エアコン連動で湿度をコントロールする、三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK90XR。しかし、ネット上には口コミが少なく評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のシャープや東芝などの加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK90XRは、三菱重工が製造するビーバーエアコンと連動させて快適な空気環境をつくりたい人におすすめです。エアコンの設定に応じて加湿器の運転を自動調整するのが特徴。肝心の加湿性能も高く、稼動して30分で湿度は30%から83%まで上昇しました。比較した商品には50%に満たないものもあり、パワフルさが伺えます。
大きめの液晶パネルで、室内湿度・設定湿度を確認できるのも便利です。「静かな運転音」と謳うとおり稼働音も34.2dBと控えめで、就寝時の使用にももってこいですよ。連続加湿時間は約5時間以上と短めですが、適用畳数はプレハブ洋室で23.5畳と広めのリビングにも対応できます。水蒸気が出ない加熱気化式で、小さな子どもがいるご家庭にもおすすめです。
7日間水を継ぎ足して稼動させても、カビの繁殖は見られません。比較した加熱気化式の商品は細菌が発生したものが多かったのに対し、こちらは「クリーンな加湿を実現する」という謳い文句どおりです。ただし、毎日水洗いが必要な部品があり、フィルターも月に1回つけ置き洗いが必要でお手入れにはやや手間がかかる仕様でした。
タンクに高さがあり、給水時にシンクに収めにくいのも気がかりです。本体に持ち手がないため移動しにくいのも惜しいところでした。消費電力は実測値で455Wで、高評価の基準とした300Wを超えたものの、ヒーターをオフにするエコモードを活用すれば電気代の節約に期待できますよ。
値段は執筆時点で税込22,800円(公式サイト参照)と、比較したなかでは中価格帯です。静音設計ながら十分に加湿でき、エアコン連動・エコモード搭載と機能的な一台。ビーバーエアコンを設置しているなら、候補となるでしょう。連続加湿時間の長さやお手入れの楽さも重視したい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK90XRは、「クリーンで家計にやさしいハイブリッド式」と謳う商品です。
湿度が低いときは加熱気化式ですばやく加湿し、設定湿度になると気化式に切り替え加湿量を調整するのが特徴。2つの方式を自動で切り替えることで、電気代の無駄を減らすと謳っています。
三菱重工が製造するビーバーエアコンとの連携も可能。エアコン側の湿度設定に応じて加湿器が自動運転します。快適な室温と湿度を自動で調節できるのはうれしいですね。
販売元は、ヒートポンプ器や空調機などを幅広く展開する三菱重工サーマルシステムズです。
加湿方式は、加熱気化式(ハイブリッド式)。水蒸気が直接出ないため、小さな子どもがいる家庭でも使いやすいですよ。
適用畳数は木造和室で14.5畳・プレハブ洋室で23.5畳と、広めのリビングでも活躍します。部屋をうるおすために使う加湿器は畳数に余裕のあるものを選びたくなりますが、実は加湿のし過ぎはよくありません。過加湿状態が続くとカビが発生しやすくなるので、部屋に合うものを選びましょう。
自動運転や2・4・6・8時間で設定できる入/切タイマーもあり、生活スタイルに合わせて使えます。プラズマイオン発生器があるため、空気中の浮遊菌・ウイルスを抑制する働きにも期待できますよ。チャイルドロックを備えているのもうれしいポイントです。
カラー展開は、どんなインテリアにも馴染みやすいホワイトカラーのみ。「roomist」のロゴデザインもかわいらしく魅力です。
今回は三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK90XRを含む、加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初に、加湿性能の高さの検証です。約2畳の恒温恒湿室で各商品を最も強いモードで稼動させ、30分で湿度がどれだけ上がるかをチェック。乾燥した広い空間をすぐに快適な湿度にできるか評価しました。
結果、30分後の湿度は83%まで上がり、十分な加湿力を記録。温風で水分を蒸発させるハイブリッド式らしい加湿スピードで、広い部屋の加湿にも向いています。比較した商品のなかには50%に満たないものもあったなか、こちらはしっかり加湿したいシーンで役立つでしょう。
しかし連続加湿時間は約5時間以上と記載があり、長時間の加湿には不向きです。必要なときだけ加湿しましょう。
次に、カビの生えにくさの検証です。加湿器に1日1回水を継ぎ足しながら、7日間連続で稼動。その後、加湿器内の水に含まれるカビ菌の有無を専門機関で確認し、カビ菌が少ない商品を高評価としました。
続けて、お手入れのしやすさの検証です。お手入れが必要な部品の多さ・お手入れを知らせる機能の有無・タンクの形状か・加湿フィルターの有無・フィルターの交換頻度は少なく済むかをチェック。分解パーツ数が少ないうえ、お手入れの頻度が少ない商品を高評価としています。
7日間連続で稼働してもカビの繁殖は一切見られず、高評価を獲得しました。
比較した商品のなかでカビが生えにくかったのは、沸騰させたお湯の水蒸気を利用して加湿するスチーム式の商品。一方でこちらと同じ加熱気化式の加湿器は細菌が繁殖した商品が多く見られました。
本品は細菌・カビの繁殖を防止するAgイオン抗菌剤を水槽に設置しているためか、「クリーンな加湿を実現する」という謳い文句どおりの結果に。清潔な水で空気をうるおしたい人にぴったりです。
加湿フィルター・抗菌剤・トレイは毎日の水洗いが必要。そのうえ加湿フィルターは月に1回はクエン酸でのつけ置き洗いも行わなければならず、お手入れが楽とはいえません。フィルター交換頻度は48か月に1回を推奨しており、やや長めです。
