気になりにくいでしょう。正面にはランタン代わりになるLEDライトもつき、利便性にも優れていますよ。
公式サイトには対応のソーラーパネルもあるため、セットで購入しておくと停電中でもポータブル電源のチャージが可能。パススルー機能付きで本体の充電を待たずとも家電に給電できます。別売りの拡張バッテリーで容量の拡張もできるので、使用したい家電が増えたときにも対応しやすいでしょう。
しかし、定格出力は600Wと低く、消費電力の大きい家電を複数使うのには力不足。比較した商品には2,000Wと高出力なものもあったなか、基本的に小型家電向けといえます。防水・防塵性能もついていないので、雨風が当たる場所での使用も避けましょう。車中泊や災害時に長時間使えるパワフルなモデルがほしい人は、ほかの商品を検討してください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にBLUETTI EB3A 小型ポータブル電源と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイポータブル電源と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
BLUETTI EB3A 小型ポータブル電源の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
Jackery
利便性の高さを求める人に。アプリでの遠隔操作に対応
Anker
在宅避難用に。定格出力が高くほとんどの家電を使える
BLUETTI(ブルーティ)は、クリーンエネルギー技術のパイオニアとして、ポータブル電源やソーラーパネルなどを手がける中国のブランド。とくにポータブル電源は、アウトドアに便利な小型タイプから災害時用の大型タイプまで幅広く展開しています。
今回は、そのなかからEB3A 小型ポータブル電源をご紹介します。小型・高出力ながら、充放電サイクルは2,500回以上と耐久性にも期待できる商品です。AC急速充電に対応しており、40分で70%までの充電が可能。高速・標準・静音3つのモードを選択でき、動作音にも配慮されています。
カラーはグレーとベージュの2種類です。注文日から24か月の製品保証のほか、故障時の修理サービスや使用後の製品回収サービスも用意されていますよ。
今回はBLUETTI EB3A 小型ポータブル電源を含む、人気のポータブル電源を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
実容量は253Whと、キャンプのようなアウトドアで使うには十分です。公式サイトによると60Wのポータブル冷蔵庫なら約3.6時間は使用可能とのこと。LEDランタンやスマホの充電も複数回余裕を持って行えます。電気毛布・サーキュレーターといった季節家電も寝ている間なら使えるでしょう。
比較したところ、実容量が200Wh以下のものから3,000Wh以上のモデルまで大きく差がありました。災害時にも使えるパワフルな商品もあったなか、本商品はアウトドアなど手軽に使いたい人向けといえます。
重量は4.6kgと軽く、持ち運びやすい点も魅力。比較したところ大容量モデルほど重くなる傾向があり、14~18kgと持ち運びに向かない商品も複数ありました。対してこちらは中心に片手用の持ち手がついており、車への詰め込みやキャンプ場への移動もスムーズに行えるでしょう。
バッテリーに耐熱性が高いリン酸鉄リチウムイオン電池を使用しているのも利点。比較した小容量タイプに多かった三元系リチウムイオン電池より発火や爆発のリスクが低く、耐久性に優れています。
加えて、過充電・過放電を防ぐBMSや、充電しながら給電してもバッテリーの負荷を抑えられるUPSを搭載しているのもポイント。バッテリーが劣化しにくく、長期間使用できるでしょう。
ただし、比較したほとんどの商品と同じく防水・防塵仕様ではありませんでした。水辺や砂浜での使用は避けて使用してくださいね。
災害時の使いやすさも申し分ありません。前面右上にはLEDライトがつき、ランタンとして暗闇を照らすのに重宝します。本体を充電しながら家電に給電できるパススルー機能もついており、車のシガーソケットやソーラーパネルを使えば停電中でも継続して電力を補えますよ。
また、比較した多くの商品で非対応だった容量の拡張にも対応しています。公式サイトから拡張バッテリーを購入できるので、使用したい家電や家族の人数が増えたときに検討してみましょう。
多くのデバイスに対応できるポート数を備えているのもよい点です。差し込み口はすべて正面にそろっており、ACコンセントが2つ・TypeAポートが2つ・TypeCポートが1つ搭載されています。ACコンセントは急速充電にも対応しており、本体を素早く充電するのに役立ちますよ。
比較した多くの商品になかったワイヤレス充電機能もつき、本体上部に置くだけでスマホを充電できるのも便利です。「BLUETTI」アプリを使えば、電力の使用量や充電状況なども手元で確認可能。静音設計のため、寝ている間に稼動させても音が気になりにくいでしょう。
実際に使用した感覚では、ニオイも音も気になりませんでした。
BLUETTIの公式サイトでは、ソーラーパネルとのセット販売も行われています。比較した商品にはソーラーパネルに非対応のものもありましたが、停電中に電力を補えるので持っておくと心強いアイテムのひとつです。
本体とソーラーパネル(PV120D 1枚)を公式サイトでセット購入すると、別々に購入するより12,800円ほど安くなります(※2025年1月時点・公式サイト参照)。同じメーカーのソーラーパネルであれば確実に給電できるので、気になる人は一緒に購入してみてくださいね。
