パワフルかつおトクにうるおうと謳う、パナソニック ヒーターレス気化式加湿機 FE-KFW07。「音が静か」「電気代があまりかからない」などと評判です。しかし、なかには「こまめな清掃が必要」といった口コミもあり、購入しようか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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目次
パナソニック ヒーターレス気化式加湿機 FE-KFW07は、広い部屋を静かに加湿したい人におすすめです。実際に2畳の部屋で30分稼働したところ、湿度は63%上昇して93%に。比較した商品にはほとんど湿度が上がらないものもあったのに対し、こちらはかなりパワフルでした。消費電力も11Wと非常に低く、「パワフルかつおトクにうるおう」という謳い文句どおりの結果です。
口コミにもあったとおり、静音性も優秀。強モードは実測値で45.9dBとやや大きかったものの、静かモードは33.1dBと就寝時でも気になりにくい騒音値でした。自動運転があるので、加湿量を細かく調節しなくても過加湿にならず、寝ていてもほったらかしで快適な湿度を保てますよ。
清潔さをアピールしているとおり、水をつぎ足して1週間稼働しても加湿器内の水にカビは生えず。比較した商品には菌が多数繁殖した商品もあったのに対し、「こまめな清掃が必要」という口コミを払拭する結果でした。加湿フィルターは押し洗いが必要ですが、タンクやトレーは凹凸が少ない設計でお手入れも簡単ですよ。
惜しかったのは、給水・排水に手間がかかるところ。取っ手つきタンクで移動はしやすいものの、長さがあるためシンクなどで給水する際に傾けないと入らない場合があります。比較した商品にはバケツ型タンクを採用し、そのままセットできるものもあったなか、満水の重たいタンクを逆さにしてセットするのも手間でした。
値段は執筆時点で税込31,000円(公式オンラインショップ参照)。比較したなかではやや高めですが、電気代を抑えつつパワフルに加湿できる便利な一台です。結露しにくい気化式のため、壁にぴったり寄せて設置したい人にもおすすめですよ。より使い勝手のよいものを選びたい人は、給排水が簡単だったほかの商品も検討してみてください。
パナソニック ヒーターレス気化式加湿機 FE-KFW07は、2023年9月に発売されたヒーターレスタイプ。「パワフルかつおトクにうるおいを届ける」と謳っています。壁にぴったり寄せて設置できるデザインで、省スペースなのが特徴です。
販売元のパナソニック株式会社は、暮らしを豊かにすることを目標に家電製品や空調空質・電気設備など、様々な事業を展開する電気機器メーカー。空気の浄化や脱臭・除菌といった働きに期待できるナノイーXを搭載した家電製品を数多く手掛けており、加湿器もシーンに合わせて豊富なラインナップから選べます。
適用畳数は木造和室12畳・プレハブ洋室19畳。加湿方式はフィルターを通して細かい気体で加湿する気化式を採用しています。スチーム式のように熱い蒸気が出ないため、小さな子どもがいる家庭でも使いやすいですよ。
多くの風量を生み出せるDCモーターにより、消費電力を抑えつつパワフルに加湿できるよう工夫。すばやく加湿する「お急ぎモード」や、おまかせ・のど/はな・おやすみモードなど、シーンに合わせた運転が可能です。加湿量はお急ぎモードの場合で800mL/h。連続で約6時間加湿できます。詳しいスペックは以下をご参照ください。
カラーはホワイト1色。高さ375×幅375×奥行き180(+背面凸部10)mmの薄型ボディです。結露しにくい気化式のため、壁に寄せて設置できます。
手間なく清潔を保てるよう、イオン除菌ユニットを搭載しているのもポイント。運転停止中の加湿フィルターにナノイーを充満させ、菌の繁殖・加湿能力の低下を抑えるつくりです。
今回はパナソニック ヒーターレス気化式加湿機 FE-KFW07を含む、加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、加湿性能の高さの検証です。約2畳の恒温恒湿室内を温度20℃・湿度30%に設定。各商品を最も強いモードで稼働させて、湿度の変化をチェックしました。
その結果、30分の稼動で湿度は63%も上がり93%に。比較したところ、本品と同じ気化式の商品は加湿性能が高い傾向があり、こちらも謳い文句どおりパワフルに加湿できました。同メーカーの「FE-KXW05」も87%と十分な加湿性能でしたが、さらに上回る結果です。
プレハブ洋室19畳まで適用できると記載されているとおり、広い部屋でもしっかり加湿できるでしょう。