比較したバケツ型の商品よりも、タンクの手入れがしにくいのも気になりました。取り扱い説明書には汚れが気になる場合はタンクに少量の水を入れて振り洗いすると記載があり、清潔さを保てるか疑問です。
続いて、給水・排水のしやすさと使いやすさの検証です。
給水タンクの取っ手の有無・タンクはシンクに収まり、給水しやすい形状かなどをチェックしました。使いやすさは自動で加湿量を調整でき、いつどこでも加湿しやすい商品なのかを確かめています。
給水・排水はしやすいとはいえない結果に。タンクの縦の長さは32cmと大きめで、シンクにすっぽり入る基準である20cmを超えています。伸縮式でない蛇口の場合は満水まで給水しにくく、水周りの設備によっては使いにくさを覚えることもあるでしょう。
タンクには取っ手があり持ち運びには便利ですが、本体にセットする際に向きを変えるのは手間に感じました。容量は4.5Lとほどよいサイズ。比較したなかには7.0L入るものもありましたが、満水状態での持ち運びを考慮すると使いやすいサイズだといえるでしょう。
三菱重工が製造するビーバーエアコンと連携すると、エアコンの設定に応じて加湿器を運転・コントロールできるのも利点。大きめの液晶パネルが搭載されており、室内湿度や設定湿度もチェックしやすい仕様です。
稼働中に水量が把握できないものの、タンクの水がなくなると赤色の点滅で知らせる機能は搭載しています。本体には持ち手がなく移動しにくいものの、設置場所が決まっていれば問題ないでしょう。
次に、静かさの検証です。加湿器から50cm離れたところに騒音計を配置し、一番弱いモードで実際に稼動させました。より静かなものほど高評価としています。
その結果、稼働音は34.2dBとかなり静かでした。30~40dBはホテルの室内や夜間の戸建て住宅地の騒音レベル(参照:環境省)といわれています。加湿器から50cmの位置の音量なので、実際はもっと気にならないでしょう。高評価の基準値とした45dBも下回りました。
比較した商品のなかには、ファミリーレストランの店内レベルの騒音値である65dBを超えたものも。対してこちらは「静かな運転音」を謳うとおりで、テレビ鑑賞中や就寝中にも稼働音が気になりにくいですよ。
最後は、消費電力の低さの検証です。加湿力の検証時にワットモニターを接続し、実際に稼動。1日中稼動し続けても電気代が気にならない商品なのかを確認しました。
その結果、消費電力は455Wと高評価の基準値である300Wには届かず。比較した同じ加湿気化式の商品は消費電力が低い傾向があっただけに惜しい結果です。本品が高すぎるわけではないものの、「家計にやさしい」という謳い文句どおりとはいえません。
電気代を抑えるには、通常運転時の電気代よりも約94%オフを謳うエコ運転を活用するとよいでしょう。なお、比較した気化式のパナソニックの商品は、毎日8時間稼働させても電気代は月53円と圧倒的な安さを記録しました。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
設置場所は、安定した水平なスペースに置きましょう。吹き出し口の風が家具や壁にあたらないようにするのもポイント。カーテンや壁のシミ・変形を防ぐため、加湿器の左右と壁面から20cm以上、売上部は50cm空けられる場所を選んで設置してください。
なお、湿度や温度は床付近と天井付近では異なります。サーキュレーターを併用して空気を循環させることで、効率よく使えますよ。
毎日水洗いが必要なのは、タンク・加湿フィルター・抗菌剤・トレイ。加湿フィルターは月に1回はクエン酸を使ってつけ置き洗いが必要です。
吸込グリルと吸込フィルターは掃除機でホコリを吸い取ります。プラズマイオン発生器のお手入れは、6か月に1回程度。金属針の先端を歯ブラシで3~4回こすります。
三菱重工サーマルシステムズ ハイブリッド式加湿器 roomist SHK90XRは、公式オンラインストアや、mazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングで購入できます。なお、公式オンラインストアでの販売価格は税込22,800円(※執筆時点)です。
家電量販店にも置いている場合もあります。セールやクーポンでお得に購入できる場合があるので、値段や在庫の有無を取扱店舗に問い合わせてみましょう。
最後に、清潔を保ちやすい商品をご紹介します。
シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75は、加湿性能が高いハイパワーモデル。加湿性能の検証では、稼働から30分で部屋の湿度が100%に到達しました。適応畳数はプレハブ洋室で21畳で、広いリビングにも適しています。バケツ型タンクを採用し、隅々までしっかりお手入れできますよ。
カビの生えにくい商品がほしいなら、東芝のスチームファン式加湿器 TKA-S45Aをチェック。菌が繁殖しにくいスチーム式で、7日間水を継ぎ足して使ってもカビが発生しませんでした。自動運転や除菌機能もあり、快適な空気環境をつくりやすいでしょう。価格が7,000円台と手頃なのも魅力です。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
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素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
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適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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