スマートリモコンと連携し、スマホで手軽に操作できるのが売りの、ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-LX1223。インターネット上では高評価の口コミが多く、「音が静か」「メンテナンスが簡単で清潔に加湿できる」と評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-LX1223は、広い空間を素早く加湿できる商品がほしい人におすすめです。部屋の湿度を最大70%に設定して稼働させると、湿度が一気に上がり30分後には83%まで加湿できました。比較したなかには30分経ってもほとんど湿度が上がらないものもあったのに対し、「パワフルに潤す」という謳い文句どおりトップレベルの加湿力です。
タンクがむき出しになった特徴的なデザインで、水の残量がひと目でわかります。カビや結露の原因になる過剰な加湿状態を防ぐ自動コントロールも搭載。本体には取っ手がついているので移動も楽ですよ。稼働音もそれほど大きくなく、静音モードなら36.1dBとホテルの室内ほどの音(参照:環境省)で睡眠を邪魔することはないでしょう。
お手入れの手間を省く工夫も豊富で、特に注目したいのがトレイです。カバーを捨てるだけで、水洗いの必要がありません。カビの抑制力も優秀で、7日間連続使用しても水からカビ菌が一切見つかりませんでした。比較した象印マホービンのEE-RS35のようなスチーム式と異なり、水を沸騰させることなく抑制できるので、小さな子どもがいる家庭にも向いています。
しかし給水では、タンクの高さがネックに。比較したなかでも20m以内の商品はシンクに収まりやすかったのに対し、35.5cmあるこちらはシンクに入り切らない可能性があります。セットする際も上下を返す必要がありました。また、1時間稼働時の消費電力は440Wとやや高め。同じ加熱気化式を採用したシャープのHV-S75-Wは221Wと半分ほどの電力でした。
スマートリモコンに対応し、遠くからでもスマホで操作ができるなど、高い加湿力と便利な機能性を備えている商品です。広いリビングや仕切りが少ない設計の家には、有力な候補となるでしょう。とはいえ、給水のしやすさや消費電力の低さを重視したい人は、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。
今回紹介するのは、スマートリモコンに対応したダイニチ工業のハイブリッド式加湿器 HD-LX1223。2023年発売のモデルで、スマホで手軽に操作可能で離れた場所からも使える設計です。従来機種より加湿スピードがアップし、設定湿度到達時間を約30%短縮。最大33畳の広い空間をパワフルに潤すと謳っています。
販売元は、石油ストーブなどの暖房機器、加湿器・空気清浄機などの環境機器を取り扱うメーカー、ダイニチ工業。加湿器を2003年に販売して以降、加湿能力が高くお手入れがしやすい商品を次々と生み出し、累計生産台数が370万台(※)を突破しています。
2023年7月3日時点・ダイニチ工業調べ
加湿方式は、気化式と温風気化式のハイブリッドである加熱気化式を採用。目に見えないほどの細かい水をフィルターを通して広げるので水蒸気が出ません。吹き出し口が熱くならず、好奇心旺盛な小さな子どもがいる家庭にも置きやすいでしょう。
運転モードは、標準・静音・eco・のど肌の4種類を用意。湿度も50%・60%・70%から選べます。ほかにも忙しい時間帯に素早く加湿する「ターボ」や、心地よく眠れるようにサポートする「おやすみ快適」が搭載され、機能は豊富です。部屋の湿度によってヒーターのオン・オフを自動で切り替えるエコモーターにより、電力の消費も抑えます。
お手入れのしやすさにもこだわったつくりです。特徴的なのが、トレイカバーが取り替えられること。カバーが汚れたら捨てるだけなので、トレイを洗う手間がありません。トレイやフィルター、アタッチメントには抗菌加工がされ、雑菌が繁殖がしにくい仕様です。
家族が団らんするリビングや寝室に置く加湿器は、運転音も気になるところ。公式サイトでは最小音が夜でも快適な静かさの13dB・最大音は読書や勉強を妨げない30dBと記載され、業界トップクラスの静けさを謳っています。
<スペック詳細>
デザインは日本庭園をイメージ。本体パネルに凹凸模様をつけ石のような質感に仕上げています。その高いデザイン性を評価され、家電大賞2023‐2024に輝きました。
サイズは、幅39×奥行24.5×高さ40.5cm。設置面積を従来の業務用モデルの60%ほどに抑えており、パワフルながら邪魔になりにくいでしょう。カラーは、スノーホワイト・モスグレーの2色から選べます。
3年保証がついてくるのもうれしいポイント。説明書に従って使用している場合、正常な使用ができなくなったときに無償修理を受けられます。
今回はダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-LX1223を含む、加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、加湿性能の高さの検証です。約2畳の恒温恒湿室を温度20℃・湿度30%に設定。加湿モードを最強にした加湿器を置き、どのくらい加湿できるか評価しました。