次は、カビの生えにくさとお手入れのしやすさの検証です。
1週間稼働させ続けたあとの加湿器内の水に菌が含まれていないか、専門機関で確認を行います。菌がほとんど繁殖していなかったものを高評価としました。
あわせて、お手入れのしやすさも検証。掃除が必要な部品の数・お手入れの必要性を知らせる機能の有無・フィルターの交換頻度などをチェックしました。
専門機関で検査した結果、1週間たってもカビはほとんど繁殖しませんでした。「こまめな清掃が必要」という口コミは払拭したといえます。
比較したところ、沸騰させた水で加湿するスチーム式のほうがカビは生えにくい傾向が。対してこちらは気化式ながら、加湿器内を清潔に保てているといえます。イオン除菌ユニットで加湿する水を除菌すると謳っているとおり、きれいな水で加湿できるでしょう。
お手入れはしやすい設計です。清掃が必要なパーツは、タンクやトレーなど6つだけ。比較した商品には8~11つとかなり多いものもあったのに対し、お手入れの手間は少なめです。
タンクやトレーはお手入れがしやすい、凹凸が少ないつくりでした。お手入れのタイミングを知らせる機能もあり、きれいな状態を保ちやすいですよ。詳細は以下のとおりです。
加湿フィルターの交換頻度も、約10年に1回と少なめでした。ただし、加湿フィルターは1か月に1回押し洗いが必要なので、面倒に感じる場合もあるでしょう。タンクがバケツ型ではないのも惜しい点。比較したシャープ製品はバケツ型でタンク内をスポンジで洗えましたが、こちらは奥が洗いにくい構造です。
続いて、給水・排水のしやすさと使いやすさの検証です。
各商品のタンクを確認し、給水タンクの取っ手の有無・給水しやすい形状かどうかなどをチェック。使いやすさについては、稼働中でも水量が把握できるか・加湿量の自動調節が可能か・本体上部に持ち手があるかを確認しました。
給水・排水については、やや不満が残る結果に。タンクが35cmと長いため、シンクや洗面台で給水する際は傾けないと入らない場合があります。比較したところ、20cm以下と短いタンクは給水しやすい傾向がありました。タンクの容量は4.2Lと十分ですが、上部からの給水にも対応していません。
持ち運びに便利な取っ手はあるものの、給水後にタンクを逆さにしてセットしなければならないのもネックです。比較したバケツ型タンクの商品はそのままセットできたのに対し、満水まで入れた重たいタンクを傾ける手間がかかります。
排水は、タンク・トレーの2か所とも必要でした。本体のみの排水で済む商品と比べ、少し面倒に感じるでしょう。
自動で加湿量を調節するモードがあり、使いやすさは高評価を獲得。比較した商品には手動で切り替えが必要なものもありましたが、こちらは自動運転にしておけばほったらかしでOKです。過加湿によるカビや結露の発生を抑えやすいでしょう。なお、詳細は以下のとおりです。
稼働中の水量はわかりませんが、給水が必要な際にはランプが点灯します。比較した大半の商品が水量の表示なし、または給水時のみ知らせるつくりでした。
一方で、加湿器本体に取っ手がなく、移動しにくいのはネックです。昼間はリビング、夜は寝室と移動させて使うのではなく、場所を変えずに使うのがよいでしょう。
次は、静かさの検証です。加湿器から50cmの位置で騒音計を持ち、各商品の弱・中・強モードの稼働音の大きさを計測しました。
3つのモードの稼働音の平均は38.77dB。とくに小モードの音は静かで、33.1dBと夜間の戸建住宅街と変わらぬ騒音レベル(参照:環境省)でした。「音が静か」という口コミどおり、就寝時でも気兼ねなく使用できるでしょう。
強モードは45.9dBとやや大きめですが、比較した商品には60~70dBとかなりうるさかったものもありました。全体的に稼働音は控えめだといえます。
<各モードの稼働音>
最後は、消費電力の低さの検証です。加湿器を最も強いモードで稼働させてチェックしたところ、消費電力は11Wとかなり低めでした。高評価の基準値とした300Wを大きく下回り、比較したなかでもトップクラスの省エネ性能です。DCモーター搭載で消費電力を抑えられると謳っているとおりの結果でした。
比較したところ、パナソニックの製品は電気代が安い傾向があり、毎日8時間稼働させても月53円に抑えられるほどコスパは良好でした。こちらも例外ではなく、長時間稼働させたい場合にも電気代は負担になりにくいでしょう。「電気代があまりかからない」という口コミにも納得です。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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効果的に加湿したい場合は、暖房の効いた場所や温度が上がりやすい場所に加湿器を配置するのがポイントです。ただし、直射日光や暖房機の熱が当たる場所は、変形や変色の原因になるため避けましょう。窓際・エアコンの風が当たる場所に置くと、湿度センサーが正しく働かない可能性もあります。
