Smart Tap PowerArQ ポータブル電源
今回検証したPowerArQのポータブル電源は、レジャーから災害時まで活躍する商品をお探しの方におすすめです。肝心な電池容量の検証では、メーカー公称値の約84.2%もの電力を使用できました。公称値の半分程度しか使えなかった商品もあった中で、極めて優秀な数値です。また機能性においては、防水機能やワイヤレス充電には非対応ではあるものの、カーチャージ機能やソーラー充電をはじめ、あると便利な機能をほぼ搭載しています。電池容量・機能性のどちらも非常に優れているので、ポータブル電源選びで迷ったらぜひ候補にあげてほしい1台です。
EcoFlow RIVER 2は、使用できる家電の少なさがネックです。定格出力は300Wと低いので、大型家電やキッチン家電に対応できない可能性があります。X-Boost機能により最大450Wの出力に対応していますが、River2シリーズ上位モデルのRIVER 2 Maxには及びません。消費電力の目安が1,000WのIHクッキングヒーター・電気ケトルなどは満足に使えないでしょう。実容量は177Whと、比較した商品内では600Wh以上のものが多かったなかかなり少なめ。口コミで指摘されていたとおり消費電力の大きな家電を長時間使うのは難しく、バッテリー不足になる可能性があります。出力ポートはACコンセント2個・USB Type-A2個・Type-C1個の計5つなので、複数台の家電を同時に使いたい人にも向きません。出力・容量はいまひとつですが、スマホやパソコンへの充電用としては十分。LEDランタンや、短時間なら小型ヒーターも使用可能です。パススルー充電に対応しているので、車のシガーソケット・別売りのソーラーパネルからポータブル電源に充電しながらほかの家電に給電できます。充電待ちする必要はありません。本体は小型かつ軽量で、持ち運びやすさは比較したなかでもトップクラス。持ち手があり、片手でも楽に持ち運べるでしょう。また、バッテリーには長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池を内蔵し、メーカーは「10年使用できる」と謳っています。バッテリーの負担を減らすBMSやEPSといった機能があるのも強みです。価格は29,900円(※2024年12月時点)と、River2シリーズのなかでは最も手軽に購入できます。車中泊やキャンプでスマホ・スピーカー・ライトなどの電源として使うなら候補に入るでしょう。多くの家電とつなぎたい人や、防災用として容量豊富なものを探している人は、より大容量・高出力な商品を検討してみてくださいね。<おすすめな人>小型かつ軽量で持ち運びやすいものを探している人スマホなど小型家電へ給電できればよい人<おすすめできない人>災害に備えたい人同時に複数の家電を使いたい人
EcoFlow DELTA Proは、キャンプや車中泊に役立つ大容量のポータブル電源がほしい人におすすめです。実容量は3,360Whと比較したなかでもトップクラス(※2025年1月時点)なうえに、定格出力も3,000Wとパワフルでした。パワーは弱まりますが、最大3,750Wまでの家電に対応できる独自のX-Boost機能も搭載。さまざまな家電を稼動させられます。災害用の備えとしても性能は十分です。明かりとなるランタン機能はないものの、本体の充電をしながら外部機器への給電が可能なパススルー機能は備わっていました。別売りのエクストラバッテリーを接続すれば容量を最大10,800Whまで拡張できるため、家庭用の蓄電池としても役立ちます。バッテリーには長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、耐久性の高さでも高評価を獲得。三元系リチウムイオン電池の商品に比べて耐熱性があり、発火や爆発のリスクが少ないのが利点です。防水・防塵性能についての記載はなかったので、屋内用として使うとよいでしょう。ポート数が11口と多いのも魅力です。比較したなかではAC給電ポートが2口の商品が多かったですが、本品には5口も搭載されています。USB Type-Cポート2口・USB Type-Aポート4口も備わっていました。専用アプリによる遠隔操作ができるほか、稼動音を抑えた静音設計もされており、使い勝手はよいですよ。しかし大容量のため、重量が45kgと重いのは気になるところ。両手用の持ち手・キャスター&伸縮式のハンドルはついているものの、「重く、1人では持ち運びづらい」との口コミどおり、力に自信がない人には難しいといえます。そこまで実容量を必要としていない人は、ほかの商品もチェックしてみてください。<おすすめの人>キャンプや車中泊を快適にしたい人災害時に備えたい人使い勝手のよさを求める人<おすすめできない人>小型で持ち運びやすいものがほしい人
