パワフル加湿でしっかり潤うと謳う、アイリスオーヤマ ハイブリッド式加湿器 上給水型 AHM-HU55A-H。「湿度を感知して加湿調整してくれる」と評判です。しかし、「手入れが面倒」「睡眠モードでも稼動音がすごい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のシャープやダイニチなどの加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
アイリスオーヤマ ハイブリッド式加湿器 上給水型 AHM-HU55A-Hは、電気代を抑えて衛生的に使えるコンパクトなものがほしい人におすすめです。1週間稼動した際の水を専門機関で培養すると、カビや細菌は一切繁殖せず。比較した商品内では湯気を利用するスチーム式が高評価を得る傾向があったなか、本品は加熱超音波式ながらトップクラスの評価を得ました。
1時間あたりの消費電力が128Wと低いのも利点です。比較した最大1,000Wの商品と並ぶと、高評価の基準300Wも下回る優秀な数値を記録。また「睡眠モードでも稼動音がすごい」との口コミに反し、稼動音は図書館より静かな36.3dBでした。幅・奥行ともに約21cmのコンパクト設計で、デスク上にも置きやすいですよ。
バケツ型の取っ手つきタンクで給水もスムーズ。上部のフタを外した状態でそのまま水を入れられるのもメリットです。ただタンクは縦約25cmと長めで、縦18.5cmでシンク内で扱いやすかった「シャープ プラズマクラスター HV-S75」には及ばず。また、タンクと本体の両方から排水しなければならない点も気になりました。
「湿度を感知して加湿調整してくれる」との口コミどおり、湿度の自動調節に対応しています。ただ「手入れが面倒」との口コミどおり、お手入れする部品数は8個と多め。比較したほかの商品には部品数が5個以下のものがあったことを考えると、手間がかかるといえます。
肝心の加湿性も低めです。湿度30%の約2畳の部屋で使ったところ、湿度は30分で59%までしか上がらず。「パワフル加湿でしっかり潤う」との謳い文句には頷けない結果です。比較した「シャープ プラズマクラスター」などの気化式・加熱気化式の商品は、加湿性能が優秀なものが多い傾向が。加湿能力を重視するなら、ほかの商品を検討してみてください。
アイリスオーヤマ ハイブリッド式加湿器 上給水型 AHM-HU55A-Hは、超音波式・加熱式のよいところを組み合わせ、消費電力を軽減した商品。起動後すぐに加湿がスタートし、パワフル加湿でしっかり潤うと謳っています。給水方法は、上からでもタンクを外してでもできる2WAY仕様。
アイリスオーヤマは、家電をはじめとする幅広い生活用品を販売するメーカー。「アイ ラブ アイデア」をスローガンに、人々の悩みを解決し暮らしを豊かにする商品を開発しています。加湿器だけでもハイブリッド式・加熱式・超音波式・気化式、さらに空気清浄機やサーキュレーターつきの製品も販売し、選択肢も豊富ですよ。
サイズは幅約21.1×奥行約21.1×高さ約35.9cmとコンパクトながら、木造和室約9畳・プレハブ洋室約15畳に適応。加湿量は最大550mL/hと大きく、弱・中・強3段階の切り替えが可能です。チャイルドロック機能を搭載しており、ミストも熱くならないため、小さな子どもがいる家庭にも向いています。
部屋の湿度に合わせて加湿量を自動で調整し、床ぬれを防止。湿度は40~90%までの範囲で、5%単位での設定が可能です。消費電力が低いと謳う省エネ仕様なのもうれしいポイント。約26dBの静かな作動音で、寝室にも使用できるとアピールしています。
カラーはグレー・ホワイトの2色から選択可能。スタイリッシュなタッチパネルは、軽く触れるだけで操作できます。湿度はデジタルでLED表示され、就寝時には消灯。どんなインテリアにも合わせやすいシンプルなデザインも魅力です。
防カビ対策として、加湿タンク内に銀ビーズを設置。付属品には、銀ビーズ・取扱説明書がついています。
今回は、アイリスオーヤマ ハイブリッド式加湿器 上給水型 AHM-HU55A-Hを含む加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、加湿性能の高さの検証です。室温20℃・湿度30%に統一した広さ約2畳の恒温恒湿室を使用。加湿器を最も強いモードで稼動させ、湿度がどれだけ上がるかを測定しました。湿度が運転開始30分で96%の状態を上限とし、より加湿できたものを高評価としています。
検証の結果、30分の稼動で湿度は59%までしか上がらず低評価に。比較した3割以上の商品が90%を超えたのに対し、本品は適応する床面積はプレハブ洋室で15畳とされていながら、実際の加湿力は低めです。「パワフル加湿でしっかり潤う」という謳い文句には頷けない結果でした。
加湿方式には加熱超音波式を採用していますが、比較した商品内でも加湿性能が高い傾向があったのは、気化式・加熱気化式の商品。加熱気化式の「シャープ プラズマクラスター HV-S75-W」は、30分で100%に達しました。性能を重視するなら、加湿方法にも着目してみましょう。
続いて、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさの検証です。
カビの生えにくさでは、加湿器に1日1回水を足しながら1週間連続で稼動。7日後、専門機関に加湿器内の水を郵送して1週間寒天培地で培養させ、カビ菌の有無を確認しました。カビ菌の数が少ないものほど、高評価としています。
お手入れのしやすさでは、各商品ごとに分解パーツの数・タンクの形状をチェック。さらにお手入れ時期のお知らせ機能や、加湿フィルターの有無・交換頻度を確認しました。お手入れの頻度が少なく、より簡単にできるものを高評価としています。