映像が乱れる場合があるため、テレビやラジオの近くに設置する場合は1m以上離して置くようにしてくださいね。
お手入れ時期になるとランプが点灯します。タンクは毎日水洗いし、フィルター・トレーは約1か月に1回のお手入れしましょう。
フィルター枠・トレーは水洗い、加湿フィルターは水またはぬるま湯で押し洗いします。詳しいお手入れ方法は、購入後に取扱説明書で確認してくださいね。
パナソニック ヒーターレス気化式加湿機 FE-KFW07は、公式オンラインショップで購入できます。値段は税込31,000円(※執筆時点)です。加湿フィルターや加湿器用の洗浄剤なども販売しているので、あわせて検討してみてくださいね。
そのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトや全国の家電量販店にも取扱店舗があります。ショップによって値段が異なるので、お得に買えるところを探してみてくださいね。
最後に、パワフルに加湿できて給水も楽ちんだった商品をご紹介します。
シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wは、上部からも給水できる便利な一台です。バケツ型タンクを採用しており、お手入れも簡単でした。検証ではパワフルな加湿性能を発揮し、リビングや寝室に置く加湿器を探している人にもおすすめです。エコモード搭載で、電気代も抑えやすいですよ。
洋室15畳までの部屋で使うなら、同じくシャープのHV-S55-Wがぴったり。本体上から直接水を注げるので、給水の手間がかかりません。タンクの水量は操作部で簡単に確認できます。おまかせ・おやすみ・エコ・静音・強の5つのモードがあり、検証では卓越した加湿力を発揮しました。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 9畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 15畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 22cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.2kg |
幅(実測値) | |
奥行(実測値) | |
高さ(実測値) | |
重量(実測値) | |
電源コードの長さ | 約1.8m |
タンク容量 | 4.0L |
加湿量 | 静音:200mL/h、強:550mL/h |
連続加湿時間 | 強:7.2時間、静音:約19時間 |
連続加湿時間(給水持ち) | 強:7.2時間、静音:約19時間 |
連続加湿時間(バッテリー持ち) | |
1日あたりの電気代目安 | |
消費電力(公称値) | 190W(強) |
電源 | 電源コード式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 不明 |
タンクの奥行 | 不明 |
タンクの高さ | 不明 |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
静音設計 | |
給水タンク形状 | タンク式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部 |
2Way給水可能 | |
用途 | リビング、寝室 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 6時間 |
減灯・消灯機能 | |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
ヒーターオフ機能 | |
吹き出し口の温度 | |
最小稼動音 | 23dB |
最大稼動音 | 37dB |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 | 長方形(縦長型) |
使い捨てフィルター対応 | |
マグネットプラグ式 | |
キャップ取り付け式 | |
デザイン |
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