定格出力は600Wと低く、使用できる家電が限られるのはネック。比較したなかには2,000W以上とほとんどの生活家電に対応できる商品もあったのに対し、こちらは小型家電しか使えず災害時に快適に過ごすには物足りないかもしれません。
とはいえ、電化製品の出力を抑制して幅広く家電を使えるようにする「電力リフト機能」を搭載しているのは魅力です。1,200Wの家電を600W以下で稼動させることができるため、電気ケトルのような消費電力の大きい家電を使いたいときには重宝しますよ。
1泊2日キャンプなどで使うには十分な電力量ですが、災害時や車中泊などで長時間使うのにはパワー不足な点も気になりました。
災害発生から電力が復旧するまでの目安の日数は3日間といわれています(参照:内閣府)。検証では、容量が1,200Whあれば季節家電を3日間使えて、停電中も気温の変化に備えやすい傾向でした。実容量253Whの本商品では物足りないため、防災用での購入を考えている人はほかの商品を検討しましょう。
ACポートの定格出力 | 600W |
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電池の実容量 | 253Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
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カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット、DC5521 |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | -20~40℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 中心についた片手用の持ち手 |
充電時間(公称値) | 約1時間 |
幅 | 25.5cm |
奥行 | 18cm |
高さ | 18.3cm |
BLUETTI EB3A 小型ポータブル電源は、公式サイトのほか、Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトで購入できます。
公式サイトでは、ソーラーパネルや拡張バッテリーとのセット販売もあるため、お得に購入したい人はぜひチェックしてみてください。
<価格一覧>
2025年1月時点・公式サイト参照
最後に、災害時にも使えるパワフルなポータブル電源をご紹介します。
防災用でお探しなら、PECRONのポータブル電源 E1500LFPがおすすめです。定格出力は2,200Wと検証トップクラスで高く、家庭にある調理家電や季節家電のほとんどが使用できます。実用量も1,328Whと非常に優秀で、災害時の停電でも3日間は持ちこたえられるでしょう。ポート数も多く、複数機器の充電もしやすいですよ。
予算の大幅アップが難しい人は、EcoFlow ポータブル電源 DELTA 2もチェック。価格はECサイトにて6万円弱(※2025年1月時点)と抑えられていながら、定格出力は1,500Wと生活家電ならほぼ使えるパワーがありました。実容量は876Whと若干少なめでしたが、容量の拡張ができるのが利点。ポート数も充実しており使い勝手にも優れています。
ACポートの定格出力 | 2,200W |
---|---|
電池の実容量 | 1,328Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
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カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル、DC |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット、DC5521 |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | 充電動作温度:0~45℃、放電動作温度:-20~45℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 両手専用の持ち手 |
充電時間(公称値) | 約1.8時間 |
幅 | 37.7cm |
奥行 | 23.7cm |
高さ | 30.5cm |
PECRON ポータブル電源 E1500LFPの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
ACポートの定格出力 | 1,500W |
---|---|
電池の実容量 | 876Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
---|---|
カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、ソーラーパネル |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット、DC5521 |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | 不明 |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 両手専用の持ち手 |
充電時間(公称値) | 約1.3時間(80分) |
幅 | 21.1cm |
奥行 | 40.0cm |
高さ | 28.1cm |
EcoFlow ポータブル電源 DELTA 2の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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