加熱気化式の「ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-RXT523-T」も、菌が繁殖せず高評価に。加熱超音波式の本品と同じく、ハイブリッド式の商品のなかにはカビが生えにくいものもあるので、商品を検討する際は検証結果を参考にしてみてくださいね。
お手入れ面は、部品数が多く加湿フィルターがあるため、高評価には及ばず。比較したなかには部品数が5個以下と少ない商品もありましたが、こちらは本体・水タンク・集塵フィルター・吸気口カバー・銀ビーズユニット・加湿フィルターユニット・加湿フィルター受け・加湿トレーで計8個と多めです。
タンクは洗いやすいバケツ型で、加湿フィルターが水洗いOKなのはよい点。とはいえ、お手入れのタイミングを知らせる機能もなく、総合的にみると「手入れが面倒」との口コミは否定できないといえます。
次に行ったのは、給水・排水のしやすさと使いやすさの検証です。
給水・排水のしやすさでは、給水タンクの形状とサイズ・給水方法・排水方法をチェック。そのまま上から注ぐだけで給水できるうえに、排水も一度で済むものを高評価としています。
使いやすさについては、稼動中でも水量がわかるか・加湿量は自動調節できるか・本体には持ち手がついているかをチェック。加湿量を自動で調整でき、いつでもどこでも加湿しやすいものを高評価としました。
比較したなかでは、シンクの中にタンクがすっぽり入る商品や、タンクの向きを変えずに給水できる商品が高評価を得る傾向がありました。本品は25cmとやや縦に長いのが惜しいですが、向きを変えずに水を補充できるのはよい点といえます。
水タンクと本体の両方から排水する必要があるのは気になるところ。日々の給排水の手間を省きたいなら、縦が18.5cmと短いうえにタンクのみ排水すればよい、「シャープ プラズマクラスター HV-S75」のような商品もチェックしてみましょう。
一方で、水の残量は本体のフタを開けないとわからず、稼動中に確認できないのがネック。上位商品にはタンクが透明なものや水量が常に表示されているものがあったなか、給水を知らせる機能もありません。水が減っていることに気づかず、加湿し続けてしまう可能性があるでしょう。
とはいえ、ボタンは軽いタッチで操作できる静電タッチパネル式。本体上部に持ち手がないのは惜しいですが、2.78kgと軽めなので移動も比較的スムーズですよ。
次は、静かさの検証です。50cm離れた場所に騒音計を設置して加湿器を稼動。大・中・小モードの3段階で騒音を測定しました。1番弱いモードでの稼動音の上限を35dBとし、就寝時でも気にならないほど静かなものを高評価としています。
検証したところ、騒音値の平均は36.3dBと低く評価は優秀。35~40dBは、図書館内よりも静かな騒音レベルとされています(参照:環境省)。比較した全商品の最大値が65.4dB・最小値が33.43dB(※執筆時点)だったのに対し、本品は最小値に迫る性能を発揮。高評価の基準とした45dBも下回りました。
「睡眠モードでも稼動音がすごい」との口コミがありましたが、比較した商品のなかでは静かといえます。加湿器から50cmの位置での音量ではありますが、寝室に設置しても気にならないレベルでしょう。
最後は、消費電力の低さの検証です。加湿性能の検証の際、ワットモニターも接続。最も強いモードに設定し、1時間加湿して消費電力を測定しました。20Wを消費電力の上限とし、数値がより少ないものほど高評価としています。
計測の結果、消費電力は128Wと低く高評価を獲得。高評価の基準値300W(※執筆時点)を大きく下回りました。比較したほかの商品には、最大1,000Wとかなり高いものがありましたが、本品は消費電力が控えめとされる超音波式。ランニングコストを抑えられるのはうれしいポイントです。
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アイリスオーヤマ ハイブリッド式加湿器 上給水型 AHM-HU55A-Hを効率よく使うためには、まず使用環境を整えることが重要です。以下のポイントを参考に、設置場所を決めてください。
温度が変化しやすい場所・磁気の影響がある場所に置くと、誤動作の要因になることも。加湿能力を最大限に活かしたいなら、温度の高い場所に設置するのがおすすめです。温度が上がりやすい場所に置き、窓辺などの温度が低い場所は避けましょう。
ここでは、アイリスオーヤマ ハイブリッド式加湿器 上給水型 AHM-HU55A-Hのお手入れ方法を簡単にご紹介します。
<お手入れ方法>
①フタを外し、水タンク・蒸気筒を取り出す
②水タンク・本体の水を捨てる
③フィルター・銀ビーズユニットを取り外し、流水で洗う
④蒸気筒→フィルターと銀ビーズユニットをはめた水タンク→フタの順で戻す
⑤吸気口は定期的にチェックし、綿棒や乾いたやわらかい布でホコリなどをふき取る
なお、1週間に一度・1か月に一度のお手入れについては、取扱説明書に詳しく記載されているので、確認してみてくださいね。
(※参照:取扱説明書)
最後に、加湿性能の高さで高評価だった商品をご紹介します。
ハイグレードな加湿器がよいなら、シャープ プラズマクラスター HV-S75-Wがおすすめです。検証では、加湿性能だけでなく、カビの生えにくさ・給排水のしやすさ・消費電力の低さといったすべての項目で高評価を獲得。湿度の自動調節モードもあり、スムーズに快適な室内環境を整えられますよ。
衛生面が気になる人には、東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aも選択肢のひとつ。1週間連続稼動してもまったくカビが繁殖せず、トップクラスの評価を獲得しました。加湿力の検証でも、30分で湿度99%を記録し優秀。運転中は湿度が表示され、状況を確認しながら使える優れものです。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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