最大の70%に設定したところ、湿度が一気に上がり30分後には83%と53%もアップ。「パワフルに潤す」というメーカーの謳い文句にも納得です。比較したなかには、稼働後も湿度が39%とほとんど変わらない商品があったことをふまえると、広い場所を素早く加湿したい人の有力な候補となるでしょう。
比較したところ、本商品と同じ加熱気化式を採用している商品は加湿性が優れている傾向に。シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wをはじめ、ほとんどの加熱気化式タイプがスピーディに湿度が上がりました。
次は、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさの検証です。
水を継ぎ足しながら加湿器を連続使用。7日後に加湿器内の水にカビ菌がいないか専門機関で確認しました。また、お手入れが必要な部品の数やタンクの形状をチェックし、手軽にメンテナンスができるか評価しています。
比較したなかでも、象印マホービンのEE-RS35のように水を沸騰させるスチーム式の商品がカビが生えにくい傾向にありましたが、吹き出し口が熱くなり注意が必要でした。対して、本商品は高いカビの抑制力がありながら、水蒸気が出ないので小さな子どもがいる家庭にもおすすめです。
水あかなどで汚れやすいトレイは、カバーを捨てるだけでお手入れが完了。わざわざ水洗いする必要がありません。汚れた場合も凹凸が少なく、サッと拭き取れますよ。タイミングをランプで知らせてくれるので、忘れにくく清潔さを保ちやすいでしょう。
フィルターは1か月に1回程度つけ置きが必要なのは手間に感じますが、別売りでお手入れ不要で捨てるだけの抗菌気化フィルターが販売されています。3か月に一度取り替えるだけなので水洗いやクエン酸洗浄が必要ありません。お手入れがより簡単になりますよ。
次は、 給水・排水のしやすさ、使いやすさの検証です。
水を入れたタンクの設置方法やタンクの形状を調べ、手間なく給水・排水できるか確認。さらに、稼働中に水量を把握できるか・加湿量の自動調節機能の有無などを確認し、使い勝手を評価しました。
本体にセットする際にひっくり返す必要があるのも気になるところ。比較した半数近くの商品が向きを変えずにそのまま設置できました。取っ手が2つありしっかりと持てますが、タンク容量が7Lと大きく満タンになるとかなり重たいため、手の力が弱い人は負担に感じるでしょう。
本体に直接吸水する方法にも対応していません。タンクを外さず上から注ぐだけで給水できた商品と比べると、毎回給水時にタンクを運ぶ必要があり手間に感じます。
一方、使いやすさは良好です。本体の上部には取っ手があり、移動や掃除するときに便利。比較した商品のなかで取っ手があるのは、4割ほどでした。
タンクがむき出しの状態で水の残量がひと目でわかるのもうれしいポイント。比較した内蔵するタイプのように、残量を知るためにわざわざタンクを引き出す必要がありません。給水が必要になると赤ランプが点灯します。
湿度の自動コントロール機能も搭載。窓の結露やカビの発生の原因になる過剰な加湿状態を防ぐ機能です。加湿状態は電子機器の故障の原因にもなるので、在宅ワーカーなど普段パソコンを使う人も重宝するでしょう。
次は、静かさの検証です。加湿器から50cm離れたところに騒音計を配置。稼働音を測定しました。
稼働音は、最も強いモードで51.4dBを記録。公称値の30dBよりは大きくなりましたが、環境省によると高層住宅地域レベルの音(参照:環境省)で日中ならそれほど気にならないでしょう。静音モードは36.1dBとホテルの室内ほどの音(参照:環境省)なので、「音が静か」という口コミどおり睡眠を邪魔することなく使えますよ。
ただし、比較したなかには最大モードでも本商品の静音モードほどの音しかない商品もあったことをふまえると、業界トップクラスの静けさと謳うにはやや物足りません。
最後は、消費電力の低さの検証です。加湿器にワットモニターを接続し稼働。最も強いモードにした状態での消費電力を測定しました。
1時間稼働したときの消費電力は440Wとやや高め。比較した同じ加熱気化式を採用しているシャープのHV-S75-Wは221Wと低かったのに対し、高評価の基準値とした300Wを上回りました。
ただし、本商品の適用畳数は木造20畳・プレハブ33畳と、比較した商品ではトップクラスの広さです。シャープのプラズマクラスター 加湿器の約2倍あり、その分電力も多く必要になるといえます。比較したなかには適用畳数が本商品の半分以下なのに同程度商品電力のものがあったため、広範囲に加湿したい人には候補のひとつになるでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
54,780円
(最安)
販売価格:54,780円
ポイント:0円相当
送料無料
(12件)
ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-LX1223の効果を最大限に引き出すには、置き場所も大切です。本体上部は1m以上、前後左右は30cm以上壁や家具、カーテンから離すようにしましょう。また、直射日光や外気の影響を受けやすい窓際や、エアコンや暖房機の風が直接当たる場所は避けてください。