EcoFlow DELTA3 1500は、ポータブル電源をお探しのすべての人におすすめです。定格出力は1,500W・最大出力は2,000Wと高く、災害時でも普段に近い生活を維持できる点が魅力。比較した一部商品は小型家電にしか使えなかったのに対し、こちらは冷蔵庫や電子レンジなど消費電力の大きい家電にも使用できますよ。ワットモニターで計測した実容量は、1,310Whと大容量でした。比較したなかには消費電力が大きい季節家電などは短時間しか使用できない商品もありましたが、こちらは停電した際にも3日間の電力を確保できます。「車中泊にも大活躍」との口コミもあるように、電力消費が増える夏や冬のキャンプ・車中泊はもちろん、災害用としても活用できるレベルです。耐久性の高さも優秀でした。バッテリーには、発火や爆発のリスクが低いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。過充電や過放電を防ぐBMSや、バッテリーの負荷を抑えるUPS機能も搭載しています。比較した商品のなかでは珍しい、IP54の防水防塵機能に準拠している点も強みです。アウトドアシーンでも使いやすいでしょう。AC給電は6つ・USB Type-Cは2つ・USB Type-Aは4つと搭載ポートも充実しており、複数の家電に同時給電が可能です。遠隔操作ができるスマホアプリにも対応しているので、手軽にオン・オフの切り替えや残量の確認が行えますよ。ランタン機能はありませんが、ポータブル電源を充電しながら家電に給電できるパススルー機能や容量の拡張機能など、災害時に便利な機能も備わっていました。「16kgはさすがに重い」との口コミもあるように重量感があるため、持ち運びやすさで選びたい人には向いていません。とはいえ、これ一台で防災にもアウトドアにも活用できる点は大きな魅力です。ポータブル電源選びに迷ったら、ぜひ購入を検討してくださいね。<おすすめの人>高出力な家電が使えるものがよい人防災用として十分な容量があるものがほしい人耐久性の高さを重視する人<おすすめできない人>軽くて持ち運びやすいものを探している人
PECRON ポータブル電源 E1500LFPは、防災用のポータブル電源を購入したい人におすすめです。定格出力は2,200Wと比較したなかでもトップクラス。小型ヒーター程度しか動かせない商品も多かったのに対し、オイルヒーターやIHクッキングヒーターのような消費電力の大きい季節家電・調理家電にも対応できます。実容量も1,328Whと多く備わっており、電気毛布(56W)なら1日8時間使っても3日間持つレベル。災害時の体温維持や温かいご飯の調理に役立ち、停電が復旧するまで快適に過ごせるでしょう。別売りのソーラーパネルや車のシガーソケットで本体を充電しながら家電を使えるパススルー機能付きなので、停電が長引いたときにも対策できますよ。搭載ポートもACコンセント3個・TypeCポート2個・TypeAポート4個と豊富。ワイヤレス充電にも対応しており、複数の家電を接続しながらスマホの充電も可能です。「車中泊の際に便利」との口コミどおり、狭い空間でもケーブルがごちゃつかずに済むでしょう。専用アプリをインストールすれば、バッテリー残量のチェックや出力の調整もスマホから手軽に行えます。バッテリーには、発火や爆発のリスクが低く長寿命なリン酸鉄リチウムイオンを採用。過充電・過放電を防ぐBMS機能や、充電しながら電力を使用してもバッテリーに負荷をかけず使えるUPS機能を備え、耐久性も申し分ありません。比較した大半の商品になかった容量拡張にも対応しており、用途に合わせてカスタマイズできますよ。重量は実測値で18kgと比較したなかでは重め。持ち運びに力が必要な点は気になりますが、生活に必要な家電を数日間使えるだけのパワーがあるので、災害時にはもってこいな1台です。ポータブル充電選びに迷ったら、ぜひ購入を検討してみてください。<おすすめな人>防災用のポータブル電源を探している人さまざまな家電を複数同時に使いたい人<おすすめできない人>キャンプなどのアウトドア用に持ち運びやすさを重視する人