スマートリモコンを使用する際は、スマートリモコンによって赤外線が届く範囲が異なるので、説明書に従って範囲内に設置してくださいね。加湿器との間に障害物がないかもチェックしましょう。
菌が繁殖しやすい加湿器を使う際、避けてはとおれないのがお手入れです。怠ると菌だらけの水を部屋全体に広めてしまうこともあるので注意しましょう。ここでは、ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-LX1223の正しいお手入れ方法ご紹介します。
週に1回お手入れが必要なのが、吸気グリル。掃除機などで付着したほこりを吸い取ってください。汚れがひどい場合は、エアフィルターを交換することも可能です。
お手入れサインが点灯したときには、気化フィルターとトレイのお手入れを行いましょう。気化フィルターは水道水で洗い、2回に1回はクエン酸で洗浄します。5シーズンに1回は新しいものと取り替えてください。
トレイは仕切り板を外し、水で洗います。トレイの水を捨てて、気化フィルター・トレイ仕切り板の順でセット。カンタン取り替えカバーは1シーズンごとに取り替えてください。トレイ自体はカバーがあるので基本は水洗い不要です。
ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-LX1223は、公式オンラインショップで販売されています。販売価格は執筆時点で税込48,840円(※公式サイト参照)です。公式オンラインショップでは、注文の内容に関わらず送料無料。代金引換やクレジットカード以外にもPayPayや楽天Payなど幅広い支払い方法から選べますよ。
また、楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトでも販売されています。取扱店舗によって値段が異なるため、比べてみてくださいね。
最後に、給水や排水が負担になりにくい商品をご紹介します。
シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wは、2Way給水式を採用。タンクを外さなくても上から給水できます。タンクの容量も4Lと多すぎず、取っ手があるので持ち運びが簡単。隅々まで洗いやすいバケツ型なので清潔に保てるのも魅力です。加湿力もパワフルで、広い空間を素早く潤せます。
お手頃価格で探しているなら、スリーアップのスチーム加湿器 フォグチムニーがおすすめ。バケツ型のタンクは縦17cmと低いためシンクに収まりやすく、取っ手を持って簡単に持ち運べます。本体に直接水を入れることもできますよ。30分稼働で99%まで湿度が上がり、加湿力も申し分ありません。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
素材 | PP |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 6畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 10畳 |
幅(公称値) | 23cm |
奥行(公称値) | 23cm |
高さ(公称値) | 28cm |
重量(公称値) | 2.1kg |
幅(実測値) | 不明 |
奥行(実測値) | 不明 |
高さ(実測値) | 不明 |
重量(実測値) | 不明 |
電源コードの長さ | 1.5m |
タンク容量 | 2.5L |
加湿量 | 350mL/h |
連続加湿時間 | 7時間(ミスト最大時) |
連続加湿時間(給水持ち) | 不明 |
連続加湿時間(バッテリー持ち) | 不明 |
1日あたりの電気代目安 | 不明 |
消費電力(公称値) | 不明 |
電源 | 電源コード式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | 不明 |
タンクの幅 | 不明 |
タンクの奥行 | 不明 |
タンクの高さ | 不明 |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | タンク式 |
タンク種類 | 一体型 |
給水位置 | 上部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 寝室・部屋用 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | 不明 |
抗菌カートリッジ付き | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 切:4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
ヒーターオフ機能 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | おしゃれ |
対象 | 不明 |
形状 | 筒型 |
使い捨てフィルター対応 | 不明 |
マグネットプラグ式 | 不明 |
キャップ取り付け式 | 不明 |
デザイン | 不明 |
スリーアップ 上部給水式 スチーム加湿器 フォグチムニー ST-T2140をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。